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納戸とは何を示す?メリットとデメリット・活用方法を解説!

2022.08.22
2022.08.22

「納戸とは、結局どのような場所を指すのだろう?」と考えている人は多いのではないでしょうか?よく聞く言葉ですが、普通の部屋との違いがわからない部分もあるはずです。

今回は納戸の定義やメリットについて解説します。本記事を参考に納戸を暮らしの中で活用する方法について理解しましょう。

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納戸(N)とはどういうスペース?

広々とした木目調の納戸

まずは納戸(N)について、以下の点を理解しておきましょう。

 

  • 納戸=居室ではないスペース
  • サービスルーム(S)との違い
  • 納戸の呼び方とその一覧について

 

これらを理解しておくだけでも、納戸をどのように活用すればよいかある程度見えてくるはずです。

納戸=居室ではないスペースのこと

納戸とは居室ではないスペースを意味します。基本的に生活空間として使用せず、衣服や家具を収納することを前提とした場所です。

普通の部屋のことは、建築基準法上「居室」と呼ばれます。しかしそのように定義するには、同法が定める「採光のため、窓・開口部が床面積の1/7以上設けられている必要がある」というルールをクリアしなければいけません。

これをクリアしていないなら、その空間は居室ではなく納戸となります。たとえば窓が一つもない部屋は納戸と定義することが可能です。

参照:e-gov法令検索 建築基準法(昭和二十五年法律第二百一号)

 

サービスルーム(S)との違い

納戸(N)とサービスルーム(S)の間に明確な違いはありません何かがあれば納戸になるわけではないし、サービスに関連した機能があったからといって、サービスルームとなるわけでもないのです。

ただし法的に納戸と呼ばれているものを、サービスルームと呼称するケースがあるだけです。

物件の図面を見ると、納戸だったりサービスルームだったりと記載されていて混乱するかもしれません。確かなのは両方とも居室には該当せず、建築基準法上は納戸として扱われる、ということです。

 

納戸の呼び方一覧

納戸は、他の呼び方で呼ばれることの多い場所です。サービスルーム以外にも、以下のように呼ぶケースがあります。

  • 大型倉庫
  • ユーティリティスペース
  • ウォークインクローゼット
  • マルチルーム
  • 書斎
  • プレイルーム
  • フリールーム

建築基準法としてはいずれも納戸ではあります。ただし上記のように呼称されている場合は、とりわけ使用用途が想定されているケースが大半です。

たとえばウォークインクローゼットと呼ばれているなら、衣服を保管する場所として想定されているでしょう。

 

納戸を利用するメリット3選

白を基調とした納戸

納戸を利用するメリットとして、大きく分けて以下3つが挙げられます。

 

  • 収納スペースとして活用できる
  • 物件価格が安くなることもある
  • 日光の影響を受けづらい

 

これらについてもう少し詳しく解説するので参考にしてください。

メリット1.収納スペースとして活用できる

納戸を利用する最大のメリットは収納スペースとして活用できること。しかも基本的には人が立ち入れるほど広い空間なので、収納力は抜群です。

衣服や日用品をはじめ、やや大きめの家具なども余裕を持って保管できるでしょう。そうすることで居住スペースに余計なものを置かないで済むようになるので、普段の生活にもゆとりが持てます。

荷物が多い場合は、納戸のある物件を優先して探すのもひとつの方法です。

 

メリット2.物件価格が安くなることもある

納戸があるだけで、物件自体の物件価格が安くなることもあります

基本的に納戸は居室よりも価値が低い空間だと考えて問題ありません。つまり3LDKよりも2LDK+1S(サービスルーム)のほうが、トータルでかかる費用が安くなるわけです。

もし間取りに対する物件価格の高さが気になるなら、一つの部屋を居室ではなく納戸であることを前提にして探してみましょう。その点を妥協できるなら、自身にフィットする物件を見つけやすくなるはずです。

 

