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マンション選びにエレベーターは重要?確認ポイントを5つ解説

2022.02.17
2023.01.24
マンション内のエレベーター

物件を探していると、希望に合った良い物件に出会えたと思ったらエレベーターが付いていない物件だった、ということもあるでしょう。しかし、エレベーターがなくても大丈夫だろうと安易に決めてしまうのではなく、エレベーターがないマンションのメリットやデメリットをよく理解した上で決めることが大切です。また、エレベーターのないマンションには老後も住めるのか、エレベーター付きマンションを選ぶ場合は何に気をつけたらいいのか、それぞれ詳しく解説します。

物件選びの際にはぜひ参考にしてみてください。
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エレベーターを設置する義務があるのは何階から?高さは?

エレベーターのボタンを押す男性の手

マンションにエレベーターを設置する義務の基準として定められているのは、実は建物の「階数」ではなく「高さ」です。建築基準法第34条には「高さ31mをこえる建築物には、非常用の昇降機を設けなければならない。」と定められています。

高さ31mとはマンションでいうと7〜10階に相当するため、7〜10階建て以上のマンションにはエレベーターの設置が義務付けられている、ということになります。

つまり6階以下のマンションにはエレベーターの設置義務はありません。しかし4階や5階の住戸でエレベーターがない生活は実際のところ大変なので、設置義務に関わらず、居住者の利便性のためにエレベーターが設置されているマンションも多くあります。

エレベーターがないマンションの3つのメリット

出かける家族を玄関から見送る親子

エレベーターがないマンションで生活するのは不便そうだと感じる人は多く、メリットがあるのか疑問に思う人も多いでしょう。しかし、実はエレベーターがないことで生じるメリットもあります。

代表的なメリットは次の3つです。

  1. 物件価格がリーズナブル
  2. エレベーターの待ち時間がない
  3. エレベーター特有の騒音がない

それぞれのメリットについて詳しく解説していきます。

1.物件価格がリーズナブル

エレベーターは設置費用に加えて定期的に行うメンテナンスの費用や電気代などが必要で、何かとお金がかかる設備です。

エレベーターを設置していない物件の場合は当然それらの費用がかからないため、物件価格や管理費、修繕積立金などが安く設定されているケースが多いです。なるべく出費を抑えたい人には大きなメリットであるといえます。

2.エレベーターの待ち時間がない

エレベーターがあるマンションの場合、通勤・通学の時間帯はエレベーターを利用する人が集中しやすく、なかなか自分の住んでいる階に止まらなかったり、止まったとしても満員で乗れなかったりすることがあります。忙しい時間帯にエレベーターに乗れないと、待つことでイライラしたり遅刻しないかヒヤヒヤしたりしますよね。

しかしもともとエレベーターがなければエレベーターになかなか乗れないというストレスもなく、待ち時間もないため時間の節約にもつながります。

3.エレベーター特有の騒音がない

エレベーターは便利な一方で、モーターの音や扉の開閉音など、意外と音が気になるケースもあります。さらにエレベーター自体の音に加えて、エレベーターホールは会話が響きやすい造りになっていることも多く、話し声が聞こえて不快に感じるケースもあります。エレベーターホールに近い部屋の場合は特に気になるでしょう。

しかしエレベーターがない物件であればもちろんエレベーターに関係する騒音も発生しないため、静かに過ごしたい人にはメリットも大きいです。

エレベーターがないマンションの3つのデメリット

手すりが付いたコンクリート製の階段

エレベーターがないマンションはさまざまなメリットがありますが、もちろんデメリットもあります。エレベーターがないマンションへの入居を検討している場合、住んでみてから後悔しないためにも事前にデメリットを理解しておく必要があります。

代表的なデメリットは次の3つです。

  1. 日の階段移動が負担
  2. 転倒事故が起こりやすい
  3. 売却価格が低い

それぞれのデメリットについて詳しく解説していきます。

1.毎日の階段移動が負担

エレベーターがないということは階段を使うしかなく、外出の度に階段の昇り降りをすることになります。高齢者や妊婦、小さい子どもにとっては、毎日のことなので特に大きな負担になります。健康な人や体力に自信がある人であっても、荷物が多いときや体調が悪いとき、怪我をしているときなどは負担が大きくなります。

今はエレベーターがなくて大丈夫と思っていても、突然のハプニングやライフスタイルの変化によって生活が大変になってしまうことがある、ということを頭に入れておく必要があります。

2.転倒事故が起こりやすい

階段の昇り降りをする生活に慣れてきたとしても、気が緩んでしまったことで足を滑らせてしまうことがあります。疲れている日や雨の日、荷物が多いときや急いでいるときなどは築に転倒事故が起こりやすいです。

日頃から足元に十分注意をして、時間にゆとりをもって階段を利用するようにしましょう。

3.売却価格が低い

エレベーターがないマンションは、一般的にエレベーターがある物件に比べて買い手が見つかりにくくなります。買い手が決まりにくいということは、どうしても売却価格が低くなってしまいます。

エレベーターがないマンションに住むことを考えている場合、今の暮らしやコストだけではなく、将来的に売却する可能性も見越して立地や日当たりなどエレベーター以外の条件にも目を向けて物件を選ぶことが大切です。

エレベーターがないマンションで老後は暮らせる?

