今までは高層マンションやタワーマンションが高級だと言われてきました。しかし、最近は低層マンションも人気があります。実は低層マンションは高層マンションに負けないどころか、いいとこ取りをしていて、富裕層に選ばれています。なぜ、低層マンションが選ばれているのかを徹底的に深掘りしてみました。マンション選びの参考にしてください。
低層マンションとは?
低層マンションは何階建てという決まりは特にないようですが、3階から5階建てのマンションのことをいうのが一般的のようです。
高層マンションが建てられない住宅街に建てられることが多いので、住環境の良さが注目を浴びている一つの要因になっています。
低層マンション最強説があるのはなぜ?
低層マンションが最強だと言えるのは、住環境の良さに加えて、やはり防災面に強いマンションということです。
地震に強い構造であり、低層ということから、エレベーターが止まっても、階段で対応が可能というのもあって、防災面では安心して過ごせます。
地震大国の日本では人気が出るのも当然と言えますし、自然災害が多くなってきたことから防災への意識が高まり、需要が増えてきたと言えるでしょう。
富裕層はなぜ低層マンションを選ぶ?
安全面は理解できましたが、なぜ富裕層に選ばれているのかも気になります。もちろん環境の良さ等も理由に含まれているとは思いますが、選ばれている理由としては資産価値が落ちにくいということでしょう。
低層マンションの数は高層マンションより圧倒的に少ないため、希少価値が上がっています。このため資産価値として落ちにくいところから、富裕層に選ばれています。
なぜ資産価値の落ちにくいものを富裕層が選ぶのかと疑問に思われた方も居るかも知れませんが、不動産観点からみていただけるとご理解いただけるかと思います。富裕層にとっては、マンションを買うのは一生に一度きりという訳ではなく、後に売りに出したり、賃貸にする可能性もあるということです。
高層マンションとの違い
高層マンションとの違いをまとめてみました。どちらにしようかと迷われている方は参考にしてみてください。
高級マンション |
低層マンション |
|
マンションの階数 |
20階以上 |
3階から5階建て |
マンションの部屋戸数 |
1000戸程度 |
10戸程度 |
住環境 |
市街地 |
住宅地 |
駅からの距離 |
駅近 |
駅から10分~15分歩く |
管理体制 |
24時間体制の有人管理 |
昼間のみの有人管理 |
【コミュニティ形成】
低層マンションは住宅地にあるため、周辺に小規模な店舗や小中学校、診療所などが多くあります。自ずと人と関わる場面が多くなりますし、戸数が少ないのでどこに誰が住んでいるかの把握はしやすいです。
高層マンションでも、交流を深めるためのイベントや避難訓練を開催しているところもあります。
【価格】
物件価格の違いはグレードや立地によるので、価格の違いは何とも言えません。ただ、管理費や修繕積立金に関しては低層マンションが高いということはありませんが、高層マンションの方が管理体制は充実しているので割安だとは言えるでしょう。
【共有スペース】
高層マンションはゲストルームやラウンジはもちろんなことに、カフェやジムも充実しているところが多いのに比べて低層マンションは、共有スペースは少ないです。しかし、高級施工の低層マンションにはエントランスロビーやラウンジがあるところもあります。
低層マンションのメリットとは?
低層マンションの代表的なメリットは以下の2点です。
- 住環境が良い
- いざというときに安心
それぞれ詳しくみていきましょう。
住環境が良い
市街地のような車通りの多い場所を避け、ゆっくりとした環境を望むのなら、低層マンションはぴったりです。
低層マンションは建物の高さは10mまたは12mまで、敷地境界から建物の外壁までの距離を1mまたは1.5m離すこと決められており、住宅の周辺に建ててもいいとされている店舗などへの制限も厳しいため、静かな環境が守られます。
いざというときに安心
上述でも記しましたが、これは高層マンションと比べるとするなら、最も強みとなるメリットと言えるでしょう。耐震性の高さだけではなく、エレベーターの故障時や万が一部屋から出られないという事態が発生した際に対応がしやすいので安心です。
救急車のはしご車は、障害物がないなどの条件などにもよりますが11階まで届くとされています。高層マンションではこの面は不安なところがありますが、低層マンションは余裕です。また、いざというときは階段でも移動が可能な点も低層マンションの魅力でしょう。
低層マンションのデメリットとは?
