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スケルトンリフォームとは?メリット・デメリット、費用相場や減税制度をご紹介

2022.07.27
2022.12.16
スケルトンリフォーム中の画像

スケルトンリフォームという言葉を聞いたことはありますか?

スケルトンリフォームとは、躯体のみを残して行うリフォームのことです。建て替えよりも低い価格で、建物を新築と同様の状態にすることができます。

この記事では、スケルトンリフォームについて詳しくお伝えしていきます。気になる方はぜひ参考にしてみてください。

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スケルトンリフォームとは?

骨組みのみの屋根裏

スケルトンリフォームとは、建物の基盤のみを残して、天井や壁、屋根や外壁も取り払って行う大がかりなリフォームのことをいいます。

スケルトンとは英語で骨組みのこと。その名の通り、基礎や柱、梁のみを残し、建物を骨組み(躯体)のみの状態にして建物をまるごとリフォームするため、新築と同様の状態にすることができます。

フルリノベーションとの違いは?

両手にクエスチョンマークを乗せている女性

フルリノベーションは、元の状態よりも機能を向上させるための住宅全体の改修を意味します。

スケルトンリフォームは骨組みのみを残して住宅全体を改修するリフォームなので、スケルトンリフォームはフルリノベーションの一種といえます。

 

スケルトンリフォームのメリット

メリットに傾く天秤

スケルトンリフォームには、どのようなメリットがあるのでしょうか。こちらでは、代表的な3つのメリットについて説明していきます。

 

  • 新築や建て替えよりも費用がかからない
  • 現在の建物面積を保つことができる
  • 耐震補強や断熱対策ができる

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

①新築や建て替えよりも費用がかからない

スケルトンリフォームは、新築同様の家を建てることができますが、基礎や柱などの基盤はそのまま使うため、新築や建て替えに比べて費用を抑えることができます

費用を抑えて新築同様の家を建てられることこそが、スケルトンリフォームのメリットです。

 

②現在の建物面積を保つことができる

古い建物には、現在の建築基準法では良しとされない面積で建てられているものも少なくありません。その場合、立て直しを行う際は現行のルールに合わせなくてはならないので、今までよりも狭い面積で建物を立てることになりますが、スケルトンリフォームの場合は現在の建物面積を保つことが可能です。こちらもスケルトンリフォームのメリットの1つです。

 

③耐震補強や断熱対策ができる

スケルトンリフォームでは、基盤以外をすべて取り払うので、基礎にコンクリートを打ったり、柱を補強したりと耐震補強をすることや、壁や床下に断熱材を入れることもできます

今までよりも高い機能を追加できることも、スケルトンリフォームの大きなメリットです。

 

スケルトンリフォームのデメリット

デメリットに傾く天秤

反対に、スケルトンリフォームのデメリットにはどのようなものがあるのでしょうか。こちらでは、代表的な3つのデメリットについて説明していきます。

 

  • 部分リフォームよりも費用がかかる
  • 工期が長いため仮住まいが必要
  • マンションの場合はできないこともある

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

①部分リフォームよりも費用がかかる

新築に比べると費用はかかりませんが、部分リフォームと比較すると、スケルトンリフォームは費用が高くなります通常のリフォームよりも費用負担が高いことがスケルトンリフォームのデメリットの一つです。

 

②工期が長いため仮住まいが必要

スケルトンリフォームは大規模な工事が必要となるため、工期が長くなり、その間の仮住まいが必要となります。工事の間過ごすための場所を用意しなくてはならないこともスケルトンリフォームのデメリットといえます。

 

③マンションの場合はできないこともある

マンションによっては、管理規約によってリフォームに制限がかかっている場合もあります。その場合、スケルトンリフォームは難しくなるので、スケルトンリフォームを計画する前に、マンションの管理規約を確認しておきましょう。

 

スケルトンリフォームの費用相場は?

