マンンションの中でも人気な角部屋ですが、なぜ人気なのかご存知でしょうか?今回は、角部屋の5つのメリットをご紹介します。逆にどんなデメリットがあるのか、中部屋とどう違うのかも比較して、解説します!
居心地がいい部屋を探している人は、それぞれのメリットとデメリットをしっかりと知ってから購入を決めたいでしょう。「角部屋がよかった」と後悔しないように、ぜひチェックしてくださいね。
そもそも角部屋ってどこのこと?
角部屋とは、ひと言でいえば「各フロアの端っこの部屋」のことです。廊下をまっすぐに歩いて行けば、突き当たった部屋が角部屋といえます。一列に部屋が並んでいるようなマンションであれば、各階の両サイドに2つしかありません。つまり、このようなタイプの物件であれば、角部屋は2階建てなら4つ、3階建てなら6つあります。
中部屋は?
中部屋とは、2面が隣の住戸と面している部屋のことです。一列に3つ部屋が並んだマンションであれば中部屋は1つで、10部屋があれば中部屋は8つあります。マンションが大きくなって部屋の数が増えれば、中部屋の数も増える傾向にあるといえるでしょう。
角部屋の5つのメリット
マンションで隅に位置する部屋には、以下のようなメリットがあります。
- 騒音のトラブルに巻き込まれにくい
- 窓が多い
- 部屋のプライバシーを守りやすい
- バルコニーが2つある場合がある
- 中部屋と比べて面積が広いことが多い
音や光、プライバシーなど、どれも住環境を大きく左右するものばかりです。それぞれについての理解を深めれば、もっとマンション選びで失敗しにくくなります。
ここではそれぞれのメリットについて詳しく解説していくので、参考にしてください。
騒音トラブルが少ない
単純に角部屋は隣に住戸が1つしかないので、騒音によるトラブルリスクは半分です。お互い気をつけて生活をしていたとしても、話し声やテレビの音など生活音は聞こえてきます。反対に、こちらが出す音がトラブルの素になる場合もあるでしょう。
しかし、角部屋ならこのような騒音によるトラブルになるリスクが少なくて済みます。
中部屋より窓が多い
角部屋は外に面しているので、窓が多いのがメリットです。中部屋は玄関とベランダしかないので、採光や換気などで不便を感じる場合があります。
しかし、角部屋は外に面している側に窓が付いているので、明るく風通しがいいです。また、高い階層なら眺望を楽しめる部屋が見つかりやすいともいえるでしょう。
部屋の前を歩く人が少なくプライバシーが守られる
角部屋は部屋の前を歩く人が少ないので、プライバシーを守りやすいのも魅力です。セキュリティ面が充実しているマンションであれば、基本的に建物の中には居住者しかいません。そのため、角部屋は突き当りの部屋なので、部屋の前を歩く人はほとんどいないといえます。部屋が通路に面していても、外が気にならなくなるでしょう。
バルコニーが2つ以上のタイプもある
物件によっては、バルコニーがいくつもついている場合があります。バルコニーは洗濯物を干すだけでなく、ガーデニングや家庭菜園を楽しめる場所です。バルコニーが2つ以上あれば「南側は洗濯専用」「東側はリビングに接しているのでガーデニングエリア」など、方角や部屋の用途などに合わせて使い分けができます。
中部屋より部屋の面積が広いことが多い
すべてのマンションや部屋で当てはまるとは限りませんが、中部屋と比べて部屋が広いことが多いです。もちろん、建物の設計などによりますが、収納スペースがついていたり部屋の数が多かったりします。
どのように広いかは物件によって違うので、角部屋と中部屋をそれぞれ比較できるなら確認しておくようにしましょう。
角部屋の4つのデメリット
角部屋にはメリットがある一方で、押さえておきたいデメリットも存在します。具体的には、以下のようなものです。
- 価格が高い
- 外気の影響を受けやすい
- 家具の配置が難しい
- 隣の建物の視線が気になる場合がある
角部屋は希少価値があったり外に面していたりすることから、意外なことが気になることも。ここでは、角部屋のデメリットについて紹介していきます。
価格が高い
まずいえることは、中部屋と比べて価格が高くなりやすいことです。例えば、角部屋は部屋の数が多いマンションであっても、数が限られています。希少価値があるので、それが値段に反映されるのです。また、部屋の面積が広めであることが多いので、広い場合はそれが価格をアップさせています。
価格が高い場合は、それが妥当かどうかしっかりと調べてから購入するようにしましょう。
夏は暑く、冬は寒い
角部屋のデメリットは、断熱性能が低いことです。外側に面していることがメリットですが、実はこれがデメリットにも直結します。
例えば、夏は日当たりが良くなるので部屋の温度を上げてしまい、冬は壁から外へ熱が逃げてしまうのです。その結果、エアコンを使うことが増えて、電気代が高くなることも考えられるでしょう。
壁が少ないので家具の配置に困る
壁が少ないと、インテリアに悩んでしまうことがデメリットです。例えば、日が直接当たる窓際に家具を配置すると、角部屋のメリットをなくしてしまう上、家具を傷めてしまう可能性もあります。
