収納スペースだけでなく、通路としても機能するウォークスルークローゼット。他のクローゼットと比べてインテリア性も高いので、設置したいと考える人も多いのではないでしょうか?
本記事では、ウォークスルークローゼットのメリット、デメリットや、設置する際の注意点を見ていきます。今後設置してみたいと考えている人は必見です。
ウォークスルークローゼットとは?
ウォークスルークローゼットとは、クローゼットへの出入り口が2つあり、通り抜けできるタイプのものを指します。例えば、寝室からリビングに行くまでに、ウォークスルークローゼットを通るようなイメージです。基本的には、出入り口に扉は付けません。それぞれ別の部屋に通じており、回遊性が高いです。
どちらも人が入れるという点で共通していますが、ウォークインは通り抜けできません。そのためウォークインは「収納用の小さなお部屋」と考えるとわかりやすいですよ。 >>プロフィールはこちら
あわせて読みたい▽
ウォークインクローゼットとクローゼットの違いとは?収納のコツを掴んでスッキリした部屋を目指そう
ウォークスルークローゼットは4タイプある
ウォークスルークローゼットとは、別々の部屋に接している通り抜けできるクローゼットだと分かりました。ウォークスルークローゼットは、さらに4つのタイプに分けられます。ここでは、その4種類の特徴を見ていきましょう。
<ウォークスルークローゼットのタイプ>
Ⅰ型:収納が片側にある
Ⅱ型:収納が両側にある
L型:収納面が2面ある
U型:収納面が3面ある
Ⅰ型
Ⅰ型は、収納が片側にあるタイプで、収納がないほうは壁になっています。じゅうぶんなスペースを確保できない人におすすめなのが、Ⅰ型のウォークスルークローゼットです。収納力は少なくなるため、収納するものが少ない人にも適しています。
Ⅱ型
Ⅱ型は、両側に収納があるタイプのウォークスルークローゼットです。Ⅰ型に比べると設置スペースが必要ではあるものの、その分収納力が上がります。広いスペースを利用して、お店のディスプレイのようにおしゃれに収納でき、インテリア性がある点もメリットです。
L型
Ⅰ型とⅡ型は一直線の通路だったものの、途中で通路が折れ曲がるように設計されているのがL型のウォークスルークローゼットです。角にウォークスルークローゼットを設置する場合に、L型が採用されます。また、収納面が2面あるため、洋服の分類などもしやすく、利便性も高いです。
U型
U型はL型と同じように、途中で通路が折れ曲がるタイプです。U型は収納面が3面あるので、L型より収納力が上がります。L型は、角を曲がると一直線になるように設計されていたものの、U型は2回角を曲がる設計です。そのため、動線の複雑さは高まります。
ウォークスルークローゼットに必要な幅、広さは?
ウォークスルークローゼットには、大きく分けて4種類あります。それぞれに違った特徴があるので、確保できるスペースやクローゼットに求める条件を考えながら、決めていくのがおすすめです。
ウォークスルークローゼットを設置する際には、Ⅰ型で1.2m幅、Ⅱ型で1.8m幅を確保しておきましょう。人が快適に通り抜けしやすいと感じられる幅は60cmだと言われています。また、洋服を吊るす場合は、50cm〜60cmくらいの幅が必要です。人が通り抜けしやすい幅と、洋服を吊るす場合の幅を考慮すると、最低でも1.2m幅程度は確保しておくべきでしょう。
ウォークスルークローゼットの3つのメリット
ウォークスルークローゼットを設置する際には、適切な幅の確保、そして条件に合ったクローゼットの種類を選ぶことが大切です。
ここからは、ウォークスルークローゼットのメリットを見ていきます。
- スムーズな生活動線が確保できる
- 部屋がおしゃれ空間になる
- 扉がないので通気性が良い
スムーズな生活動線が確保できる
ウォークスルークローゼットの最大のメリットは、生活動線が確保できることです。ウォークスルークローゼットは、クローゼットとしても使えるだけでなく、通路としても機能します。そのため、生活動線に合った位置にウォークスルークローゼットを設置することで、回遊性が向上する点がメリットです。
部屋がおしゃれ空間になる
ウォークスルークローゼットは、「見せる収納」に最適です。お店のディスプレイのように、おしゃれに収納できるのがメリット。ウォークスルークローゼット全体が、インテリアの1つとして機能します。
扉がないので通気性が良い
ウォークスルークローゼットは通路としても使うので、出入り口に扉を設置しない場合がほとんど。普通のクローゼットは狭い空間に敷き詰めて収納するので、通気性が悪く、湿気やカビの発生源になりやすいです。その反面、ウォークスルークローゼットは開放的になっているため、湿気や防虫対策に効果を発揮します。
ウォークスルークローゼットの3つのデメリット
ウォークスルークローゼットのメリットは、クローゼット自体がインテリアの1つになることや、生活動線がスムーズになることでした。次に、ウォークスルークローゼットのデメリットを見ていきましょう。
- 収納量が少ない
- 配置に困る
- スペースが確保しにくい
収納量が少ない
ウォークスルークローゼットは収納スペースでもあり、部屋同士を結ぶ通路でもあります。生活動線がスムーズになるメリットはあるものの、通路のせいで収納量が減ることがデメリットです。
同じスペースのウォークスルークローゼットとウォークインクローゼットを比較すると、通路がある分、ウォークスルークローゼットのほうが収納力は下がります。そのため、生活動線か収納力、どちらを優先するかを考えなくてはいけません。
配置に困る
