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中古住宅の内見で確認すべきポイントは?内見のチェックリストをご紹介!

2022.08.17
2022.08.17

中古住宅を内見する際に、どこをチェックしたらよいのだろうと悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

住宅は高価な買い物なので、しっかり見て後悔のないようにしたいですよね。内見はチェックリストを作って確認すれば、失敗が少なくなります。

本記事では内見の必要性や用意するもの・内見のチェックポイントなどについて解説します。

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内見とは?

「住宅を案内する人」

内見とは、住宅を購入または借りる際に、実際に目で見てチェックすることをいいます。

内見と内覧は同様に使われますが、内見は中古住宅の購入や賃貸住宅の見学の際に使い、内覧は新築物件や住宅展示場のモデルルームの見学に使うのが一般的です。中古住宅や賃貸住宅は、契約する前に内見をしますが、新築物件は契約を先に行い建物の完成後に内覧を行います。

 

中古住宅を内見する必要性は?

「住宅を案内する人」

中古住宅を探す場合、不動産ポータルサイトの写真や動画・不動産会社の図面などで住宅の概要はほぼわかります。しかし、実際に物件を見てみないと、細かい部分はわかりませんし印象が大きく異なることもあります。たとえば、天井の高さや基礎のひび割れ・日当たり・周辺の騒音などは、実際に訪れて内見してみないとわからないでしょう。

そこで物件を実際に見て図面との差を確認し、後でトラブルにならないようにするためにも、内見は重要なことです。

 

内見のために準備するものは?

「室内スマホ撮影」

中古住宅は人が住んでいる場合も多く、そうたびたび内見するわけにはいきません。あらかじめ内見に必要なものをしっかり準備しましょう。

 

内見時の持ち物

次にあげたものは内見で必ず必要になるため、忘れずに持参しましょう。

【物件の間取り図】
間取り図や物件情報は、基本的には不動産会社が準備しますが、内見前に貰っている場合は忘れないように持参しましょう。間取り図は、部屋の広さや配置・収納庫の大きさ・ドアの開閉方向など確認する際に必要です。前もって拡大コピーを取っておけば、気が付いた点を付記できます

【メジャー】
メジャーは、家具や家電の位置を計測する際に必要なアイテムで、持参しないと家具などがうまく設置できないことも起こります。なおメジャーは3m以上のもので、金属製のほうが正確に測れるのでおススメです。

 

【スマートフォン】
スマートフォンは連絡の手段だけでなく、カメラやメモ・方位磁石の代わりになります。カメラ機能やメモ機能は、気になる部分を写真やメモに残し、後で確認できます。また方位磁石の機能は、南側を知り日当たりを確認するために必要です。

あらかじめ置きたい家具のサイズを測っておく

内見の前日までには、大型家具や大型家電のサイズを図り、メモにして当日持参しましょう。食器棚やソファ・リビングボード・ベッドなどの大型家具、冷蔵庫や洗濯機などの大型家電はサイズを確認しておかないと、予定した場所に設置できないということもあります。また窓の大きさや高さ・数はそれぞれ異なるため、カーテンのサイズを図っておく必要があります。

 

内見のチェックリスト

「チェックする人」

 

箇所

チェックポイント

 
 

外壁や基礎部分

外壁のひび割れや傷はないか

   
 

基礎部分のひび割れや破損はないか

   
 

屋根や雨どいの破損や劣化はないか

   
 

ベランダの防水は十分か

   
 

床下の換気は十分か

   
 

室内の状況

壁紙の汚れや剥がれはないか

   
 

フローリングの傷や雨漏りの跡はないか

   
 

床の傾きはないか

   
 

天井は水平か、雨漏りの跡はないか

   
 

ドアや引き戸の開閉はスムーズか

   
 

浴室や・洗面所・キッチン・トイレなどのカビはないか

   
 

キッチンに冷蔵庫や食器棚を置くスペースは十分か

   
 

水圧は十分で排水が良好か

   
 

窓の開閉はスムーズか

   
 

窓の断熱性はあるか

   
 

シャッターはスムーズに開閉できるか

   
 

トイレの遮音性や換気は十分か

   
 

タバコや生活臭はないか

   
 

排水や浴室の臭いはないか

   
 

押し入れはカビ臭くないか

   
 

階上の居住者の騒音がひどくないか

   
 

風通しはよいか

   
 

日当たりはよいか

   
 

コンセントの数は十分あり適切な位置か

   
 

テレビアンテナ線の位置は適切か

   
 

周辺環境

パチンコ店やゲームセンター・カラオケなどの施設はないか

   
 

街灯は多く夜道も安全か

   
 

周辺は喧騒でないか

   
 

通学路は安全か

   
 

交通の便

駅までの所要時間は物件案内と差がないか

   
 

バスの本数や最終便の時間

   
 

バスや電車が混み合わないか

   
 

生活の利便性

学校・幼稚園・保育園までの距離は遠くないか

   
 

