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サービスルーム(S)と普通の部屋と何が違う?おすすめの使い道や注意することをご紹介

2022.04.16
2022.12.09
サービスルームの画像

間取り図でよく見かける「S」はサービスルームを意味していますが、普通の部屋と何が違うのか、ピンとこない方も多いのではないでしょうか。

この記事ではサービスルームと納戸の違いやメリット・デメリットについて詳しくご紹介しています。

サービスルームは使い方次第で快適な部屋にすることができるので、ぜひ参考にしてみてください。


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サービスルーム(S)とは?

(白で統一された家具と部屋の画像)

サービスルームとは建築基準法で「居室」と認められていない個室のことをいいます。

建築基準法では、採光条件が部屋の床面積の1/7以上、換気に必要な開口部分が床面積の20/1以上であることが居室の条件です。

 

つまり、この条件を満たしていない部屋をサービスルームといいます。

また、部屋の広さは関係なく、6畳以上あるサービスルームや窓が付いているサービスルームも存在するのです。

 

ですが、隣接する建物の陰になっていたり、窓の前に階段やエレベーターがあって陰になっていたりするのであれば、その部分は床面積にカウントされません。

 

普通の部屋との違いとは?

先ほどご紹介した採光量や窓の大きさのほかに、テレビの線や電話回線を引けない、空調整備を設けられないなど、普通の部屋と異なる点があります。

 

サービスルームは設計段階から普通の部屋と違っていて、居室と同じような設備を設けないように行政から指導されるケースもあるのです。

 

そのため、どれだけの設備を設置することができるのか確認しておくと良いでしょう。



納戸との違いは?

サービスルームは「S」、納戸は「N」と表記されますが、サービスルームと納戸に明確な違いはありません。

 

ですが、一般的に洋風の物件をサービスルーム表記し、和風の物件を納戸と表記されていることが多いです。

 

内容は同じですが、建物のイメージを統一させるために表記を変えているだけなので両者に違いはないと考えていいでしょう。

 

サービスルームのメリットとは?

(ソファで手を頭に回してくつろぐ男女の画像)

建築基準法で居室と認められないサービスルームですが、通常の部屋と同じくらいのスペースを確保することも可能です。

 

そこで、サービスルームにはどのようなメリットがあるのか見ていきましょう。

 

<サービスルームのメリット>

・面積が同じ部屋と比べると物件価格が安い

・窓がないので日光の影響が少ない

 

面積が同じ部屋と比べると物件価格が安い

サービスルームの最大のメリットは物件価格が安くなる場合がある点です。

サービスルームは居室として認められていないので、同じ間取りでも一部屋少なく表示されます。

 

そのため、実際の部屋数や平米数が同じでも、居室とみなされるかどうかで数十万から数百万円お得になる場合があるのです。

 

マンションを購入するなど、高い買い物をする場合は大きなメリットと言えるのではないでしょうか。

 

窓がないので日光の影響が少ない

基本的に窓がついていないか、ついていても採光量が少ないため日光の影響を受けにくいです。

一見デメリットのように見えますが、日焼けさせたくないものを保管するのにとても適しているといえます。

 

たとえば、棚を設置して常温保存可能な缶詰や災害時の水などを保管するのに最適です。

 

ほかにも、大切な本やオフシーズンの衣類、書類を保管する場所として活躍してくれるでしょう。

 

サービスルームのデメリットとは?

(腕組をしてデメリットの方にシーソーが傾く画像)

サービスルームは使い方によっては便利ですが、居室として認められていないためデメリットも存在します。

どんなデメリットがあるのか、ぜひ参考にしてみてください。

 

<サービスルームのデメリット>

・湿気が溜まりやすい

・居室と同じような設備はない

・エアコンが設置できない場合がある

 

湿気が溜まりやすい

サービスルームには窓がない場合が多いため、換気ができず湿気が溜まりやすいというデメリットがあります。

 

マンションや集合住宅は一戸建てよりも窓の結露が発生しやすく、カビやシミの原因になってしまうため注意が必要です。

 

サービスルームでは、扇風機やサーキュレーターなどを使って湿気対策を行いましょう

 

居室と同じような設備はない

電話やテレビの回線を引いていないことが多く、長時間過ごすのは向いていないといえるでしょう。

サービスルームが広くても設備が整っていなければ、テレビを見たりゲームをしたり、普通の部屋と同じように過ごすのは難しいのではないでしょうか。

 

