街を歩いていると、雨戸やシャッターが付いている住宅を目にする機会は多いですよね。
自宅にも取り入れてみたいと思っても、本当にメリットはあるのか、費用はどの程度かかるのかなどが気になってなかなか踏み出せない人も多いでしょう。
この記事では雨戸やシャッターについて詳しく解説するので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
雨戸やシャッターの役割
雨戸やシャッターは、もともと雨や風から窓や建物を守るために設置されるようになったものです。
台風や竜巻などの強い雨や風は、窓ガラスを割るほどの被害をもたらすこともあります。窓ガラスが割れてしまうと強い風雨や飛来物が室内に吹き込み、さらに被害が拡大することが考えられます。雨戸やシャッターを閉めておけば、雨や風による被害を抑えることが可能です。
近年では窓や建物を守る役割以外にも、防犯対策や騒音対策などさまざまな目的で利用する人も増えています。
雨戸とシャッターの違い
雨戸とシャッターは基本的な役割は同じであるため同義語として用いることも多いですが、形状によって呼び方を区別することもあります。
雨戸は古い住宅にもあるような引き戸タイプのものを指し、価格が安く導入しやすいのが特徴です。デメリットとしては戸袋を設置するスペースが必要になる点や、雨戸本体が重く開閉に手間がかかる点などがあります。
シャッターは窓の上部にシャッターケースという収納場所があるタイプのものを指します。見た目がすっきりしている点や電動タイプは室内から開閉操作ができる点などのメリットがありますが、価格は高めです。
雨戸・シャッターのメリット
雨戸やシャッターのメリットは主に以下の4つです。
- 防犯性が高くなる
- 強風・大雨から窓を守る
- 遮光・遮熱効果が高い
- 防音効果が高い
それぞれ詳しく解説していきます。
防犯性が高くなる
雨戸やシャッターは、空き巣の侵入を防ぐ役割も果たしてくれます。空き巣の手口はさまざまですが、窓ガラスを割って侵入されてしまうケースも多いです。
雨戸やシャッターは内側から施錠できるものや金属製のものが多いため、簡単にはこじ開けられません。窓と合わせて二重に閉めておくことで、高い防犯効果が期待できます。
強風・大雨から窓を守る
雨戸やシャッターの本来の役割は、台風やゲリラ豪雨といった強い風や雨から窓を守ることにあります。強い暴風雨が吹き荒れると、雨戸やシャッターのない窓の場合は木の枝や屋根瓦などの飛来物が窓ガラスを割ってしまう可能性があります。
雨戸やシャッターを閉めておくことで、窓ガラスに風雨や飛来物が直接当たることを防いでくれます。
遮光・遮熱効果が高い
雨戸やシャッターは日差しを完全に遮ることができ、西日が差し込む窓や寝室の窓などで特に活躍してくれます。雨戸やシャッターを閉めると完全に真っ暗になるため、ある程度の採光が必要な場合はブラインドのように採光を調節できるタイプのものを選ぶと便利です。
日光を遮ることで遮熱効果も期待でき、夏は暑い日差しを防ぐことで室温の上昇を抑えてくれます。冬は室内を暖房で暖めていても、窓ガラスから熱が逃げやすく外の冷気が伝わりやすいため、雨戸やシャッターを閉めておくことで室温を一定に保ちやすくなります。
防音効果が高い
雨戸やシャッターを閉めておくことで、外からの騒音を抑えたり、室内の音が外に漏れることを防いだりする効果が期待できます。
さらに防音効果を高めたい場合は、防音性能の高いタイプのシャッターを選ぶとより効果的です。
雨戸・シャッターのデメリット
雨戸やシャッターのデメリットは主に以下の3つです。
- 導入するタイプによっては、開閉が大変
- 開閉時の音がうるさい場合がある
- 電動タイプは故障する恐れがある
それぞれ詳しく解説していきます。
導入するタイプによっては、開閉が大変
雨戸やシャッターの開閉方法は、電動と手動の2つのタイプがあります。電動の場合はリモコンで開閉の操作ができるため、ストレスなく開閉することができます。
逆に手動の場合は自分で開閉する必要があるため、特に引き戸タイプの雨戸は重さもあって大変です。また窓を開けた状態で開閉するため、開閉中に外の熱や冷気が室内に入り込んだり、虫が侵入したりする可能性もあります。
開閉時の音がうるさい場合がある
製品の種類によって差はありますが、特にシャッタータイプのものの開閉時には、駐車場や店舗のシャッターと同様に「ガラガラ」と大きな音が鳴り響いてしまう場合があります。
開閉する時間帯によっては近隣に迷惑がかかることもあるため、注意が必要です。近隣の家との距離が近い場合には、開閉時の音が出にくいタイプのものを選ぶといいでしょう。
電動タイプは故障する恐れがある
電動で開閉できるタイプのものは開閉が楽ですが、手動のタイプと比べると構造が複雑なため故障するリスクも高くなります。故障してしまった場合は修理費も高額になることが多いため注意が必要です。
電動タイプのものは当然ですが電気で動くため、停電時には使えなくなってしまいます。停電時は手動に切り替えて使用できるタイプもあるので、いざというときのことを想定して購入することが大切です。
費用相場は?
ここでは雨戸やシャッターを取り付ける際の、1階の窓1枚あたりの費用相場を紹介します。同じタイプのものでもサイズや性能によって価格に差があるため、あくまでも目安として参考にしてみてください。
2階以上の窓に取り付けたい場合は足場代が別途必要になるため注意が必要です。足場代の相場は、一般的な大きさの30坪程度の住宅の場合で15〜20万円程度となります。
雨戸の場合
雨戸の場合の費用相場は、2〜6万円程度です。
単板タイプの引き違い雨戸の場合、1枚につき2〜5万円が相場になります。他のタイプと比べると最も安価で取り入れやすいのが特徴です。
ルーバー型の引き違い雨戸の場合、1枚につき3〜6万円が相場になります。単板タイプに比べると価格は上がりますが、ブラインドのように風通しや採光を確保できるのが特徴です。
シャッターの場合
シャッターの場合の費用相場は、8〜30万円程度です。
手動タイプのシャッターの場合、1枚につき8〜15万円が相場になります。電動タイプに比べると故障のリスクが少なく、購入費用も修理費用も安価なのが特徴です。
電動タイプのシャッターの場合、1枚につき10〜30万円が相場になります。他のタイプと比べると高価ですが、機能性や利便性、防犯性などの面では最も優れているのが特徴です。
雨戸やシャッターの特徴を理解して選択しよう
この記事では雨戸やシャッターの違いやメリット・デメリット、費用相場などを紹介しました。
頻繁に開閉しないような場所は単板タイプの雨戸や手動タイプのシャッター、日常的によく使うような場所はルーバータイプの雨戸や電動タイプのシャッター、というように、場所や目的に応じて使い分けるのがおすすめです。
設置場所や価格なども含めて最も適したタイプのものを選び、安全で快適な住まいを手に入れてくださいね。
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