マンションの管理組合には、さまざまなトラブルが寄せられていることをご存知でしょうか。実は、マンション内では、騒音トラブルだけではなく管理費の滞納やペット飼育に関するトラブルが起こっています。本記事では、マンションの管理でよく起こるトラブルや、解決方法を紹介します。マンション内でのトラブルに悩んでいる方は参考にしてください!
マンションの管理組合とは?
マンションはマイホームでもありますが、私有財産の集合体です。共有生活でもあるため、マンションの住民たちがルールを制定し、マンションを管理していかなければなりません。まずは、マンションの管理組合の目的や業務内容を紹介していきます。
マンションの管理組合の目的
管理組合は、マンションを維持・管理するための組織です。分譲マンションを購入し、区分所有者になった場合は、マンションの管理組合に加入しなければなりません。
マンションの管理や維持を行う管理組合の理事は、1~2年の輪番制で区分所有者が順番に担当することが多いです。マンションの管理組合には、理事長だけでなく会計担当や監事などの役職もあります。
マンションの管理組合の業務内容
マンションの管理組合の業務は、マンションに関わるお金の管理やマンションの広報活動など、さまざまです。マンションの住民の意見をまとめて、修繕計画を立てるといった重大な業務も担っています。
また、マンションの美観を維持するために、共有部分の清掃や敷地内のゴミ処理などを行っています。
マンションの管理組合に寄せられるトラブル事例
マンションへの引っ越しを検討している方が気になることといえば、マンションでよく起こるトラブルです。そこで、マンションの管理組合に寄せられるトラブルの事例を紹介していきます。
事例①騒音トラブル
コンクリート造りのマンションは、住民の生活音が天井や床を通して左右の部屋に伝わりやすくなります。マンションの床の絨毯を変えるだけでも、下の階に生活音が響くケースも少なくありません。
管理組合に届け出を出さずに、無断で工事を行うと裁判に発展する可能性も出てきます。
事例②ペット飼育に関するトラブル
ペットの鳴き声や糞尿の悪臭など、ペット飼育に関するトラブルも多いです。ペット禁止のマンションにもかかわらず、無断でペットを飼育しているケースも少なくありません。
少子高齢化に伴い、マンションでペットを飼う家庭が増えているため、今後もペット飼育に関するトラブルは増加するでしょう。
事例③マンション住人の高齢化トラブル
築20年以上のマンションは、住民の年齢層も高く、住民のほとんどが高齢世帯です。高齢世帯が増えると、マンションの管理組合のなり手が少なくなり、マンションの運営ができません。
マンションの管理組合の運営がままならないと、マンションの美観が損なわれる可能性があります。
事例⑤違法駐車トラブル
駐車スペースが限られているマンション内では、違法駐車によるトラブルも多いです。
マンション内での違法駐車は、通行の妨げになるだけではなく、緊急時の消防車や救急車などの侵入が妨げられてしまいます。マンションの住民だけでなく、第3者が違法駐車している場合もあるため、マンションの管理組合も取り締まりにくいトラブルのひとつです。
事例⑥管理費の滞納トラブル
多くのマンションで、管理費や修繕費積み立てのトラブルが起こっています。管理費や修繕費は、住民同士のトラブルや不平等感から起こります。
トラブルが起こらないようにするためには、初期の段階で管理組合が対応する必要があります。
事例⑦共有部分に関するトラブル
マンションには、エントランスや廊下など共有部分があります。共有部分に私物を放置すると、住民同士のトラブルだけではなく、マンションの美観を損ないます。
また、地震や火災が起こったときの避難の妨げになり、危険です。共有部分に私物が置かれていることを確認した場合は、迅速に対応しなければなりません。
事例⑧駐輪場に関するトラブル
最近は、車を所有せず、自転車を所有する世帯も増えています。以前とは生活スタイルが変わっているため、駐輪場不足に悩んでいるマンションの管理組合も多いでしょう。
しかし、駐輪場の増設は簡単にできません。不要になった自転車を撤去するなど、マンションに合ったルール作りが必要です。
事例⑨違法民泊に関するトラブル
マンションの場合も住宅宿泊事業法が施行されたことによって、正式な手続きを行った場合のみ、民泊事業が可能になりました。
