logo
HOME ノウハウ マンション購入 住環境・暮らし リフォームローンって何?住宅ローンとの違いやメリット・デメリットを解説!

リフォームローンって何?住宅ローンとの違いやメリット・デメリットを解説!

2022.04.26
2022.12.26
矢印と住宅模型

中古住宅の購入や、マイホームの老朽化にともない必要となるリフォーム。

今回は住宅リフォームに利用できる「リフォームローン」について、住宅ローンとの違いをはじめ、審査基準や申請の流れまで詳しく解説します。

どんな人にリフォームローンがおすすめかもご説明しますので、ぜひ参考にしてください。

cta-image-7  

 

リフォームローンとは?住宅ローンとの違いは?

両手に「?」を浮かべた女性の写真

マイホームの老朽化以外にも、家族構成・ライフスタイルの変化にともなってリフォームを検討することになるご家庭も多いでしょう。

近年では中古マンションを購入して自分好みに改修するフルリノベーションも人気ですよね。

 

しかし、リフォームの内容によっては、自己資金だけでは思うような改修ができないこともあります。

 

そんなときに活用したいのがリフォームローンです。

 

  • リフォームローン
  • 住宅ローン
  • リフォームローンと住宅ローンの併用

 

についてそれぞれご説明します。



リフォームローン

 

リフォームローンとは、その名のとおり住まいのリフォーム(修繕や改築)を用途とした場合に利用できるローンです。

 

住宅ローンと同様、銀行や信用金庫、インターネットバンキング、JAなど民間の金融機関での取り扱いがあるほか、信販系の企業が提供するリフォームクレジットローンもあります。

住宅ローンと比べると限度額が低い、借り入れ期間が短い、審査期間が最短数日と短いという特長があり、担保なしで借り入れが可能で限度額が数百万円程度までの無担保型リフォームローンが一般的です。



住宅ローン

 

住宅ローンとは、自身が居住する住宅を購入、あるいは建築する場合に利用できるローンです。

住宅の取得を対象としたローンですので、居住中の自宅のリフォーム費用については対象とならない場合が多いのですが、中古マンションを購入する際にリフォームを行うケースであればリフォーム費用にも利用できます。

 

また、金融機関によってはリフォーム一体型住宅ローンを「リフォームにも使える住宅ローン」として借り換えを検討する顧客向けに取り扱っている場合もあります。



無担保型のリフォームローンと違い、抵当権を設定した自宅を担保として提供する必要があります。



リフォームローンと住宅ローンの併用は可能?

 

例えば住宅を35年ローンで購入し、10年後にリフォームが必要になったが自己資金では難しい場合を考えてみましょう。

この時すでに住宅ローンを利用していることになりますが、リフォームローンであれば住宅ローンとの併用が可能です。

 

一方、リフォームのために住宅ローンでの追加融資を受けるのは難しいため、すでにローンを組んで居住している住宅を部分的にリフォームしたい場合は住宅ローンとリフォームローンを併用するのが一般的な手段となります。



金利タイプは3つ

家の模型のなかに「%」が入っている画像

リフォームローンとは何か、住宅ローンとの違いと、併用が可能な点についてご説明してきました。

ローンを組む際に気になるのが金利ですが、リフォームローンには

  • 変動金利
  • 固定金利
  • 固定金利選択型

という、3つの金利タイプがあります。

 

それぞれどのような特徴、メリット・デメリットがあるのかについてまとめました。

 

 

変動金利

固定金利

固定金利選択型

特徴

市場の金利動向によって利率が変化する。

金利が低下した場合は返済総額が減り、金利が上昇した場合は返済総額が増えることになる。

完済するまで金利が変わらない。

市場金利が上昇した場合でも返済総額は変わらないが、金利が低下した場合に返済総額が減ることもない。

借り入れ当初の一定期間を固定金利で、その後は変動金利で返済する金利タイプ。

金利を固定する期間は2年・3年・5年・10年などから借り手側が任意で設定できる。

メリット

・固定金利と比べ、利率が低く設定されている場合が多い

・返済総額が減る可能性がある

・契約時点で返済総額が決まるため、返済計画を立てやすい

・金利が上昇した場合でも返済総額は変わらない

・金利を固定する数年分は返済計画を立てやすい

・完全固定金利より利率は低めに設定されている

デメリット

・金利動向によって返済額が変わるため、返済計画を立てづらい

・返済総額が増えてしまう場合がある

・変動金利と比べ、利率が高く設定されている

・金利が下がったときに金利低下の恩恵を受けられない

・固定期間終了後の見通しが立てづらい

・固定期間終了後の市場金利によっては返済総額が増えてしまう場合がある

 

金利タイプについてはいずれも一長一短であり、自己資金額や返済期間など、家計の状況や子どもの進学などを含めたライフプランにあわせて選択する必要があります。



リフォームローンの返済期間は?

