テレワークが浸透していることにより、家にワークスペースをとり入れる人も増えてきました。自宅で開業する人や店舗兼自宅にしたい人など、仕事もプライベートも両方を大事にすることのできる職住一体に興味がある人もいるでしょう。
この記事では職住一体のメリットとデメリット、事例などを紹介します。読み終わったら職住一体が身近に感じるでしょう。
職住一体とは
あらためて、職住一体とはどのようなものなのでしょうか。一般的にはワークスペースがある住居のことをいいます。
たとえば、
- 自宅にオフィスがある
- お店や工房などが付設してある
- 自宅の1室を絵画教室やお茶の教室などに使っている
- テレワーク用に自宅に仕事部屋を設けている
以上が職住一体になります。
普段、住まいとしている家と仕事場を兼用している状態をいいます。規模の大小こそあれど、たまに書斎で仕事をするというのも、職住一体といえるでしょう。
職住一体が向いている人
職住一体が向いている人はどのような人がいるでしょうか。
具体的には、
- 在宅ワークができる人
- 自営業をしている人
- 自宅兼オフィスを考えている人
- カフェや美容院などの店舗を作りたい人
- 何かの教室を開きたい人
以上の人に向いているといえるでしょう。
また、自宅で仕事をする方が集中できるクリエイティブな職種の人、通勤に時間を割きたくない人、在宅ワークをしたい人にも職住一体は向いているといえるでしょう。
職住一体のメリット5選
ここでは職住一体のメリットを5つ紹介していきます。
- 通勤時間を省略できる
- 好きな場所に住める
- 効率的に仕事ができる
- 費用を抑えられる
- 家族と過ごす時間が増える
以上、5つを順に解説していきます。
職住一体という家で仕事をする方法を選んだメリットを理解することで、より効率的に仕事とプライベートを充実させることができるようになるでしょう。
1.通勤時間を省略できる
まず1つ目のメリットは通勤時間を省略できることです。
店舗兼自宅や在宅テレワークなど、自宅で仕事ができる環境ならではのメリットといえるでしょう。満員電車や電車の事故の遅延など、通勤でのストレスは想像以上に大きいものです。
また、通勤にかかる時間をほかのやるべきことに費やすこともできます。家を出て最寄り駅から電車に乗って会社に着くまでに、最低でも1時間近くはかかる人がほとんどでしょう。
職住一体ならそんな時間を仕事の準備や勉強などにかけることも可能ですし、子供がいれば育児や家事などをこなしながらの仕事ができます。
2.好きな場所に住める
2つ目は好きな場所に住めるということです。
通勤を考えなくてよいので、好きな場所に住まいをつくれます。仕事にもよりますが、ノマドのように好きな場所で暮らすのも、田舎暮らしや海、山などに近い場所に住居を構えることも可能です。
また、子供がいる家庭なら、子供に適した環境で育児をしたいと思うもの。子供にとって住みやすい環境を考えて住まいを見つけることができます。
仕事優先で住む場所を探す必要がない点は、間違いなくメリットといえるでしょう。
3.効率的に仕事ができる
3つ目は効率的に仕事ができるということです。
たとえば、何かを食べながら飲みながら、音楽をかけながら仕事をすることができます。仕事環境を自分の好みに変えることができるということは、自分が集中しやすく成果が出しやすい空間に改善することができるということです。
自分好みのイスやテーブル、PCと何でも自由に変えることのできる点も、効率的に仕事をする上で良い環境でしょう。まさに職住一体のメリットといえます。
4.費用を抑えられる
4つ目は費用を抑えられるということです。
職住一体ではない状態でお店を開く場合、一般的には住まいとは違う場所に店舗を借りることになります。その際、住まいとなる住居の住宅ローンや生活費に加えて、店舗となる場所のテナント使用料金が必要です。毎月となると、かかる出費もかなりのものとなるでしょう。
その点、職住一体なら住居と店舗が一体となっているため、コストが抑えられます。光熱費など、かかる費用を抑えられ、低コストで維持が可能です。
ランニングコストを低く抑えられれば、住宅ローンなどの支払いにあてることもできます。
5.家族と過ごす時間が増える
5つ目は家族と過ごす時間が増えることです。
家で仕事をするということは、時間を有効に使うことにもなります。通勤時間を省略でき、好きな場所に住め、効率的な仕事が可能で、低コストで安定した経営ができるでしょう。
そうなれば、仕事とプライベートの両立がはかれ、より家族と過ごす時間をつくりやすくなります。必然的に家族と過ごす時間が増えるのです。
特に育児をしている段階や子供が手のかかる年頃の場合は、子供につかえる時間が増えるのはメリットでしかないでしょう。
職住一体のデメリット3選
一方でデメリットもやはりあります。ここでは職住一体のデメリットを3つ紹介していきます。
- 仕事とプライベートのオンオフがつきにくい
- 家にこもりがちになる
- オンラインミーティングなどで家族に迷惑がかかる場合も
以上、3つを順に解説。デメリットがどのように関わってくるのかがわかれば、対策もできます。メリットとの兼ね合いもはかりやすくなるでしょう。
1.仕事とプライベートのオンオフがつきにくい
1つ目は仕事とプライベートのオンオフがつきにくいということです。
