マンションの梁は構造上、なくてはならないものです。でも、その梁がリノベーションや部屋づくりにとって邪魔に感じることもあるでしょう。
この記事では、マンションの梁を活用する方法を事例にして紹介します。梁とは何か、梁の活用方法やその事例を収納やキャットウォーク、アクセントクロスなどと一緒にご紹介します。梁を上手くつかって居心地のよい部屋づくりをしていきましょう。
梁ってなに?
梁とは天井付近にある水平方向を向いた、太い木のことをいいます。柱や屋根を固定したり、支えたりといった役割をするほか、地震にも効果を発揮します。色や木材によって印象が変わるため、梁を活かす部屋にすればアクセントにも、おしゃれなインテリアとしても活用可能です。梁の上や下などにつける照明ライトによっては、ムード漂う雰囲気にも、カフェのように明るい空間にも近づけられますが、掃除が大変なデメリットも。
マンションであれば、特に構造体として重要な役割を担う梁ですから、リノベーション時には注意して梁の位置を確認しておきましょう。
マンションの梁はなぜ動かせない?
大抵の中古マンションはラーメン構造という梁や柱があるつくりをしています。天井に大きな梁が入ることで、柱同士をつなぐのが役割です。そのため、梁はマンションの重要な構成要素であり、動かせません。
また、中古マンションを購入してリノベーションするとき、チェックしておかなければなりません。リノベーションをおこなうときやレイアウトを変更したいとき、梁を動かせないなら梁を活用するのもひとつの方法です。
梁の活用方法
では、梁を活用するにはどのような方法があるでしょうか。梁をそのまま活かすか、梁をプラスするかの活用方法があります。
ここではまず、梁をそのまま活かすにはどのような方法があるのか、あえて梁をプラスするのはどのような場合かをご紹介します。
梁をそのまま活かす
梁をそのまま活かす方法としてはいくつかありますが、収納棚やキャットウォークは特に人気があるかもしれません。
梁の天井付近の出っ張ってしまっている部分、それに合わせて収納棚を設置すると自然に見え、収まりがよくなります。奥行きのある収納棚にすることがポイントで、梁から床のラインがスッとして部屋が締まる効果もあります。猫を飼って良いマンションなら梁をキャットウォークにするのもひとつです。
また、梁を大きく活用する例として、壁や天井を無くして吹き抜けにすれば、梁のむき出し部分の出っ張りは気にならなくなります。梁はそのままに吹き抜けのリノベーションなどで開放感をアップさせれば、生活空間の印象が大きく変わることでしょう。
梁をそのまま活かす
生活空間を木材の柔らかい印象のあるスペースにしたい考えがある人や、将来を見据えて、子供部屋などをつくるための仕切りにしたい人には、梁をあえてプラスしてもよいでしょう。
梁の部分に壁をつくるリノベーションで部屋をつくることができますし、梁をプラスすることで室内のゾーニングにもつながります。室内を使用用途によって区切るゾーニングは、整理整頓にも効果的です。また、ゾーニングをすれば部屋が使いやすいように分けられるメリットがあり、部屋によっては梁を引き立たせることでおしゃれな空間を演出できるでしょう。
※ゾーニング:使い方やシーンによって空間を区切ること。キッチンやワークスペースなどの日常生活エリアと、趣味の部屋や寝室といったリラックスエリアなどに分けることで、部屋の中を効率的に使うことを期待できます。
マンションの梁の活用事例4選
梁は室内環境やリノベーションの考え方次第で活用できることがわかりました。では、マンションの梁はどのように活用されているのでしょうか。ここでは、マンションの梁の活用事例を4選紹介していきます。
- 梁をそのまま活かしてデザインのアクセントに
- 梁にDIYで収納を作って
- 梁をキャットウォークに
- アクセントクロスを取り入れて
以上4点にしぼって見ていきましょう。
1.梁をそのまま活かしてデザインのアクセントに
一つ目は梁をそのまま活かす事例です。
梁とデザインの掛け合わせで部屋のアクセントにします。照明を当て、あえて梁を目立たせることにより雰囲気のある室内に。ライトの当て方次第で、おしゃれな空間になるでしょう。
また、梁をコンクリート現しにする手法も効果的です。躯体現し(くたいあらわし)ともいいますが、梁を塗装などで配色せずそのままにしておくことになります。無機質な灰色の梁と、おさえた配色にシックなインテリア、壁紙などの空間がマッチするデザインを楽しむことができるでしょう。
それ以外にも、ステンレスのキッチンとコンクリート現しの梁がスタイリッシュな印象を醸し出したり、おしゃれで洗練された室内にあえて無骨な印象の梁をそのままにしたりといったことも可能です。梁をそのまま活かすことで、自由で個性的な空間のアクセントを期待できます。
2.梁にDIYで収納を作って
二つ目は梁に収納をつくる事例です。
家族の人数が多いと、収納するものがたくさんあると思います。部屋の間取りやクローゼットなどの数などによっては、物であふれてしまうこともあるでしょう。そのようなときに梁を活用した収納を考えてみてもよいでしょう。梁に吊り棚を取り付けて、本やオブジェを飾るスペースをつくれます。
空間を縦につかい、上手く収納できれば快適な空間にもなります。目線より上に収納スペースがあれば、雑多な印象を受けることも少ないはずです。
3.梁をキャットウォークに
三つ目は梁をキャットウォークとして活用する事例です。猫と一緒に住んで良いマンションなら、梁を活用したキャットウォークを取り付けてもよいでしょう。
猫は高いところに登りがちで危ないと思うこともあるはずです。設計の段階から関われるとしたら、工務店などに梁の太さを提案しておきましょう。梁の太さを15㎝ほどにできれば猫が通りやすく、寝転んだりした際の安心感も増すはずです。
中古マンションならば、梁の上に幅の広い板をDIYで取り付けて、キャットウォークにしてしまうのもよいでしょう。
4.アクセントクロスを取り入れて
四つ目はアクセントクロスを取り入れる事例です。アクセントクロスとは、部屋の壁紙(クロス)の一部にアクセントとなるような色や柄を取り入れて、おしゃれなポイントとすることです。その空間の印象を変えることができ、クロスと室内のバランスによっては、部屋が広く感じられるなどの効果があります。
事例のひとつとしては、壁と同じ色の梁であれば、梁の下をアクセントクロスで貼って、空間に奥行きを出す手法も。天井と梁が無地の白色なら、壁のアクセントに柄模様の薄緑色などのクロスを貼ってみてもよいでしょう。色と柄がはっきりとわかれることで、すっきりとしたイメージになります。
また、梁自体にアクセントクロスを貼る場合は、周りの柱や壁、天井、床など、室内の色の兼ね合いを見て決めるようにしましょう。その際、色合いによっては圧迫感を感じることもあります。事前にイメージをしておくと間違いないでしょう。
マンションの梁を活用しておしゃれな住まいを実現しよう
梁は活用のしかたによっては、主張が強すぎたり、アクセントになったりとさまざまな顔をもっています。
ただ、梁を邪魔なものとして扱ってしまうと、せっかくの良い物件が台無しになってしまうことも。マンションの梁はあるものとして考え、上手に活用することで、部屋をおしゃれにするためのアクセントとして利用することができるでしょう。
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