浴室に乾燥機を取り付けたいと検討した際に、浴室の換気扇部分に後付けをすることは可能なのか疑問に感じたことはないでしょうか?
実は、換気扇のタイプによっては埋め込み方式で後付けをすることが可能です。本記事では、浴室乾燥機の後付けについて紹介します。これから乾燥機の設置を検討している方はぜひ参考にしてみてください!
浴室乾燥機とは?種類は?
浴室乾燥機は、浴室の中にある乾燥機で浴室の乾燥や換気をしたり冷房や暖房の機能までついています。
浴室乾燥機の種類は電気式とガス式の2点があります。
以下で1つずつ紹介していきます。
電気式
電気式の浴室乾燥機には、ヒーター式とヒートポンプ式の2タイプがあります。このヒーター式では、乾燥機の本体の中で熱を作り出して浴室に温風を出します。
その一方で、ヒートポンプ式は浴室外にある空気を利用し、その空気を循環させることで温風を作りあげ浴室に出す方法です。電気式の浴室乾燥機は、ガス式とは異なり室内機のみで工事が終わるため、後付け工事の費用も抑えることができます。
ガス式
ガス式の浴室乾燥機は、電気式とは異なり浴室の外側にガス専用の熱源機を取り付けて使用します。この熱源機で暖房水を温め、温まった暖房水を循環させて作った温風を浴室に送っています。
ガス式の浴室乾燥機では、浴室に設置する乾燥機とは別に、室外にガスの熱源機を設置するので、電気式よりも初期費用が高いです。ですが、電気式の浴室乾燥機よりも温風の温度や風力がしっかりしているので、乾燥時間が短いメリットもあります。
浴室乾燥機の後付けとは?
浴室に乾燥機が付いていない場合でも、状態によっては浴室に乾燥機を取り付けることができます。そこで、浴室乾燥機の後付けについて紹介していきます。
浴室乾燥機の後付けができる場合
浴室乾燥機の後付けができるのは、浴室に換気扇がついている状態です。浴室に換気扇があることで、そこへ浴室乾燥機を埋め込んで設置したり、取り付けることで後付けでも十分に使用することができます。
浴室乾燥機の後付けができない場合
その一方で、浴室乾燥機の後付けができないのは浴室に換気扇がついていない状態や、浴室内や浴室外に乾燥機や熱源機を取り付けるスペースがない場合です。さらに、換気扇がついている状態でも浴室の照明との距離が近い場合には、設置することができません。
基本的に、築年数が古いマンションやアパートなどは換気扇がなく、浴室の窓で換気をする造りが多いです。また、浴室乾燥機を設置するには、最低でも約40cm角程度の広さが必要なため、ユニットバスの狭い浴室には設置できないなど規定があります。
浴室乾燥機を後付けする方法は?
浴室乾燥機を後付けできる状態と分かったら、どのような方法で取り付けるのか決める必要があります。
浴室乾燥機を後付けする方法は、以下の3点です。
- 壁にかける方法
- 天井に取り付ける方法
- 天井に埋め込む方法
以下に、1つずつ紹介していきます。
壁にかける方法
壁にかける方法としては、エアコンのように浴室乾燥機を壁に取り付けます。壁にかける場合には、すでに付いている浴室の換気扇を利用します。そのため、天井の裏に直接ダクトを通す必要がなく、設置方法がとても簡単です。
壁にかけるタイプの浴室乾燥機は、浴室に換気扇が付いていれば後付けにも適しています。壁にかけるので、換気口周りに浴室の照明があると、大きさによっては設置することが難しい場合もあるので注意が必要です。
天井に取り付ける方法
天井に取り付ける方法としては、浴室にある換気扇を取り外し浴室乾燥機の機械を天井に取り付けます。メーカーによって暖房機の大きさも異なるので、浴室にあったサイズのものを選ぶことが大切です。
また天井に取り付けるため、埋め込み方法とは異なり浴室乾燥機が天井から出っ張っている状態です。天井の形状が凸凹している、段差がある場合には取り付けるのが難しいので注意が必要です。
天井に埋め込む方法
天井に埋め込む方法としては、天井に取り付ける方法と同様に浴室にある換気扇に浴室乾燥機を取り付けて、天井へ埋め込みます。天井に浴室暖房機を埋め込んで取り付けるので、見た目がスッキリするのが特徴です。
埋め込み式の浴室乾燥機は、他のタイプよりも種類が豊富で各メーカーで製造しています。天井に埋め込む浴室乾燥機は、天井裏に十分なスペースがないと取り付けることが難しいので注意が必要です。
浴室乾燥機の取り付け工事にかかる費用
浴室乾燥機を後付けする場合は、電気配線を組み替えたりするので専門の業者に依頼することが望ましいです。そこで浴室乾燥機の取り付けにかかる費用の相場は以下です。
取り付け方法 |
およその金額 |
壁掛けタイプ(換気機能ありの場合) |
約45,000円程度〜約100,000円程度 |
壁掛けタイプ(換気機能なしの場合) |
約50,000円程度〜約95,000円程度 |
天井埋込タイプ(電気式) |
約40,000円程度〜約100,000円程度 |
天井埋込タイプ(ガス式) |
約100,000円程度〜約150,000円程度 |
浴室乾燥機を設置する内容によっては、さらに工事が必要なため追加費用が発生する場合もあります。
浴室乾燥機はDIYで後付けできるもの?
浴室乾燥機を後付けしたい場合は、一般的に専門の業者に依頼しますが、DIYで自分で浴室乾燥機を取り付けることも可能です。
浴室乾燥機をDIYする方法としては、以下の2点です。
- 作業するには電気工事士の免許が必要
- ホームセンターで本体を購入して取り付ける
以下に、1つずつ紹介していきます。
作業するには電気工事士の免許が必要
まず浴室乾燥機を自分で取り付けるには、取り付ける本人が電気工事士の免許を持っていることが必須です。それは、浴室乾燥機の取り付けるタイプによっては、電気配線を変更したりなど工事が必要なためです。
そのため、電気工事士の資格がない方はDIYで取り付けることはできません。
ホームセンターで本体を購入して取り付ける
電気工事士の免許があれば、あとは浴室の換気扇や、自分の好みのタイプの浴室乾燥機の本体を選び取り付けます。浴室乾燥機の購入先としては、身近なホームセンターをはじめ家電ショップでも購入することができます。
それに加えて、インターネットを活用してオンラインショップで購入する方法もあります。あらかじめ取り付ける範囲の寸法を調べてから購入するとスムーズに作業ができます。
浴室乾燥機の交換時期の目安は?
浴室乾燥機を取り付けた後は、定期的なメンテナンスをはじめ、古くなってきたら交換することが大切です。一般的な浴室乾燥機の交換時期の目安としては、約10年程度とされています。
浴室乾燥機は機械であるため、長い間問題なく使用ができていたとしても各部品などは経年劣化しています。そのため、10年を目安に機械の交換をすることが望ましいです。ですが、浴室乾燥機の種類やメーカーによっては交換年数が異なる場合もあるので、購入時に知っておくことが大切です。
古くなった浴室乾燥機は早めに交換しよう!
今回は、浴室乾燥機の後付けはできるのか設置場所も含めて紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。基本的に、浴室乾燥機を後付けしたい場合には、浴室に換気扇があれば後付けすることは可能です。
また、浴室乾燥機はさまざまなタイプが製造されているので自分の生活に合ったものや、広さに合ったものを選び浴室のスペースを快適に活用しましょう。
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