おうち時間やリモートワークが増え、住まいへのこだわりが強くなってきた人も多いでしょう。「リノベーションで理想の住まいを作りたいけれど、費用や規模は抑えたい…」そんな方におすすめなのが、セルフリノベーションです。場所によっては簡単に行えるので、気分を変えたいと思っている方にもおすすめです!
▼本記事のポイント
・セルフリノベーションのメリット・デメリット
・場所別の費用相場や難易度
・セルフリノベーション事例
セルフリノベーションは難しそう•••と感じている方は、必見です!
セルフリノベーションはできるの?
リノベーションと聞くと一見難しそうに聞こえますが、場所や作業方法によっては、初心者でも簡単に行うことができます。一方で知識や資格が必要になってくる場所もあるので、その場合は業者に依頼するなど、上手に兼用してみてください。
場所によってはリノベーションできる
壁紙や床の張り替え、塗装などは比較的簡単にリノベーションすることができます。多少手間はかかりますが、珪藻土や漆喰の塗装や床材の変更もセルフで行えます。
解体を必要とする間取りの変更もセルフで行うことはできますが、柱の構造など、基礎部分に関する専門知識や技術が必要になるので、業者へ依頼することをおすすめします。
電気とガスと水道の工事は資格が必要
特に、電気・ガス・水道の設備工事は資格なしでの工事は、法により禁じられています。専門知識を必要とする特殊な作業になるため、セルフで行うと、火事や感電のおそれがあり非常に危険です。大手ハウスメーカーや工務店に相談したり、専門の工事士に連絡するなど、必ず資格を持つ人に依頼してくださいね。
セルフリノベーションをする際のメリット
ここからはセルフリノベーションのメリットを2つご紹介します。業者に頼もうか迷っている方や、難しそうでセルフに踏み切れないという方は、ぜひ参考にしてくださいね。
①費用が抑えられる
業者にリノベーションを頼んだ場合、材料費に加えて人件費や設計費がかかります。
一方セルフで行った場合は、かかるのは材料費の原価のみなので、費用をかなり抑えることができます。
費用はなるべくかけたくないけれど、住まいの雰囲気を変えたい、もっと快適に暮らしたいと考えている方には、セルフリノベーションがおすすめです!
②自分好みにできる
これまで、相手に対して自分の考えを100%完璧に伝わらなかったと感じたことはありませんか?言葉で表現できないニュアンスやイメージを、ほかの人と共有するのは難しいですよね。リノベーションも、業者を介すと自分のイメージがそのまま伝わらないことがあります。セルフで行えば、自分のイメージをそのまま反映することができますよ。
また、セルフリノベーションでは材質までとことんこだわることができます。業者に頼んだ場合、施工会社が取り扱っている材質から選ばなくてはいけないことがあります。
しかしセルフで行う場合、材料も自分で用意するため、制限がないのも魅力です。
セルフリノベーションをする際のデメリット
ここからはセルフリノベーションのデメリットを2つご紹介します。魅力的なメリットだけでなくデメリットもあらかじめ理解しておくことで、スムーズに作業することができます。対策もご紹介しているので、参考にしてみてください。
①手間暇がかかる
セルフで行う場合、材料や工具を自分で用意する必要があります。内容によっては大きな材料が必要になるので、1人では難しい力作業がありそうな場合は、知人や家族に協力してもらうとよいでしょう。
また、作業時間を自分で確保しなければいけません。セルフリノベーションは、想像以上に細かな作業と集中力を必要とします。そのため、ご自身の予定をよく確認して、作業スケジュールを計画してください。
手間暇はかかりますが、知識や技術を身に着けることができるので、リノベーションの手直しや、今後新たな箇所のリノベーションができるようになりますよ!
