マンションや一戸建てをリノベーションしたいと思ったとき、「費用はどのくらいかかる?」「実際のスケジュール感は?」「希望を上手く伝えられるか心配」など疑問や不安が尽きないもの。一からリノベーションの業者に確認するよりも、あらかじめリノベーションに必要な情報をリサーチしておくとスムーズに進みますよ。
リノベーションを考えている人が知りたい情報は、専門書や専門誌に詰まっています。特におすすめの本や雑紙をご紹介しますので、気になる一冊があればぜひ手に取ってみてくださいね。
リノベーションをする前に本は読むべき?
リノベーションについて理解せずに、中古物件を購入したりリノベ会社を決めてしまうと、「思ったより費用がかさむ」「決めなければいけないことが多すぎて大変」と困惑するかもしれません。リノベーションするなら、本やインターネットでとことんリサーチすることをおすすめします。
インターネットよりも詳しい情報が手に入る
リサーチはインターネットでもできますが、ネットの情報は断片的なので、全体像がつかみづらいことがあります。リノベーションについて一から調べたいときは、詳しい内容がわかりやすくまとめられている本や雑誌のほうが有益です。
また、ネットの情報は正しいものとそうでないものを判断するのは難しいですよね。一方で専門家が監修した本や雑紙なら、ネットよりも正しい情報が手に入ると考えてよいでしょう。
リノベーションをする前に読んでおきたい本
まずは、「リノベーションをしたい」と思ったときに読んでおきたい本をご紹介します。リノベーションは決めることも多く、工事が入るため時間がかかるもの。あらかじめリノベーションの流れを知っておくと、リノベ会社との打ち合わせが楽になりますよ。
『徹底的に考えてリノベをしたら、みんなに伝えたくなった50のこと』
リノベーションをしたいと思ったとき、まず誰に何を相談したらいいのかわからない人も多いのではないでしょうか?リノベ会社に見積もりを依頼する前に、費用やプロセスなどを気軽に聞ける相手がいたら嬉しいですよね。そんな願いを叶えてくれるのが、実際に築20年のマンションをリノベーションした著者が書いたこちらの本です。
業者の選定や希望の伝え方などが完全な「顧客目線」で書かれているのが特徴。リノベーションをする人の「知りたいこと」が詰まった入門書といえる一冊です。ぜひ具体的な計画を立てる前に読んでみてくださいね。
・著者:ちきりん
・出版社:ダイヤモンド社
・出版年:2019年
・価格:1,980円(税込)
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中古住宅のリノベーションをする際に役立つ本
家族がより快適に暮らせるための住み替えを考えているのなら、中古住宅をリノベーションすることのメリットを知っておいて損はありません。中古住宅のリノベーションに前向きになれる本をご紹介します。
『必ず知っておきたい 「中古住宅+リノベーション」を賢くお得に買う方法』
無理なく理想のマイホームを持つために、中古住宅をリノベーションする方法を提示している一冊です。きれいな住宅を持つことをゴールにせず、より家族が幸せに暮らせる道を提案しています。新築か中古かで迷っている人、中古住宅の購入をためらっている人におすすめです。
中古+リノベーションのメリットだけでなく、中古物件を見に行く際のチェック項目もわかりやすく書かれています。
・著者:美馬 功之介
・出版社:同文舘出版
・出版年:2018年
・価格:1,650円(税込)
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『マンションリノベーションの基本』
中古マンションを自分の希望通りに一新できるリノベーション。憧れを抱く一方で、具体的なイメージがなければなかなか踏み出せないものです。こちらの本にはリノベーションの実例やケーススタディがたくさん掲載されているため、イメージ作りの参考になります。リノベ会社に希望を伝える際に、写真を見せるだけで「キッチンはこの写真のようにしたい」と伝えられるのもポイントです。
気になるリノベ会社の選び方や暮らしやすい間取りに関するアドバイスも豊富。リノベーションの打ち合わせが楽しみになる一冊です。
・出版社:主婦の友社
・出版年:2016年
・価格:1,430円(税込)
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リノベーションデザインのアイデアが湧いてくる本
「こんな家に住みたい」というリノベーションのイメージを言葉で伝えるのは、難しいですよね。そんなとき、イメージに合う写真があると伝わりやすいですよ。デザイン例やインテリア例がたくさん掲載されている雑誌をご紹介します。
『relife+(リライフプラス)』
マンションリノベーションの実例がふんだんに盛り込まれた専門誌です。リノベーションをするにあたり、できるだけ多くのデザイン例を見てみたいという人におすすめ。マンショントラブルや住宅ローンの悩みなど、リノベーション後の気になるポイントもチェックできます。
「relife+(リライフプラス)」は年4回発行されている雑紙です。気になる特集があれば、バックナンバーを取り寄せてみてくださいね。
