マンションをリノベーションしようと思っているけど、どのくらいの費用がかかるかわからない。ある程度の費用の相場がわからないと検討できないと思っている方もいるでしょう。
この記事ではマンションのリノベーション費用の相場と部分別の費用を紹介していきます。ぜひ参考にして快適な住まいを実現させましょう。
マンションのリノベーションができる範囲
リノベーションとは一言でいえば改修のことです。建物や部位に新たな価値を追加する、機能的な改善工事をいいます。
そのため、基本的に修繕を意味するリフォームよりは大がかりになる傾向です。部屋を構造体だけ残して、内装などを一新するフルリノベーションもあります。
ここではマンションのリノベーションができる範囲を紹介します。リノベーションできる箇所とリノベーションできない箇所の2つです。
リノベーションできる箇所
まずリノベーションできる箇所についてです。
結論から言うと、マンションの専有部のみリノベーションができます。専用部とはマンション管理規約で決められている、住んでいる部屋のスペースです。
また、その専有部においても物件により制限がかかっている場合があります。そのため、いずれにしても、管理会社に確認しなければなりません。
マンションでは、住んでいる家の室内でも事前に確認の上でリノベーションを実施することになります。
リノベーションできない箇所
次にリノベーションできない箇所についてです。
結論から言うと、マンションの管理規約において制限を設けている物件はリノベーションができません。また、以下の箇所はリノベーションができません。
- 外壁
- エントランス
- エレベーター
- 階段
など、共用部分においてはリノベーションが不可です。
そのほか、窓、玄関扉、バルコニーなどもできませんが、バルコニーやベランダにデッキを敷くなどの取り外しができるものなら、リノベーションではないので可能になります。
マンションによって管理規約が異なるので、自分がおこないたいリノベーションができるかどうか、しっかりと事前に管理会社に確認しておきましょう。
3LDKのマンションをフルリノベーションするときの費用相場は?
続いて、3LDKのマンションをフルリノベーションするときの、費用の相場はどのくらいなのでしょうか。
おおよその目安として、1㎡において15万円~20万円ほどです。3LDKがおよそ70㎡くらいだとすると、フルリノベーションで施工すれば1,400万円くらいかかるという計算になります。
3LDKのマンションを全体的にリノベーションする際の、目安の費用は以下のとおりです。
リノベーション内容 | 費用 |
内装全体 | ~150万円 |
内装全体と設備交換 | 150万~450万円 |
内装全体+設備交換+間取り変更 | 300万~800万円 |
フルリノベーション | ~1,500万円 |
リノベーションは立地や広さ、間取り変更の有無、床や壁のグレード、こだわりの水回りなど、依頼する内容によって費用が変わります。
範囲が大きくなればなるほど、箇所が増えれば増えるほど、費用も高くなるため、予算の幅は広めにとっておくことが重要です。
部分別のマンションリノベーションの費用相場
次にマンションリノベーションの費用相場を部分別に紹介します。
それぞれの箇所により費用の幅が違うため、チェックしておきたいところです。
- 水回りのリノベーション
- 内装のリノベーション
- 部屋やリビングのリノベーション
- 間取り変更のリノベーション
以上、4点を順番にご紹介します。
費用の目安となる表を、ぜひチェックしてみてください。
水回りのリノベーション
まずは水回りのリノベーションです。
水回りの設備は各所バラバラに依頼するより、キッチンとトイレと洗面所などをまとめておこなった方が費用は安くなることがあります。
あくまで目安ですが、以下の費用が相場といえるでしょう。
【1箇所のみのケース】
リノベーション内容 | 費用 |
システムキッチン交換 | 50万~150万円 |
トイレ | 10万~50万円 |
風呂場 | 50万~150万円 |
洗面所 | 10万~50万円 |
システムキッチン交換はレイアウト変更など、大がかりになる場合は高額になる可能性があります。
【水回り設備の位置を移動するケース】
リノベーション内容 | 費用 |
移動を伴うキッチン交換 | 100万~200万円 |
トイレ移動 | 20万~60万円 |
キッチン交換は、レイアウトやグレードで2倍以上の費用になることもあります。位置を移動するには大がかりになることもあるためです。
業者と話し合いながら細かな部分まで進めていきましょう。
内装のリノベーション
次に内装のリノベーションです。
内装はフローリングや壁紙の交換工事などがメインになります。あくまで目安ですが、以下の費用が相場といえるでしょう。
【内装のリノベーション費用(6畳のケース)】
リノベーション内容 | 費用 |
壁紙交換 | 3万~10万円 |
フローリング交換 | 5万~20万円 |
畳からフローリングへ | 10万~25万円 |
壁紙はグレードの高いものを選ぶと10万円を超えることもあります。
また、床のリノベーションは、フローリングなどの床材のグレードや工事方法によっても、費用に差が出る部分がポイントです。張り替えや無垢材を使ったフローリングなどは費用が高くなる傾向にあります。
ただし、マンションでは管理規約で防音規定が決められていることもあるため、確認は必須です。
部屋やリビングのリノベーション
部屋の各種リノベーション費用の相場です。リビングに洋室、和室、間取り変更の費用となります。
【リビングや部屋をリノベーションするケース】
リノベーション内容 | 費用 |
リビング | 15万~150万円 |
洋室 | 15万~60万円 |
和室 | 20万~60万円 |
同様に、洋室・和室のリフォーム方法もバリエーションがありますが、特に和室ではデザイン性や畳の質などにこだわると、高価になっていきます。
デザイン、意匠にこだわるとその分、費用は上がります。特にリビングのリノベーションは内装のみのケース、隣り合う和室とセットでのケースなど、リノベーション内容が幅広いため、費用にも幅が出るのが一般的です。
間取り変更のリノベーション
最後は間取り変更のリノベーションです。
間仕切り壁を撤去したり、追加したりといった施工になるでしょう。壁の周囲を補修する費用もかかるとみておきたいところです。
【間取りを変更するケース】
リノベーション内容 | 費用 |
間取り変更 | 50万~300万円 |
間仕切り撤去後、リビング拡張 | 50万~100万円 |
間仕切り壁撤去 | 7万~25万円/箇所 |
間仕切り壁設置 | 8万~25万円/箇所 |
間取り変更は範囲によって費用も変動します。大規模になると500万円〜900万円程度になるケースもあるので、細かく費用を確認してから依頼しましょう。
マンションのフルスケルトンリノベーションの費用相場は?
