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住宅ローンの金利は今後どうなる?10年後の予想を金利タイプごとにご紹介

2022.06.30
2022.06.30

家を購入する予定がある人は、金利について調べることも多いと思います。住宅ローンの金利が今後どうなるのか、チェックしている人も多いでしょう。

 

この記事では、金利の各種類や金利推移の予想などを解説していきます。金利は今後どうなるのか、ぜひこの記事を読んで一緒に考えてみましょう。


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住宅ローンの金利の種類は3つある!

「家と%の画像」

まず、住宅ローンの金利には下記の3種類あります。

  • 全期間固定型
  • 固定金利選択型
  • 変動金利型

金利が上がるリスクがなく、堅実にローン返済の計画が立てやすい全期間固定型。固定金利型と変動金利型のメリットをあわせもつ固定金利選択型と、固定金利より低金利で、トータルでの返済額を減らせる可能性がある変動金利型。

 

それぞれの特徴、メリットとデメリットを解説します。どのような人に向いているかなどを紹介しています。ぜひ参考にしてください。

 

金利タイプ

メリット

デメリット

全期間固定型

返済の計画が立てやすい

金利が上がるリスクがない

変動金利型より高い金利になりやすい

固定金利選択型

全期間固定型より低金利かつ、期間中は金利上昇しない。

固定期間終了後は基本、変動金利になる。金利変更条件が複雑。

変動金利型

固定金利にくらべ低金利

月々の返済額が少なくなる可能性

金利が上昇するリスクがある

 

全期間固定型とは?

全期間固定型は融資のはじめから返済が終わるまでの間、金利が一定に固定されるタイプです。月々の返済が固定化しているため、返済計画を立てやすいのが特徴です。

金利の動きをチェックするのが苦手な人や計画的に貯蓄したい人に向いているタイプといえるでしょう。

子どもがいる家庭なら、子どもへの教育費につかう予定の貯蓄が減ってしまうことも。金利上昇によるローン返済額が増えることで使うはずのお金が減ってしまうかもしれません。

全期間固定金利型の中でも低金利なものを選ぶようにしていきたいところです。金融機関によって、プランが数多くあります。

 

固定金利選択型とは?

固定金利選択型とは融資を受けはじめる段階では固定金利、一定の期間が経過したら固定金利か変動金利かを選択できるタイプです。タイミング次第では、両方の金利タイプのメリットを受けられる特徴があります。

金利の動きをチェックするのが得意な人や、柔軟にお金のバランスを取りたい人には向いているタイプといえるでしょう。

しかし、「この状況でどちらの金利タイプが得か」を判断するのは難しいといえます。また、一度変更すると再変更に手間がかかるため、注意が必要です。

金融機関によっては、改めて金利の固定期間を選択し直せるなど、フレキシブルに対応可能なところもあります。

 

変動金利型とは?

変動金利型は金利の推移によって変動するタイプです。短期プライムレートに連動する独自の基準により、金融機関ごとに金利を決めていきます。

固定金利にくらべて金利が低いため、利息が少なくなり、月々の返済額が少なくなるのが特徴です。金利の変動がなかったり、低くなったりといった場合はトータルの返済額も少なくなります。

そのため、そのようなことを見越して計画を立てたい人には向いているといえるでしょう。

また、急激な金利変動があったとしても5年ルールというものにより、月々の返済額が5年間は変わりません。

加えて、金利見直し後、金利が大幅に上昇した場合でも、一般的に返済額は直前の返済額の最大1.25倍までという制約があります。



2032年までの金利推移の予想

「家とコインの画像」

次に、今後10年間の住宅ローン金利の推移について予測していきましょう。

 

少子高齢化による本格的な労働者人口の減少により、住宅ローンを借りる人が減っていくことが予想されるとともに、国債の利息なども考慮すべき問題となっています。

そこで固定金利と変動金利の推移はどうなるでしょうか。それぞれに予想されることがらをピックアップして紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

