新しい住宅への住み替えを検討した際に、古くなった自宅でも買取が可能なのか疑問に感じたことはないでしょうか?
実は、物件条件や依頼する業者によって自宅を買取することができます。
本記事では、マンション買取価格相場や買取すべき物件の調べ方について紹介します。自宅を売却しようと検討している方はぜひ参考にしてみてください!
マンションの買取価格は相場の何%?
新しい住まいに住み替える際に、自宅のマンションを売却して資金の足しにしたい場合、買取価格が気になります。そこで、マンションの買取価格の相場について紹介していきます。
マンションの買取価格は相場の約80%
一般的にマンションの買取価格は、相場の約80%となっています。それは、物件の平均的な価格帯をはじめ、築年数や市場価格、そしてマンションを売却する際の不動産会社など仲介を利用するからです。
ですが、それぞれの地域によって平均的な価格帯も変わるので、目安として把握しておくことが大切です。基本的に、不動産会社は買取した物件をリフォームしてから販売します。
そのため、リフォーム代を含め不動産側の利益やさまざまな費用を差し引いた金額が、マンションの買取価格となり相場の約80%となります。
費用の詳細としては部屋のリフォームをはじめ、物件の広告費や人件費などです。そのため、不動産会社はたとえマンションを安く買取できたとしても、買取後の費用は全て負担となるのでリスクがあります。
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一都三県のマンション買取相場
マンションの買取相場は、それぞれの地域をはじめ、立地場所や築年数などによっても大きく変わります。ここでは、首都圏の東京をはじめ近郊エリアのマンションの買取相場について紹介していきます。
東京都のマンション買取相場
同じ東京都の中でも、23区とそれ以外のエリアではマンションの買取相場に約1000万円以上の差があります。
エリア |
買取相場 |
市場相場 |
東京都全体 |
約3,800万円〜約3,980万円 |
約4,800万円〜約4,970万円 |
23区 |
約4,200万円〜約4,320万円 |
約5,000万円〜約5,400万円 |
23区以外 |
約2,400万円〜約2,490万円 |
約3,000万円〜約3,110万円 |
東京都の買取相場は、都心3区と呼ばれる港区や中央区、千代田区をはじめ通勤に便利な立地条件のよいマンションが、より買取価格が高くなっている傾向があります。
参考:東日本レインズ「首都圏中古マンション・中古戸建て住宅地域別・築年数成約状況【2021年11月】」
3県(神奈川・千葉・埼玉)のマンション買取相場
東京都の近郊エリアである、神奈川県をはじめ千葉県と埼玉県のマンションは、東京都と比較すると買取相場に約1000万円〜約2000万円の差があります。
エリア |
買取相場 |
市場相場 |
神奈川県 |
約2,500万円〜約2,640万円 |
約3,000万円〜約3,300万円 |
埼玉県 |
約2,200万円〜約2,950万円 |
約2,900万円〜約2,950万円 |
千葉県 |
約1,900万円〜約1,920万円 |
約2,300万円〜約2,400万円 |
東京都の近郊エリアの中では、神奈川県の買取相場が1番高くなっています。最近では、リモートワーク勤務が増えているため東京都よりも安く購入できる郊外のマンションが人気です。
参考:東日本レインズ「首都圏中古マンション・中古戸建て住宅地域別・築年数成約状況【2021年11月】」
買取相場を自分で調べる方法とは?
自宅のマンションを手放したいとき、不動産会社で直接確認する前に、あらかじめ自分で買取価格を調べる方法があります。
買取相場を自分で調べる方法は以下の4つです。
- 不動産取引価格情報検索の利用
- REINS Market Informationで調べる
- 一括査定サイトを活用
- wednesdayで査定する
以下に、1つずつ紹介していきます。
不動産取引価格情報検索を利用する
不動産取引価格情報検索は、国土交通省が運営しており、土地の取引についての情報を知ることができるインターネットサイトです。
マンションや戸建てなどの不動産売却時には、事前に周辺の売却相場を知っておくことが大切です。そのため、この国土交通省が運営している土地総合情報システムを活用することで、簡単に売却情報などを知ることができます。
参照:土地総合情報システム
REINS Market Informationで調べる
このサイトは、実際にマンションや戸建てなどの物件が売却された時の価格をもとに不動産取引の情報を提供しているインターネットサイトです。そのため、平均相場と異なり実際に取引された価格を知ることができます。
それに加えて、サイト内で地域を絞り込むと、その周辺で実際に行われた過去の事例などを見ることができるのでおすすめです。更に最寄り駅をはじめ、部屋の間取りや広さなど、物件についての詳細情報を絞っていくことで、より具体的な情報を知れる仕組みになっています。
一括査定サイトを活用する
一括査定サイトは、所有している物件の築年数や立地場所などの情報を規定のフォーマットに入力することで、それぞれの不動産会社で物件の査定をしてもらうことができるインターネットサイトです。
そのため、何度も物件の情報を入力する必要がなく、1度に複数の不動産会社で査定できるので、より良い条件で買取がしやすくなります。また、平均相場や具体的な買取相場を知れるのも一括サイトの魅力です。
【最短20分】wednesdayで査定
wednesday は、リノベーションをした物件に特化しているマンション売買サイトです。そして、自社で直接中古マンションの買取を行なっているため、不動産会社などの仲介業者を利用しません。
そのため、仲介手数料が無料なことや、次の買主を見つけるまでの期間が短く売主の負担が大幅に少ないです。また、豊富な知識や経験のあるプロがサポートしており、これまでに1000件以上の売買実績があるおすすめのサイトです。
買取に向いているマンションの特徴・ケースとは?