カレンダーがめくれている画像

ローンの金利タイプを選択する際に目安となるのが利用するローンの返済期間です。

 

借り入れ金額にもよりますが、住宅ローンの借り入れ期間が1年~最長35年であるのに対し、無担保型リフォームローンは1年~15年のものが一般的であり、住宅ローンに比べて短く設定されています。

 

ただし、自宅を担保として借り入れを行う有担保型のリフォームローンでは、住宅ローンと同様に1年~35年といった長期の借り入れが可能な場合もあります。



審査基準は?

ビジネスマンが手のひらにチェックボックスを浮かべている画像

住宅ローンと比べ返済期間が短いリフォームローンは、審査基準も比較的低く設定されていることが多いようです。

 

ローンの審査基準は申し込み先によって異なりますが、勤続年数や年収、所有資産の有無、健康状態のほか、完済時年齢と返済負担率が重視される傾向にあります。

返済負担率とは返済額の年収に対する割合です。

 

返済期間が短く、借り入れ金額が少ない場合が多いリフォームローンはその分完済時年齢が低めとなる、返済負担率も抑えられるため、審査も通りやすいといえます。



借入の流れ

家の模型と電卓、契約書に記入する男性の写真

リフォームローンについて、特徴やメリットがお分かりいただけたかと思います。

実際に借入を行う場合には、

  1. 必要書類準備
  2. 仮審査
  3. 本審査
  4. 契約手続き
  5. 融資

という手順が一般的です。

 

流れにそってひとつひとつご説明します。



①必要書類準備

 

まず、申し込みに必要な書類をそろえます。

仮審査の段階では本人確認書類があれば申し込みが可能ですが、リフォームローンの仮審査は最短即日で結果が通知されますので、用意しておいたほうがその後の手続きがスムーズです。

 

必要書類は金融機関によって多少異なりますが、どこの場合でも共通するのはこちらの4つです。

 

  • 本人確認書類(運転免許証やパスポート)
  • 用途を確認できる書類(見積書など)
  • 収入証明書
  • 預金通帳やキャッシュカード

 

収入証明書には源泉徴収票や住民税決定通知書、確定申告書、納税証明書などがあります。

預金通帳やキャッシュカードは融資された資金の入金や、返済のための口座申請に必要となります。



②仮審査

 

必要書類の用意ができたら仮審査を申込みます。

昨今は多くの企業で各金融機関のホームページ上から仮審査の申込みができるようになっています。

 

専用フォームに必要事項を記入し申し込みを行うと、入力した情報をもとに担当者が融資の可否を暫定的に判断、最短即日~数日で申し込み時のメールアドレスに結果が通知されます。(休日をはさむ場合や内容によっては時間がかかる場合もあります)

 

ホームページ以外では電話や金融機関の店頭でも申込みが可能です。



③本審査

 

仮審査を無事に通過したあとは、金融機関から送られてきたメールや書類をもとに所定の期限内に必要書類を提出し、本審査の申し込みが完了となります。

 

提出は仮審査に続きWebでのアップロードが可能なほか、郵送でもおこなえるようになっています。

 

必要書類は「①必要書類準備」で挙げた

  • 本人確認書類(運転免許証やパスポート)
  • 用途を確認できる書類(見積書など)
  • 収入証明書
  • 預金通帳やキャッシュカード

の4点が一般的ですが、そのほかにも提出を求められる場合がありますので、仮審査後の申し込み先からの指示にしたがいましょう。

 

本審査の申し込み後、数日~1週間程度でメールまたは電話により融資の可否について連絡されます。



④契約手続き

 

審査の結果ローンが組めることになったら、契約手続きにすすみます。

仮審査~本審査までWebでおこなった場合はそのまま契約まで一貫してインターネット上で手続きが可能です。

 

借り入れ先の金融機関によっては店頭や窓口での契約もできますが、事前予約が必要なほか、印紙代や振込手数料がかかる場合もあります。対面での契約を希望する場合は早めに伝えておきましょう。

 

