和室に魅力を感じてマンションを購入したものの、何年か経って使いにくく感じた方もいるのではないでしょうか。
この記事では、和室を洋室に変えるためのリフォーム費用や注意点についても詳しくご紹介していきます。
使わなくなった和室で悩んでいる方はぜひ参考にしてみてください。
和室を洋室にしたい理由で多いのは?
和室を洋室にリフォームする理由として最も多いのが、「おしゃれな部屋にしたいから」です。
近年では和モダンを意識したインテリアや、和室にソファなどの洋室家具を置いたインテリアも人気ですが、どうしても「和」のイメージは避けられません。
また、和室は畳の掃除が大変で、一度汚れるとシミになって取れないこともあるのです。
このような理由から和室を洋室にしたいと考える方が多いのかもしれませんね。
そもそも和室は何に使う部屋?
和室は昔から「客間」として使われてきました。
友達であれば多少散らかっていてもリビングに通して問題ありませんが、上司や距離感の強いお客さまの場合はそうもいきませんよね。
そんなときに和室があれば、急な来客にもスムーズに対応することができます。
お客さまを最大限にもてなすという意味でも、和室があれば心強いのではないでしょうか。
和室と洋室はどっちがいい?
昔ならではの伝統といっても過言ではない和室と、海外風のインテリアが若い世代を中心に人気な洋室。
どちらにもメリットがあり、デメリットがあります。
そこで、和室と洋室のそれぞれのメリットとデメリットを詳しく見ていきましょう。特徴を知ることで自分にはどちらが合っているのか検討してみてください。
和室のメリット・デメリット
日本を感じることができる和室には畳や障子があり、世代を問わず落ち着く空間なのではないでしょうか。
しかし、メリットばかりではありません。
デメリットも存在するので、和室で過ごす上でのメリットとデメリットをご紹介します。
<和室のメリット>
- 汎用性が高い
- 湿気に強い
- リラックス効果がある
和室は洋室よりも汎用性が高く、布団を敷けば寝室になり机や座椅子を置けば客間、書斎になります。どのような場面でも活躍することができ、汎用性は洋室の比ではありません。
さらに、湿気に強い一面があるので夏は涼しく、冬は暖かくといった温度調整にとても優れているのです。
また、畳に使われている「い草」にはリラックス効果があり、これは科学的にも証明されています。
ストレスを軽減する効果があるだけでなく、総合的に人の心を癒すという素晴らしい効果が備わっているのです。
<和室のデメリット>
- 手入れが大変
- ダニやカビが発生しやすい
和室の最大のデメリットは手入れが大変なことです。障子や襖だけでなく畳も傷みやすく汚れやすい素材で出来ています。
そのため、小さなお子さんがいる家庭やペットを飼っている家庭は注意が必要です。
ジュースをこぼしたり、畳の上をペットが走り回ったりすることで、汚れが落ちにくく傷みやすくなってしまいます。
さらに、和室に布団を敷いておくとカビやダニが発生する原因となり、何年か置きにすべて取り換える必要があるのです。
これらのことから、和室をきれいに保つためにはさまざまな工夫が必要でしょう。
洋室のメリット・デメリット
近年、北欧風や韓国の雑貨を取り入れたインテリアが流行っています。
ほかの部屋を海外風のインテリアでまとめていても、和室が一室あるだけでかなり雰囲気が変わりますよね。
続いては、洋室のメリット・デメリットについてもご紹介していきます。
<洋室のメリット>
- おしゃれなインテリアを実現しやすい
- 掃除がしやすい
- フローリングは重いものも置ける
洋室はおしゃれなインテリアを実現しやすく、理想の部屋にコーディネートしやすいメリットがあります。
たとえば、シンプルな家具や観葉植物を飾るだけでおしゃれで快適な空間を作ることができるのです。
ほかにも、畳と違って掃除がしやすいという一面があります。毎日発生するホコリやチリを掃除機や吸着ワイパーで掃除することができ、さらに飲み物をこぼしてもさっと拭くだけです。小さなお子さんがいても安心ですね。
<洋室のデメリット>
- 足元が冷える
- 音が響きやすい
洋室のデメリットは、足元が冷えることです。
洋室の床はフローリングになっていることが多いため、表面が冷たくて気軽に寝転んだりくつろげる場所ではありません。
ラグを敷くなどの工夫をすれば快適ですが、その点では畳の方が適しているでしょう。
また、生活音が響きやすいというデメリットがあります。
フローリングは音を吸収しないという特徴があり、一軒家であれば問題ないのですがマンションの場合はジョイントマットなどを敷いて音が響かないような工夫が必要でしょう。
リフォーム費用はいくらくらいかかる?
和室から洋室にリフォームする場合、どの部分をどの程度リフォームするかによって費用が変わります。
そのため、パターン別で費用相場を見ていきましょう。
畳をフローリングに変更 | 約90,000円~約200,000円 |
和室の壁や床、天井を洋室にリフォーム | 約160,000円~約310,000円 |
押入れをクローゼットにリフォーム | 約200,000円~約250,000円 |
和室全体を洋室にリフォーム | 約750,000円~約1,000,000円 |
和室を洋室に完全リフォームするのであれば、やはり費用も高くなりますね。
さらに、築年数によっても費用は変わってきますので、事前に見積もりをして気になる点はしっかりと確認しておきましょう。
日数はどのくらいかかる?