②技術が無いと難しい
家の構造にかかわる部分は、失敗するとリノベーション後の生活で支障が出てくる可能性があります。ほかにも、窓やドアの鍵など防犯にかかわる部分も、今後の安心に暮らすためには注意が必要です。
また、業者が手がけるようなクオリティは保証できません。そのため、セルフでできることと業者に頼むことを、事前に確認しておくことをおすすめします。
壁・天井のセルフリノベーションの費用・難易度・日数
壁や天井が変わると、部屋の雰囲気が大きく変わります。難易度は初級から上級まであるので、手軽に始めたい方からこだわりたい方まで、幅広い方におすすめのリノベーションです。
費用 |
難易度 |
日数 |
|
解体 |
1.3万円~ |
上級 |
2~3日 |
クロス(壁紙) |
1.5万円~ |
中級 |
1~2日 |
塗装 |
1.2万円~ |
初級 |
1~2日 |
珪藻土 |
7~9万円 |
中級 |
1~2日 |
漆喰 |
4~7万円 |
中級 |
1~2日 |
タイル |
タイル価格で変動 |
上級 |
2日 |
床のセルフリノベーションの費用・難易度・日数
傷ついた床をリノベーションしたいという方は多いのではないでしょうか。フローリングの重ね張りはきれいな状態に戻すことができます。しかし難易度が高いので、もう少し簡単に行いたいという方には、両面テープで貼り付け可能なクッションフロアをおすすめします。
費用 |
難易度 |
日数 |
|
フローリング重ね貼り |
4.5万円~ |
上級 |
2日 |
クッションフロア重ね張り |
3万円~ |
初級 |
2日 |
オイル仕上げ |
1万円~ |
初級 |
2日 |
ドア・棚のセルフリノベーションの費用・難易度・日数
セルフリノベーションの中でも、比較的手を出しやすいのがドアや棚のオイル仕上げです。色が変わるだけで、部屋の雰囲気は変わります。なんとなく今の住まいに飽きてしまった方にもおすすめです。
費用 |
難易度 |
日数 |
|
ドアのオイル仕上げ |
1万円~ |
初級 |
2日 |
棚のオイル仕上げ |
1万円~ |
初級 |
2日 |
キッチンセルフリノベーションの費用・難易度・日数
毎日使うキッチンは、少しでも使いやすくしたいですよね。システムキッチンのセルフリノベーションは難易度が高いですが、カッティングシートを使った表面リメイクなら費用や時間もかからず簡単に見栄えをよくすることができます。シートはデザイン数も多いので、お気に入りのキッチンを作ることができますよ。
費用 |
難易度 |
日数 |
|
キッチン表面リメイク |
3万円~ |
初級 |
1日 |
セルフリノベーションをする際に気を付けること
セルフリノベーションは自分のイメージした住まいを作ることができ、費用も抑えられます。また、場所によっては難易度も低いので、始めてみようと思った方もいらっしゃるのではないでしょうか?そんなあなたのために、ここからはセルフリノベーションを行う際の注意点をご紹介します。素敵な住まいづくりのために、安心安全なセルフリノベーションを行いましょう!
怪我や事故に注意する
材料が重かったり、電動ドライバーやノコギリといった、日常で使う機会の少ない工具を使用するため、怪我や事故には十分注意が必要です。知人や家族に協力してもらったり、工具の使い方は確認しておくなど準備しておくことをおすすめします。
また、電気・ガス・水道の工事は資格が必要です。特に電気系の工事は火事や感電のリスクがあるので、必ず業者に頼んでください。
セルフリノベーションは慣れない作業が多いので、時間はかかるかもしれませんが丁寧に行うことが大事です。地道でち密な作業なので、集中力が途絶えないように適度に休憩をはさみながら行ってくださいね。
近隣迷惑にならないか配慮する
場所や内容によっては、大きな作業音が出ることもあります。マンションの場合、床や壁だけでなく天井も騒音の原因になります。そのため騒音が予想される場合は、事前に近隣の方に挨拶を済ませ、活動量の多い昼間に行うなどの対策が必要です。マンションの場合は、管理組合に相談するのも忘れずに行ってください。
また、作業中に出たゴミや廃材の扱いにも注意が必要です。ものによっては撤去費用がかかるため、自治体やマンションのゴミ分別をよく確認してください。
意外と忘れがちなのは塗装の臭いです。換気のために窓を開けて作業していると、近隣に臭いが届いてしまいトラブルになる可能性があります。対策としては、無臭塗料の使用をおすすめします。
自分だけでなくまわりの人への配慮も行い、すべての人が快適に暮らせるように意識しましょう!
セルフリノベーション事例
ここからはセルフリノベーションの事例を6つご紹介します!なかなかイメージがわきにくいセルフリノベーションですが、こちらを参考にして、ぜひプランを立ててみてください。
事例①棚の取り付け
棚を新たに取り付けることで、作業スペースや飾り棚を作ることができます。
玄関に鍵や印鑑を置くスペースも、セルフリノベーションで取り付けることができます。
トイレのペーパーホルダーも、取り替えることができます。小物置きがあると便利ですね。
事例②壁
こちらは壁リノベーションの中では比較的簡単な塗装です。色を変えるだけで、部屋全体の雰囲気がかなり変わります。
こちらは、壁リノベーションの中で少し難易度が高い漆喰加工です。技術が必要になりますが、きれいな見た目に仕上がります。
事例③キッチン
キッチン台の塗装を変更しています。塗装は自分の好きな色を、無数の塗料から選べるので、お気に入りのキッチンになりますよ!
事例④洗面台
こちらはカッティングシートで仕上げたものです。洗面台だけでなく、キッチンの表面リメイク、扉や棚にも使うことができますよ。
事例⑤床
こちらはカッティングシートを使って簡単にリノベーションのした例です。張り替えやクッションフロアを使うこともできるので、幅広い選択肢があります。
事例⑥押し入れ
押し入れもセルフリノベーションすることができます。障子を取り除き、カッティングシートを使って壁を張り替え、柵と梯子を取り付けることで、子どもが遊べるスペースの完成です。
まとめ
セルフリノベーションは、費用を抑えて、自分のイメージをそのまま反映した住まいを作ることができます。比較的手を付けやすい簡単なものから、技術を必要とするものまで多種多様です。そのため、初心者だけど部屋の雰囲気は変えてみたいという方や、細部までとことんこだわりたい方にもおすすめです!
メリット・デメリットや費用・難易度の目安を参考にして、あなたの理想をあなたの手で手がけてみませんか?