職住一体では仕事場と住まいが共存しています。出退勤が決まっておらず、通勤時間もない。となると、いつ仕事をはじめても、いつ終えても自由ということになります。仕事モードになるタイミングや、きっかけを探すのが難しいと思う人もいるでしょう。
より効率的な仕事をしたい場合は、集中できる環境づくりを推し進めるほか、完全に仕事だけの部屋をつくるなど、工夫が必要になる場合もあるでしょう。
2.家にこもりがちになる
2つ目は家にこもりがちになるということです。
コロナの影響で、必要なとき以外は家から外へ出ないという人も多くいるでしょう。勤務時間が決まっているわけではない職住一体のライフスタイルは、夜遅くまで仕事をして朝遅く起きるというような不規則な生活にもなってしまう恐れもあります。
また、仕事でミスをしてしまった際に、切り替えることが難しいこともあるでしょう。家にいるときは仕事、休憩や休みのときは意識的に外へ出てみるなど、工夫が必要になることもあります。どっちつかずにならないように、メリハリをつけてみてもよいでしょう。
3.オンラインミーティングなどで家族に迷惑がかかる場合も
3つ目はオンラインミーティングなどで家族に迷惑がかかる場合もあるということです。
コロナによって推進されたテレワークの中で、オンラインミーティングも増えました。オンラインミーティングでは、PCなどの画面を通してビデオ通話をおこなうことになり、そのための部屋の確保などが大変な場合もあるでしょう。
また、子供がいる場合、オンラインミーティング中に遊びにきてしまうこともあり得ます。そして、その時間中は静かにしてもらうなどの協力を家族にお願いすることになる可能性も。
いずれにしても、家族と住んでいる家で仕事をするということは、仕事とプライベートの両側面で家族同士のサポートが必要になるといえるでしょう。
職住一体の事例とプラン
最後に職住一体の事例とプランを紹介します。
ここまで紹介した職住一体では、時間を有効活用できる点や仕事とプライベートが一緒になりやすい点に工夫が必要だという話でした。
ここでは、どのような空間にするかということに重点を置いて、職住一体を紹介します。
住居がメインのホームオフィス型と、お店がメインの店舗兼用住宅の2つの事例とプランを解説。職住一体の種類と方法を見ていきましょう。
ホームオフィス
まずはホームオフィスです。自宅をメインにしたホームオフィスの事例は以下のようなものがあります。
- 広いリビングルームの一角にアトリエをつくる
- 作業場所を柔軟に変えながら在宅ワークをする
- 集中してクリエイティブな仕事をするための小部屋をつくる
以上のような、家族と過ごす住まいの延長に仕事をするスペースを設けるといった事例が多いです。
もう少し大がかりなプランとしては、自宅の上にスタジオやアトリエをつくるというものもあります。住居部分とスタジオを離さず、あえて住まいとクリエイティブな仕事場を融合させることで、日常生活の延長に創作の場ができるようになった職住一体のプランです。
また、建築事務所兼住居というプランもあります。外観デザインやギャラリーのような通路、2階の1部もセミオープンにすれば、住居と事務所が共存したスペースになり、職住一体のカタチのひとつといえるでしょう。
建築事務所として、オシャレな生活の場として、どちらの要素も兼ね備えたホームオフィスの職住一体のカタチです。
店舗兼用住宅
次に店舗兼用住宅です。こちらは店舗がメインとなるような職住一体のカタチ。事例としては以下のようなものがあります。
- 1階部分を美容院にして2階部分を住居にする
- 1階の一部をオープンスペースにし、英会話教室にする
- ガレージをお店にして小さなお店を出す
以上のような、店舗部分とお店部分が明確にわかれている事例が多いです。
また、育児や家事に忙しい場合は、店舗スペースと居住スペースをあえて離さずにおくと時間を有効に使え、両立にもつながるでしょう。
ライフスタイルにあった職住一体を実現しよう!
職住一体を紹介してきました。コロナによってテレワークが増えたことにより、職住一体の事例も増えたかと思います。
家族との時間を有効に使えるメリットがある一方で、家にずっといることで仕事とプライベートのメリハリがつきにくくなるデメリットもあるでしょう。
そのため、ご自身のライフスタイルにあった職住一体を考えることが大切です。さまざまな職住一体のカタチをぜひ参考にしてみてください。
この記事が理想の職住一体のサポートになれば幸いです。
【失敗したくない方必見】中古マンション購入を検討中の方におすすめのセミナーがあります!
不動産のプロが中古マンションの購入の流れや物件の探し方、資金計画までをわかりやすく解説。
「中古マンションを購入してリノベーションしたい」「リノベーション済の中古マンションを購入したい」方や、「住宅ローンやお金のことがよくわからない」方におすすめのセミナーです。
参加費無料で、参加方法はオンライン・来社どちらでも可能!個別相談参加でAmazonギフト券をプレゼント!
中古マンションの選び方のポイントや、あなたにぴったりの暮らしを叶える物件選び・探しまでサポートしますので、まずはご参加ください♪
▶物件購入のノウハウが100%手に入るセミナーの申し込みはこちらから
物件探しで具体的なお悩み・相談内容がある方は個別相談にお申し込みください。
▶今ならAmazonギフト券が貰える◎超お得な個別相談の参加申し込みはこちらから!