部屋を探す際、日当たりを重視する人も多いのではないでしょうか。
日当たりには方角が大きく影響しており、一般的には南向きが一番良いといわれています。
▼この記事のポイント
<南向きの部屋のメリット>
・一日を通して日差しがある
・洗濯物などが乾きやすい
・カビなどに悩まされることが少ない
<南向きの部屋のデメリット>
・物件価格が高くなる
・冷房費などの光熱費がかさむ
・日焼けの場所を選ばない
この記事では、南向きの部屋の日当たりについて詳しくご説明していきます。
部屋探しの参考にしてみてください。
部屋の日当たりは方角で決まる?
方角は、部屋の日当たりに大きく影響しています。なぜなら、日本では東から太陽が昇り、南の空を通って西に沈むことから、方角によって日が当たる時間帯が変わるからです。
太陽の動きから、一般的に一番日当たりがよいといわれる方角は南で、以下、東、西、北の順番となっています。
南向きが一番日当たりが良くて人気?
南向きの部屋は日中を通して太陽の光が差し込むため、全方角の中で一番日当たりが良いとされ、非常に人気が高い傾向にあります。
日当たりはあとから変えられないものなので、南向きを条件に物件を探している人も少なくありません。日中を通しての日当たりの良さを重視している人にとっては、部屋が南向きであるということは非常に重要なポイントとなります。
南向きの部屋の3つのメリット
南向きの代表的なメリットは、以下の三つです。
・一日を通して日差しがある
・洗濯物などが乾きやすい
・カビに悩まされることが少ない
それぞれのメリットについて、詳しくお伝えします。
①一日を通して日差しがある
南向きの部屋の最大のメリットは、朝から夕方まで部屋に日の光が差し込むということです。日中を通して部屋に明るい太陽光が差し込むため、南向きの部屋は日が沈む夕方まで照明を付ける必要がありません。
また、冬場でも日差しの暖かさを感じられるので、暖房費も節約できます。
日中家で過ごすことが多いライフスタイルの人には、一日を通して暖かな日の光を感じられる南向きの部屋は、居心地良く感じられるでしょう。
②洗濯物などが乾きやすい
南向きは一日を通して日当たりが良いため、洗濯物がよく乾きます。
南向きの部屋の場合、通常ベランダも南側に面しているため、洗濯物にも午前中からたっぷりと日の光が当たります。そのため、朝に洗濯物を干せば12時から14時くらいには取り込むことができるでしょう。
また、部屋干しをする場合でも、窓の近くに干せば太陽の光を存分に当てることができます。太陽の光による殺菌効果を得られるうえに、洗濯物も乾きやすく、生乾きの嫌なにおいも防ぐことができるでしょう。
③カビに悩まされることが少ない
日の光が常に入る南向きの部屋は通気性が高く、部屋に湿気が溜まりにくくなっています。その結果、カビや結露の発生も抑えられ、食品も傷みにくくなるほか、カビが原因の病気のリスクも軽減されます。
湿気による部屋のジメジメやカビに悩まされることが少ないことも、南向きの大きなメリットといえるでしょう。
南向きの部屋の3つのデメリット
南向きの部屋には、日当たりが良いからこそのデメリットも存在します。代表的なものは以下の3点です。
・物件価格が高くなる
・冷房費などの光熱費がかさむ
・日焼けの場所を選ばない
それぞれ詳しくお伝えします。
①物件価格が高くなる
南向きの部屋は、家賃や分譲価格が他の方角の部屋と比べ高い傾向があります。
マンションで全く同じ間取りの部屋があったとしても、南向きの部屋は、採光が不足しがちな北向きの部屋に比べて8%ほど値段設定が高くされています。それは、日当たりの良い南向きは人気が高く、買い手が付きやすいので均等に販売を促進するために価格を調整する必要があるからです。
南向きにこだわらなければ、同じ予算でもっと条件の良い部屋に住むことも可能です。価格を重視する人、日中あまり家におらず、日当たりの良さを実感しにくいライフスタイルの人は他の方角の部屋も検討してみるとよいでしょう。
②冷房費などの光熱費がかさむ
南向きの部屋は、1日を通して日差しが入り込むため、自然と部屋の温度が高くなります。
そのため、冬でも暖かく過ごしやすいというメリットもありますが、反対に、夏は気温が上がりすぎてしまうことも考えられます。
ひさしなどがなく、直射日光が常に部屋に差し込むような部屋の場合は、室内の温度はどんどん上がってしまいます。そのため、常にエアコンを稼働させることになり、冷房費がかさんでしまうことも南向きのデメリットといえるでしょう。
③日焼けの場所を選ばない
日当たりが良いということは、日中、常に部屋の中に太陽の光が差し込むということです。壁紙や床、置いてある家具など、日の当たる場所の日焼けや紫外線による劣化は避けられません。
南向きの部屋は、窓やカーテンに紫外線をカットする効果のあるものを使用するなど、日焼けの対策をする必要があるでしょう。
部屋選びで注意!南向きの部屋なのに日当たりが悪いこともある?理由は?