全てのマンションが買取可能なわけではなく、中には買取することが難しい物件もあります。
買取に向いているマンションの特徴とケースは、こちらの4つです。
- 築年数が古く、リフォームなどが必要なマンション
- 事故やトラブルが起こった物件
- 早く現金化が必要なマンション
- 「いつまでに売却しなければならない」と期限が決まっているケース
以下に、1つずつ紹介していきます。
築年数が古く、リフォームなどが必要なマンション
築年数の古い物件は、仲介よりも比較的早く購入者が見つかる買取を利用することがおすすめです。
築年数が約40年以上の古いマンションだと、購入希望者が見つかりにくく、仲介の場合さらに売却までに期間がかかります。さらに旧耐震建設物の場合には、耐震面から売却が難しい傾向があります。これらのことから、築年数が古い物件は買取が向いてると言えます。
事故やトラブルが起こっかた物件である
事故やトラブルが起こった物件などは、一般的な買取活動では買主が見つかりにくい場合があります。買取価格が市場相場よりも大幅に安かったり、思っていた金額で買取ができない場合もあるので注意が必要です。
ですが、中には通常の物件ではなく、条件があまり良くないとされる物件を専門に取り扱っている業者もあります。そのため、買取を諦める前に1度そのような業者に見てもらうことがおすすめです。
早く現金化が必要なマンション
家庭の事情や離婚、相続などによって所有しているマンションを早く手放し現金が必要になる場合もあります。そのような緊急のときは、仲介のない不動産買取ですぐに買取をしてもらい、現金化にすることができます。
仲介があると、内覧や売買契約などのさまざまな手続きで時間がかかってしまいます。そのため、そのような手続きがなくスピーディーに現金化したい場合には、仲介よりも買取がおすすめです。
「いつまでに売却しなければならない」と期限が決まっているケース
マンション売却の際に、期限が決まっている場合には、不動産会社などの仲介を選んでしまうと物件の引き渡しまでに時間がかかります。
仲介をすると、買主を見つけるまでに物件の内覧をはじめ、売買契約の手続きをしなくてはなりません。また、物件の状態によっては、買主がなかなか見つからないケースもでてきます。
そのため、物件を売らないといけない期限があらかじめ決まっている場合には、仲介よりも早く買主が決まりやすい、買取がおすすめです。
マンションを高く買い取ってもらうコツとは?
所有しているマンションを売る際には、できれば少しでも高く買い取ってもらいたいですよね。
高く買取してもらうポイントは以下3つです。
- 複数の不動産会社に依頼する
- 2月か3月に売却する
- リフォーム前に売却する
1つずつ紹介していきます。
高く売却するコツ①:複数の不動産会社に依頼する
同じマンションでも、買取する不動産会社によって物件の査定額に差があります。そのため、マンションを買取してもらう際には1つの不動産会社だけではなく、複数の不動産会社に依頼することが大切です。
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高く売却するコツ②:2月か3月に売却する
マンションの売却には、適した時期があり引っ越しなど新生活が始まる前の、2月か3月がよいとされています。この時期には、会社で異動があったり、子供の成長に合わせて新居地に引っ越しを考えたりなど、物件を探す方が増えます。
そのため、マンション売却の期限などが決まっていない場合には、1番高く売却できる時期として2月3月に売却することがおすすめです。その一方で、1月と8月はマンションがあまり売れないとされている時期なので、売却には注意が必要です。
高く売却するコツ③:リフォーム前に売却する
マンションの売却をする際には、リフォームしてから売却するよりも、リフォームをせずに売却する方が高く買取ができます。実は、売却前にリフォームした場合には、売却時にリフォーム代を上乗せした額を回収できない可能性があります。
さらに、先にリフォームをしてしまうことで部屋の間取りや内装も決まってしまい、購入者がなかなか見つからないケースもあります。そのため、逆に損をしてしまう可能性があるので、少しでも高く売却するには、リフォームをせずに売却することがおすすめです。
その物件、不動産のプロに相談しませんか?
今回は、マンション買取価格相場や買取すべき物件の調べ方について紹介してきましたが、いかがでしたか。マンションの買取相場は、物件の築年数をはじめ、立地や室内の状態などによっても大きな差があります。
そのため、マンションを買取してもらう際には、さまざまな買取サイトを活用し、平均相場や市場価格を把握して適切な査定をしてもらうことが大切です。そして、自分が納得した価格でマンションの買取をしてもらえるようにしましょう。
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