共用廊下もマンション選びにおいて重要な判断材料ということをご存知でしょうか?共用廊下には「中廊下」「外廊下」という2つの種類があり、それぞれ異なった特徴を持ちます。
この記事では、「中廊下」「外廊下」のメリット・デメリットを紹介します。本記事を読むことで、共用廊下について理解でき、マンション選びの参考になるでしょう。
マンションの共用廊下には「中廊下」「外廊下」の2種類ある
共用廊下には、「中廊下」「外廊下」という2つの種類があります。中廊下は「内廊下」、外廊下は「開放廊下」とも呼ばれ、それぞれ特徴が違います。
中廊下は、外が見えない廊下であり、ホテルの廊下のような作りです。一方外廊下は、外に廊下が露出しており、多くのマンションでは、外廊下が採用されています。ここでは、それぞれの特徴を詳しく見ていきましょう。
中廊下(内廊下)の特徴
中廊下は、建物の内側に面している共用廊下です。廊下が建物全体に内包されており、ホテルのようなリッチな雰囲気があります。
実際に、都内のタワーマンションやハイグレードマンション、デザイナーズマンションでは中廊下になっていることが多く、クラシック音楽が流れていたり、しっかりと空調が効いていたり、雰囲気のある照明があったりすることも少なくありません。
ホテルのようなラグジュアリーな空間を作るためには、共用廊下を中廊下にすることが最適です。
外廊下(開放廊下)の特徴
外廊下は、外気に開放されて「開放廊下」という呼び方もあり、外の景色が見える共用廊下です。一般的なマンションでは外廊下になっていることが多く、ベランダの窓と廊下側の窓を開ければ、部屋の中を風が通るようになっています。
また、都心よりも郊外のマンションで採用される傾向にあり、中廊下のようなコストがかからないため、比較的手の届きやすい価格になっていることも特徴です。さらに、すべての住戸が同じ方向になるため、全室南向きにできるメリットもあります。
マンションの共用廊下・中廊下のメリット
マンションの中廊下は、ホテルのような作りになっているため、高級感を演出できます。また、建物に内包されているからこそ、外部からの目が届きにくく、外気に左右されづらいです。ここでは、こうした中廊下のメリットについて詳しく解説します。
高級感を演出できる
中廊下は、ラグジュアリーな雰囲気を演出できるメリットがあります。廊下に絨毯を敷いて高級感を出すだけではなく、足音も響かなくなり、静かで快適な空間を作れます。
足音が目立たなければ、音に悩まされることが減り、外出・帰宅時間を近隣住民に知られてしまう心配も少なくなるでしょう。
また、照明やカーペットにこだわることで、よりラグジュアリーな雰囲気を演出できるようになります。
外部からの目が届きにくい
中廊下は、内側に面している共用廊下になるため、外部から見れない設計になっているメリットがあります。建物外から中の動きは見えないため、住んでいる人のプライバシーを守れ、セキュリティ面においても申し分ありません。
また、オートロックや防犯カメラといったセキュリティシステムを設置することで、より防犯面を強化できます。プライバシーを保護でき、不審者が入りづらいからこそ、芸能人や有名人などから中廊下の建物の評価は高いです。
外気に左右されづらい
中廊下は外に面していない廊下のため、外気の影響が少ないです。夏の暑い日や雪の日などであっても、部屋から玄関までの移動は快適です。また、廊下の傷むスピードも、外廊下よりは緩やかになります。
中廊下には、空調が整備されていることが多く、シーズンごとに適切な温度に設定され、暑さや寒さが気にならないこともメリットです。外廊下とは異なり、外気に影響されないからこそ断熱効果が高くなるため、各部屋の冷暖房の効率も悪くありません。
マンションの共用廊下・中廊下のデメリット
中廊下には、メリットだけではなく、デメリットもあります。廊下が外に面していないからこそ、湿気がこもりやすかったり、全体的に暗かったりします。また、管理するための費用も安くありません。ここでは、中廊下のデメリットを見ていきましょう。
湿気などがたまりやすい
中廊下は外とつながっていないため、湿気がこもりやすいです。マンションの場合、24時間換気していることが法律で定められていますが、外に面している外廊下と比較すると、中廊下は湿気がこもりやすい傾向にあります。
もちろん湿気だけではなく、ペットや各部屋の臭いなども外に出にくいです。火災時などは、煙がこもってしまい、逃げにくくなるデメリットもあります。閉塞感のある場所が苦手な場合、共用廊下は外廊下がおすすめです。
日中であっても暗い
中廊下は、照明がなければ常に暗い場所です。自然光が入ってこないため、明るさをキープするためには、昼間であっても照明を点灯し続けなければなりません。
もちろん、照明のスイッチをオフにできないため、その分コストがかかります。できるだけコストを抑えたい場合や、太陽光を取り入れたい場合は、外廊下を選ぶようにしましょう。
管理コストが高くなりやすい
昼間でも照明をオンにし続ける中廊下は、他にも管理コストがかかります。例えば、24時間換気するための費用やカーペットの張り替え代、設備の整備費用、クリーニング代などが必要です。
湿気がこもった状態が続く場合は、修繕費用もかかるでしょう。このように、中廊下の場合は、管理コストが高くなる傾向にあります。
