logo
HOME ノウハウ マンション購入 税金・制度 フラット35リノベとは?中古住宅リノベでお得にローンを組む方法を解説

フラット35リノベとは?中古住宅リノベでお得にローンを組む方法を解説

2022.08.01
2022.12.09

物件の購入を考えている中古住宅を自分好みにリノベーションをする方法が、人気で注目されていますね。しかし、「水回りのリフォームだけでも200万円超え」「リフォームローンは金利が高い」このようなお悩みがあるでしょう。

そこで今回は住宅の購入とリフォームの資金のローンをお得に組める「フラット35リノベ」をご紹介します。

cta-image-1  

フラット35リノベとは?

「家の模型とお金のイメージ画像」

「フラット35リノベ」とは、中古住宅の購入とリフォーム工事資金を合わせて借り入れできるプランのこと通常プランである「フラット35」から金利の引き下げ期間の優遇を受けることができます。

 

また、リフォーム内容は一定の要件が定められている「性能向上リフォーム」を行う必要があります。リフォームの質の向上を目指した内容の基準をクリアし、金利の引き下げ優遇を受けることができるので、中古住宅の購入を考えている方におすすめのプランです。

 

それ以外の条件や、金利の引き下げ期間など詳しく見ていきましょう。

 

フラット35リノベのメリットは?

「家の模型、グラフ計算機の画像」

「フラット35」は、住宅金融支援機構が実施している住宅ローンで、条件を満たすことで優遇を受けることができます「フラット35リノベ」の場合のメリットは大きく2つ。

 

  • 「フラット35」より金利の引き下げがある
  • 毎月の負担額を減らすことができる

 

詳しく解説していきます。

 

1.「フラット35」よりも金利の引き下げがある

「フラット35リノベ」は金利の引き下げ期間があり、「フラット35」と比較すると返済額が大きく変わります。金利AプランとBプランの2種類があり、Aプランの場合は当初10年、Bプランの場合当初5年の間、金利がマイナス0.5%の優遇を受けることが可能。

固定金利でありながらも、一定期間は低金利で借り入れが可能で、とてもお得にローンを組むことができます。

 

2.毎月の負担額を減らすことができる

リフォーム資金を借り入れの際に、検討されるのが「リフォームローン」ですが、「フラット35リノベ」に比べ金利が高い傾向にあります。また借入期間も最長で15年なので、住宅ローンと合わせて返済するには負担になってしまいますよね。「フラット35リノベ」を利用することで、返済額を下げ、毎月の負担を減らすことができますよ!



フラット35リノベのデメリットは?

「家の模型を前に悩む画像」

フラット35リノベにはメリットがありますが、デメリットもあります。

 

「フラット35リノベ」は、性能向上リフォームという基準が定められており、この基準を満たしたリフォームを行う、またはリフォームが行われた中古物件を購入する必要があります。

 

一部分だけリフォームしたい方には、余分なリフォームになってしまうこともあるでしょう。しかし、快適で安全に暮らせるよう定められたリフォーム内容で住心地の向上、長く住めるようなリフォーム内容の基準と言えます。



住宅の条件は?

「家の模型の上にクエスチョンマーク」

住宅の条件については主に2つあります。

 

  • 性能向上リフォームの実施
  • 中古住宅の維持保全にかかる措置の実施

 

それぞれ詳しく見ていきましょう。

 

性能向上リフォーム

前章でも触れた性能向上リフォームとは、耐震性、省エネ性、バリアフリー性、耐久性・可変性を向上させるリフォームのこと「フラット35リノベ」を利用する場合、いずれかの要件を満たす必要がありますが、金利Aプラン、Bプランによって詳しい要件は変わるので、次章で詳しく解説します。

 

解説と施工例は以下のとおりです。

 

【耐震性】地震に強くするリフォームを行うこと。

柱や壁の補強、屋根に使用されている素材を軽くする。

 

【省エネ性】年中快適な温度を保つ。

二重窓、高機能な断熱材に交換、熱効率のよい給湯器に交換。

 

