手洗いやスタイリングなどで、毎日のように使用する洗面所。日常的に使うからこそ、おしゃれで心地よい空間にしたいものですよね。
この記事では、洗面所をおしゃれにリフォームするためのポイントを紹介しています。事前に準備したほうがよいことや、おおよその費用も解説しますので、ぜひ参考にしてください。
リフォームの前に準備すること
まずは、リフォームの前に準備することを3つ紹介します。
- 今の洗面所のどこが使いづらいのか確認する
- 収納スペースの容量と配置を確認する
- 利便性を考えたうえでデザインを考える
事前準備をしっかりしておけば、業者との打ち合わせもスムーズです。リフォームが滞りなく進められるよう、あらかじめ家族で話し合っておきましょう。
今の洗面所のどこが使いづらいのか確認する
洗面所のリフォームをするときは、まず現状の不満を洗い出しましょう。使いづらい点を整理して対策することで、納得のいくリフォームが行えます。
- 収納が少なくて使いづらいと感じる
- 洗面台が狭くて混み合ってしまう
- コンセントが足りなくて不便に感じる
上記のように、使いづらくて不満な点を洗い出して、それぞれの解決策を考えてみましょう。どうすれば解決するかが思い浮かばない場合は、リフォーム業者に相談するのもおすすめです。プロの視点からアドバイスをもらえます。
収納スペースの容量と配置を確認する
洗面所に収納を設ける場合は、容量と配置を確認しましょう。
収納したい物の数に容量が合っていないと、物で溢れたり、無駄なスペースができてしまったりします。また収納の配置が悪いと、洗面所を使うときの動線も悪くなり、不便だと感じてしまうでしょう。
洗面所には歯ブラシやハンドソープ、タオル類、洗濯用品など、さまざまな物が収納されています。物の出し入れがストレスとならないよう、「必要な収納スペースはどれくらいなのか」「どこに配置すればスムーズに使えるのか」をしっかり考えておきましょう。
利便性を考えたうえでデザインを考える
洗面所のデザインは、利便性を考えたうえで選びましょう。デザインを優先してリフォームすると、「おしゃれだが使いづらい洗面所」となってしまう可能性が高いからです。
洗面所は家族が毎日使うスペースなので、デザイン性と利便性を両立したいもの。そのためには、最初に洗い出した現状の不満点をしっかり解決したうえで、デザインを決めていくのがおすすめです。
利便性が確保されていれば、リフォーム後に使いづらさを感じてストレスになることもありません。利便性の確保を優先したとしても、壁紙や鏡、ボウルの形などの細部にこだわれば、おしゃれ感は十分演出できるでしょう。
洗面台の種類
ここからは、洗面所リフォームのメインとなる洗面台について解説します。
- ユニットタイプ
- システムタイプ
- カウンタータイプ
洗面台は3種類に分けられます。3種類とも特徴や価格などが異なるため、リフォームの予算やライフスタイル、好みに合わせて選ぶとよいでしょう。
それぞれの特徴を説明していきます。
ユニットタイプ
ユニットタイプは、もっとも一般的な洗面台。据え置きタイプ・キャビネットタイプなどとも呼ばれ、賃貸住宅でも目にする機会が多い種類です。
ユニットタイプは、収納キャビネットの上に洗面ボウル・水栓金具・鏡・照明などがすべて一体化されています。既定のサイズから好きなものを選べるので、洗面所の広さに合わせて決めましょう。
間口(正面から見た幅) |
60cm・75cm・90cm・120㎝ |
高さ |
75cm・80cm・85cm |
ユニットタイプのメリットは、必要な設備が一体化されているため設置しやすく、費用も比較的安いことです。デメリットは、既定の商品から選択しなければいけないこと。機能性が良い代わりに、細かいパーツにこだわってデザイン性を高めるのは難しいでしょう。
システムタイプ
システムタイプは、ユニットタイプよりも自由に仕様を決められる洗面台です。収納や洗面ボウル、水栓金具などの組み合わせを選び、自由にコーディネートしましょう。