病院・医院・市役所は遠くないか

   
 

近くにスーパーやコンビニがあるか

   
 

その他

売却理由に問題はないか

   
 

給排水設備の管理は万全か(マンションの場合)

   
 

修繕履歴と修繕計画は適正か(マンションの場合)

   
 

修繕積立金は十分か(マンションの場合)

   




内見で行うべきチェックポイント

「住宅を案内する人」

中古住宅は売主が住んでいる場合もあるので、ダラダラ見ずにできるだけ早く済ませたいものです。チェックすべきポイントを、あらかじめ考えて要領よく内見しましょう。

 

売主に売却理由を聞く

住宅を売却する理由はさまざまですが、ネガティブな理由の場合は気をつけましょうローンが払えなくなった・離婚したなどの理由で売却せざるを得なくなる場合もあるでしょう。特に近隣の人とのトラブルは、近隣の人の人間性による可能性があり、誰が住んでもトラブルになる恐れがあるため気を付けねばなりません。

ただし、このような理由は売主が言わないこともあるため、近くに住む人にさりげなく聞いてみるのもよいでしょう。

 

外壁や基礎部分の状況

1981年6月以前に建築された建物は、新耐震基準に適合していない可能性もあるので気を付けましょう。外壁や基礎部分にヒビや割れや破損がないか、チェックしなければなりません。またドアや扉の立て付けが悪い場合には、構造そのものが歪んでいることもあるので、注意する必要があります。

 

内装の状況

室内の汚れは、ハウスクリーニングできれいになる場合もあります。しかし壁紙の剥がれやフローリングの傷などについては、修復可能かチェックする必要があります。

また図面では南向きだから日当たりはよいだろうと思っていると、南側に遮蔽物がありほとんど日が当たらないこともあります。実際に内見し、南側に住宅などがないか確認することが必要です。

浴室やキッチン・洗面所・トイレなどの水回り、クローゼットなどはカビが発生しやすいため、構造的なものか確認しましょう。

また、浴室の臭いや前居住者の生活臭・タバコ臭、排水溝からの異臭がある場合、消せるものかどうかチェックしましょう。

 

マンションの設備や管理状況

マンションの内見では建物や設備のチェックだけでなく、管理が行き届いているかどうかも見極める必要があります。

給排水設備の管がしっかり行われていないと、給水や排水が断絶する恐れがあります。マンションの価値は、共用部分が大きな影響をあたえるため、エントランスやエレベータなどの掃除が行き届いているかもチェックしなければなりません。

また大規模修繕は、修繕積立金により行われるため、十分な積立金があるのか修繕計画が適正に立案されているかも確認しましょう。

 

周辺環境

内見する場合には、建物や設備だけでなく周辺の環境もチェックしましょう。

子どものいる家庭では、周辺の治安が良いか確認する必要があります。近くにパチンコ店やゲームセンター・居酒屋・カラオケなどの施設があると、心配のため外で遊ばせることもできないでしょう。また夜間の街灯が少ないと、子どもや女性にとって危険なため、おすすめできません。

幹線道路に面していると交通量が多く一日中大きな騒音が聞こえ落ち着いて暮らせないことがあります。窓を開けて、騒音の大きさを確認しましょう。

 

交通の便

家族に会社員や学生がいて、毎日電車やバスを利用する場合、交通の便を確認する必要があります。

駅から何分と広告されていても、歩いて実際の所要時間を確かめてみましょう。不動産会社の徒歩での所要時間は80mを1分としてみていますが、信号や坂道を計算に入れておりません。

またバスを利用するのであれば、駅までの時間や通勤通学時の本数、始発と最終の時間を確認しておくべきです。駅まで近くても、朝は交通渋滞のため時間を要したり、最終便が早いため頻繁にタクシーを利用せざるを得ないこともあります。

 

ホームインスペクションを活用しよう

「水回りをチェックする人」

外壁や基礎部分のチェックが必要なことがわかっていても、どうやったらよいのかわからない方も多いでしょう。そのような場合ホームインスペクションを利用すれば、住宅の状況を把握できます

ホームインスペクションとは、ホームインスペクター(住宅診断士)が、中立な立場から住宅の劣化状況や・欠陥の有無・改修すべき点や費用を見極めてアドバイスします。

具体的には外壁や基礎の不具合・雨漏りの形跡などを目視し、建物の状態を診断して買主に説明します。これにより購入後に建物の不具合で売主と買主がトラブルになるのを防ぐことができます。中古住宅を購入したいが、不安を感じている方は利用した方がよいでしょう。

 

しっかり内見して悔いのない住宅を選ぼう

内見する際には、あらかじめチェックリストを作成し、しっかりと住宅の不具合部分を確認する必要があります。チェックリストにそって確認しないと、再度内見が必要になってしまう場合や、購入後に悔いを残すことにもなりかねません。メジャーやスマホ・図面などの準備物をととのえ、チェックリストを作成したうえで内見に臨みましょう

 

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