様々な理由から2階にお風呂を作りたいという希望を持っていても、反対の声に負けそうになったり、デメリットに目がいってしまったりと、迷ってしまっていませんか?ここでは、2階のお風呂を作って後悔しないように、デメリットの解決法も含め、前向きな検討をできるようなご提案をしていきますので、参考にしてください。
2階のお風呂のデメリットと解決法
2階のお風呂のデメリットとして、以下の3点が最も不安材料として持ち上がってくる内容かと思いますので、こちらの解決法と共にみていきましょう。
水圧が弱い
水圧が弱いことは、特に男性にとってはストレスとなることが多いようです。どうしても2階まで水を押し上げる際に1階よりは弱くなってしまいます。
また、昨今オール電化を取り入れるご家庭が多いために水圧問題はさらに出てきているようで、オール電化の場合は1階に給湯器を置くため、どうしても水圧は弱くなります。
【解決法】
オール電化のご家庭は高圧給湯器を選ぶと水圧問題は解消されます。オール電化ではない家庭の場合は給湯器のサイズに注意しましょう。給湯器のサイズは号数表記になっていますが、その数字は1分間に作り出せるお湯の量を表しています。どちらにせよ、給湯器が決め手となりますので、設置する際に容量がしっかり足りているのか、十分なのかをチェックしましょう。
水漏れが心配
配管などの不具合による水漏れを心配される方も多くいます。1階と違って2階で水漏れが起こってしまうと、被害としては大きなものになりますし、木造なら尚更に危険です。
配管の不具合などに関しては、2階のトイレでも同じことが言えます。2階のお風呂やトイレに関して、実際に水漏れをしてしまったという声は少ないですし、施工に問題がなければ、水漏れがおこる可能性は低いです。
そこまで心配しなくても、大丈夫なことかと思いますが、それでも不安という方のために解決法をご紹介します。
【解決法】
定期点検を怠らずに行いましょう。その際に業者にはしっかりと「水漏れ」に対しての点検を行ってもらうこと。また点検時に、自分で出来る点検方法や万が一水漏れが起こってしまったときの対処法や連絡先などの確認を行っておきましょう。
木造だと不安だと言う方は鉄骨やRC構造の住宅の検討をおすすめします。
思った以上に高い設置費用
設置費用に関しては1番のお悩みポイントとなるかもしれません。1階にお風呂を設置する際の費用と比較しても、やはり割高となります。
相場としては安くて70万円前後〜100万円前後、状況によっては150万円前後となります。なぜこれだけの幅が出てしまうのかというと、それぞれの家庭で2階のお風呂の設置事情が異なるためです。単にお風呂の設置だけではなく、それに伴った他の工事が必要となってくると、費用は自ずと高くなります。
【解決法】
2階のお風呂設置、増設に関しては、事情にもよりますが自治体の補助金が出ることがあります。リフォームに関連する補助金制度を実施していないかどうかを、お住まいの自治体にて調べてみてください。
事例では500万かかったというところもありますので、価格に関してはしっかりと見積もりをしておくことと、リフォームの場合は見積もり通りにいかないということも多々ありますので、多少の余裕を持っておくことをお勧めします。
2階のお風呂のメリット
デメリットの解決法が分かったところで、メリットを改めてみていきましょう。実際、2階にお風呂を設置して良かったという事例をご紹介します。
スペースを有効活用出来る
一般的なお風呂、ユニットバスの大きさは「0.75坪〜1坪」が標準サイズで1坪が約2畳分の大きさです。そして洗面所や脱衣所のスペースが1.25坪ほどあれば良いとされているので、2.5畳分だとしたら、約4畳分の空きスペースを一階に確保することが出来ることになります。4畳分となると色んな使い道が可能となってきます。
■実例の声
・リビングを広くできて良かった。 ・広い物置を作れた。(2階だと物を溜め込んでしまうので助かった。) ・1階に仕事部屋を確保することができた。 |
プライベート空間が守られる
2階にお風呂があることで、来客時でも気を使わずにお風呂に入ることが可能になり、お風呂場が見えることがないので、生活感が出にくくなります。2階は完全にプライベート空間として確保することができます。
■実例の声
・一階に人の出入りの多い家なので、子供の成長期にお風呂の時間が夜とは限らなくなり、2階にあって助かった。 ・部屋干しの洗濯物などが見えないので、生活感が出ないのが良かった。 |
家事の動線が楽になる
これは特に洗濯物に関しては楽になったという声が多いです。2階建ての家の場合は洗濯を干すのは2階のベランダやバルコニーの場合が多いため、洗濯した直後の重い洗濯カゴを持って、1階から2階にあげるのは重労働となります。毎日のこととなるので尚更ですね。それが2階だけで済むとなれば、家事の負担はかなり軽減されたように感じます。
また、洗濯物が乾いた後に、各自の部屋に服などを運ぶ際に、階段を使わずに行えるのでスムーズになりますね。
■実例の声
・大嫌いな洗濯が楽になって本当に助かった。 ・子供が後追いをする頃に2階で洗濯からお風呂まで済ませられたのは楽だった。 ・母がいつも重労働だと言っていたが、助けてあげられた。 |
2階のお風呂で世代別で考慮しておきたいこと
