南玄関は「明るい玄関で縁起がいい」などポジティブなイメージがある反面、「明るいのは玄関ばかりで居室にはあまり光が入らない」などネガティブなイメージを持たれることも。
物件選びの際はどうしても居室や設備に気を取られてしまいますよね。しかし、玄関の方角にも注目すると、より理想的な暮らしが叶います。
今回は、南玄関の特徴を中心に玄関の方角別のメリットなども詳しくご紹介します。
南玄関とは?
家の南側に玄関を配置した間取りのことを、南玄関といいます。一般的に、マンションなどの集合住宅の南側には、玄関ではなくリビングを配置することが好まれます。
しかし、立地条件や間取りによっては南側に玄関を配置せざるを得ないことも。南玄関にはメリットとデメリットがあるため、ライフスタイルに合った間取りを検討することが大切です。
南玄関のメリットとは?
・日当たりが良く暖かい
・風水的にもよい効果に恵まれる
日本では太陽は東から昇り、南の空を横切りながら西に沈みます。南玄関は昼間の長い時間日光が差し込むことが、他の方角にはない大きな特徴です。また、南玄関は風水的にもメリットが多く、多くの恩恵を受けられます。
ここでは、南玄関の特徴や風水で示されるメリットをご紹介します。
①日当たりが良く暖かい
南向きの玄関は1日を通して日当たりがよく、暖かいのが魅力です。季節を問わず日照時間が長いため、窓があればより明るさをしっかり確保できます。間取りによっては部屋の奥まで光が届き、日中は電気を付ける必要がないことも。
また、日に照らされることで玄関に湿気が溜まりづらく、快適な玄関を叶えられるのも嬉しいポイントです。
②風水的にも◎
風水において南は、「人気運を得られる方角」とされます。そのため、南玄関は「社会的な地位や成功、名誉」「才能を開花させたい」などの運気をアップしたい場合に最適です。
南は太陽が高い位置にいる時間が長いため、陽の気の影響を強く受けるといわれています。南玄関のメリットを活かせば、よりよい運気が舞い込むでしょう。
南玄関のデメリットとは?
・夏は暑くなりすぎる
・日当たりの良い南側にバルコニーなどが作れない
南玄関には多くのメリットがありますが、デメリットも同時に存在します。ここでは、南玄関ならではのデメリットをご紹介します。
①夏は暑くなりすぎる
南玄関は、直射日光によって夏は暑くなりすぎることがあります。ドアや窓を閉めっぱなしにしていると、玄関に熱気がこもり不快に感じることも。また、ドアノブが熱くて握れなかったり、玄関ドアが劣化しやすかったりというトラブルも想定されます。
定期的に窓やドアを開けて熱気を逃がしたり、直射日光を遮るひさしを作ったりすることで、暑い季節でも快適さを保てるでしょう。
②日当たりの良い南側にバルコニーなどが作れない
マンションなどの集合住宅の場合、南側に玄関を設けるとバルコニーなどを配置しづらくなります。日当たりの良さを居住スペースに活かせない間取りでの生活は、太陽の明るさを重視する方にとってかなりストレスでしょう。
しかし、日中家にいることが少ないのなら日当たりの良し悪しはあまり気にならないかもしれません。自分のライフスタイルを考慮して、部屋の向きや間取りを選択するとより一層心地よく暮らせるでしょう。
他の方角の玄関と比較すると?