また、コンセントが設置されていないサービスルームも多いため、居室と比べてかなり制限されてしまう可能性も。

 

どのくらいの設備が備わっているのか内見の際はしっかりと確認しておくことをおすすめします。

 

エアコンが設置できない場合がある

物置として使うのであれば問題ないのですが、部屋として使うのであればエアコンの設置は欠かせませんよね。

 

しかし、サービスルームにエアコンを設置できない可能性があります。

そうなると夏は特に大変です。サービスルームは窓がないことも多く、あったとしてもかなり面積が小さいため換気するのが難しい場合もあります。

 

もし部屋として使いたいのであれば、エアコンが設置できるのか忘れずに確認しておきましょう。

 

サービスルーム(S)のおすすめの活用方法!

(ビンが並べられたパントリーの画像)

サービスルームのメリット・デメリットをご紹介してきましたが、具体的な活用方法がわからないという方もいるのではないでしょうか。

 

サービスルームは用途によってはデメリットが目立ってしまいますが、サービスルームならではの活用法があるのでぜひ参考にしてみてください。

 

<サービスルームの活用方法>

・収納スペースとして

・子どものフリースペースとして

・書斎として・趣味のための部屋として

・ゲストルームとして

 

①収納スペースとして

サービスルームがあれば、普通の物件に比べてかなり収納スペースが増えます。

大きなクローゼットとして利用することができ、棚を設置することでパントリーにすることも可能です。

 

普段はあまり使わない家電や、来客用の布団、カーペットや雑貨などを収納できるためとても便利だといえるでしょう。

 

サービスルームがあることで、思い切った買い物ができるかもしれませんね。

 

②子どものフリースペースとして

通常の部屋と同じくらいの広さがあれば、子どものフリースペースとして使うこともできます。

未就学児の子供がいる場合、大きめのおもちゃを買っても快適に遊ぶことが可能です。

 

また、おもちゃを収納する場所にもなるためリビングをすっきりと保つことができますよ。

 

子どもが大きくなれば洋服を収納したり、本を置いたり、子どもの成長に合わせて使えるところも魅力的ですね。



③書斎として

サービスルームに机と椅子、照明器具を置くことで書斎として使うことができます。

静かなスペースでゆっくりと本を読んだり、仕事をしたり、リラックスするための空間にするのもおすすめです。

 

日光の影響が少ないという点も、落ち着いた雰囲気にはぴったりなのではないでしょうか。

 

④趣味のための部屋として

サービスルームを趣味のための部屋として活用することもおすすめです。

ゲームルームやシアタールームにすれば、リビングよりも快適に過ごせるのではないでしょうか。

 

また、筋トレが趣味であればサービスルームをトレーニングルームにすることもできます。ダンベルやマットなどの筋トレグッズは重くてかさばるため、買いたくても置き場所が無くて諦めてしまう方もいるでしょう。

 

サービスルームがあれば趣味の幅も広がるのではないでしょうか。

 

⑤ゲストルームとして

サービスルームをきれいに保っていればゲストルームとして活用することもできます。

ベッドや照明があれば寝室として利用することもでき、友人を自宅に泊めてあげることも可能です。

 

急な来客でも対応することができるため、交友関係が広い方におすすめ。

 

ただし、エアコンの設置が不可能な場合やコンセントがない場合は注意してくださいね。

 

サービスルームがある部屋を選ぶ時の注意点

(ビックリマークの木の箱の積み木の画像)

サービスルームは使い方によってとても便利ですが、居室でないため制約があります。

後々後悔しないためにも、サービスルームがある部屋を選ぶ際は活用方法をある程度決めておくと安心です。

 

普通の部屋として使うのであれば、空調設備やコンセントの設置は欠かせません。

しかし、収納や趣味の部屋にするという明確な用途があればメリットの方が大きいのではないでしょうか。

 

持ち家であればコンセントを設置するための工事もできますが、マンションではほぼ不可能です。

 

サービスルームをどんな風に使うのか、しっかりと決めておくことが大切でしょう。



サービスルームを有効活用しよう

今回は、サービスルームについてご紹介しました。

建築基準法で居室としてみなされない部屋ですが、工夫をすれば快適に過ごすことも可能です。

 

物件を選ぶ際は、自分が想像している部屋と同じように使えるのか、そのためにはどのような設備が整っていればいいのか、しっかりと考えておくと安心なのではないでしょうか。

 

使い方次第で趣味の幅を広げることができるので、ぜひ検討してみてください。

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