参照:総務省 人口減少・少子高齢化とそれによって生じる課題

固定金利の推移予想

固定金利は今後10年もほぼ変わらないと予想されます。2022年になってから、固定金利は上がりつづけていますが、そこまでの影響はありません。長期金利の上限を廃止していないことも関係して、ほぼ横ばいといった予想です。

2022年4月に開催された日銀の金融政策決定会合では、金融緩和策を維持することを公表し、長期金利を0.25%まで許容する姿勢も示しています。

 

変動金利型の推移予想

変動金利は状況により変わるということがいえるでしょう。2023年までは現在の金利を維持すると予想できます。コロナ禍などにより経済が回らないこともあり、低金利を維持する動きもあるためです。

少子高齢化などによって、労働者人口が減り、住宅ローンを利用する人も減っていくことになります。需要がなくなれば金利も下がるといった考え方です。

しかしながら、2024年以降は金利が上昇することになるかもしれません。

現在は超低金利といってもいい状況で、各金融機関も金利競争の値下げをしています。この下げ止まりといえる金利状況を考え、今の状態を維持しようとすると、金融機関にも綻びが出ることが考えられます。

 

長期金利を上げて円安を解消するという話もあり、下げ止まりの今の状況が2024年以降の金利上昇につながっていくことが予想されるのです。



金利はどう決まっている?

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そんな金利はどのように決まっているのでしょうか。

需要と供給のバランスによって決定されることが一般的です。その中でも住宅ローンの金利が決まるシステムとしては、基準金利と適用金利という言葉があります。

まず変動金利(基準金利)とは金融機関ごとに決めている金利のこと。短期プライムレートと言われる指標をベースにしています。

住宅ローン金利は新短期プライムレートをベースに、金融機関ごとにコストを上乗せして決められています。金融機関はそれぞれに、これをローン金利の基準として、さまざまな融資の金利を決めているのです。

また、固定金利(適用金利)とは、各金融機関が提示する「条件を満たすことで、基準金利から一定の金利が優遇(割引)される金利」です。固定金利は「新発10年国債利回り」に連動していると言われています。

 

そのほか、金融機関独自で住宅ローン金利を決めているところもあるので、金融機関の店頭や住宅ローンサイトをチェックしておきましょう。

 

今後金利が上がる可能性は?

「%の文字と上昇の矢印の画像」

これから先、金利が上がる可能性はあるのでしょうか。

金利が上昇するかを見極めることができれば、いつ上がるかの目途をつけることができるはずです。

ここでは金利が上昇するかどうかを、どう見極めるかのポイントを紹介します。

景気や株、銀行の動向など、さまざまな影響によって変わってきます。それぞれを見ていきましょう。

 

金利が上昇するか見極めるポイント

金利上昇するか見極めるポイントを紹介していきます。具体的には下記の3点です。 

  1. 世界の経済状況
  2. 株価の上昇
  3. 大手銀行の動向

 

一つ目は、世界の経済状況をチェックしておくことです。特に貿易摩擦など、諸外国の関係性次第で日本の経済状況にも影響します。

 

二つ目は、株価の上昇です。

アメリカの今の株価がもっと上がれば、日本でも同じように金利を上げる可能性があります。その結果、住宅ローンの金利も上がる可能性が非常に高くなります。

 

三つ目は、大手銀行の動向です。

大手銀行が固定の適用金利を引き上げるなどの動向が見られます。上がり幅が大きくないにしても、大手銀行が引き上げたことによって、他の地方銀行などがどう行動するかは、注視しておきたいところです。

 

金利が変動する要因とは?