他にも、角部屋は壁が曲がっていたり柱があったりすることもあるので、場合によってはインテリアの買い替えなどが必要です。
隣の建物からの視線が気になる
外からの視線が増えることも認識しておかなければなりません。例えば、建物などが密集して立っている場合、隣との距離がかなり近いことがあります。その場合、中の様子を覗かれやすく、プライバシーを冒されやすいです。
また、セキュリティ面が不十分な場合は、空き巣にも狙われやすいといえるでしょう。
中部屋の4つのメリット
マンション選びでは角部屋の方が人気がありますが、中部屋にも以下のようなメリットがあります。
- 物件数が多い
- リーズナブルな価格で買える
- 外部の音が伝わりにくい
- 家具の配置がしやすい
角部屋と中部屋をしっかりと比較できるように、ここでは中部屋のメリットを詳しく紹介していきます。
物件数が多い
中部屋は比較的数が多いので、物件数も豊富にある場合が多いです。マンションはそれぞれに違った特徴があるので、選択肢が増えれば自分に合った部屋を見つけやすくなるといえるでしょう。具体的には、マンションの価格や間取り、立地、セキュリティ面など、自分が希望する条件の部屋にたどり着きやすくなるのです。
価格がリーズナブル
マンションの購入を考えたとき、中部屋は価格面で有利にもなります。すでに説明した通り、角部屋は希少価値が高かったり部屋が広かったりイメージがいいので、人気があって価格が高くなりがちです。しかし、中部屋は人気のマンションであっても物件数が多いので、角部屋と比べればリーズナブルに手に入れられます。
外部の音が気にならない
中部屋は両サイドが隣部屋なので、外部の音が軽減されるのがメリットです。角部屋は外に接しているので、外の騒音が直接伝わってきます。しかし、中部屋であれば、音が入ってくる場所が限定的です。そのため、防音カーテンを設置したり寝室を外に遠い場所にしたり、外の騒音に対して対策も取りやすいでしょう。
マンションを買うとき、あらかじめ外の騒音がわかっている場合は、中部屋がおすすめかもしれません。
壁面が多いので家具を配置しやすい
壁面が多い中部屋は家具を置きやすいともいえます。例えば、角部屋の場合は外側の壁が曲がっていたり柱による凹凸があったり、まっすぐとは限りません。しかし、住戸に挟まれた中部屋はイレギュラーな壁であることが少ないので、大きめの家具であっても計画的に配置できます。
レイアウトにこだわりたいという人には向いているでしょう。
角部屋と中部屋の費用格差は約10〜15%
同じマンションであっても、角部屋と中部屋では価格に差が生じます。多くの場合、約10~15%程度の差があるのが一般的です。しかし、以下のような条件が重なると、価格はどんどん高くなっていきます。
- 階数が高い
- 南向き
ここでは、なぜ階数や部屋の向きが価格に影響を与えるのか、説明していきます。
階数が高いほど価格は高くなる
マンションは階数が高くなればなる程、価格も上がるものです。その理由としては、眺望がよくなったり採光が優れていたり、プライバシーが守られやすくなったりすることが考えられます。
特に、隣の建物の影響で視界や採光が悪くなる場合は、遮られない階数になるとグッと価格が上がるでしょう。マンションによって価格の上がり方には違いがありますが、基本的に階数が高くなると価格も同じように上がると考えてください。
南向きの角部屋は価格が高い
マンションの中では、南向きの部屋も人気です。南向きの部屋は日当たりがいいので1日家にいても明るく快適に過ごせます。また、洗濯物も乾かしやすいので、家族が多くてもすぐに乾くので安心です。特に南向きの角部屋はマンションの中で最も明るい部屋なので、価格が高い部屋の1つといえます。
しかし、日中あまり家にいないような人はあまり南向きのメリットを享受できないので、他の部屋を検討した方がいいかもしれません。
角部屋はどんな人におすすめ?
説明してきた通り、角部屋にはさまざまなメリットとデメリットがあります。これらをじっくりと考えた場合、角部屋は以下のような人におすすめです。
- たくさん窓が欲しい人
- 少しでも広い部屋を望んでいる人
- マンションの居住者と騒音トラブルを起こしたくない人
マンションは窓が少ないイメージがありますが、角部屋は窓が多いです。また、部屋が広かったりバルコニーが複数あったり、広い設計になっていることも多いです。採光や開放感などを優先する人は、角部屋が向いています。
また、隣との騒音トラブルを気にしている人も、角部屋であればリスクを減らせるのでおすすめです。
角部屋にもデメリットはあるから要注意!
マンションの角部屋と中部屋には、それぞれメリットとデメリットがあります。角部屋にいいイメージを持っている人が多いので、角部屋を優先して物件を探している人が多いかもしれません。しかし、価格や外気に影響されやすいなどのデメリットもあるので、自分のライフスタイルなども考えながら部屋を検討するようにしましょう。そうすれば、快適なマンションライフを過ごせるようになります。
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