マンションの共用廊下・外廊下のメリット
外に廊下が露出している外廊下は、中廊下とは異なり、景色を楽しめるだけではなく、日中でも照明いらずで明るいです。また、通気性がよいため、湿気や臭いなどもこもらないメリットがあります。ここでは、外廊下のメリットを詳しく解説します。
日中は明るい
外廊下は、外に面している共用廊下のため、明るい状態を保てます。太陽光が差し込み、日中は照明をつける必要がありません。また、部屋の中も明るくなるため、電気をつけることなく、節電効果も期待できます。
肌寒い日の場合は、太陽光が差し込むため、1日中暖房をつけなくて済むこともメリットです。全体的に光熱費を抑えられるため、節約につなげやすいでしょう。
外の景色を楽しめる
外気に開放された外廊下は、すぐに外の景色を楽しめることもメリットです。中廊下の場合、廊下側の窓から景色を見ることは難しいですが、外廊下の場合、外に面しているからこそ、景色を楽しめます。
また、部屋の玄関を出るとすぐに外の景色が見れるため、その日の天気を確認できることもメリットです。雨の日の場合、エントランスまで行って雨具を忘れていることに気づき、部屋に戻る手間はかかりません。
臭いなどがたまらない
通気性がよく、いつも新鮮な空気になっていることも、外廊下のメリットです。外気に面しているため、臭いや湿気がこもらず、快適な住環境を保てます。ベランダ側と廊下側の窓を開ければ、部屋全体に風を通せるでしょう。
こうした通気性のよさは、火災時に煙がこもらないことにもつながります。火災による有毒物質を避けながら避難できるため、安心です。
マンションの共用廊下・外廊下のデメリット
外廊下は、雨や雪が入ってきやすいデメリットもあります。外に面しているため、夏の暑い日や冬の寒い日などの寒暖差の影響も受けてしまいます。また、防犯面においても優れている作りになっていません。外廊下のメリットだけではなく、デメリットも把握しておきましょう。
雨風や雪を防げない
外廊下の場合、雨や雪が吹き込んできてしまうデメリットがあります。廊下に屋根があったとしても、風が強い場合、雨や雪が廊下に入ってきてしまい、部屋から出てすぐに傘を差すこともあるでしょう。
また、ホコリや砂なども入り込み、廊下を汚してしまうことも少なくありません。高層マンションでは強風の影響を受けやすいため、中廊下を採用することが一般的です。
夏や冬の影響を受けやすい
外の気温に影響を受けることも、外廊下のデメリットです。猛暑の日、部屋の中をエアコンで涼しくしても、部屋の玄関から外は、すぐに汗をかくほど暑くなっています。人によっては、日焼けも気になるでしょう。冬の日も、すぐに寒さを体感することになります。
また、夏の日や冬の日は、エントランスまで遠い場合、郵便物を取りに行くのも大変です。中廊下のように、いつも快適な温度や湿度に保たれているわけではないため、季節の変化には注意が必要です。
セキュリティ面に問題あり
外廊下は、セキュリティ面においても優れているわけではありません。部屋の玄関は外から見えている状態のため、出かける時間や帰宅する時間などを、外部の人間に知られてしまう可能性があります。
最悪の場合、行動する時間を読み取られてしまい、空き巣被害に遭うケースも考えられるでしょう。また、1階が公道に面している建物は、外廊下に人が入ってきてしまう可能性もあります。
マンションの共用廊下によくある質問
最後にマンションの共用廊下についてよくある質問を紹介します。共用廊下では、私物を置いてもよいのかという疑問や、私物が置いてあって困るという悩みが多いです。ここでは、共用廊下に私物を置いてもよいのか、詳しく見ていきましょう。
共用廊下に私物を置くことは問題あり?
共用廊下には、私物を置いてはいけません。自転車やレジャー関連、植木鉢など、部屋の中を汚しそうなものを共用廊下に置くケースが多いですが、震災時や火災時に避難の妨げになるため、消防法や火災予防条例によって、私物を置いてはいけない決まりがあります。
また、大きな物や汚れた物などを共用廊下に置いておくと、住民からクレームが入る可能性もあるため、私物はすべて、部屋の中に置きましょう。
邪魔にならない私物(傘)ならおいても問題なし?
傘や自転車の空気入れなど、ほとんど通行の妨げにならない私物であっても、共用廊下に置くことは避けましょう。火災時に、私物につまづいて逃げ遅れてしまったり、ケガをしてしまったりするリスクがあるためです。
マンションの共用部分の規則については、賃貸借契約書に記載があるため、確認することをおすすめします。たいていの場合は、共用廊下に私物を置いてはいけない旨が書かれているため、私物を共用廊下に出さないようにしましょう。
共用廊下の種類を把握してからマンションを選ぼう!
マンションの共用廊下には「中廊下」「外廊下」という2つの種類があります。中廊下は、ホテルのような廊下の作りになっており、高級感を演出できることが特徴です。外部からの目が届きにくく、外気に左右されづらいメリットもあります。
一方外廊下は、外気に開放されている共用廊下です。太陽光が差し込み、日中は照明をつける必要がなく、通気性がよいため、いつも新鮮な空気になっていることが特徴です。
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