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長期優良住宅が得意なハウスメーカはどこ?ランキングで特徴もご紹介!

2022.04.17
2022.12.26
ハウスメーカーの作る長期優良住宅

「長期優良住宅」という言葉をご存知でしょうか。住宅を建てる上で、長期優良住宅の認定を受けると、税控除などのメリットがたくさんありおすすめの住宅です。

今回は、長期優良住宅のメリット・デメリットをご紹介します。長期優良住宅が得意なハウスメーカーのランキングもご紹介しますので、ぜひ参考にしてみてください。

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長期優良住宅とは?

「家と虫眼鏡」

 

長期優良住宅とは、国土交通省が定めた、「長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられた優良な住宅」のことを指します。簡単にいうと、長く安心して暮らせるようさまざまな基準をクリアした住宅のことです。申請を行い、基準をクリアすることで認定を受けられます。

 

新築住宅の認定は、2009年6月4日から、既存住宅の増築や改築の認定は、2016年4月1日から始まりました。

参考:住宅:長期優良住宅のページ - 国土交通省 (mlit.go.jp)

 

長期優良住宅の認定基準とは?

「家と疑問符」

長期優良住宅の認定を受けるには、さまざまな基準をクリアする必要があります。国土交通省のHPには、以下の基準が記載されています。

 

・住宅の構造および設備について長期にわたり良好な状態で使用するための措置が講じられていること。

・住宅の面積が良好な居住水準を確保するために必要な規模を有すること。

・地域の居住環境の維持・向上に配慮されたものであること。

・維持保全計画が適切なものであること。

・自然災害による被害の発生の防止、軽減に配慮がされたものであること。

(参考: 住宅:長期優良住宅のページ - 国土交通省 (mlit.go.jp)

 

上記の基準を細分化すると、以下のような項目が挙げられます。

 

①    バリアフリー化:将来、バリアフリー化ができるようになっている

②    可変性:ライフスタイルの変化に応じて間取りなどを変更できるようになっている

③    耐震性:地震が起こった際の住宅の損傷を軽減し、すぐに修復できるようにしてある

④    省エネルギー性:次世代の省エネルギー基準に適合できるよう、環境に配慮されたつくりになっている

⑤    居住環境:地域の景観の確保や住宅環境の維持・向上を意識している

⑥    維持保全計画:定期的に行われる点検や修繕に関する計画が策定されている

⑦    維持管理・更新の容易性:内装や設備の維持管理ができるような工夫がされている

⑧    劣化対策:将来、数世代が使用できるようにしてある

⑨    住宅面積:戸建ては 75m2以上、少なくとも一つのフロアの床面積が40m2以上ある

 

長期優良住宅の5つのメリットとは?

「家を包む手」

長期優良住宅を建てるためには、上記のような基準を全てクリアしなければなりません。それでも、長期優良住宅を建てるメリットがあります。ここでは、長期優良住宅を建てるメリットをご紹介します。

 

・住宅ローンの控除が受けられる

・税金が控除される

・フラット35の金利Aプランが適用される

・地震保険料が割引できる

・中小工務店などで建てた場合補助金が出る

 

①住宅ローンの控除が受けられる

長期優良住宅を建てると、住宅ローンの控除が受けられます。住宅ローン控除とは、年末のローン残高の1%を、10年間所得税と住民税から控除できるものです。住宅はかなり大きな買い物ですので、控除を受け少しでも負担が減るのは嬉しい制度です。

 

②税金が控除される

長期優良住宅では、上記の住宅ローンに加えて様々な税金が控除されます。

・住宅ローン控除

・所得税(投資型減税)

・登録免許税の引き下げ

・不動産取得税の増額

・固定資産税の減税措置の期間延長

 

≪住宅ローン控除≫

住宅の種類

最大控除額

対象の限度額

一般住宅

最大400万円

4,000万円

長期優良住宅

最大500万円

5,000万円

 

≪所得税(投資型減税)≫

長期優良住宅の基準を満たすための性能強化費用の相当額(上限650万円)の10%を、その年の所得税から控除できます。ただし、住宅ローン控除との併用は不可です。

 

≪登録免許税の引き下げ≫ 

住宅の種類

保存登記

移転登記

一般住宅

0.15%

0.1%

長期優良住宅

一戸建て:0.3%

マンション:0.3%

一戸建て:0.2%

マンション:0.1%

 

≪不動産取得税の増額≫ 

住宅の種類

控除額

一般住宅

1,200万円

長期優良住宅

1,300万円

 

≪固定資産税の減税措置の期間延長≫

固定資産税は、固定資産税の1/2に減免される期間が設けられていますが、長期優良住宅だとその適応期間が延長されます。

住宅の種類

減税措置期間

一般住宅

一戸建て:1~3年間

マンション:1~5年間

長期優良住宅

一戸建て:1~5年間

マンション:1~7年間



③フラット35の金利Aプランが適用される

住宅ローンを組む際には、金利を設定します。金利が固定される「フラット35」は、人気の金利プランですが、その中でも長期優良住宅だとより低い金利プランである「金利Aプラン」が適応されます。金利Aプランでは、10年間金利が0.25%も引き下げられるので、とてもお得です。

