「マンション価格の推移、今後はどうなる?」「2022年は買い時?それとも売り時?」と疑問を持っている人もいるかと思います。マンションを売買するにあたって、価格推移を知っておくことはとても大切なことです。
また、価格推移の変動要因には何があるのかや、2022年現在と今後の推移の見通しなどを解説します!マンションの購入や売却を考えている方は必見です。
マンションの価格変動の要因とは?
マンションの価格が変動する主な要因は以下3つです。
- 社会の変化
- イベント開催の影響
- 災害による影響
それぞれについて詳しく解説するので、参考にしてください。
①社会の変化
マンションの価格は、社会情勢の変化と強く結びついています。つまり推移をつかむ上では世の中の流れをつかむことが重要です。
マンションの価格が変動する要因として、たとえば以下が挙げられます。
- 金融緩和などの金利政策
- 海外投資家による売買動向
- 地域ごとの開発推進
マンションを取り巻く情勢で大きな変化があれば、価格も変動するわけです。
②イベント開催の影響
マンションの価格は、国際的なイベント開催があれば大きく変動します。もっとも顕著なのはオリンピックやワールドカップなどの開催です。
開催地付近には関連施設を設置する必要があるので、価格は大きく向上します。
イベント終了後も地域としては開発が進んだ状態となりますが、これも価格を上昇させる一員です。
③災害による影響
大規模な災害があった場合、マンション価格は変動します。
たとえば2011年3月に発生した東日本大震災では、復興作業のため、資材及び人員が東北地域へ集中的に投下されました。
一方で全国的には資材と人員が不足して建築費が高騰し、マンションの価格も高くなるという現象が起こっています。
その後は、東京オリンピックやアベノミクスなどの影響でマンション価格は向上しています。新型コロナウイルスによる影響はうけつつも、上昇傾向であることは変わりません。
>>プロフィールはこちら
コロナ禍はマンションの価格にどう影響している?
コロナ禍は、マンション価格に大きな影響を与えています。どのような変化があったのか、国土交通省の資料を参照しつつ理解しておきましょう。
コロナの影響で三大都市圏の地価が下落している
新型コロナウイルスの影響で、三大都市の地価が下落しました。いずれも前年と比較して地価変動率がマイナス、つまり、安くなっています。
実に8年ぶりの下落であり、マンション業界には大きな衝撃が走りました。
■地価動向の前年比
都市名 |
2020年 |
2021年 |
東京 |
+2.3 |
-0.5 |
大阪 |
+1.8 |
-0.7 |
名古屋 |
+1.9 |
-1.1 |
参照:国土交通省の「全国の地価動向」
2020年度から比較すれば3%ほど地価が変動しており、マンション購入・売却において無視できる要因ではありません。
コロナの影響を受けて地価はどう変化した?
国土交通省の発表によれば、上記三大都市のみならず、全国的に地価が低下しています。また住宅地・商業地といった区別は関係なく、一律で下落していました。
公示年度 |
2019年 |
2020年 |
2021年 |
全国の価格推移 |
+1.2 |
+1.4 |
-0.5 |
参照:国土交通省の「全国の地価動向」
新型コロナウイルスで人々の暮らしは大きく変化しています。その影響は計り知れず全国的に大きな動きがありました。
そして特に三大都市には大きな地価下落が生じたというのが、近年の動きです。今後も新型コロナウイルスの状況次第では、地価下落が起こることも予想できます。
中古マンションの価格推移を見る
実際にマンションの購入を検討している人は多いでしょう。この場合中古マンションの価格推移を観察することが大切です。
全国とエリア別における価格推移を解説します。これまでの価格推移を観察して、マンションの売買におけるヒントを見つけましょう。
【全国】中古マンションの価格推移
マンションの価格推移については、毎年「価格指数」が発表されています。この指数は、2010年の平均を100としているものです。
つまり100から指数が離れれば離れるほど、価格推移が大きいと判断できます。
全国の中古マンションの価格指数推移は以下のとおりです。
年度 |
指数 |
2019年12月 |
149.4 |
2020年12月 |
157.9 |
2021年12月 |
165.9 |
参照:国土交通省の不動産価格指数
全国の中古マンションは、毎年指数が上昇で推移しています。
ちなみに2009年12月の指数は97.2。ここ数年で中古マンションの価格指数は、大きく伸びているとわかります。
エリア別中古マンション価格指数の推移
主要なエリア別の中古マンション価格指数の推移は以下のとおりです。
年度 |
関東部 |
京阪神 |
名古屋 |
2019年12月 |
142.2 |
155.6 |
151.0 |
2020年12月 |
149.9 |
164.3 |
162.1 |
2021年12月 |
157.8 |
170.3 |
178.5 |
参照:国土交通省の不動産価格指数
全国の傾向と同じく、上昇傾向にあります。
特に名古屋エリアは強烈な右肩上がりです。そのほかほとんどのエリアでも指数は向上しており、全国どこでもマンションの価格は上昇していると考えて問題ありません。
2022年はマンションは買い時?
2022年はマンションの買い時とは言えません。2013年以降マンションは値上がりが続いており、新型コロナウイルスの影響を受けてもなお上昇しています。現状で懸念される最悪のパターンは購入した直後に資産価値が下落することです。
2022年はマンションは売り時?
結論から言えば、2022年はマンションの売り時と言えます。なぜなら、以下の理由があるからです。
- 新型コロナウイルスの流行があったにもかかわらず価格が落ちていない
- 中古マンションは引き続き品薄の傾向
- 2023年以降は住宅ローン金利上昇が予測される
- 2022年以降はいわゆる生産緑地問題の影響でマンションが安くなるかもしれない
参考:株式会社ウェブクルー「【不動産所有者に調査】生産緑地の「2022年問題」を知らない人が約9割!問題点・影響・解決策を徹底解説」
また、今のところは2023年以降も急激に価格が下がる要因があるわけではありません。今は売り時ではあるものの、焦って手放す必要もないと考えるとよいでしょう。
>>プロフィールはこちら
マンションの価格推移から、売却のタイミングを見つけよう!
マンションの売買については、価格の推移を追いかけることが重要です。
ニュースで連日報道されるような出来事があったときは、マンションの価格やそれに関連づく指数も動いていると考えましょう。
ぜひマンションの価格推移を観察し、ベストなタイミングでマンションを購入・売却しましょう。
不動産に関するお悩みを解決!
中古マンション・リノベーションを得意とする「wednesday」。物件の購入や売却、リノベーションのサービスを提供しています。
不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。
不動産のプロであるwednesdayのコンシェルジュにお気軽にご相談ください。
■個別相談
不動産の売却に関することなどを個別でご相談いただけます。
こんな方におすすめ:
・売却・住み替えを検討中の方
・お金に関する疑問や不安がある方
▶︎【無料】個別相談の申込はこちら
■不動産売却についての相談
不動産の売却についてのご相談は、個別相談のフォームよりお申し込みください。
■LINEで気軽に相談
WednesdayのLINEアカウントを友だち追加していただくと、コンシェルジュにLINEのメッセージ上でいつでも気軽にご相談いただけます。