家は人生で、もっとも長い時間を過ごす場所。おしゃれな間取りやインテリアで、心地よい空間をつくりたいと考える方は多いですよね。
この記事では、おしゃれな間取りの特徴と、部屋数別・広さ別の事例を紹介します。また、インテリアにどんな工夫をするとよいか、合わせて解説していきますので、ぜひお役立てください。
おしゃれな間取りの特徴とは?
おしゃれな間取りには、どんな設備が取り入れられているのでしょうか?ここでは、おしゃれな間取りの特徴を紹介します。
・カウンターキッチンがある広めのリビング
・小上がりの和室がある
・パントリーがある
・高窓・天窓がある
・スキップフロアがある
・リビングイン階段がある
・広めの納戸・ウォークインクローゼットがある
・BBQのできるバルコニー・屋上がある
代表的なものは、この8つです。一部を取り入れるだけでも、ぐっとおしゃれな空間になるでしょう。
カウンターキッチンがある広めのリビング
カウンターキッチンは、リビングと対面になっているので、壁付けのキッチンよりも目線が広くなります。料理をしているときも、開放感があるでしょう。
リビングにいる家族と、コミュニケーションを取りながら料理できるのも大きな魅力。とくに、子どものいる家庭では、遊んだり勉強したりしている様子を見ながら料理できるので、安心です。
シンクより少し高い位置に対面壁をつくると、手元を隠す効果も得られます。シンクやコンロ周りは生活感が出やすいので、見られたくない部分を隠しつつ、おしゃれさを演出できて便利です。
小上がりの和室がある
リビングに小上がりの和室を設ければ、壁やドアなしで空間を仕切ることが可能です。閉塞感なく空間を仕切れるほか、洋室の中に和室の落ち着いた雰囲気が混ざり、おしゃれなアクセントとなります。
小上がりの和室は「子どもとのお昼寝・洗濯物をたたむ・趣味部屋や客間にする」など多目的に使えるので、子育てから夫婦の老後まで、長く活躍してくれるでしょう。
また、フローリングから1段上がっているため、床下収納をつくれるのも嬉しいポイント。
家族が集まりやすく、物が増えがちなリビングの収納力を補えます。
パントリーがある
パントリーとは、常温保存できる食料品・食器・調理器具などをストックするため、キッチン近くにつくられる収納スペースのことです。本棚のように壁付けするコンパクトなタイプや、ウォークインクローゼットのように広いタイプなどがあります。
パントリーがあると、ごちゃつきがちな食料品をすっきり収納できて便利です。生活感のないキッチンにできるほか、物の位置がわかりやすくなり、家事効率を上げられるでしょう。
人数の多い家庭や、食料品をまとめ買いしている家庭には、とくにおすすめしたい設備です。
高窓・天窓がある
高窓は壁の高いところに設置された窓、天窓は天井に設置された窓のことです。どちらも効率よく採光できるので、部屋を明るくする効果があります。
高窓から入ってきた光は、真っ直ぐ部屋の下部へ落ちるのではなく、いったん壁などに反射します。そのため、間接照明を使っているかのような、柔らかい明かりが取り入れられるのです。
天窓は真上から光が入ってくるため、採光性に優れています。晴天であれば、日中ほとんどの時間を明るいまま過ごせるでしょう。
スキップフロアがある
スキップフロアとは、各階の中間階となるフロアで、中2階や中3階などと呼ばれることもあります。主にリビングと併設でつくられ、5段程度の短い階段を使って上り下りするケースが一般的です。
スキップフロアは、小上がりと同じように、壁やドアを設置することなく空間を仕切れます。書斎として使ったり、子どもの勉強スペースとして使ったりするなど、ライフスタイルに合わせて活用しやすいところがメリットです。
また、高低差があることで空間にメリハリが生まれ、洗練された雰囲気を演出できるでしょう。
リビングイン階段がある
廊下につくるケースが多い階段を、あえてリビングの中に設置するのもおすすめです。階段が広い空間の程よいアクセントとなり、インパクトのあるリビングをつくれるでしょう。
階段のデザインをリビングの雰囲気に合わせれば、デザイン性を高めつつ、統一感のある雰囲気にも仕上げられます。
また、違う階へ移動するときに必ずリビングを通るので、家族が顔を合わせやすくなるでしょう。おしゃれさに加えて、家族間のコミュニケーションを増やすことにもつながります。
広めの納戸・ウォークインクローゼットがある
広めの納戸や、ウォークインクローゼットがあれば、生活用品をすっきり収納できます。衣類なども整理整頓しやすくなり、キレイでリラックスできる部屋をつくれるでしょう。