ウォークスルークローゼットは、生活スタイルをしっかりシミュレーションしてから、適切な場所に配置しなくてはいけません。スペースの関係で希望の場所に配置できなければ、逆に不便なクローゼットになる可能性もあります。適切な場所に配置すれば便利に使えるものの、配置する場所に困ってしまうのがウォークスルークローゼットのデメリットです。
スペースが確保しにくい
ウォークスルークローゼットは、収納場所と人が通るスペースの両方が必要なので、スペース自体が確保できないこともあります。インテリアの一部になったり、生活動線がスムーズになったりするメリットはあるものの、その分広さのある物件にしないと、ウォークスルークローゼットを採用できません。
ウォークスルークローゼットのおすすめの設置場所
ウォークスルークローゼットにはメリットだけでなく、配置に工夫が必要だったり、他のクローゼットよりも収納スペースが狭くなったりするデメリットがあります。ウォークスルークローゼットを設置する際には、デメリットも踏まえつつ、検討してみてください。
次に、ウォークスルークローゼットの設置場所を紹介します。設置場所が違うだけで使い心地も変わるため、特におすすめな場所に絞って見ていきましょう。
玄関〜リビング間
玄関〜リビング間にウォークスルークローゼットを設置することで、衣類やバッグだけでなく、傘や靴、その他アウトドアグッズも収納できます。また、帰宅後は、ウォークスルークローゼットで上着を脱いでリビングに行けるので、生活動線もスムーズになるでしょう。
寝室〜リビング間
寝室〜リビング間にウォークスルークローゼットを設置するメリットは、起きてからリビングに行く間に身支度が完了するところ。この設置場所は、欧米で取り入れられていることが多いのも特徴です。
また、寝室近くにウォークスルークローゼットがあることで、来客に見られない点も嬉しいポイント。プライバシーを確保したい人にもおすすめの設置場所です。
パントリーを設置する場所に悩んでいる方は、通路とパントリーになるウォークスルークローゼットがおすすめです。 >>プロフィールはこちら
ウォークスルークローゼットを作る際の3つの注意点
ウォークスルークローゼットは、玄関や寝室周辺、そしてパントリーとして機能するキッチン周辺に置くのがおすすめです。
最後に、ウォークスルークローゼットを設置する際の注意点を3つ見ていきましょう。
- 効率的に移動できるのか確認する
- 水回りが近い時は湿気がたまらないように注意する
- 整理整頓をしやすい設計にする
効率的に移動できるのか確認する
先に述べたように、生活動線が向上されるような場所にウォークスルークローゼットを設置するのがコツです。そうしないと、逆に不便になってしまう可能性もあります。
どんな風に部屋を移動するのかしっかりシミュレーションして、利便性の高い場所にウォークスルークローゼットを設置してください。
水回りが近い時は湿気がたまらないように注意する
ウォークスルークローゼットは狭い空間にあるクローゼットに比べると、風通しがよくなるメリットがありました。しかし、浴室やキッチンなどの水回り付近に設置する際には、注意が必要です。
水回り付近は湿気が発生しやすいため、通常のクローゼットと同じように湿気、カビ防止の対策がポイントになります。ウォークスルークローゼットの利点を生かすなら、できるだけ湿気の溜まらない場所に設置するのがいいでしょう。
整理整頓をしやすい設計にする
ウォークスルークローゼットは通路としても機能するので、常に整理整頓を心がけるのがポイントです。収納スペースに入り切らず衣類が下に置きっぱなしだったり、そのまま脱ぎ捨ててあったりすると、通路として機能しなくなり回遊性が落ちます。
また、インテリア性もなくなってしまうでしょう。そのため、収納量に見合った収納スペースを確保するなど、設計にもこだわるべきです。
ウォークスルークローゼットでおしゃれな生活を
ウォークスルークローゼットは、出入り口が2つあり、部屋同士をつなぐ通路としても使います。回遊性が上がって生活しやすくなる一方で、生活スタイルに合わせて設置場所を考えないと、利便性は上がりません。
そのため、ウォークスルークローゼットを導入する際には、生活動線をしっかり考慮するのがポイントです。インテリアの一部にもなるので、おしゃれで利便性の高いクローゼットを求めている人は、ウォークスルークローゼットを設置してみませんか?
不動産に関するお悩みを解決!
中古マンション・リノベーションを得意とする「wednesday」。物件の購入や売却、リノベーションのサービスを提供しています。
不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。
不動産のプロであるwednesdayのコンシェルジュにお気軽にご相談ください。
不動産のプロが中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説。
「中古マンションを購入してリノベーションしたい」「リノベーション済の中古マンションを購入したい」方や、「住宅ローンやお金のことがよくわからない」方におすすめのセミナーです。
参加費無料で、参加方法はオンライン・来社どちらでも可能です。個別相談参加でAmazonギフトをプレゼントいたします。
中古マンションの選び方のポイントや、あなたにぴったりの暮らしを叶える物件選び・探しまでサポートしますので、まずはご参加ください。
▶︎物件購入のノウハウが100%手に入るセミナーの申込はこちらから!
物件探しで具体的なお悩み・相談内容がある方は個別相談にお申し込みください。