家の間取りは、暮らしやすさに直結するもの。選ぶときには、なるべく失敗したくないですよね。この記事では、暮らしやすく理想的な間取りのポイントについて解説します。
▼この記事のポイント
<日本人に人気の間取り・設備>
・対面キッチン
・ウォークインクローゼット
・パントリー
・家事動線がスムーズな間取り
・独立洗面台
<間取りを決める際のポイント>
・ライフスタイルに合わせて決める
・収納の数と割合に注意する
・日当たりの良さを確認する
この記事では上記のほか、理想的な間取りの具体例についても紹介していきます。
日本人に人気の間取りや設備とは?
日本人に人気のある間取りや設備とは、どのようなものなのでしょうか。実は、人気の出やすい物件には、以下の共通点があります。
・対面キッチンがある
・ウォークインクローゼットがある
・パントリーがある
・独立洗面台がある
・家事動線がスムーズな間取りがある
それぞれのメリットや、特徴について見ていきましょう。
①対面キッチンの特徴
対面キッチンは、リビングやダイニングスペースと対面するように設置されたキッチンのこと。キッチンが壁で隔てられていない、開放的な造りなので、オープンキッチンとも呼ばれます。
家事のなかでも、料理はとくに時間がかかりがちなもの。対面キッチンのある間取りならば、料理しながら家族の様子を見ることができるので、安心感が得られます。
リビングにいる家族と会話しながら料理できれば、自然と家庭が賑やかになり、明るい雰囲気を演出できるでしょう。キッチンがリビングダイニングと同じ空間にあるので、食事を配膳しやすいメリットもあります。
②ウォークインクローゼットの特徴
ウォークインクローゼットは、人が中に入れる広さのクローゼットのこと。一般的に2~4畳程度の広さがあり、奥行きもあるため、収納量が多く人気の設備です。
家族の衣類をまとめて保管できるほか、スーツケース・ゴルフバッグ・スキー用品・旅行用品など、大きなものを入れておけるのも、便利なポイントといえます。
収納力の高いウォークインクローゼットがあれば、生活感を隠しやすくなるでしょう。
③パントリーの特徴
パントリーは、キッチンの側に設置された収納スペースのこと。食料品や食器、調理器具などの保管に役立ちます。
週末にまとめて食料品を買いだめする家庭や、人数が多くて大量の食料品が必要な家庭に、とくにおすすめな設備です。
パントリーのメリットは、日常的な食料品を収納しておけるだけではありません。災害に備えて、家族分の水や非常食を備蓄しておくのにも役立ちます。
④独立洗面台の特徴
独立洗面台とは、トイレや浴室と別の場所に、独立して設置された洗面台のこと。「浴室の湿気に影響されにくい」「ユニットバスの洗面台よりも収納力がある」という点がメリットです。
独立洗面台と浴室は、ドアで区切られています。そのため、浴室の湿気で洗面台が濡れたり、洗面台を使うたびに足が濡れたりする心配はありません。
また、独立洗面台の多くに、引き出しや鏡裏収納がついているため、ドライヤー・整髪料・タオル・洗剤などを収納しておけるのも便利です。コンセントもついているので、その場で電化製品を使うことも可能となり、身支度が楽になるでしょう。
⑤家事動線がスムーズである
家事動線は、なるべく短いほうが効率的です。そのため、家事動線がスムーズな間取りには、以下の要素が欠かせません。
・キッチン・ランドリー・バスルームなどの水回りが集約されている
・動線を妨げる場所に壁がない
・各部屋との距離が遠すぎない
水回りのうち、とくに洗濯機置き場と洗濯物を干す場所は、なるべく近いほうが楽でしょう。また、各部屋との距離が近く、掃除をするときの動線もスムーズであれば、家事時間を削減することができます。
家事動線がスムーズな間取りを選ぶと、家の中を余計に動き回らなくて済むため、日々の生活が楽になるでしょう。
間取りを決める際の3つのポイント
ここでは、間取りを決めるときのポイントを3つ解説します。
・ライフスタイルに合わせて決める
・収納の数と割合に注意する
・日当たりの良さを確認する
間取りを決めるときは、設備だけにこだわっていると、失敗してしまう可能性が高くなります。内見時にチェックしたいポイントなどを、あらかじめ把握しておきましょう。
①ライフスタイルに合わせて決める
暮らしやすいと感じる間取りは、ライフスタイルや家族構成によって変わります。たとえば「同居する人数は何人か」「子どもが小さいか大きいか」「仕事は在宅か出勤か」などによって、暮らしやすい間取りは変わってくるでしょう。
同居人数が1~2人の場合は1LDKでも十分ですが、3人以上になる場合は、居住スペースが足りなくなってしまいます。
また、家族が在宅で仕事をする場合は、自宅にワークスペースが必要ですが、会社へ出勤する生活スタイルであれば、なくても問題ないでしょう。
間取りを決めるときは、自分たちが暮らしやすいかどうかを第一に考え、ライフスタイルに合ったものを選ぶことが大切です。