 

たとえば、借入額4000万円・返済期間35年・ボーナス返済なしで返済する場合、以下のような違いがあります。 

フラット35のプラン

金利

(2022年3月時点)

月々の返済額

完済時

一般住宅の

フラット35

1.43%

12.2万円

5,087万円

フラット35金利

Aプラン

当初10年:1.18%

以降25年:1.43%

当初10年:11.7万円

以降25年:12万円

4,990万円

 

上記で分かるように、完済時の総額に97万円もの差が生まれます。

 

④地震保険料が割引できる

住宅を購入した際に、火災保険と一緒に加入することが多い地震保険。こちらも長期優良住宅だと、保険料の割引が可能です。必要書類の提出をすれば適応されるため、加入する際は忘れずに確認するとよいでしょう。(参考:地震保険の割引制度について

 

⑤中小工務店などで建てた場合補助金が出る

国土交通省の採択を受けたグループである「地域型住宅グリーン化事業」に所属する工務店が建てた木造住宅の場合、国から補助金をもらうことが可能です。長期優良住宅は、この「地域型住宅グリーン化事業」の中でも「長寿命型」に部類されます。建築費の1/10の以内の額で、かつ上限110万円の補助がされます。(参考:地域型住宅グリーン化事業



長期優良住宅の3つのデメリットとは?

「バツ印を掲げる女性」

長期優良住宅は、メリットがたくさんあるため、申請したいと思った人も多いのではないでしょうか。しかし一方、長期優良住宅にするデメリットもあります。以下のようなデメリットもあるため、しっかり確認するようにしましょう。

 

・申請することで時間とお金がかかる

・認定後のメンテナンスが必要

・税金の優遇には期間がある

 

①申請することで時間とお金がかかる

長期優良住宅の申請は、かなり時間とお金がかかります。長期優良住宅は、施主か建設会社が着工前に申請をしなければなりません。審査には時間がかかるため、着工までに数週間かかるケースがあります。

 

また、長期優良受託の認定を受けるための技術審査や認定手数料も平均で5~6万円ほどかかります。長期優良住宅の基準に達するため、通常の1.2~1.3倍のコストもかかるため、金銭的に負担です。

 

②認定後のメンテナンスが必要

長期優良住宅は、認定を受けたらそこで終わりではありません。住み始めてからも30年の間、10年以内に1回必ず点検や修繕といったメンテナンスを行う必要があります。また、メンテナンスの記録を作成し、管理・保存しておかなければなりません。手間がかかるため、デメリットに感じる人もいます。

 

このメンテナンスを怠り、基準から外れてしまうと、認定の取り消しもあり得ます。今まで受けた税金の優遇の取り消しや、補助金の返還などを求められることもあるため注意しましょう。

 

③税金の優遇には期間がある

先ほど、記載した税金の優遇には、それぞれ期間が設けられています。ある一定の期間を過ぎてしまうと、優遇はなくなり通常通りの税金を支払わなければなりません。そのため、期間終了後に今までなかった税金の支払いが発生し、家計がひっ迫することも。

 

いつ税金の優遇期間が終わるのか、しっかり確認し、どれくらいの費用が必要なのかあらかじめ確認しておく必要があります。




長期優良住宅の得意なハウスメーカーと工務店ランキングと特徴

「1~3位のランキング」

ここでは、長期優良住宅の得意なハウスメーカーや工務店をご紹介します。それぞれの特徴も記載しているので、ぜひ参考にしてみてください。

 

