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住宅ローンの比較はどうすればいい?金利や返済方法など見るべきポイントを詳しく解説

2022.08.12
2022.12.09

住宅ローンはさまざまな金融機関で扱われているため、どれを選ぶべきか迷ってしまう人は多いのではないでしょうか?

たくさんの選択肢があるからこそ、何を基準に比較すればよいのか分からないというケースは少なくありません。

今回は、住宅ローンの比較で見るべきポイントについて、詳しく解説していきます。

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住宅ローンの比較はなぜ重要?

パソコンの前で疑問を抱いている様子の女性

そもそも、住宅ローンの比較はなぜ重要なのでしょうか?

住宅ローンには、金利タイプや返済方法など、たくさんの種類が存在しています。種類ごとにそれぞれ異なる特徴を持っているため、自分に合ったタイプの住宅ローンを選択することで、今後の返済をスムーズにすることに繋がります。

住宅ローンの比較を十分にしないで決めてしまうと、後になって自分に合わないことに気付き、後悔することにもなりかねません。

それぞれの違いを理解した上で比較し、自分にとって最適な住宅ローンを選ぶことが大切です。

 

金利タイプで比較する

家の絵の上に固定と変動の文字の入った吹き出し

住宅ローンの比較において、特に重視するべきポイントの1つが、金利についてです。

住宅ローンの金利タイプは、以下の3つに分類できます。

 

  • 変動金利タイプ
  • 全期間固定金利タイプ
  • 固定金利期間選択タイプ

 

金利タイプによってメリットとデメリットがあるので、今後の返済をイメージしながら比較していくことが重要です。

ここでは、それぞれの金利タイプの特徴について詳しく解説していくので、違いをよく理解し、自分に合ったものを選択するようにしましょう。

変動金利タイプの特徴

変動金利タイプとは、社会情勢の影響を受けて借入金利が変動していくタイプの住宅ローンです。

一般的に半年ごとに金利の見直しが行われ、5年ごとに実際の返済額に反映されるケースが多くなっています。

変動金利タイプの大きなメリットは、後に説明する固定金利タイプに比べて、金利が低めに設定されているという点です。また、返済期間中に金利が下がり、返済額の負担が軽くなる可能性があることも、メリットの1つといえます。

逆に、デメリットとしては、金利が上がって返済額が高くなってしまうリスクもあるという点が挙げられます。

今後の金利変動に関するリスクはありますが、できるだけ低金利で住宅ローンを組みたいという場合にはおすすめです。

 

全期間固定金利タイプの特徴

全期間固定金利タイプとは、その名の通り、ローンを組んでから完済するまでの全期間において、金利がずっと変わらないタイプの住宅ローンです。

市場金利の影響を受けないので、返済額が常に一定となり、返済に関する計画を立てやすいのが大きなメリットです。

ただし、金利が変わらないという安心感がある一方で、変動金利タイプよりも金利の設定が高くなっているという点も把握しておかなければなりません。また、市場金利が下がった際にも、返済額の負担がより軽くなることはないので、予め理解した上で選択する必要があります。

金利が高くても、できるだけ安定した返済計画を重視する人に向いているタイプといえるでしょう。

 

固定金利期間選択タイプの特徴

固定金利期間選択タイプとは、返済期間のうち、ある一定の期間のみ固定金利とされるタイプの住宅ローンです。

例えば、借入当初数年間のみ一定の金利で固定され、その期間が経過した後は、自動的に変動金利タイプとなったり改めて固定金利タイプを選択できたりする仕組みとなっています。

一定期間中における固定金利の安心感と、変動金利タイプの良さを兼ね備えているといえるでしょう。

ただし、固定期間が経過した後のタイミングで金利が上がり、返済額の負担が大きくなってしまうリスクも考えられるので、注意が必要です。


返済方法で比較する

家の模型の上に返済期間を表す矢印

住宅ローンは、返済方法の違いで比較することもできます。

住宅ローンの返済方法には、「元利均等返済」と「元金均等返済」の2種類があります。それぞれの特徴について、メリットとデメリットを押さえながら解説していくので、理解を深めておきましょう。

返済方法によって大きく変わるのが、住宅ローン完済時における返済総額です。今後のライフステージの変化を考慮した上で、自分に合った返済方法を選択することが重要です。

元利均等返済の特徴

元利均等返済は、元金と利息を合わせた毎月の返済額が常に一定となる返済方法です。

住宅ローンを組んでから完済するまで、返済額がずっと変わらないため、返済に関する計画が立てやすくなるのが大きなメリットです。

ただし、返済初期における返済額は、元金よりも利息が占める割合が多く、元金部分の返済が進むスピードが遅いという点がデメリットとして挙げられます。返済期間の経過と共に、利息よりも元金の占める割合が多くなっていく仕組みになっているため、最終的な返済総額は高くなるという点を理解しておかなければなりません。

返済総額が高くなったとしても、計画的に安定した返済を希望する人に向いている返済方法といえるでしょう。

 

元金均等返済の特徴

元金均等返済は、毎月の返済額のうち、元金部分のみが一定となる返済方法です。元金の額が一定であるのに対し、支払う利息の額は、初めは高く徐々に減っていく仕組みとなっています。