②収納の数と割合に注意する
間取りを決めるときは、収納量が十分かどうかも、重点的に見ておく必要があります。
収納量が足りていない間取りを選ぶと、部屋の中に物が溢れてごちゃついてしまうからです。雑多な空間ではリラックスしにくいほか、来客も呼びづらくなるでしょう。
一般的にマンションでは、専有面積に対して8%以上の収納量があると、物が収まりやすいといわれています。専有面積が50m2の部屋であれば、4m2以上の収納スペースが必要ということです。
内見時には各部屋の配置や広さだけでなく、クローゼットの数と大きさもチェックしておきましょう。
③日当たりの良さも確認する
日当たりの良し悪しは、部屋の向きに左右されますが、間取りによっても異なってきます。一般的に、南向きの部屋は日当たりが良いとされていますが、ほかの方角を向いていても、間取り次第で採光性を高められるのです。
たとえば北向きの部屋でも、「採光のメインとなるリビングの窓を大きくする」「壁2面がバルコニーに接するよう設計する」などの工夫があれば、日中の明るさを保てます。
暗い物件では昼間から電気をつけなくてはならず、光熱費が上がりやすくなってしまうでしょう。日当たりの良し悪しは、必ずチェックしておくのがおすすめです。
皆の理想が詰まった間取り図をご紹介
暮らしやすいと感じる間取りは、家庭によってそれぞれ違うため、ライフスタイルに合った間取りを選ぶことがもっとも大切です。
しかし、どんな間取り図が理想的なものかも、気になりますよね。ここまでの内容をふまえると、理想的な間取りには、以下の4点が重要といえるでしょう。
・きちんと採光できる
・家事動線がスムーズ
・設備が便利
・収納力を備えている
ここからは、上記の要素を含んだ間取り図を紹介していきます。お部屋選びする際は参考にしてみてください。
ルーフバルコニーとバルコニーがある広々した2LDK
こちらの間取りはバルコニーのほか、広いルーフバルコニーもリビングに面しています。それぞれのバルコニーへ続く大きな窓から、二面採光できるので、LDK全体が明るく感じられる間取りです。
日中、電気をつけなくても明るく感じられるのは、嬉しいポイント。リビング隣にある約4.4畳の個室も、バルコニーに面しているので採光性が良いです。
また、それぞれの個室には、ウォークインクローゼットが備えられています。収納力があるので、子どもが小学校へ入学し、学校用品などが増えても対応しやすいでしょう。
2LDKですが、収納力もありつつ広々とした造りです。家事動線は短く、くつろぐときはゆったりと過ごせる間取りといえるでしょう。
動きやすいペニンシュラ型キッチンで家族と会話しながら料理ができる
ペニンシュラ型キッチンは、キッチンの片面が壁についていて、半島のように突き出ているタイプのキッチンです。壁付けのI型キッチンと似ていますが、ペニンシュラ型のほうがすっきりしていて、開放感のある見た目になっています。
約15.6畳というLDKの広さは、ゆったりくつろげる余裕もありつつ、端と端でも会話しやすい広さです。キッチンで作業をしながら、ソファでくつろいでいる家族と、コミュニケーションをとりやすいでしょう。
また、キッチンを出てすぐの場所に、トイレ・ランドリー・バスルームがあります。水回りの設備が、コンパクトに集約されているので、家事動線もスムーズです。
「洗濯機を回している間にトイレ掃除をする」「煮込み料理の合間にお風呂掃除をする」などの家事を、効率的にこなせる間取りに仕上げられています。
玄関からリビングまでの動線が1本の間取り
玄関からリビングまでの道のりが一直線になっていることで、各部屋への移動や掃除が楽に感じられる間取りです。廊下を挟んで両サイドにある個室から、水回りの設備へ、それぞれアクセスしやすい造りとなっています。
約19.8畳の広々としたLDKは、リビング・ダイニングスペースに加えて、仕事や趣味のワークスペースを作ることも可能な広さです。
子ども用の勉強スペースを設けてあげてもよいでしょう。一面すべてがバルコニーに接しているので、採光性も抜群です。キッチンも、広々としていて収納力があります。
玄関からLDKまでの動線が一直線で、家事がしやすいほか、家族みんながリビングに集まりやすい間取りといえるでしょう。
自分の理想の間取りでストレスフリーに生活しよう
日本人に人気の間取りは、家事動線がスムーズな間取りです。水回りがコンパクトに集約されている間取りを選ぶと、家事をするときの移動距離が短く済むので、楽に感じられます。
また人気な設備には、対面キッチン・ウォークインクローゼット・パントリー・独立洗面台が挙げられるでしょう。
間取りを決めるときは、人気の傾向を抑えつつ、自分たちのライフスタイルに合った間取りを選ぶことが大切です。家族構成や生活リズム、ライフプランを考慮して、家族が暮らしやすい間取りを選びましょう。
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