申し込みの内容や契約者の状況によっては追加で書類が必要となることもあります。



⑤融資

 

契約を交わしたあと、指定の支払い先や銀行口座に融資額が入金されれば借り入れが完了となります。

 

リフォームローンの場合は金融機関側が融資額を一旦契約者の口座に入金ののち、直後に契約者名義で施工業者への振り込み手続きをおこなうことになります。

原則として契約者自身が施工を担当する業者に代金を振り込む必要はありません。

無担保型リフォームローンであれば仮審査の申し込みから借り入れ(融資)完了まで最短数日程度で手続きが可能です。



リフォームローンがおすすめの人の特徴

空に浮かぶ電球とpointの文字

リフォームローンの特徴や申し込みの流れについてみてきましたが、実際にどんな場合に利用するのがよいのでしょうか。

 

  • すでに居住している住宅をリフォームする
  • 水回りの改修や外装の修繕など、部分的なリフォームを検討している
  • 設備の故障などで早急にリフォームをおこないたい

 

という場合には融資上限額が低い、返済期間が短い、借り入れまでがスピーディーなリフォームローンがおすすめといえます。

 

逆に

  • 中古住宅を購入と同時にフルリノベーションしたい
  • 居住中の住宅を大規模にリフォームする予定で数百万円単位で資金が必要

という人はリフォーム一体型の住宅ローンがよいでしょう。

 

すでに購入済みの住宅でもリフォーム一体型住宅ローンに借り換えをおこなうことで住宅ローンとリフォームローンの二重ローン状態を避けることができます。



リフォームローンをかしこく活用しよう

リフォームローンについて、住宅ローンとの違いも含め解説してきました。

家族構成やライフプランによって理想の住まいもかわっていきますよね。

住み始めた当初は最新の設備でも、5年、10年と暮らせばより機能的なものに取り替えたくなる場合や故障してしまうこともありえます。

リフォームをすることで住まい・暮らしをアップデートすることができますので、そんなときにリフォームローンを選択肢のひとつとして、活用できるとよいのではないでしょうか。

不動産に関するお悩みを解決!

中古マンション・リノベーションを得意とする「wednesday」。物件の購入や売却、リノベーションのサービスを提供しています。

不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。

不動産のプロであるwednesdayのコンシェルジュにお気軽にご相談ください。

■FP(ファイナンシャルプランナー)に相談

cta-image-7  

不動産購入の資金計画についてプロのFP(ファイナンシャルプランナー)にご相談いただけます。

こんな方におすすめ:
・住宅ローンに関する不安がある方
・無理のない資金計画をたてたい方

▶︎【無料】FP相談の申込はこちら

不動産情報メディアの記事管理、編集を行う。 記事は不動産売買から家具やインテリアなど住環境に関する内容まで網羅。

その他のお役立ち情報

【2023年最新】マンションに暮らすとNHK受信料はどうなる?割増金制度についても解説!
NHKの受信契約はマンション単位で結ぶのか世帯ごとに結ぶのかなどと疑問に思う方も多いのではないでしょうか?また、4月に導入される割増金制度について詳しく知りたい方もいるでしょう。本記事では、NHKの受信契約や受信料の支払い方法、不払い時の割増金制度について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
2022/01/27
マンションの排水管清掃は必要?当日恥ずかしい思いをしないために準備する5つのこと
マンションの排水管清掃は定期的に実施すると衛生的にも良く、排水管の老朽化を防ぐことにもつながります。そして、新型コロナウイルスの観点から清掃は行うべきとされています。本記事ではマンションの排水管清掃の準備や費用、排水管が詰まった時の自分で行う対処法についても解説します!ぜひ参考にしてみてください。
2022/01/30
風水ではトイレが重要!置いてはいけないものや運気アップの方法とは?
風水ではトイレは、運気を左右する重要な場所です。あなたが普段何気なく置いているものが実は、運気を下げているかもしれません。運気を上げるなら、まずはトイレから風水を取り入れてみませんか?今回は、風水的に置いてはいけないものや、運気アップの方法についてお伝えします。この記事を読めば、トイレの風水対策はバッチリです。
2022/10/11
長期優良住宅の認定通知書について詳しく解説!申請の流れや届く日について
長期優良住宅に認定されると、税制面などでさまざまな優遇を受けることができます。しかし、一体どうやったら長期優良住宅の認定を受けられるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。今回は、長期優良住宅の認定について詳しくお伝えしていきます。住宅の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。