低層マンションの代表的なデメリットは以下の2点です。
- エレベーターなしの物件がある
- ライフスタイルの変化に対応しにくい
それぞれ詳しくみていきましょう。
エレベーターなしの物件がある
低層ということもあって、エレベーターがないことも。エレベーターがない物件は、大きなものを運ぶことを考えるとおすすめではありません。
万が一、エレベーターなしで大きなものを運ぶ際には、人手を多めに用意しておきましょう。
しかし、エレベーターがない物件は悪いことばかりではありません。運動不足を解消したい人やエレベーターを待つのが嫌いなせっかちな方にはおすすめです。
ライフスタイルの変化に対応しにくい
低層マンションは、構造上の理由でリフォームやリノベーションに制限がかかることが多いです。そのため、大きく間取りを変更したいなどの要望には対応ができません。間取りなどの変更はしない上での検討をしていきましょう。
どうしても間取りを変更したいという場合には、マンションの管理組合に間取り変更について可能か確認をしましょう。
基本的に、マンションは間取りを自由に設計したい方はには向いていません。しかし比較的にラーメン構造の場合は間仕切り壁のほとんどが撤去可能です。間取り変更を視野に入れているのであれば、構造面から不動産会社と打ち合わせをして、マンションを購入されることをお勧めします。
低層マンションを探すときのチェックポイント
まだまだ普及率の低い中で、自分に合う低層マンションを探しだすのは簡単ではありません。ここでチェックポイントをしっかりと抑えて、納得のいくマンション探しをしましょう。
日当たり
低層マンションは周りに大きな建物が建つ可能性が低いため、日当たりは変わりにくいです。より良い条件のものを昼間や時間帯を変えて何度か見に行くなどして、探しましょう。
日当たりの良し悪しを判断材料として見ておきたいのが、物件周辺に高い建物など日光を遮るものがないかどうか確認しましょう。
内見の際には、窓の大きさや窓のある方角などによって日の当たり方は変わってきますので、そちらも合わせてチェックしておきましょう。
窓の方角は日当たりのいい順になるので南面、東面の順となります。次に西面、北面となりますが、西面からの西日が避けたい場合などはそちらも確認しましょう。窓の大きさが大きければ大きいほど日当たりは良くなります。
間取り広さ
低層マンションは構造的に柱なども少ないので広さは十分確保できることが多いです。
4人家族であれば3LDKが一番人気の物件となっています。子供部屋と夫婦の寝室を確保できるためです。2人家族では1LDKや2DKが選ばれています。
騒音・遮音性
住環境が良しとされている低層マンションでも、ここはしっかりとチェックしておきましょう。内見の際に、部屋の中でも外でも音が気になるかどうか、窓の開け閉めなどをして、どれだけ音が遮断されているかなどを試してみましょう。
搬入経路
引っ越しの際に搬入経路が狭いのは致命的となります。エレベーターの有無、入り口や通路は大型家具が通れる広さがあるかどうかチェックしておきましょう。搬入時に自動ドアを開けたままにしておいていいという許可を管理人にとっておくといいでしょう。
電波状況
障害物は少ないとは言え、携帯電話が使用しづらい家は不便になります。電波状況は不動産に確認をするとともに、キャリアによっても違いがあります。ご自身の携帯電話の電波状態をチェックしておきましょう。
万が一電波の悪かった場合は、窓を開けると電波状況が違うこともあるようなので、試してみてください。それでもダメな場合はキャリアに相談しましょう。
住民トラブル
これは一見では分かりにくい部分ではありますが、関係性が良好かどうかは、住民同士の挨拶が交わされているかなどをみてもいいでしょう。
また、不動産を売却する際は買主に住民トラブルの報告が義務となっています。とは言え、必ず伝えてくれるものではないので、不動産会社にこちら側から確認してみましょう。
低層マンションは賃貸物件や中古物件も人気
低層マンションは賃貸物件や中古物件も人気があります。新築よりお得に買えるというのが理由でしょう。賃貸物件や中古物件をお探しの方は以下の2点について注意しておいてください。
中古物件は特にこまめに売買情報をチェック
新築物件に比べて、売買件数の多い中古物件は、引っ越しシーズンなどに関係なく急に売買募集が掲載されることが少なくありません。しっかりとこまめに不動産屋の物件情報をネットなどでチェックしておきましょう。
即決できる準備をしておこう
高級な低層マンションも中古物件として、お手頃価格で出てくることもあります。そんな物件は狙い目となり人気物件となりますので、即決できるように物件を抑えるための準備をしておきましょう。
物件を押さえる際には申込金などが必要な場合もあります。
また、仮押さえした時点で入居審査に入ることとなります。他の物件との多重申し込みなどがあると多重契約とみなされ、審査に落ちてしまうこともあるので、即決できるよう多重の申し込みは避けておきましょう。
生活環境を重視してマンション選びをしよう!
自分や家族が求める生活環境をここで今一度しっかりと見直し、低層マンションか高層マンションにするか選んでいきましょう。住環境は思っている以上に生活を激変させます。今、市街地の便利なところにお住まいのかたは、住宅街に住むと不便に感じることが多い可能性があります。それでも、子供や家族のために住環境のより良いを選ぶ方も。どちらが合っているのかを重視していきましょう。
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