あまりに格安の物件に出会ってしまうと、それはそれで「何か良くない理由があるのでは?」と不安に感じてしまうもの。
そんな不安を抱えている方のために、格安マンションの安さの理由と妥協してはいけないポイントを解説します。
安さの理由や探す時のコツを知り、賢く中古マンションを購入しましょう。
格安マンションはなぜ安い?
格安マンションが安いのには、以下の理由が考えられます。
・立地が良くない
・築年数が古い
・寿命が短い
・売主が売却を急いでいる
それぞれの項目について、詳しく説明していきます。
立地が良くない
間取りや設備にとくに大きな問題がない格安マンションの場合、「立地が良くない」という理由が考えられます。
立地の良さを決めるポイントは人それぞれですが、やはり一番大きい理由としては「最寄り駅からの距離」が挙げられるでしょう。
一般的に最寄り駅から徒歩10分以内だと「近い」、徒歩15分以上だと「遠い」とされています。最寄り駅から徒歩15分以上かかる位置に物件がある場合は、人気が集まりにくく価格も安くなりがちです。
また、周辺にスーパーやコンビニ、銀行、病院など日常生活に必要な施設がない場合も同様に、「立地が良くない」とされ価格が下がりやすい傾向にあります。
築年数が古い
築年数が古い格安マンションは、建物の老朽化が考えられるため、破格で売られていることがあります。
マンションは、築年数の経過とともに価格が下がるのが一般的です。築後25年までは下落が続き、築30年以上の物件だと新築時の約半分の価格になるともいわれています。
くわえて、築年数が古いマンションは、セキュリティなどの共有設備が整っていないケースが多いことから人気が集まりにくく、さらに値下がりしている例も少なくありません。
寿命が短い
寿命が短いマンションは、おのずと住める期間も短くなるという理由から、格安で売られています。
マンションの一般的な寿命は、鉄筋コンクリート造の場合100年以上ともいわれていますが、実際にどれだけの期間住めるのかは、メンテナンス有無などマンションの管理状況によって大きく左右される要素です。
メンテナンスが行われていなかった場合、建物の見た目以外にも耐久性・耐震性にも不安が残るため、格安物件であっても避けられやすいといえます。
売主が売却を急いでいる
売主が売却を急いでいる場合、格安で売られていることがあります。
例えば、「転勤が決まったため、早く売ってしまいたい」などの事情です。このような理由である場合、相場に対して安い・広いなど「好条件の物件」であるため、早々に売れてしまうでしょう。
しかし、格安であるのにもかかわらず売れないマンションには、表立つ理由以外にも他の理由があるからかもしれません。
そのような物件は、売主に対し「売る理由の追求」が必要といえるでしょう。
格安マンションを探すコツとは?