返済期間の経過と共に利息分の支払いが減っていくため、最終的な返済総額が少なく済むのがメリットです。

デメリットとしては、借入当初の返済額の負担が大きくなるが挙げられます。返済初期は支払う利息の額が高く設定されていて、元金と合わせた毎月の返済額が高くなるので、初めからある程度の金銭的余裕がなければ返済が厳しくなる可能性があります

早いうちに多めに返済を済ませ、返済総額を少なく抑えたいという人に向いている返済方法です。

 

借入先で比較する

家の模型と積まれたコイン

住宅ローンを組む際の借入先は、大きく分けて以下の3種類あります。

 

  • 民間の金融機関(民間ローン)
  • 公的機関(公的ローン)
  • 住宅金融支援機構(フラット35)

 

それぞれの借入先によって異なる特徴があるため、違いを把握して比較しながら検討していきましょう。

住宅ローンを扱っている金融機関は数多く存在するので、違いを見つけて比較するのが難しいと感じるケースも少なくありません。自分にとってどの借入先を選ぶのが適しているか、事前によく考えておくことをおすすめします。

民間の金融機関(民間ローン)で借りる

メガバンクや地方銀行のような民間の金融機関で組むローンを、民間ローンと言います。

実際、民間の金融機関で住宅ローンを組むケースはとても多く、これから住宅ローンを検討している多くの人が、民間の金融機関での住宅ローンをイメージしているのではないでしょうか。

民間ローンのメリットは、民間の金融機関が数多く存在していることから、選択肢の幅が広がり、それぞれの銀行によって異なる条件を比較して選びやすくなるという点です。

メガバンクのような有名な金融機関では、将来倒産してしまうリスクも低く、安心して長期のローンを組むことができるでしょう。また、地方銀行のように地域密着を大切にしている金融機関では、ローンのプランや審査などにおいて、一人一人に対応する柔軟性があるのが魅力です。

さまざまな選択肢を比較しながら、安心して住宅ローンを組める金融機関を選ぶことが可能になるでしょう。

 

公的機関(公的ローン)で借りる

都道府県や市町村といった地方自治体のような、公的機関が主体となっている住宅ローンを、公的ローンと言います。

すべての地方自治体において公的ローンを組むことが可能であるわけではないので、まずは対象の自治体を確認することが必要です。また、公的ローンを受けるには、自治体ごとに細かい条件が設けられているケースがほとんどなので、条件についても事前に確認しておきましょう。

また、財形貯蓄の制度を設けている企業に勤めている場合に利用することが可能な、財形住宅融資も公的ローンの1つです。勤務する企業において財形貯蓄をしている人は、詳しい内容を確認の上、検討してみると良いでしょう。

 

住宅金融支援機構(フラット35)で借りる

住宅金融支援機構と民間の金融機関が提携することで利用できるのが、フラット35と呼ばれる住宅ローンです。フラット35という名称は、一度は耳にしたことがある人も多いのではないでしょうか。

フラット35は、名称から連想される通り、35年間の返済期間の中で金利が変わらず一定とされている住宅ローンです。

完全な固定金利となっているため、返済に関する計画が立てやすいというメリットのほか、ローンの審査が通りやすいという特徴もあり、多くの人に選ばれています。

民間の金融機関で審査が通らなかった場合や、できるだけ安定した返済計画を立てたい人におすすめです。

 

諸費用で比較する

家の模型と電卓とコイン

住宅ローンを組む場合、借入金額のほかに、複数の諸費用がかかります。

例えば、手数料や保証料、印紙税などの各種税金がこれにあたり、住宅ローンを組む金融機関によって諸費用の設け方が異なります

基本的に、諸費用は一度にまとまった金額を支払うことになるので、事前にしっかりと調べておくことがとても重要です。

住宅ローンを比較検討するとき、つい借入金額を重視しがちになりますが、諸費用についても見落とすことのないよう注意しましょう。

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団体信用生命保険の内容で比較する

掌に包まれた家の模型

住宅ローンでは、団体信用生命保険に加入することが必須条件とされているケースが多くあります。

団体信用生命保険とは、団信と呼ばれることが多く、契約者が死亡したり重い障害を持ったりした場合に、残りの期間における返済を保障してくれる制度です。

団体信用生命保険の保障内容は、住宅ローンを組む金融機関によってさまざまで、金利を上げることで特約をプラスし保障内容をより充実させられるケースもあります。

返済が長期間となる住宅ローンにおいて、団体信用生命保険の内容は重要な要素なので、それぞれの金融機関における内容を比較した上で決めると良いでしょう。

 

金融機関の対応で比較する

説明をするスーツ姿の人

住宅ローンを組む金融機関を決める上で、対応の仕方についても比較しておくことをおすすめします。

住宅ローンは、大きな金額が動く重要なものであり、住宅ローンを組んだ金融機関とは今後長い付き合いとなることが考えられます。そのため、金融機関の対応に問題がないか、事前に確認しておくことは重要です。

例えば、問い合わせをしたいときの対応の早さや、不安を残さない説明がされているかなど、安心して利用できる金融機関であることを確認しておきましょう。

 

住宅ローンは比較検討が大事!

住宅ローンを組む際は、多くの選択肢の中から自分に合ったものを選ぶことが非常に重要です。

後悔しない住宅ローン選びのために、今回紹介したポイントを押さえながら、比較検討してみると良いでしょう。

事前に比較のポイントを把握しておくことで、住宅ローン選びをスムーズに進められます。自分にとって重視すべき点は何かを考え、最適な住宅ローンを選んでくださいね。

 

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