立地条件や間取りによって、玄関はさまざまな方角に配置されます。玄関が設けられる位置によって、居室の方角が決まることも。
北、東、西、それぞれの玄関が持つ特徴を知れば、自分にピッタリのお部屋を選びやすくなりますよ。
北玄関の特徴
北玄関はどうしても日が当たりづらく、暗く冷えた印象を持たれがちです。しかし、北玄関は直射日光にさらされることがないため、暑い季節でも涼しい空間をキープできます。さらに、立地や間取りによっては北側に玄関を置くことで、リビングなどの居室を明るい南側に配置できるというメリットも。
ただし、北玄関は陰の気が強く作用しやすいことは確か。窓から光を取り込んだり、電気をつけっぱなしにして影を作らないようにしたり、できるだけ明るく保つことが大切です。
また、風水では「能力を発揮できる」方角といわれています。北向きの玄関を味方にすれば、人との信用を築きチャンスに恵まれるでしょう。
東玄関の特徴
東玄関のメリットは、日当たりのよい南側にリビングダイニングを配置しやすいことです。また、東は朝日が昇る方角なので、朝玄関を出る際に明るく爽やかな気持ちに包まれるでしょう。
一方、東玄関のデメリットは季節によって朝の陽ざしが眩しすぎると感じる可能性があること。しかし、玄関はくつろいだり多くの時間を過ごしたりする場所ではないため、苦に思うことは少ないでしょう。
風水では、東玄関は「活発な活動」「始まり」を意味します。東玄関は発展を促す吉相のため、運を味方につけたい方に最適な方角といえるでしょう。
西玄関の特徴
西玄関は北・東玄関と同じく、日当たりのよい東側や南側にリビングなどの居室を配置できるというメリットがあります。日当たりの良さや、明るさを重視する方におすすめの間取りです。
ただし、西玄関は朝から昼にかけて陰になるのに対し、夕方になると西日が強烈に照り付けるというデメリットがあります。西日による玄関ドアや外壁の劣化が気になる場合は、断熱性が高く機能性に富んだ素材を選択すると安心でしょう。
風水では、西玄関は「お金の出入りの気が多い」といわれます。プラスにもマイナスにも金運が働くため、出費を意識して節制することが大切です。
南玄関の実際の間取りをご紹介
南玄関を採用した間取りとはどのようなものなのか、実際に見ないとなかなかイメージできませんよね。ここでは、南玄関の物件を3つご紹介します。
ライフスタイルによっては、思いのほか暮らしやすいと感じる方も多いはず。玄関のほかにもバルコニーの場所や居室の配置、窓の多さにも注目するとより多くの発見があるでしょう。
バルコニーとサービスバルコニーがある間取り
南に玄関を配置した、西向きの間取りです。リビングダイニングは、バルコニーのほかにサービスバルコニーも設けられた開放的な空間。1日を通してしっかり明るさを確保できますよ。
また、玄関の直線上に多くの窓があるため、通気性を確保しやすいのも魅力。湿気や熱を効率的に逃し、快適に生活できるでしょう。
3部屋バルコニーに面している間取り
広い三面バルコニーのある間取りです。三面バルコニーは洗濯物をたくさん干せることはもちろん、テーブルと椅子を設置してくつろぎスペースにしたり、ガーデニングを楽しんだりすることも可能。バルコニーは北〜東向きなので、朝日以外の直射日光が差し込まず夏でも涼しく過ごせますよ。
すべての居室がバルコニーに面しているため、採光に優れるうえ開放感があります。面積以上に、部屋が広く感じられるでしょう。
北側と西側にバルコニーがある間取り
北側と西側の2面にバルコニーがある間取りです。1面を洗濯物干しなどの家事用として、もう1面はガーデニングを楽しむスペースとしてなど、バルコニー自体を使い分けられるのが魅力。
また、LDKが両方のバルコニーに面しているため、風向きによらず通気性に優れます。風通しの良さを重視する方に、おすすめの間取りといえるでしょう。
南玄関の間取りで日当たりが良い生活を
南玄関のメリットは、日照時間が長いため日当たりが良くあたたかいこと。南は人気運向上に貢献する方角として、風水的にもよい効果を得られます。
しかし、南玄関は季節によって暑くなりすぎたり、日当たりのよい南側にバルコニーを作れなかったりというデメリットもあります。南側に玄関を配置した間取りを参考に、ライフスタイルに合わせて物件を選択することが大切です。
風水では玄関の方角によって異なる意味を持つため、どの方角にある玄関もうまく活用すればより良い効果を得られるでしょう。
今回は、南玄関のおすすめの間取りを3つご紹介するとともに、方角別のメリットを解説しました。ぜひ、物件選びの際に参考にしてくださいね!
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