【バリアフリー性】高齢になっても快適な暮らし。

手すりの設置、段差の解消。

 

【耐久性・可変性】長く住める住宅へ。

シロアリ対策や外壁のヒビなど、劣化を防ぐ対策。

 

以上が性能向上リフォームの例です。

 

中古住宅の維持保全にかかる措置

中古住宅の維持保全にかかる措置とは、中古住宅を良質に保存するための措置のことです。

下記4つの内、いずれかを実施することで「フラット35リノベ」を利用できます。

 

インスペクションの実施

劣化などの住宅の状況を検査すること

瑕疵保険の付保等

既存住宅売買瑕疵保険またはリフォーム瑕疵保険を契約していること(中古住宅の検査と保証がセットになった保険制度)

住宅履歴情報の保存

リフォームがどのように行われ、性能はどのようなものかなどの記録を保存すること

維持保全計画の作成

住宅を良質に使用するための維持保全計画を作成すること

 

以上の4つです。



フラット35リノベ金利プランによる違いは?

「家の模型、計算機とPCの画像」

先程も少し触れましたが、「フラット35リノベ」には金利AプランとBプランがあります。主に3つの点が異なります。

 

  • リフォーム工事費用
  • 金利の引き下げ期間
  • 性能向上リフォームの内容

 

上記の3点に注目して見ていきましょう。

 

金利Aプラン

①リフォーム工事の要件

300万円以上

 

②金利引下げ期間

当初10年間

 

③住宅の要件

耐震性

一次エネルギー消費量等級5の住宅

省エネ性

耐震等級(構造躯体の倒壊等防止)3の住宅

バリアフリー性

高齢者等配慮対策等級4以上の住宅(共同住宅の専用部分は等級3でも可)

耐久性・可変性

長期優良住宅

 

金利Aプランは業界内では厳しい基準と言われていますが、10年の金利優遇を受けることが可能です。また、住宅もより快適で住みやすさが向上する基準とも言えます。

 

金利Bプラン

①リフォーム工事の要件

200万円以上

 

②金利引下げ期間

当初5年間

 

③住宅の要件

耐震性

断熱材の追加工事

断熱性の高い開口部への交換工事

高効率空調機・高効率給湯器・太陽光発電設備の設置工事  など

省エネ性

壁、筋かい等の設置工事  など

バリアフリー性

手すりの設置工事

通路または出入口の幅員拡幅工事

バリアフリートイレまたは浴室への交換工事  など

耐久性・可変性

床材の交換工事

屋根・外壁の塗装・防水工事

天井・内壁等の壁紙等の交換工事  など

 

金利Bプランは等級などの指定が無く、比較的クリアしやすい基準です。身近なリフォーム内容でありながら5年間の優遇を受けることができます。

 

フラット35リノベはいつどこで申し込める?

「紙をみて相談しているイメージ画像」

「フラット35リノベ」は、取扱金融機関で申し込むことができます。現在利用されている金融機関を利用される方が多いですが、金融機関によって金利が変わるので、事前に調べておくとよいでしょう。

 

流れや申込みのタイミングは、物件を探している期間に仮審査をしておき、物件の売買契約と同時に本審査申し込みをすることになります。仮審査で2〜5日、本審査で5〜15日ほどかかるので計画的に実行していきましょう。

 

また、「フラット35リノベ」を利用する場合は、不動産会社に使用したい旨を伝えておくことをおすすめします。専門知識を持ったスタッフに相談をしておくとスムーズに借り入れができますよ。

 

4,000万円のローンで返済額はどれくらい違う?

