近年多くの人から注目を集めているリノベーション。住宅性能の向上や価値向上を図ることが魅力ですが、リノベーションはメリットだけでなくデメリットも存在します。
リノベーションはどのようなデメリットがあるのか、後悔する前に知っておくべきポイントや注意点について解説していきます。ぜひ参考にしてみてください。
リノベーションの魅力とは?
リノベーションの魅力は低下していた物件の価値や性能を高めるほかに、改装を行って好立地に住むことができます。他にも、他の新築物件と比較した際に、低いコストで住むことができたり、自分のライフスタイルに合わせた間取り・部屋割りで過ごせるという点があげられます。
下記はリノベーションを行うメリットになりますので、チェックしておきましょう。
- 物件の価値や性能を高める
- 好立地に住むことができる
- ライフスタイルに合わせて過ごせる
- 間取りや部屋割りを自由にできる
戸建てと中古マンションでもリノベーションのデメリットは異なる
リノベーションはメリットがある反面、デメリットもありますが、戸建てのリノベーションと中古マンションのリノベーションではデメリットが異なります。
【中古マンション】
- 共有部分や手を加えられない場所がある
- 部屋の場所や間取りによって制限が出る
- マンション内の規約・制限がある
- 制限が多くリノベーションの可能範囲が決まる
【戸建てマンション】
- 利便性に優れていると予算が高くなりやすい
- 土地の評価で大きく価格が変わる
戸建ての場合は予算が少し高めになってしまいやすいという点がデメリットですが、マンションの場合は共有部分がある点や規約・制限があるため、リノベーション可能範囲が生まれるという違いがあります。
物件の種類ごとのデメリットも把握した上でリノベーションを実施するか検討しましょう。
リノベーションを行う6つのデメリット
リノベーションを考えている際に、意識するべきデメリットは下記の6つです。
- 共益費や修繕費の積み立てが必要
- 瑕疵による補修費の追加
- すぐに住むことはできない
- 別途費用が必要になる場合が多い
- 個性的なデザインは売れにくい場合がある
- 必ずリノベーションできるわけではない
それぞれのデメリットについて詳しく解説をしていきますので、リノベーションを検討している人はチェックしましょう。
共益費や修繕費の積み立てが必要
リノベーションを検討している場合は、共益費や修繕費をしっかりと積み立てる必要があります。
どうしてもリノベーションの費用は高額になってしまいやすく、普段から積み立てていかないと負担になってしまいやすいです。中でも建物の中でも重要な部分をリノベーションする場合や、リノベーション箇所が多いと費用もその分高くなるため、しっかりと行っていくためにも積み立てを行っておくようにしましょう。
瑕疵による補修費の追加
瑕疵(かし)とは表面上は良さそうに見えても、内面を見てみると土地・建物に何らかの欠陥があることを意味します。
例えば、戸建ての物件をリノベーションをする際に、表面から見てそこまで損傷が少ないから修繕費は少ないだろうと考えていても、実際に取り掛かってみると柱の腐食や床の腐食が浸食しており、さらに補修費が必要となったというケースなどがあげられます。
実際にリノベーションを始めてみないと分からない部分ではありますが、表面上だけではリノベーションを行う際に必要な費用は判断できにくいという点を把握しておきましょう。
すぐに住むことはできない
リノベーションを行っている間は工事が必要になるため、すぐに住むことができません。中古リノベーションを行う場合は物件の購入から始まり、打ち合わせ、契約、工事、引き渡しといった流れになるので、早くても3カ月から半年程度は必要です。
リノベーションを行って引き渡しを行う時期の擦り合わせをしっかりと行わなければ、違う賃貸物件にもう一度借りなければ行けないトラブルや子どもたちの学校編入手続きに間に合わないといったトラブルが起きやすいため、注意するようにしましょう。
別途費用が必要になる場合が多い
リノベーションを機に、ガスや水道・インターネットの契約を変えるという人も少なくありません。
例えばプロパンガスから都市ガスに変更したいと考える場合、敷地への引き込み管工事が必要なケースが多いです。インフラ周りの費用を想定していない人も多く、インターネットの引き込み工事や下水調整が高額で負担になったという人も少なくありません。
ライフライン周りの契約も変えていきたいと考えている場合は、別途費用が発生しやすいことも把握しておきましょう。
個性的なデザインは売れにくい場合がある
リノベーションを行う際に、他の物件とは異なったデザインにしたいと考える人も多いです。
個性的なデザインは魅力的ではあるものの、リノベーション後に物件を売りたいと考えた時、売れにくい傾向があります。個性が強い部屋はどうしても好き嫌いが出てしまいやすく、想像をはるかに下回る金額でしか売れなかったというケースも多いです。