システムタイプの洗面台にも、サイズなどの規定はあります。しかしユニットタイプと比べると、組み合わせの自由度は格段に上がるため、好きなテイストでリフォームしやすくなるでしょう。
- 鏡は一面鏡か三面鏡か
- 収納は引き出しタイプか扉タイプか
- 水栓金具はシングルレバーかツーハンドルか
このような項目を自由に選び、どんな組み合わせにするか決めていきます。浴室の雰囲気と合わせてコーディネートし、統一感を出すのもおすすめです。
カウンタータイプ
カウンタータイプは、システムタイプよりもさらに組み合わせの自由度が高い洗面台です。セミオーダーのように、細部へこだわってコーディネートできます。
洗面ボウルの形や素材、鏡の大きさ、照明の有無など、さまざまな項目を選べるほか、間口や高さも1mm単位で選択できるのが魅力です。また、各パーツを豊富なデザインから選べるので、オリジナリティ溢れる空間が作れるでしょう。
しかし逆に、「パーツを選ぶのが手間に感じる」「センスに自信がない」という方にとっては面倒なタイプといえます。カウンタータイプは、デザイン性をより重視したい場合に検討するとよいでしょう。
洗面所をおしゃれにリフォームする際のポイント
洗面所をおしゃれにリフォームしたいときは、以下の5点に気をつけましょう。
- テーマやイメージを事前に決める
- 洗面ボウルの種類にこだわる
- 鏡のサイズや位置にこだわる
- 壁紙や照明を変えてみる
- 蛇口や水栓など、テーマに合わせてパーツも選ぶ
洗面所のリフォームでは、デザイン性と利便性をいかに両立させるかが重要です。どちらかが欠けてしまうと、リフォームの仕上がりに満足できないかもしれません。おしゃれで使いやすい洗面所を作れるよう、それぞれ詳しく見ていきましょう。
テーマやイメージを事前に決める
洗面台などのアイテムを選ぶ前に、全体的なテーマやイメージを決めておきましょう。洗面所の完成形をイメージしておくと、パーツ選択時に迷いにくくなります。
- モノトーンでシックな雰囲気にしたい
- 木目調でナチュラルに仕上げたい
このほかにも、カントリー・ヴィンテージ・モダン・レトロなど、インテリアにはたくさんの系統があります。リフォーム業者に相談する段階で迷ってしまわないよう、「どんな雰囲気に仕上げたいか」をあらかじめ決めておきましょう。
洗面ボウルの種類にこだわる
洗面ボウルの種類は、洗面所の雰囲気を大きく左右します。おしゃれな空間をつくるため、ボウルの形や素材にはこだわりましょう。
洗面ボウルには、置き型・埋め込み型・壁付け型の3種類があります。置き型はカウンター上に設置するタイプ、埋め込み型はカウンターと一体化しているタイプです。また壁付け型は、カウンター上ではなく壁に設置します。
もっともデザイン性が高いのは置き型です。コンパクトサイズのボウルを2つ横並びにしたり、おしゃれな形状のボウルを設置したりすれば、ホテルライクな雰囲気を演出できます。
鏡のサイズや位置にこだわる
鏡のサイズや位置が変わるだけで、洗面所全体の雰囲気も変わります。洗面ボウルの種類と合わせて、鏡にもこだわりましょう。
- 鏡の形は丸型か四角か
- 鏡のサイズは小さめか大きめか
鏡を選ぶときは、洗面ボウルとの配置バランスや、収納スペースとの兼ね合いも考えながら、慎重に検討しましょう。朝の身支度で不便にならない大きさを選ぶことも大切です。
また、鏡には空間の奥行きを出す効果があります。洗面所を広く見せたい場合は、大きめを選ぶとよいでしょう。
壁紙や照明を変えてみる
壁紙や照明にもこだわると、より統一感を出せます。完成形のイメージに合う壁紙と照明を選びましょう。
ペンダントライトや間接照明を設置すれば、洗面所全体が洗練された柔らかい雰囲気になります。バスタイムのあとも、リラックス感を持続できる空間となるでしょう。
また何面かある壁のうち、一面だけ色を変えてアクセントウォールにしたり、タイルを設置したりするのもおすすめです。個性的でセンスを感じる空間に仕上がります。
蛇口や水栓など、テーマに合わせてパーツも選ぶ