「お金のポーチ、計算機などの画像」

金利が0.5%引き下げと言われても、実際どれくらい返済額が変わるかイメージしにくいですよね。

今回は、借入額4000万円、返済期間35年、金利1.27%の前提条件でシミュレーションをしてみましょう。

 

金利Aプランなら180万円以上もお得

 

月の返済額(当初10年間/11年目〜)

108,677円 / 115,398円

返済総額

約4766万円

通常プランとの差

約189万円

 

金利Aプランの場合、当初10年間の返済額は108,677円、11年目からは115,398円です。

返済総額は、約4766万円になります。「フラット35」通常プランと比較するとその差は、約189万円にも及びます。金利Aプランは、住宅の要件が厳しい分、お得にローンを組むことができますね。

 

金利Bプランなら100万円以上もお得

 

月の返済額(当初10年間/11年目〜)

108,677円 / 116,712円

返済総額

約4854万円

通常プランとの差

約103万円

 

金利Bプランの場合、当初5年間の返済額は108,677円、11年目からは116,712円です。

返済総額は、約4854万円になります。通常プランと比較するとその差は約103万円

リノベーションを検討する方は、利用したほうがよいプランと言えますね。

 

フラット35リノベでお得にローンを組もう

ここまで「フラット35リノベ」の解説をしました。性能向上リフォームの基準を満たす必要がありますが、済総額を見ればその差がはっきりと分かります。

 

また、性能向上リフォームは、住まいをより快適にしてくれる条件でもあるので、中古住宅をリノベする方におすすめのリフォーム内容です。

 

長く住む住宅をより快適にしながら、金利でお得にローンを組むことで生活にゆとりがうまれますよ。

 

■諸費用を節約したい方向けのおすすめ資料
▶︎無料でダウンロードはこちら

cta-image-9  

中古マンション購入を検討中の方におすすめセミナーがあります!

cta-image-1  

不動産のプロが中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説。

「中古マンションを購入してリノベーションしたい」「リノベーション済の中古マンションを購入したい」方や、「住宅ローンやお金のことがよくわからない」方におすすめのセミナーです。

参加費無料で、参加方法はオンライン・来社どちらでも可能!個別相談参加でAmazonギフト券をプレゼント!

中古マンションの選び方のポイントや、あなたにぴったりの暮らしを叶える物件選び・探しまでサポートしますので、まずはご参加ください♪
▶︎物件購入のノウハウが100%手に入るセミナーの申込はこちらから!


物件探しで具体的なお悩み・相談内容がある方は個別相談にお申し込みください。

▶︎今ならAmazonギフト券が貰える◎超お得な個別相談の参加申込はこちらから! 

不動産情報メディアの記事管理、編集を行う。 記事は不動産売買から家具やインテリアなど住環境に関する内容まで網羅。

その他のお役立ち情報

【2023年最新】マンションに暮らすとNHK受信料はどうなる?割増金制度についても解説!
NHKの受信契約はマンション単位で結ぶのか世帯ごとに結ぶのかなどと疑問に思う方も多いのではないでしょうか?また、4月に導入される割増金制度について詳しく知りたい方もいるでしょう。本記事では、NHKの受信契約や受信料の支払い方法、不払い時の割増金制度について解説します。ぜひ参考にしてみてください。
2022/01/27
マンションの排水管清掃は必要?当日恥ずかしい思いをしないために準備する5つのこと
マンションの排水管清掃は定期的に実施すると衛生的にも良く、排水管の老朽化を防ぐことにもつながります。そして、新型コロナウイルスの観点から清掃は行うべきとされています。本記事ではマンションの排水管清掃の準備や費用、排水管が詰まった時の自分で行う対処法についても解説します!ぜひ参考にしてみてください。
2022/01/30
風水ではトイレが重要!置いてはいけないものや運気アップの方法とは?
風水ではトイレは、運気を左右する重要な場所です。あなたが普段何気なく置いているものが実は、運気を下げているかもしれません。運気を上げるなら、まずはトイレから風水を取り入れてみませんか?今回は、風水的に置いてはいけないものや、運気アップの方法についてお伝えします。この記事を読めば、トイレの風水対策はバッチリです。
2022/10/11
長期優良住宅の認定通知書について詳しく解説!申請の流れや届く日について
長期優良住宅に認定されると、税制面などでさまざまな優遇を受けることができます。しかし、一体どうやったら長期優良住宅の認定を受けられるのか分からないという人も多いのではないでしょうか。今回は、長期優良住宅の認定について詳しくお伝えしていきます。住宅の購入を検討している方はぜひ参考にしてみてください。