マンションのフルスケルトンリノベーションは、住んでいる部屋内をすべて解体、撤去して、間取りを一から造り変えることを言います。
床や壁などを一新できるため、間仕切りのドアをはずして大空間とすることもできます。小さな子どもがいる家庭なら、家族の表情が見えやすいように仕切りがない方がメリットになることもあるでしょう。
風通りの良さなどの通気性にもこだわることができ、風の動線を意識することで大家族なら洗濯物が乾きやすくなるなど、メリットもあります。
そんなフルスケルトンリノベーションの費用相場はどのくらいなのでしょうか。
リノベーション費用 | 約1,500万円 |
エリア | 関東近郊 |
面積 | 100㎡程度 |
間取り | 3LDK |
以上はあくまで目安です。
構造から全体を変えることで、全く違ったマンションの住まいにすることができるでしょう。
リノベーション費用に影響が出るポイント
次にリノベーション費用に影響が出るポイントを紹介していきます。
リノベーション費用は主に立地や階数、広さなどによって違いが出るのが一般的です。また、リノベーションの内容やグレードなども費用には密接に関わってきます。
- 立地と広さ
- フロアと間取り
ここでは上記、2点に絞り紹介していきます。
立地や広さ
まずは立地と広さです。
リノベーション費用で一番影響が大きく出るのはリノベーションの範囲です。施工する面積が広ければ、その分、設備や道具、材料、作業時間などがかかるためです。
そのため、どの部分をリノベーションするのかは確実にチェックしておく必要があります。しなくてもよい範囲までしてしまうことで、予想外のムダな出費となってしまう可能性もあるためです。
また、立地はその地域ごとに業者や材料費、職人にかかる費用などが変わってくるため、住まいのエリア相場を確認してから依頼するようにしましょう。
フロアと間取り
次にフロアと間取りです。
マンションの場合、高層階に行けば行くほど資材の運搬費用が高くなる傾向があります。リノベーション範囲が広くなれば、その分、資材や道具類も多くなることが考えられ、持ち運びに時間を要することもあるからです。
また、間取りに関しても、間仕切り壁を外し、水回り配管の移動や配線などを動かす大規模なリノベーションの場合には、当然費用が高くなります。
壁や床などの仕上げ方のグレードも、費用に大きく影響するのは間違いありません。
マンションリノベーションのトラブルを防ぐためには
最後にマンションのリノベーションをおこなう際に想定されるトラブルを防ぐためには、どうすればよいかです。
- リノベーションの優先順位をつける
- 予算を担当者に伝えておく
以上はリノベーショントラブルにはよくあるものです。リノベーション後、どのような暮らしをしたいのか、よりイメージを明確にした上でおこないましょう。
リノベーションの優先順位をつける
一般的にリノベーションは頻繁にやるべきことではありません。だからこそ、打ち合わせと見積もりのあとで「やはりここもやりたい」と追加で依頼してしまい、結果的に費用がかさむということがあります。
また、予算オーバーをしてしまい、リノベーションをしたあとの生活がローンなどで苦しくなってしまっては大変です。
そのようなトラブルを防ぐためにも優先順位をつけましょう。
リノベーションプランの内、より優先度の低いものを除いていきます。ここだけは絶対やるという箇所とできたらやりたい箇所を明確にしておくことが重要です。
予算を担当者に伝えておく
次に予算をあらかじめ担当者に伝えておくことです。
「予算は〇〇〇万円くらいで考えています」と、あらかじめ伝えておくことで、予算内で希望のリノベーションができるかどうかがわかります。
最初に伝えておかないと、担当者との間に誤解が生まれ、想定していたリノベーションができない可能性が出てくるかもしれません。
また、一般的には3社以上の見積もりを取っている人が多いはずです。あらかじめ担当者に予算を伝えておくことで、提示した予算内でどの程度、希望のリノベーションを実現してくれそうかという見極めの材料にもなります。
費用面での比較だけでなく、担当者の対応力や会社の技術力なども比較することができるでしょう。
マンションのリノベーション費用はケースによって差がある
マンションをリノベーションするときには、マンションの環境や広さ、間取りなどにより差があります。
水回りや内装など、それぞれの箇所によりリノベーション費用の目安はありますが、ムダな施工をして余計な費用がかさまないようにしたいところです。
マンションのリノベーション費用の相場をチェックしておくことで、より正確なリノベーションへと近づけるでしょう。
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