蛇口や水栓などのパーツを、テーマに合わせて選ぶことも大切です。洗面ボウルや鏡、照明などの雰囲気に合ったパーツを選ぶと、洗面所がちぐはぐな印象になるのを防げます。
たとえば、「スタイリッシュな雰囲気にしたいならシルバーのパーツ」「華やかで柔らかい雰囲気にしたいならゴールドのパーツ」というふうに、設置後の印象を考慮して選びましょう。
また、水栓の種類は利便性にも影響します。毎日スムーズに使えてテーマに合っているモデルは何か、慎重に決めるとよいでしょう。
洗面所リフォームの費用相場
ここからは、洗面所リフォームの費用相場を紹介します。
- タイプ別
- サイズ別
- おすすめオプション
洗面所のリフォームにはどのくらい費用が必要なのか、目安を確認しておきましょう。また、人気のオプションもあわせて紹介しますので、コーディネートの参考にしてください。
タイプ別
どの洗面台タイプを選ぶかによって、リフォームの費用が大きく変わります。もっとも安価なのがユニットタイプ、もっとも高価なのがカウンタータイプです。
いずれにしても、オプションの有無やグレードなどによって費用は変動します。また、洗面台の間口(正面から見た幅)を広くしたり、壁紙などの内装も一緒に変更する場合は、さらに費用がかさむでしょう。
タイプ |
費用相場 |
ユニットタイプ |
・10万円以下で設置できるモデルがある ・ハイグレードなモデルは25万円以上かかる ・グレードやオプションによって変動する |
システムタイプ |
・25万円以上が目安 ・グレードやオプションによって変動する |
カウンタータイプ |
・30万円以上が目安 ・グレードやオプションによって変動する |
サイズ別
洗面台のサイズとは、間口(正面から見た幅)のことを指します。サイズによって費用相場が異なるほか、グレードやオプションによっても費用は変動するので、確認したうえで選びましょう。
サイズが大きくなれば、洗面台に付随する収納スペースも広くなります。しかし、大きすぎるモデルを選んでしまうと、空間を圧迫するため要注意です。洗面所内の動線がスムーズになるよう、ちょうど良いサイズの洗面台を選びましょう。
サイズ |
費用相場 |
~600mm |
8~20万円前後 |
600~750mm |
10~30万円前後 |
750mm~ |
13~50万円前後 |
おすすめオプション
ここでは、おすすめのオプションを紹介します。洗面所リフォームでよくあるのは、壁や床など内装変更も一緒に行うパターンです。
壁紙の張り替えなどは、洗面台の交換と別々で行うこともできます。しかし別日に施工する分、費用がかさんでしまうため、できるだけまとめて行うのがおすすめです。
そのほか、鏡の曇り止めなど人気のオプションを以下の表にまとめました。いずれのオプションも、施工範囲や素材などによって費用が変動します。
工事内容 |
費用相場 |
洗面所の壁紙張り替え |
5~6万円前後 |
洗面所の床張り替え |
5~6万円前後 |
鏡の曇り止め |
3000~5000円前後 |
収納キャビネットの作成 |
3~10万円前後 |
照明の交換(蛍光灯→LEDなど) |
1~2万円前後 |
洗濯機パンの交換 |
1~3万円前後 |
おしゃれな洗面所で毎日を快適にしよう
洗面所をおしゃれにリフォームするためには、「完成形のイメージをしっかり決めたうえで、各パーツにこだわる」ことが大切です。洗面ボウル・鏡・照明・壁紙・水栓金具などの組み合わせにこだわり、統一感のある空間に仕上げるとよいでしょう。
洗面所リフォームのメインとなる洗面台には、ユニットタイプ・システムタイプ・カウンタータイプの3種類があります。「パーツを選ぶのが手間」と感じる方は、必要な設備が一体化しているユニットタイプを選びましょう。
対して「各パーツを自由に決めたい」と思う方には、他の2種類がおすすめです。現状の不満な点を解消しつつ、デザイン性も高めると、心地よく使えておしゃれな洗面所が完成させられるでしょう。
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