手すりと杖を使って階段を下る高齢者

エレベーターがないマンションでは、老後も安心して暮らすことは難しいでしょう。心身ともに元気なうちは問題なく暮らすことができても、老後はいつ足腰が悪くなるかわかりません。

階段の昇り降りが難しい状態になると、介助なしでは外出することができなくなってしまいます。まだ階段の昇り降りができる場合でも、高齢になってくると転倒して怪我をするリスクも高まっていきます。

老後もエレベーターがないマンションに住むことを考えている場合、階段の手すりが使いやすい形状か、介助や救急搬送などにも対応できる幅の階段か、といったことは最低限チェックしておきましょう。

エレベーター付きマンションのチェックポイント

シンプルなインテリアのエレベーターホール

エレベーターがあるマンションはメリットも多く便利ですが、気をつけて選ばなければデメリットの影響を大きく受けてしまう場合もあります。

エレベーター付きマンションで快適に生活するために事前にチェックしておくべきポイントは次の5つです。

  1. エレベーターの台数
  2. エレベーターと部屋の位置は近いか
  3. 防犯カメラなどのセキュリティ面は厳重か
  4. エレベーターの大きさ
  5. 緊急時の対策はされているか

それぞれのポイントについて詳しく解説していきます。

1.エレベーターの台数

エレベーターの混雑や待ち時間に大きく影響するのが、設置台数です。居住者数や階数によって細かい基準がありますが、一般的にエレベーターの設置台数の目安は50戸に1台以上といわれています。100戸前後のマンションの場合は2台以上、150戸前後で3台以上となります。

マンションの居住者に対してエレベーターの設置台数が多ければ混雑や待ち時間が軽減され、逆に設置台数が少なければ混雑したり待ち時間が長くなったりしてしまいます。特に朝の通勤・通学の時間帯の混雑状況を事前にチェックしておくと安心です。

2.エレベーターと部屋の位置は近いか

外出する際、エレベーターと部屋の位置が遠いと大変ですよね。だからといってエレベーターのすぐ近くの部屋が良いとも限りません。

エレベーターに近い部屋の場合、エレベーターのモーター音やアナウンス音などが響くことがあります。エレベーターは24時間稼働しているため、エレベーターの音が響く部屋の場合はかなり気になるでしょう。エレベーターに近い部屋を考えている場合は部屋の中から音をチェックしておくと安心です。

防音設計がされていたりエレベーターと部屋の間に廊下を挟んだりと対策がされている物件もあるので、エレベーターの騒音対策についてチェックした上で部屋との位置関係を考えることが大切です。

3.防犯カメラなどのセキュリティ面は厳重か

エレベーター内は密室になってしまうため、鏡や防犯カメラなど防犯対策がきちんとなされているかも大切なチェックポイントです。

エレベーター内に鏡が設置されていれば、自分の後ろから乗ってくる人の様子が見えるため安心感があります。

防犯カメラは最近の物件には設置されていることがほとんどですが、古い物件などは設置されていない場合があるため必ず確認しましょう。エレベーター内の様子がエレベーターホールにあるモニターで確認できるタイプであれば、より安心感があります。

4.エレベーターの大きさ

エレベーターの内部のことを「かご」といい、かごの大きさは正方形に近い横長の「P型」と、奥に長い「R型」の2つに分類されます。R型はパネルで仕切られたトランク付きのものがあり、パネルを外せば救急搬送のためのストレッチャーのような長さのあるものにも対応できるため、最近ではR型を採用しているマンションが多いです。

小規模なマンションでは3人乗りのコンパクトなサイズを採用していることもありますが、大型家電や家具などの搬出入のことを考えると9人乗り以上のサイズだと安心です。

5.緊急時の対策はされているか

エレベーターの利用中に地震や停電などが発生した場合、エレベーター内に閉じ込められてしまう心配があります。停電時にバッテリー電源に切り替えて最寄りの階に停めてくれる自動着床装置があるエレベーターであれば、いざというときにも安心感があります。

さらに万が一に備えてLEDライトや水、ビニール袋などが収納されているスツール型のボックスが設置されているエレベーターもあります。一時的にエレベーター内に閉じ込められてしまった場合でも、必要な物が備えてあると安心です。

物件選びの際はエレベーターにも注目しよう

この記事ではエレベーターのないマンションのメリット・デメリットやエレベーター付きマンションを選ぶ際にチェックすべきポイントなどを詳しく解説しました。

エレベーターのないマンションは老後まで住み続けるのが難しく、特に住む部屋が4階、5階と高層になるほど毎日の生活が大変になります。

この記事で紹介したチェックポイントを参考に、安心して快適に生活できるような物件を選んでくださいね。

 

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