メリット3.日光の影響を受けづらい

納戸には日光の影響を受けづらい、というメリットもあります。

その空間が納戸と定義されているなら、法律上、窓と開口部は床面積のうち1/7以下のはずです。そもそも窓が設置されていないケースも多いでしょう。

つまり日光の影響を受けづらい構造があります。そうすると衣服を置いても日焼けしづらいなどのメリットが得られるでしょう。

採光性が低いというのはいかにも悪いことのように聞こえますが、使いようによっては大きなメリットとなります。

 

納戸を利用するデメリット2選

奥行きのある納戸

納戸を利用するうえでは、以下2つのデメリットに注意しなければいけません。

 

  • 換気が難しい
  • エアコンを設置できないケースもある

 

この2点は、納戸を利用するうえでかなり気をつけたおきたいところです。

デメリット1.換気が難しい

納戸を利用するデメリットとして換気が難しい点が挙げられます。納戸は開口部や窓が小さく、空気を逃がしにくいという性質があるものです。放っておくと湿気が溜まったり、あるいは温度調整が困難だったりします。

納戸は居住するよりも、衣服や家具、食料品などを保管するケースが多いでしょう。しかし換気性が悪いことから、たとえば食料品が湿気てしまうなどのトラブルが考えられます。

納戸を利用するときは、うまく換気する手段を用意したいところです。

 

デメリット2.エアコンの設置ができないケースも

エアコンの設置を前提としていないケースもあります。

先ほども触れたとおり納戸は人が生活することを前提としていません。だからこそエアコンが配置されておらず、誰かが使い続けるには温度的には快適でない場合が多々あります。

もし納戸を利用するなら、エアコンをどうにかして引っ張ってくる必要があるかもしれません。

それどころかコンセントの差し込み口すらないケースもあります。となると扇風機や設置型の冷風装置を使うのも、やや難しくなります。

納戸についてはこの問題をどうクリアするかがひとつのポイントとなるでしょう。

 

暮らしを便利に!納戸を活用するアイデア3選

窓のある納戸

納戸については、主に以下3つの活用方法が考えられます。

 

  • 収納スペースとして利用する
  • 趣味の部屋としてあつかう
  • 子供の遊び場にする

 

納戸の使い方に決まりはなく、快適であるならどのように使っても問題ありません。下記を参考に、自身にフィットする形で納戸を活用しましょう。

アイデア1.収納スペースとして利用する

納戸を利用するときは、収納スペースとして利用するのが基本です。納戸は通常のクローゼットなどと違い、人が立ち入れるほど広々とした空間。

日用品や衣服をたっぷりと収納することが可能です。少し大きめの家具も難なく保管できるでしょう。

また居住空間に荷物を置く必要が薄れるので、普段の暮らしにもゆとりが生まれます。採光性が低いので、衣服や食料品の保存に適しているのもポイントです。

 

アイデア2.趣味の部屋としてあつかう

納戸を収納スペースとして使わず趣味の部屋としてあつかう場合もあります。たとえば以下のように活用できるでしょう。

  • 書斎
  • 楽器を演奏するスペース
  • 鉄道模型を広げるブース
  • 動画撮影・配信スペース

趣味の場所を用意するといっても、部屋一つを丸々消費するほどの余裕がないケースも多いでしょう。しかし納戸であればそもそも生活スペースであることを前提としていません。

もし納戸が空いているなら、趣味の場所として活用できないか検討してみましょう。

 

アイデア3.子供の遊び場にする

納戸を子供の遊び場として活用するケースもあります。特に小さな子供にとっては、納戸と言えども遊び場所としては広々とした空間です。

ここにおもちゃや室内用家具を設置すれば、子供にとって絶好の遊び場となるでしょう。

ただし注意したいのは温度管理です。納戸はほとんどの場合エアコンが設置されておらず、何か対策しないと高温・低温になりがち。子供の健康が害されることもあるので、温度調整の手段は必須となるでしょう。

 

納戸は収納スペース以上の可能性がある

よく聞かれる「納戸」というスペース。建築基準法によれば「窓や開口部の大きさが床面積の1/7以下になっている空間」を意味します。つまり、居室ではないということです。

納戸は人が長期的に暮らすことには向いていませんが、収納スペースだったり、子供の遊び場だったり幅広い活用方法があります。

ぜひ納戸があれば、より便利で快適な暮らしのために役立てましょう。

 

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