4つの方角の中で一番日当たりが良いといわれる南向きの部屋ですが、周辺状況によっては、日が差し込まず日当たりが悪くなってしまうことも考えられます。
主な原因は以下の3つです。
・周辺の建物で日当たりが遮られている
・フェンスが高い
・太陽の光の角度が部屋と合っていない
それぞれ詳しくみていきましょう。
周辺の建物で日当たりが遮られているから
南向きの部屋でも、南側に大きな建物が建っている場合は、光が遮られ十分な日差しが入り込めない場合があります。
今現在は日当たりがよくても、南側の土地が空き地だったり古い建物である場合は、今後マンションなどが建つ可能性もあります。
南向きの物件を探す場合は、周辺の土地や建物に注意しましょう。
フェンスが高いから
南向きの家であっても、家の前にフェンスなどを設置している場合、その高さによっては日差しが遮られてしまいます。
家の目の前が人通りの多い道路などで目隠しが必要な場合は、フェンスの高さに注意が必要です。もしくは、目隠し性能と採光性能を両立した半透明のフェンスなども販売されているので検討してみましょう。
太陽の光の角度が部屋と合っていないから
太陽の差し込む角度と部屋の窓の位置が合っていない場合は、室内に光は差し込みません。間取り図で南向きとなっていても、窓から光が入るのかは実際に見てみなければ分からないことです。
内見をする際は、朝、昼、夕と時間を変えて訪問し、どの時間に光が入るのかを確かめましょう。
南向きの日当たりは?時間帯別に解説
日当たりが良いとされる南向きですが、実際に部屋に日が入る時間はいつなのでしょうか。
こちらでは、太陽の動きとそれに伴う南向きの部屋の日当たりについて、午前・午後に分けて解説していきます。
午前中の南向きの部屋
日本では東から日が昇るので、朝日が差し込むのは東向きの部屋です。そこから徐々に太陽は南の空へと昇り、南向きの部屋にも光が届くようになります。
季節にもよりますが、南向きはだいたい10時前後から部屋の中に気持ちの良い日差しが入るようになります。
午後の南向きの部屋
太陽は西へと沈んでいくので、午後は少しずつ西向きの部屋に日が当たるようになります。南向きの部屋は、14時前後まで日当たりは抜群です。そこから徐々に日が陰りますが、夕方までは日の光が入り込むので部屋が暗くなることはないでしょう。
内覧する時間帯はずらすことがおすすめ!
南向きの部屋の日当たりについてお伝えしました。南向きの物件には、日中を通して日差しが入るため部屋が明るくなるなどメリットも多いですが、常に日が当たることによるデメリットも存在します。
また、南向きは日当たりが良いとされてはいますが、条件によっては思っていたほど日の光が差し込まないということも考えられます。内見の際は、時間をずらして何度か訪れ、実際の日当たりをみてみることをおすすめします。
日当たりの良し悪しは、生活する上で非常に重要なポイントです。
南向きの物件を検討している方は、本記事をぜひ参考にしてみてください。
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