・出版社:扶桑社
・発行月日:3・6・9・12月 各14日
・価格:1,257円(税込)
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『Casa BRUTUS 2019年 5月号 [新しいリノベの教科書]』
キッチンや水回りのタイル、床などリノベーションの中でも特に悩む人が多いポイントがまとめられています。おしゃれな実例が多く、リノベーションに対してぼんやりとしたイメージしかない人にとって「教科書」にぴったりです。
デザイン性の高い家具やインテリアも掲載されているため、眺めながら理想の住まいへのイメージが徐々に固まってくるはず。「リノベーションの達人」の紹介もあり、施工業者側のこだわりを感じることもできます。
・出版社:マガジンハウス
・出版年:2019年
・価格:998円(税込)
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『リノベーションで心地いい暮らし』
こちらも、たくさんの実例写真が掲載された一冊です。ラグジュアリーなリノベーションだけでなく、コストを抑えたスタイリッシュなリノベーションも数多く紹介されています。「予算がどのくらいあればどの程度のリノベーションが叶うのか」を具体的に理解できるため、家族で話し合う際に活用できるでしょう。もちろん、リノベ会社にイメージを伝える際にも役立つ一冊です。
・出版社:オレンジページ
・出版年:2010年
・価格:1,572円(税込)
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設計や工事内容がよくわかる本
リノベーションを検討しながらも、「設計や工事のことはよくわからない」という人は多いのではないでしょうか。少しでも設計や工事のことを理解しておくと、どこにコストをかけるべきか判断できるようになりますよ。
『住まいの解剖図鑑』
不動産業界や建築・設計事務所などに勤めている人でなければ、リノベーションは専門的な用語が多くハードルが高い印象を受けますよね。難しく考えがちな「住宅設計」をわかりやすい文章とイラストで解説しているのが、こちらの本です。
「住まい」の中のさまざまな機能や性能といった専門的な知識が身につくのが特徴です。住みやすい間取りとは、理想的な階段とは、使いやすいキッチンとは。普段なにげなく使っているものたちが、きちんと計算されたものであるとわかるはずです。住まいに関する知識を身につけることで、リノベ会社とのコミュニケーションがスムーズになりますよ。
・著者:増田 奏
・出版社:エクスナレッジ
・出版年:2009年
・価格:1,980円(税込)
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『最高に気持ちいい住まいのリノベーション図鑑』
収納のリノベーション、間取りのリノベーション、敷地のリノベーションなどチャプターに分けて詳しく解説している一冊です。200件近いテクニックや施工例が写真や図解で紹介されているため、「これなら実現できそう」「こんな家に住みたい」と期待が高まりますよ。
「図鑑」として多くの実例を眺めながら、長く住める家とはどのようなものか、家族が幸せに暮らせる家とはどのようなものかをイメージしてみてくださいね。
・著者:大島芳彦、佐々木龍郎、嶋田洋平、新堀学、田島則行、馬場正尊
・出版社:エクスナレッジ
・出版年:2012年
・価格:1,980円(税込)
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リノベーション本・雑誌を読む際の注意点
本や雑紙には、参考になる情報が詰まっています。ですが、実際にリノベーションをするとなると、立地の関係や中古住宅の状態次第で理想通りにいかないケースも。本に書かれたすべてを実現できるわけではないため、注意が必要です。
実際のデザインでも費用が異なる場合がある
リノベーションの費用は、デザインだけで決まるわけではありません。本や雑紙に実例として紹介されているものを依頼しても、同じ費用が請求されるとは限らないことを覚えておきましょう。
リノベーションにかかる費用は、地域や階数、物件の広さなどさまざまな要因で変わります。本や雑紙で紹介されている実例は、あくまでも参考程度にとどめておいてくださいね。
ぴったりのリノベーション会社を見つけるために
本や雑紙には、おすすめとしてリノベーション会社が紹介されていることがあります。良いリノベーション会社を見極めるのは難しいですが、施工事例を見たり実際に相談したりして、自分たちにぴったりだと思える会社を探してくださいね。
理想のリノベーションを本から見つける
リノベーションで失敗しないためには、積極的に知識を取り入れることをおすすめします。調べるうちに、理想の住まいが見えてくるからです。予算が決まっている場合は、どこにコストをかけてどこを現状のままにするのかを自分で判断できるようになります。リノベーション会社に任せっきりにせず、自分から積極的に意見を出すことで後悔のないリノベーションが叶うでしょう。