中古マンションを探している方にとって、格安で売られているマンションは魅力的な物件であるため、早く売れる傾向にあります。
それゆえ物件を探す際、不動産サイトだけを頼りにしても、理想の格安マンションに出会うことは難しいかもしれません。
そこで事前に把握しておきたいのが、以下3つの格安マンションを探すコツです。
・不動産会社にレインズから物件を探してもらう
・任意売却物件を紹介してもらう
・居住中である物件は値引きしやすい
それぞれの項目について、詳しく説明していきます。
不動産会社にレインズから物件を探してもらう
不動産会社にレインズから物件を探してもらうことで、格安で良い条件の中古マンションが見つかりやすくなります。
まず「レインズ」とは、不動産業者が使う情報共有システムのことです。
一昔前までの不動産情報は、その土地の不動産屋だけが知り得る情報だったため、物件数が少なく、なかなか理想通りの物件に出会うのが難しい状況でした。
しかし、レインズによるオンラインネットワーク検索システムから検索することで、不動産会社はより広く不動産情報を集めることが可能になり、おのずと紹介してもらえる物件が増える仕組みです。
そのため、あらかじめ予算や理想とする物件の条件を不動産会社に伝えておくことで、興味がありそうな物件がレインズに掲載された時点で、紹介してもらいやすくなるでしょう。
任意売却物件を紹介してもらう
理想とする格安マンションがなかなか見つからない場合は、任意売却物件を紹介してもらいましょう。
任意売却物件とは、家主が住宅ローンの返済が困難になるなど、何らかの理由によって家が銀行に差し押さえられ、売りに出されている物件のことです。
特徴としては、一般の中古マンションを購入するよりも、さらに安い価格で購入できます。また近年、景気の悪化により任意売却物件は増加傾向にあるため、見つけやすいことも魅力です。
なかには「安さには裏があるのではないか」と不安になってしまうかもしれません。
しかし、任意売却物件が安いのは、銀行が「少しでも早くお金を回収したい」という思いから、相場の中古マンションよりもさらに安くしています。
ですから、マイナスなイメージや怪しさを感じる必要はないといえるでしょう。
居住中である物件は値引きしやすい
居住中である物件は値引きしやすく、売り出し価格よりもさらに安く購入できる可能性があります。
居住中に家を売り出すケースで多いのは、「新しい家を購入する資金として、いま住んでいる物件を売りたい」と考えている場合です。
けれども、新しい家が決まる前に売れてしまうと、仮住まいのための賃貸を借りることになるため、引っ越し費用や家賃が多くかかってしまいます。
それゆえ、住居費をなるべく抑えるために、住みながら売却したいと考える人が多いです。
居住中の物件は、売主側の「自分にとって都合のよいタイミングで売りたい」気持ちを活用し上手に値引き交渉すると、予算より大幅に抑えた価格で購入できるかもしれません。
妥協してはいけないポイントは?
格安マンションを選ぶうえで、妥協してはいけないポイントとして「マンションの管理状況」が挙げられます。
もともとが良い物件だとしても、管理状況の良し悪しによって数十年後のマンションの状態は大きく変わるため、管理状況が悪いマンションは避けたほうが無難です。
ここでは、マンションの管理状況の良し悪しをはかるポイントを紹介します。
マンションの管理状況は妥協NG
マンションの管理状況を見る上でポイントとなるのが、修繕積立金や管理費の金額です。
修繕積立金や管理費が相場よりも安い場合は、管理が行き届いていなかったり、必要な修繕が行われていなかったりする可能性があります。
また、エントランスや廊下、ごみ置き場など共用部分は掃除が行き届いているか?設備が故障していないか?こちらも併せてチェックしましょう。
このように、理想の格安中古マンションを見つけた場合には、修繕積立金や管理費は適当な金額か、それに応じて建て替えや共用部分のメンテナンスは行われているか、管理状況を確認しておくことが大切です。
そのうえで、たとえ格安で立地やデザインがよいものであっても、管理状況が悪いと判断できた場合は、妥協せず選択肢から外したほうよいでしょう。
格安マンション購入で後悔しないために!
格安マンション購入で後悔しないためには、「目先の安さに飛びつかないこと」です。
なかなか理想の物件に出会えない中、格安で理想に近い物件を見つけると、すぐに購入を決めたくなるかもしれません。
しかし、即決は厳禁です。
なぜ格安なのか、その理由は許容範囲内なのか、安心して暮らせる住まいの条件を兼ね備えているのか、これらをチェック。
そして、価格と自分が望む住まいの条件がマッチしているかどうかで、格安マンションの購入を検討しましょう。
ポイントを確認してから格安マンションの購入を
格安マンションとはいえ、人生において大きな買い物です。
「買わなきゃよかった」と後悔しないように、「格安」である理由や妥協してはいけないポイントをおさえることが大切。
また、中古マンションは価格が安ければ安いほど早く売れてしまう傾向にあるため、今回紹介した格安マンションを探すコツを参考に、理想とする住まいを探してみてくださいね。
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