掃除や洗濯などの家事動線となる場所に、日用品を片付けるスペースがあると便利です。また、家族が集まりやすいリビングの近くに、ファミリークローゼットとして、収納を設けるのもよいでしょう。
収納をつくるときは、リビング・寝室・子ども部屋・ランドリー・玄関など、それぞれの空間に、必要なスペースをバランスよく配置することが大切です。
BBQのできるバルコニー・屋上がある
BBQができるほどの広いバルコニーや屋上があると、住まいの外観に高級感を出せます。
海やレジャー施設へ行くことなくアウトドアができるのも、魅力的なポイント。自宅の敷地内で、プライバシーを確保しながら、開放的な食事を楽しめます。
晴天の日に、カフェテーブルを出して家族でおしゃべりしたり、友人や親戚を呼んでホームパーティーに使ったりするのもおすすめです。
広いバルコニーや屋上を活用することで、ライフスタイルに素敵な変化が生まれるでしょう。
おしゃれな間取り事例① 部屋数別
ここからは、おしゃれな間取りの具体的な事例を紹介していきます。まずは、部屋数別の事例です。
・1LDK
・2LDK
・3LDK
・4LDK
日本の住宅で代表的な部屋数といえば、この4つです。アパート・マンション・一戸建て問わず、このいずれかのパターンに該当する住宅は多いでしょう。
それぞれの部屋数について、おしゃれ感と機能性がある事例を紹介しますので、参考にしてみてください。
1LDKの間取り事例
1LDKは、1部屋+リビングダイニングキッチンという間取り。平均的な広さは約40~50m2といわれており、1~2人暮らしに適しています。
こちらの事例は、メインの居場所がLDKで、もう1部屋を寝室として使っているケースです。キッチンの奥にワークスペースやクローゼットを設置して、一部屋につながった空間を余すことなく活用しています。
ソファは、ダイニングテーブルとあえて反対向きにレイアウト。そうすることで、食事スペースとくつろぎスペースを区切れるので、リビング内にメリハリが出ます。
2LDKの間取り事例
2LDKは、2部屋+リビングダイニングキッチンという間取り。平均的な広さは約60~70m2といわれており、2~3人暮らしに適しています。2LDKはメインの居場所をリビング、1部屋を寝室、もう1部屋をライフスタイルに合わせて自由に活用できます。
この事例は、リビングと個室を引き戸で仕切っており、廊下がないつくりです。広くても動線を短くできるので、掃除が楽になるでしょう。
また、ダイニングテーブルとソファを窓へ向かって縦に並べることで、部屋の奥行きが広々と感じられます。
3LDKの間取り事例
3LDKは、3部屋+リビングダイニングキッチンという間取り。平均的な広さは約70~80m2といわれており、3~4人暮らしに適しています。
部屋数が増えるのに加えて、それぞれの居室に収納があると、物をすっきり整理整頓しやすくなるでしょう。
また、こちらの事例のように、洋室ばかりにするのではなく、あえて和室をつくるのもおすすめです。洋室の中に和室が1つだけあることにより、和の雰囲気が際立ち、洗練された印象になります。
4LDKの間取り事例
4LDKは、4部屋+リビングダイニングキッチンという間取り。平均的な広さは、集合住宅で約80~90m2、戸建て住宅では100m2以上の物件も珍しくありません。同居人数が4人以上でも、余裕のある広さです。
広々としたリビングは、グレーのアクセントウォールを採用し、デザイン性の高い空間に仕上がっています。採光性の良い大きな窓に向けて、対面キッチンを設けているので、開放感も得られるでしょう。
各個室は、ベッドを置いても余裕のある広さです。プライベート空間も確保しつつ、リビングでコミュニケーションを取りやすい住まいになっています。
おしゃれな間取り事例② 広さ別
次は住宅の広さ別に、おしゃれな事例を紹介していきます。
・30坪
・35坪
・40坪
1坪は約3.3m2です。日本の戸建て住宅の平均的な坪数は、約38坪(約125m2)といわれています。30~40坪の広さであれば、おしゃれさと使い勝手の良さを両立した間取りが、十分実現できるといえるでしょう。
以下の事例のように、それぞれの広さに見合った設備を選び、ライフスタイルも考慮しながら、空間づくりしてみてください。
30坪の間取り事例
30坪は約99m2です。30坪であればLDKに10畳以上、各個室に5~6畳程度の広さを設けることができます。
10畳以上のLDKには、大型テレビや3人掛けソファも置けるので、リラックスしやすいゆったりした空間を十分つくれるでしょう。狭く感じる縦長のLDKも、キッチン→ダイニングテーブル→ソファを一直線上に配置すれば、目線が奥まで通るすっきりした見た目になります。