「%のブロックを積み上げている画像」

では、金利が変動する要因とは何でしょうか。

現実にはそれぞれの要因が影響し合って変動しています。何か1つの要因でとはいえないことも多いです。

 

ここで紹介するのは、金利に影響を及ぼしやすい以下の3点です。

  1. 景気によって変動
  2. 金融政策によって変動
  3. 為替レートによって変動

 

好景気のときは金利が上がり、不景気には金利が下がることになります。物価や株価に影響を受けて金利が変動することや、金融政策によっても変動します。

それぞれのポイントを紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

 

景気によって変動

まずは景気です。景気が良くなれば人は外に出て何かを買い、消費活動が活発になります。モノやサービスが売れ、お店や会社は売り上げがアップします。

そして、ローンを組んで家を買おうとする人も増えはじめるでしょう。そのため、住宅ローンの金利が上がりやすくなるという流れです。

一方、景気が悪ければ人は消費活動を控え、貯蓄に回すようになります。ローンを組んで家を購入しようとする人も減ってしまうため、住宅ローンの金利が下がる傾向になります。

ちなみに昨今のウクライナ情勢もあり、じわじわと物価が上がってきています。その物価上昇について、2022年3月29日、政府が緊急対策を策定する考えを示しており、対応が検討されているようです。

 

金融政策によって変動

二つ目は金融政策によって変動することです。金融政策は住宅ローンの金利に対して、影響されやすいものです。金融緩和や引き締めによって住宅ローンの金利も変動します。

たとえば、景気が上がっているときに金融引き締めを実施すれば、政策金利を上げて市場に出回るお金を減らすことになります。その結果、住宅ローンの金利も上昇します。

一方、景気が悪いときに金融緩和で市場に出回るお金を増やせば、住宅ローンの金利も下がります。

また、2022年2月14日と3月28日に、日銀が長期金利の上昇抑制のため、公開市場操作を実施して、低金利を持続する姿勢を改めて明確にしました。

 

為替レートによって変動

三つ目は為替レートによって住宅ローンの金利が変動することです。

円安になれば、商品の輸入価格が上昇し、日本国内の物価が上昇します。そのため、金利も上がる傾向です。

一方、円高だと輸入価格は下がりますから、国内の物価は下がる。そのため、金利は下がるということになります。円安だと住宅ローンの金利が上がり、円高だと下がるという構図です。

注意点は政府の金利政策などの場合、為替レートどおりに金利が変動しないことです。

現在は円安が続いており、政府は輸入価格の上昇が経済や物価に及ぼす影響について注意深くみていくと言っています。

 

今後も日銀が低金利姿勢を維持すれば、円安ベースは継続、円安によって輸入価格が上昇し、それによって物価も高くなり続けると想定されます。

 

円安の今、金利変動にはどのような影響がある?

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住宅ローンの固定金利は長期金利と連動しやすいため、円安解消のために長期金利を上げることで、固定金利も上昇する傾向があります。

ここ最近の円安傾向は、数多くの投資家による円を売ってドルを買うといった流れのためです。日本が長期金利を上昇させないことが明確になったことが影響しています。

これからも円安が進めば、輸入製品に頼っている日本にとっては、仕入価格に直結します。生活用品や食料の価格が上がるなど、日常生活にも影響が出てきました。

固定金利は長期金利と連動しやすく、長期金利を上げることで、固定金利も上昇することが予想されます。

一方、変動金利は変わらない状況ですので、変動金利を選ぶ人が増えていくことも予想されます。

 

金利について理解は深まりましたか?

住宅ローンの金利は今後どうなるのか、金利について紹介してきました。

 

  • 住宅ローンの金利の種類は、全期間固定型、固定金利選択型、変動金利型
  • 10年後まで、固定金利はほぼ横ばいと予想
  • 変動金利は2023年までは現在の金利を維持すると予想
  • 変動金利は2024年以降上昇するかもしれないと予想
  • 金利が上昇するか見極めるポイントは、景気や株、銀行の動向
  • 金利が変動する要因は、景気、金融政策、為替レート

 

以上、さまざまな要因で、住宅ローンの金利は変動する可能性があるということがわかりました。

住宅ローンの金利について理解を深めれば、家を購入するときにも役立つはずです。ぜひ参考にしてください。

 

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