しかし、ほとんどのマンションが民泊としての利用を禁止しています。民泊を禁止しているにもかかわらず、マンション内で違法な民泊事業が行われているケースも少なくありません。違法民泊を発見した場合は、ただちに中止を促す必要があります。
マンションの管理組合内で起こるトラブル事例
マンション内のトラブルは、住民同士のトラブルだけではありません。マンション管理組合内でもトラブルが起こっています。そこで、マンションの管理組合内でよく起こるトラブルを紹介していきます。
事例①運営費・修繕費不足
マンションの管理組合では、将来に向けての修繕計画が立てられており、計画に応じた修繕費の積み立てを行っています。築年数が経つにつれて、修繕しなければならない場所も増えるため、築年数が古ければ古いほど、修繕費が高くなる傾向にあります。値上げをする場合、マンションの管理組合は、運営費や修繕費の値上げに関して、マンションの住民から同意を得なければなりません。
また、管理組合の中でも、値上げに関する問題はスムーズに進みにくいといわれています。
しかし、運営費や修繕費の値上げを見送りにしてしまうと、マンションの運営や修繕がおろそかになります。マンションの管理組合は、修繕に必要な額を貯めるために、住民から理解を得て、積立金を集めなければなりません。
事例②理事のなり手不足
築20年以上のマンションや小規模マンションに多いのが、マンション管理組合理事のなり手不足が問題になっています。理事のメンバーが長年にわたって変わらない場合、その他の住民とのコミュニケーションも薄れてしまい、不当な修繕工事が行われる可能性も少なくありません。
また、輪番制にした場合も、数年に1度理事が回ってくるため、住民の負担も増えるでしょう。理事会の運営に関心を持ってもらうためには、住民同士のコミュニケーションが大切です。
マンションで起こるトラブルの解決方法とは?
マンション内で起こるトラブルは、住民同士のコミュニケーション不足によるものが多いです。マンションのトラブルは、住民同士のコミュニケーションや専門機関に依頼することで解決できることがあります。ここでは、マンションで起こるトラブルの解決方法を紹介していきます。
解決方法①住民同士のコミュニケーションを増やす
マンション内のトラブルを減らすためには、住民同士のコミュニケーションが大切です。住民同士が左右上下の世帯の家族構成を知っているだけで、トラブルが起こりにくいといわれています。子供の足音に関しても、相手の顔を知っているだけで、気にならないということも少なくありません。
マンションの管理組合が、交流できる場所を作るだけでも、トラブルを解決できる可能性があります。
解決方法②ルールを制定する
マンションの管理組合が、しっかりとルールを制定するだけでも、マンション内のトラブルを解決できます。個人間のトラブルに関しては、マンションの管理組合でも解決できませんが、共有部分や違法民泊に関するトラブルは、ルールを制定することで解決可能です。
マンションの管理規約やルールの不備でトラブルが生じないように、臨機応変にルールを変更し、対応していかなければなりません。
解決方法③専門家に依頼する
マンションの管理組合だけでは、解決できないマンションのトラブルも少なくありません。管理組合でトラブルを解決できない場合は、弁護士への依頼を検討しましょう。弁護士は、トラブルの内容を徹底して聞き取り、それぞれのトラブルに合ったアドバイスをしてくれます。
弁護士に依頼することで、示談交渉や損害賠償請求も代行してくれるため、管理組合の負担も軽減させられるでしょう。管理組合で解決できない場合や、法的な判断が必要な場合は弁護士への依頼を検討してください。
マンションの管理組合には多くのトラブルが寄せられる
今回は、マンション管理組合に寄せられるトラブル事例について紹介していきましたが、いかがでしたか。
マンション管理組合には、騒音トラブルだけでなく、違法民泊や管理費の滞納トラブルなどが寄せられています。
マンション内のトラブルを解決するためには、住民同士のコミュニケーションが大切です。マンションの管理組合だけで、トラブルを解決できない場合は、弁護士などの専門機関に依頼しましょう。
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