2階に作るということは、お風呂に入る際には階段の上り下りが当然必要となってきます。これは、世代別で苦になるかならないか変わってくるので、注意しておきたいところがあります。
子育て世代は子供の年齢に考慮する
子育て世代にとっては、2階のお風呂が良かったという人と、2階のお風呂は大変という方の2つに意見が分かれているようです。これは子供の年齢でも大きく変わってくるかもしれません。
良かった部分では、お風呂後にすぐに寝室へ迎えるので、睡眠時までの流れがスムーズになった。また子供の友達が遊びに来た際に、お風呂場を開けられないのでストレスがない。等、やはりメリット部分の動線やプライベート空間が守られる点が多いようです。
逆に後悔した部分だと、小さい時にはオムツかぶれなどが心配で頻繁にシャワーを使用したり、お漏らしした際には急いでいるのに2階までいかなくてはいけない。等の緊急時には困ったと言う声も。
いずれにせよ、子供が小さい頃というのは、予想外なことがたくさん起こります。この家なら完璧というものは、ほぼ無理なのではないかと感じます。そこは工夫次第というところになりそうです。
老後は階段の上り下りについて考慮する
老後の問題点としてあげられるのが階段の上り下りです。しかしこれも、考え方次第だという意見もあります。老後は足腰に負担がかかるので、階段の上り下りは生活の負担になると誰しもが思いがちですが、それをするが故に健康が守られているという考え方もあります。
また、階段の上り下りが出来なくなった時点で、一人でお風呂にすら入れない状態になるのは目に見えているので、サービスにお願いすると割り切っている方も。老後のことを考えて家造りをするのは確かに先を見据えていることなので大切となりますが、老後が大変だからという理由一つで2階のお風呂を諦めるのは違うかもしれません。
年齢を重ねるごとに30年後、40年後と家も劣化してくるので、その際にリフォームを考えるというのも自然な流れとなります。
2階のお風呂は間取りに工夫が必要
2階のお風呂は1階のお風呂に比べて、1階への配慮をできる間取りを考えましょう。後から変更するというのは無理なことなので、最初の段階でしっかりと検討したいところです。
動線を考慮する
後悔した体験談として一番多いのが、この動線問題です。これがしっかりと考慮されていることは、毎日の生活の中でストレスになるのかノンストレスで過ごせるのか大きな課題となります。
2階のお風呂を設置する際には脱衣所、洗面所も同時に設置することになりますので、洗濯機は2階に置く方が多いです。洗濯終了後から洗濯物を干すスペース、取り込んでから畳んで、各々の部屋に持っていく流れを動線として考えておきましょう。
さらには、アイロンをかける場所なども考えてコンセントの配置などを考慮しておくことをおすすめします。アイロンだけは1階でとなると、また持ち運びしなくてはいけないという手間が増えてしまいます。
1階に響く音を配慮する
2階でお風呂に入っている際に、1階リビングで水の音が聞こえてくることがないように、間取りには配慮しましょう。
お風呂の真下に、どの部屋がくるのかを考えておけば、この問題はクリアできます。両親の部屋がその位置となってしまってお風呂に入るのに相当気を使ったという声もありますので、くれぐれもそんな配置にならぬよう気をつけましょう。
また、木造の方が音が響きやすいと言われているので、鉄骨造やRC造にして対策をするというのも一つの手と言えます。
リフォームで2階にお風呂設置するときの注意点
色んな事情があり、リフォームで2階にお風呂を設置したいというご家庭もあるかと思います。その際に気をつけたいことを見ておきましょう。
建物への負担を軽減する補強工事の費用を確認する
浴槽の重さは約30kgから100kgを超えるほど重いものまであります。これは素材によって重さが違うため、これだけの差が出ているのですが、約300リットルのお湯が入る浴槽だとして考えるとお湯の重さだけで300kgにもなります。
さらには、ここに脱衣所や洗面所など、通常なら2階に置かないものの総重量を考えるとかなりの負担がかかることになるので補強工事が必須となります。
家の劣化具合にもよりますが、築年数が古い家は補強工事にかかる費用がかなりかかることも考えられます。補強工事の費用については多めに見積もっておくなどの注意が必要です。
給水および排水をするための配管工事の依頼が必要
給水や排水をするための配管工事もリフォームとなると家の構造が出来上がっている上で工事を行わなくてはいけないので、簡単なことではありません。
屋内の配管工事をDIYでやろうとする方も居るようですが、水漏れの原因となりますのでおすすめはしません。また、水回りトラブル発生時にはDIYでやった場合、業者が取り扱ってくれない場合もありますので気をつけましょう。
給水や排水するための配管工事の他にガス管の設置や電気の配線工事などの、様々な工事が必要になりますので、こちらも注意しましょう。
2階でも快適に過ごせるお風呂を
一般的に1階のお風呂が多いとしても、各々に合った生活スタイルがあります。何より快適に過ごせる家造りが大切なこととなってきますので、2階のお風呂もデメリットばかりをみるのではなく、どうしたらより快適な使い方ができるのかに重点を置いていきましょう。
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