和室の広さにもよりますが、6〜8畳で最短で約5日〜10日かかるでしょう。
しかし、築年数が経っている場合や和室から洋室にフルリフォームする場合は1ヵ月くらいかかってしまうこともあります。
ちなみに、壁紙を張り替えるだけであれば1日で終わることもあるので、どこまでリフォームするかによって工事期間は大きく変わるでしょう。
リフォーム期間の過ごし方
マンションの和室はリビングの横などの生活の中心部分に間取りが設計されていることが多いため、工事中は仮住まいで生活することをおすすめします。
しかし、1日~3日などの短期間で工事が終わる場合は、実家に相談するのもいいのではないでしょうか。仮住まいを選択する場合は、その期間の家賃も費用に組み込んでおきましょう。
リフォーム事例をご紹介
和室から洋室にリフォームする場合、どのような方法があるのか気になりますよね。
そこで、和室をちょっとおしゃれにリフォームする場合や完全にフルリフォームする場合など、事例別でご紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
①完全に洋室に
和室の一部を変えるのではなく、完全に洋室に変える場合、一番に行うのは畳みをフローリングに変更することです。
畳をフローリングに変えるだけで一気に洋室らしくなりますが、畳とフローリングでは構造が違うため注意が必要になります。
フローリングに変更する場合は遮音等級が管理組合で決められていることがあり、その場合はさらに費用がかかってしまうこともあるのです。
また、壁紙はどのようなクロスを使うのか、漆喰風にするのかによっても変わってきます。
フルリフォームするのであれば、自分の理想を実現させるためにマンションの管理組合に相談しておくことがおすすめです。
②和モダンに
和室を完全に洋室にリフォームするのではなく、和室の良さを活かしながらリフォームするのもおすすめです。
和室の良さを活かした「和」の雰囲気と、現在流行っている「モダン」を組み合わせた「和モダン」は、おしゃれでとても人気があります。
畳はそのままにして、障子を変えたり天井の壁紙だけ色を変えたりと、元の和室に少し手を加えるだけで現代的にアレンジした和モダンを取り入れることができるのです。
さらに、費用も安く抑えることができるため和室の楽しみ方を変えてみるのもいいのではないでしょうか。
③押入れ・天井のリフォーム例
和室といえば押入れ、洋室といえばクローゼットですよね。
クローゼットは扉になっていることがほとんどですが、引き戸タイプのクローゼットに変更してもおしゃれになります。
また、押入れは上に天袋がありますが、高すぎて実際はあまり使わないことがほとんどです。
さらに物を取り出すのも危険ですが、クローゼットに変更することで荷物の出し入れも簡単になるでしょう。
天井部分は壁紙を張り替えるのもいいですが、塗装もおすすめです。木目を生かすことでおしゃれな雰囲気になりますよ。
④小上がり和室の場合
小上がり和室を撤去する場合、フローリングや壁紙のリフォームを行いましょう。
なぜなら小上がり和室を撤去した後は下地が見えている状態になっているため、部屋全面を貼り直すときれいに見えるからです。
また、フローリングを張り替えることで北欧風のデザインにリフォームすることも可能です。
小上がり部分は撤去せずに高さはそのままにして、壁紙とフローリングを変えるだけでも洋室に変身するので、おしゃれに見えるのではないでしょうか。
失敗しないために!リフォームする際の注意点
マンションの和室をリフォームする際、いくつか注意する点があります。
そもそも和室と洋室では構造が全く違うため、畳を剥がしてもそのままフローリングを貼ることはできません。
そこで、失敗しないために和室をリフォームする際の注意点について詳しくご紹介します。
- 防音・遮音性に注意する
- 床の高さを揃える
- 部屋全体のバランスを考える
①防音・遮音性に注意する
和室と洋室を比較すると、洋室の方が防音性に劣ります。
フローリングやフロアマットは音を吸収しないため、生活音が響きやすく気を付けなければなりません。
特に、マンションの場合は管理規約で決められている防音規定に適合しているかどうか確認しておく必要があります。
畳からフローリングに張り替えるだけではマンションの防音規定を下回ってしまう可能性があるため、まずはマンションの管理組合にリフォームのことを相談してみてくださいね。
②床の高さを揃える
せっかく和室から洋室にリフォームしても、床の高さが異なると危険が伴います。
高齢者や小さなお子さんがいる場合は特に注意が必要で、ちょっとした段差で躓いてケガをする可能性もあるのです。
和室と洋室では床の高さが異なる場合がほとんどなので、なるべく差が出ないようなリフォームをすることをおすすめします。
③部屋全体のバランスを考える
マンションの和室の場合、先ほどご紹介したようにリビングの隣に設計されているか、生活の中心となる場所に設計されていることがほとんどです。
そのため、和室の良さを活かした設計になっていることもあり、洋室にリフォームしたものの、バランスが悪く感じてしまうこともあります。
リフォームの際は、壁紙やフローリングなどをなるべく隣接している部屋の色や雰囲気を取り入れることが失敗しないコツです。
洋室へのリフォームはどんな人におすすめ?
おしゃれでこだわりの空間を作りたい方は、和室から洋室にリフォームすることをおすすめします。
インテリアにこだわりがあったりどうしてもやってみたい部屋の雰囲気があったり、しっかりと理想を持っている場合は失敗する可能性も低いからです。
しかし、和室の良さを感じている場合や和室の一部を取り入れたいと考えている場合は、フルリフォームではなく部分リフォームにしておくといいでしょう。
和室を活かしながらもおしゃれな空間にする和モダンを取り入れたり、洋室家具を置いてみたり、工夫することでおしゃれな和室にするのもいいのではないでしょうか。
和室から洋室へリフォームしよう
マンションの和室をリフォームする場合、工事期間が長ければ仮住まいをする必要があるなど費用がかさむ傾向にあります。
しかし、和室から洋室にリフォームすると部屋のイメージがガラッと変わり、理想の空間を実現することができるでしょう。
失敗しないためにも、ライフスタイルを見直したりマンションの管理組合と話し合いをしながらすすめてくださいね。
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