順位

ハウスメーカーと工務店

特徴

1

スウェーデンハウス

福祉先進国スウェーデンならではの住宅思想と、厳しい自然環境に耐えられる気密性や断熱性、遮音性など多機能

2

ヘーベルハウス

「制震構造」が標準装備されている安全性に特化した鉄骨造専門のハウスメーカー

3

積水ハウス

軽量鉄骨や木造工法などを中心に、幅広い商品がそろっている

4

住友林業

伝統的な木造軸組住宅を中心に、環境に優しい住まいづくりを提供している

5

一条工務店

断熱気密性が高く、全館床暖房の木の家づくり

6

三井ホーム

耐震性が高く、専門スタッフがデザイン性と快適さを両立させた住宅を提案してくれる

7

パナソニックホームズ

徹底した施工管理で、高品質かつ環境にもやさしい住まいを提供している

8

セキスイハイム

構造の80%を専門の工場で作るユニット工法を採用。品質の安定と工期の短縮が実現

9

ダイワハウス

天井が高く、外張断熱通気外壁を使った住まいを提供

10

住友不動産

耐震性と高いデザイン性

11

ミサワホーム

高いデザイン性と耐震性。木質パネル接着工法を使った強度が強み

12

トヨタホーム

鉄骨ラーメン構造をはじめとする優れた耐震性

13

クレバリーホーム

地域密着型で地震に強く、気密性・断熱性も長けている

14

ユニバーサルホーム

地熱床システム「ユニバの床」をはじめとする高品質な新築木造一戸を提供

15

アキュラホーム

低コストかつデザイン性に優れている

16

アイフルホーム

地震と火災に強いすまいづくり

17

タマホーム

低コストかつ高品質。20代でも家を建てられる

18

日本ハウスHD

100年住める耐久力と檜の家づくり

19

ヤマダホームズ

石膏ボードを使用した優れた防火性

20

桧家住宅

低コストで家を建てられるセミオーダーの規格住宅

21

アイダ設計

ローコストで家を建てられる

22

アエラホーム

耐久性と耐震性が強みで、低コストで家を建てられる

23

土屋ホーム

軸組構造と壁構造を組み合わせや、オリジナルの接合金物によって耐久性を実現

24

谷川建設

フルオーダーの注文住宅で、厳選した強度と耐久性をのある高品質の建材を使用

25

古河林業

4寸の木材で柱・梁・土台を造り、耐震性や耐火性能に優れている

26

富士住建

徹底した地盤調査や基礎工法で、高い耐震性が実現

27

三菱地所ホーム

全館空調システムエアロテックで、耐震性の高い住宅

28

セルコホーム

デザイン性が高く、断熱性・気密性にも優れているカナダ輸入の注文住宅

29

ウィザースホーム

耐震性や快適性能が高いツーバイシックス工法を用いている

30

サンヨーホームズ

メーカー指定のメンテナンスを受けることで100年住める長寿住宅が実現

 

参考:

注文住宅ヘルプナビ 長期優良住宅の得意なハウスメーカー

 

長期優良住宅の申請がおすすめな人の特徴

「家の前に立つ夫婦」

ここまで、長期優良住宅についてご説明してきましたが、長期優良住宅にはメリットもデメリットも存在します。では、申請するにはどのような人が向いているのでしょうか。ここでは、長期優良住宅の申請がおすすめな人を下記の項目に分けてご紹介します。

 

・高収入かつ借入額が多い方

・家の売却や賃貸を考えている方

・次の世代にも家を引き継ぎたい方

 

①高収入かつ借入額が多い方

長期優良住宅は、税金の優遇を受けられますが、より借入額が多いほうが多くの控除を受けられます。そのため、借入金額が多いほうがおすすめになります。

 

また、長期優良住宅の認定基準に達する家を建てるためには、建築費が通常よりもかかります。長期優良住宅の申請をするにも手数料がかかるため、金銭的に余裕がないと補助金や控除を受けても、結局手元のお金は変わらないということになりかねません。お金に余裕がある人のほうが、この長期優良住宅の申請は向いているといえます。

 

②家の売却や賃貸を考えている方

長期優良住宅の申請は、今後住宅を売却したり賃貸したりすることを想定している人にもおすすめです。住宅を選ぶ際、長期優良住宅であることは、家の価値を上げる要因になります。より良い家に住みたいと考える人は多いため、より高い金額で住宅を売却したり、貸すことが可能です。

 

③次の世代にも家を引き継ぎたい方

住宅をいずれ後世に引き継ぎたいと思っている人も、長期優良住宅の申請はおすすめです。長期優良住宅は、その名の通り、長く安心して暮らせる家です。メンテナンスもしっかり行うため、より良い状態で家を保つことができます。

 

次世代にも家を残したい、家を継ぎたいと考えている人は、長期優良住宅を申請するとよいでしょう。日々のメンテナンスを行うことで、総合的にみて、かかる修繕費などのコストを抑えられることもあります。

 

平日に役所に行くことができる方

 長期優良住宅の申請は、役所に出向かなければならないこともあります。また、住宅ローン控除も含め、銀行や不動産との打ち合わせが数回あることも。役所や銀行は、平日しか窓口が空いていないため、仕事が土日休みの場合、平日に休みをもらう必要があります。

 

行ける日にちが限られたり、延びたりすると、その分住宅の着工も遅れが出ることも。平日に仕事を休めるかどうかは、申請を滞りなく進めるために重要なポイントになります。

 

ハウスメーカー選びは慎重に!

今回は、長期優良住宅についてご紹介しました。

長期優良住宅とは、長く安心して暮らせるようなさまざまな基準をクリアした住宅のことを指します。長期優良住宅は、税控除などのメリットが多くある一方で、時間とお金がかかったり、メンテナンスが必要だったりと、デメリットも存在します。自分たちの状況に合わせて、余裕がある人はぜひ検討してみてください。

長期優良住宅が得意なハウスメーカーとその特徴についてもご紹介しました。自分たちが思い描く住まいを実現してくれるハウスメーカーをぜひ探してみてください。

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