個性的なデザインにする場合は売れにくくなることも視野に入れておきましょう。
必ずリノベーションできるわけではない
リノベーションをできる物件とリノベーションができない物件が存在します。
中でもマンションの場合はリノベーションが難しいケースが多く、床材の変更ができない場合や管理規約に違反する場合、共有部分の部分の改修などができません。
他にも、耐久性や耐震等級など、構造体によってできる範囲が制限されます。事前に建築士による検査を行ってもらうとリノベーションができる範囲を知ることができるため、契約前に相談してみるようにしましょう。
リノベーションを行う上での注意点
リノベーションを行う際に意識するべき注意点は下記の3つです。
- 修繕レベルを把握する
- 周辺状況に満足しているか
- 税金の優遇が受けられるか
それぞれの注意点について詳しく解説をしていきますので、リノベーションを検討している人はデメリットと合わせてチェックしましょう。
修繕レベルを把握する
のちのち、補修費の追加を行わないためにも修繕レベルを調べてもらうようにしましょう。
表面上はすごくきれいだったとしても、壁や床を剥がしてみた際に、腐食やシロアリによるダメージが大きい場合は、想定以上に修繕を行うことが必要です。
柱や床といった基礎工事が必要な場合はかなりの費用が掛かってしまうため、事前に修繕レベルを把握して予算内におさまるかを検討しましょう。
周辺状況に満足しているか
リノベーションを行って満足できる物件になったとしても、周辺状況に満足できなくなるというケースも少なくありません。
というのも、リノベーションはつい建物の状態ばかりを気にしてしまいがちですが、治安が悪かったり、住んでみると騒音がひどかったりすると、長年住みたいと思いにくく、引越しを視野に入れる人も多いです。周辺環境は住み心地に直結する部分でもあるため、リノベーションを行う前に周辺環境をしっかりと調べるようにしましょう。
できれば1度だけでなく数回調査を行い、時間を分けて足を運ぶとより詳しい周辺状況を理解できやすいです。
税金の優遇が受けられるか
リノベーションでも、さまざまな税金の優遇を受けられる場合もあります。下記のような税金の優遇が例として挙げられます。
条件 | 減税額 | |
住宅ローン減税 | 10年以上のローン | 年末のローン残高の1%が10年間減税 |
ローン型減税 | 5年以上のローンと一定以上の性能を持つリフォーム | 工事費の2%またはその他の費用1%が5年間減税 |
投資型減税 | 耐久性や省エネに優れた住宅 | 工事費用の10%を1年間減税 |
贈与税の非課税枠 | 父母や祖父母から資金援助を受けた | 500~1.000万円の贈与税に対した減税 |
固定資産税の減税 | 耐震やバリアフリーなど特定の条件を満たした場合 | 1/3~2/3 |
減税を活用することによって、リノベーションの負担を大幅に減らすことができるため、減税措置が適用されないかもしっかりと調べましょう。
リノベーションを行うメリット
リノベーションを行うメリットは下記の3つです。
- 間取りや内装を自由に変更できる
- 建て替えと違ってコストを抑えられる
- 売却もしやすくなる
それぞれのメリットについて詳しく解説をしていきますので、リノベーションを行う人はメリットと合わせてチェックしましょう。
間取りや内装を自由に変更できる
リノベーションは内装や間取りといったレイアウトを自由にできるため、自分好みの物件にできます。例えば、最初は狭い物件だとしても、空間を活かして開放的な部屋作りにした場合、のびのびと過ごせるような物件にすることが可能です。
間取りや内装を自由にできるため、過ごしやすい物件に住みたい人におすすめします。
建て替えと違ってコストを抑えられる
建て替えの場合になると、どうしても費用が高くなってしまいますが、リノベーションでそこまでダメージが進んでいない場合はコストを抑えることが可能です。コストを抑えられると他の部分にお金を使うことができるため、コストを抑えたい場合におすすめします。
売却もしやすくなる
リノベーションを行うことによって、時代の流れに合った物件や住みやすい物件にできた場合、売却しやすくなります。
以前までは住みづらくて利便性が悪く、あまり売れなかった物件でも、リノベーションを機に素敵な部屋となり、以前よりも高い物件にすることも可能です。
注意点やデメリットを把握してリノベーションを行うか考えよう
リノベーションはメリットがある反面、デメリットや注意点が多いです。
特に気を付けるべきなのが、表面上だけをみてリノベーションを決めてしまうと、実際に始めた際に必要以上の工事が必要で、コストがかかってしまうというケースが挙げられます。リノベーションを行う際には慎重に契約を進めるようにしましょう。
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