寝室には背の低いベッドを設置し、広く感じられるレイアウト。その他の個室は5畳程度と少し狭めですが、入り口から見て目線の先に窓があるので、圧迫感を軽減できています。
35坪の間取り事例
35坪は約115m2です。35坪であればLDKに15畳以上、各個室に6畳程度の広さを設けられるほか、小さめのパントリーやウォークインクローゼットも設置できます。
カウンターキッチンとダイニングテーブルを、並べてレイアウトすることで、配膳や食事後の片付けがやりやすくなるでしょう。小さめなパントリーでも、縦の幅が広くとれるので、収納力は十分です。
6畳程度の個室には、それぞれウォークインクローゼットがつけられています。季節物なども各自で整理しやすく、室内をすっきりさせられるでしょう。
40坪の間取り事例
40坪は約132m2です。40坪であればLDKに20畳以上、各個室に6〜8畳程度の広さを設けられるほか、ウォークインクローゼットやパントリーは、広めなものを設置できます。
リビングに20畳以上の広さを確保できると、リビングイン階段を設けても、余裕が感じられます。メインの寝室は8畳で、大きなベッドを置いても広々とした空間です。壁一面に収納をつくり、機能性も高くなっています。
ウォークインクローゼットに、4畳以上の広さを確保できる場合は、家族全員分の衣類を収納するファミリークローゼットとして使ってもよいでしょう。
普通の間取りもおしゃれにしたい!インテリアの工夫事例
ここからは、部屋をおしゃれに見せるインテリアの工夫事例について、3つ紹介します。
・観葉植物と木目調アイテムでナチュラル感を演出
・ファブリックなどで空間にアクセントを入れる
・落ち着いた同系色でシックにまとめる
間取りや設備に特色がなくても、工夫次第でおしゃれに演出することは可能です。ぜひ、素敵なお部屋づくりの参考にしてください。
① 観葉植物と木目調アイテムでナチュラル感を演出
インテリアを選ぶときは、テイストを統一すると、おしゃれで整った印象になります。
こちらの事例は、フローリングとドアの木目に合わせて、リビングボードやセンターテーブル、ダイニングテーブルなども木目調に統一。存在感のある観葉植物と相まって、全体的にナチュラルで、落ち着いた雰囲気にまとまっています。
ソファを木目調の家具と相性が良い、ネイビーにしているところもポイント。アースカラーだけでは、間延びしてしまいがちな広い空間を、引き締める効果があります。
② ファブリックなどで空間にアクセントを入れる
インテリアの系統を揃えつつ、パッと目を惹く小物を活用するのもおすすめです。アクセントになる小物を置いておくだけで、部屋がハイセンスな雰囲気となります。
こちらの事例では、北欧スタイルの家具に、大胆な模様のファブリックを合わせています。家具のテイストと同じ、北欧調のファブリックを選べば、目立つ柄でもちぐはぐな印象にはなりません。
統一感を出しつつアクセントにもなるので、真似したいテクニックです。家具のテイストに合わせて、お気に入りのウォールアートや写真などを、壁に飾ってもよいでしょう。
③ 落ち着いた同系色でシックにまとめる
アクセントを入れるのが難しい場合は、同系色でまとめると、おしゃれな部屋がつくれます。フローリング・ドア・壁など、面積の大きい部分に合わせて、インテリアの色を選びましょう。
こちらの事例では、デスクの色を引き戸に合わせて、深いブラウンにしています。フローリングとマッチしやすい木目調を選び、まとまりがあるところもおしゃれです。落ち着いていて、集中しやすい空間に仕上がっています。
また、存在感のあるワークスペースを、大きな窓へ向けて配置すると、部屋全体が広く見える効果もあります。
おしゃれな間取りで快適な生活を
おしゃれな間取りの特徴には、カウンターキッチン・小上がりの和室・パントリー・リビングイン階段・ウォークインクローゼットなどが挙げられます。
人気の設備を少し取り入れるだけで、おしゃれさと機能性がある住まいをつくれるでしょう。また、設備を決めるときは、ライフスタイルを考慮しながら、部屋数や広さに合ったものを選ぶことが大切です。
インテリアでおしゃれさを演出したい場合は、家具のテイストを統一しましょう。まとまりのある空間をつくりながら、小物でアクセントを入れてあげると、ハイセンスな部屋に仕上がります。
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