家の模型とクエスチョンマーク

マンションの場合は、1坪あたり10〜50万円ほどが目安となります。部屋の大きさやデザイン性にもよりますが、総額では、500〜1,500万円ほどの施工例が多いようです。

戸建ての場合も1坪あたりの目安は10〜50万円ほどですが、施工面積が大きくなるので総額は500〜2,500万円ほどになるケースが多いようです。

ただし、施工内容やグレードによって、より高額になる場合もあるので、事前にしっかりと施工業者と相談しましょう。

 

スケルトンリフォームの工事期間は?

カレンダーと時計

スケルトンリフォームの工事期間は3〜5か月ほどが目安となります。

工期中は住めなくなるので、その間の仮住まいを確保する必要があります。施工会社によっては仮住まい用の物件を紹介してくれるところもあるので、必要な場合は施工会社に確認してみましょう。


スケルトンリフォームで利用できるローンは?

家と「LOAN」と書かれた模型

スケルトンリフォームをする際には「リフォームローン」と「住宅ローン」を利用することができます。2つのローンの特徴について、それぞれ詳しく説明していきます。

リフォームローンとは?

リフォームローンとは、各金融機関が取り扱う、リフォーム時に適用されるローンのことをいいます。

住宅ローンに比べて審査が早いことが特徴ですが、住宅ローンに比べると金利が高く、融資額も低くなります。借入額が多くない場合や、住宅ローンの審査に不安がある場合は、リフォームローンを選択するのもよいでしょう。

 

住宅ローンとは?

住宅ローンは、新築だけではなくリフォームをするときにも利用できるので、もちろんスケルトンリフォームも利用可能です。住宅ローンはリフォームローンに比べ審査が厳しいですが、金利が安く融資期間も長期に渡るので、金額が大きい場合は住宅ローンを選択した方が有利な場合も多いでしょう。

 

スケルトンリフォームで利用できる減税制度は?

積み上げられた円マークが書かれた木の模型

スケルトンリフォームをした際に利用できる減税制度についてご紹介します。

 

  • 住宅ローン減税
  • 住宅特定改修特別税額控除

 

それぞれ詳しくみていきましょう。

住宅ローン減税の対象になる

スケルトンリフォームの際に住宅ローンを利用した場合は、新築時と同様に住宅ローン減税の対象となります。

スケルトンリフォームで住宅ローン減税を受けるための主な条件は以下の通りです。

 

  • ローンを組んだ本人の居住用物件であること
  • 一定の規模以上の修繕を行うこと
  • リフォーム後の床面積が50㎡以上かつ床面積の半分が居住用であること
  • 耐震性、バリアフリー化、省エネ化を図る目的でのリフォームであること
  • 住宅ローンを組んだ本人の所得が2,000万円以下であること
  • リフォームにかかる費用が100万円を超えていること

 

上記のほかにも、細かい条件が定められているため、スケルトンリフォームで住宅ローン減税を利用したいと考えている場合は、業者に相談の上、施工内容を決めるとよいでしょう。

 

住宅特定改修特別税額控除とは?

住宅特定改修特別税額控除とは、耐震工事や省エネ化、バリアフリー化を図るリフォームを行った場合、所得税の特別控除を受けられるという制度です。こちらは住宅ローンの利用に関係なく控除を受けることができます。

対象工事は以下の通りです。

 

  • 省エネ改修工事
  • バリアフリー改修工事
  • 三世代同居改修工事
  • 耐震改修工事または省エネ改修工事と併せて行う耐久性向上改修工事
  • 耐震改修工事及び省エネ改修工事と併せて行う耐久性向上改修工事

 

適用を受けるには条件が定められているため、スケルトンリフォームで住宅特定改修特別税額控除を利用したいと考えている場合は、業者に相談の上、施工内容を決めるとよいでしょう。



スケルトンリフォームでより住みやすい家に

スケルトンリフォームをすることにより、築年数が経っている家も、新築と同じようによみがえらせることが可能になります。また、耐震対策や断熱対策もできるので、長く安心して暮らせます。

家のリフォームや建て替えを考えている場合は、ぜひスケルトンリフォームも検討してみてください。

 

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