平屋に中二階を取り入れようと検討していませんか。中二階を設けることで、デッドスペースを有効活用できるため、平屋のデメリットを解消できます。この記事では、平屋に中二階を取り入れるメリット・デメリットや向いているケース、注意点を解説します。平屋に中二階を設けるべきか悩んでいる人は、ぜひ参考にしてください。
中二階とは?
中二階とは、平屋でも二階建てのような高さのある空間のことです。
二階を設けるのではなく、一階部分に段差をつけて、個室のようなスペースを確保できます。
ここでは、中二階とはどういうスペースなのか、ロフトやスキップフロアと比較しながらより詳しく見ていきましょう。
ロフトやスキップフロアとどう違う?
ロフトは、中二階のように同じ階層で高さのあるスペースですが、中二階とは、用途が異なります。
ロフトの場合、収納スペースとして利用されることが一般的ですが、中二階は、ワークスペースや居住空間として利用されるでしょう。
またロフトの場合、建築基準法によって、天井高が1.4m以下で床面積に含めないスペースであることが定められているため、中二階よりも低くなることが多いです。
スキップフロアは、中二階と同じ意味になっており、ステップフロアと呼ばれることもあります。
平屋に中二階を取り入れるメリット
平屋に中二階を取り入れる場合、以下のように複数のメリットがあります。
- 縦の空間を有効活用できる
- 自然光を取り込みやすい
- 立体感が生まれてオシャレ
- 2階建ての階段より上り下りが楽
ここでは、各メリットの詳細を見ていきましょう。
メリット①:縦の空間を有効活用できる
平屋に中二階を設けることで、縦の空間を活用できるメリットがあります。
平屋の場合、一階部分しかなく天井との間に広いスペースがありますが、中二階を取り入れることで、デッドスペースを減らせるでしょう。
また平屋では、個室を作ることが難しいですが、中二階を設けることで子ども部屋を設置できるなど、平屋のデメリットを解消できます。
「個室を作りたい」「生活スペースを広くしたい」という人に、中二階はおすすめです。
メリット②:自然光を取り込みやすい
日当たりを確保しやすくなることも、平屋に中二階を取り入れるメリットです。
一般的に平屋では、リビングに日が当たるように設計するため、他の部屋に光が届きにくいデメリットがあります。
中二階を設置すれば、仕切りや壁がなくなるため、空間全体に自然光を取り込みやすくなります。
家全体が明るくなれば、日中に電気をつけることなく光熱費を抑えられたり、健康的に過ごせたり、さまざまなメリットが生まれるでしょう。
メリット③:立体感が生まれてオシャレ
平屋に中二階を設置することで、空間に立体感が生まれるメリットもあります。立体感が生まれれば、部屋全体を広く見せられるだけではなく、フラットな印象がなくなり、オシャレな空間にもなるでしょう。
「平屋の狭い感じをなんとかしたい」「オシャレな空間で暮らしたい」という人にも、中二階はおすすめです。
メリット④:2階建ての階段より上り下りが楽
二階建てと比較した場合、階段の上り下りが楽になることもメリットに挙げられます。平屋に設けた中二階の場合、二階建ての階段よりも、長くなることはありません。
年を重ねると、階段の上り下りが辛くなってしまうものですが、中二階を設置した平屋であれば、快適な暮らしを実現させやすいでしょう。
平屋に中二階を取り入れるデメリット
平屋に中二階を設置することでさまざまな恩恵がある一方、以下のようなデメリットもあります。
- 天井が低く感じる
- 固定資産税が増える
- 建築費が上がる
- 実績の多い業者が少ない
デメリットも把握してから、中二階を設けるべきか検討してください。
デメリット①:天井が低く感じる
平屋に中二階を設置した場合、中二階部分の天井が低くなります。
天井の低さによって圧迫感が生まれてしまい、個室やワークスペースなど、中二階を有効活用できないリスクが考えられるでしょう。
平屋に中二階を設置する場合、天井の高さはどれぐらいになるのか考慮し、活用法をシミュレーションしておくことが大切です。
デメリット②:固定資産税が増える
中二階が床面積と判断された場合、固定資産税が高くなってしまう可能性があります。
固定資産税は、床面積を資産価値と見なし算出するため、中二階のない平屋よりも固定資産税が上がるでしょう。
固定資産税は、不動産を所有している限り納めるコストになるため、注意が必要です。
中二階が床面積なのかどうかは自治体が判断しているため、固定資産税を抑えたい場合は、事前に自治体に確認しておくことが大切です。
デメリット③:建築費が上がる
中二階には、建築費が上がるデメリットもあります。
二階建てと比較した場合、階段や各フロアを活用するための設計・デザインの工夫が必要となります。
また、壁が少ない構造のため、外壁や素材によって耐震性を確保する必要もあり、建築費がどんどん上がっていきます。
できるだけ建築費を抑えたい場合は、専門業者にコスト面を相談し、予算を調整しましょう。
デメリット④:実績の多い業者が少ない
中二階の設置に対応している業者は、多いわけではありません。
中二階の設計・施工には、高い技術力や専門的な知識が必要となり、実績の多い業者を見つけづらいでしょう。
経験不足の業者に依頼してしまうと、満足する設計にならない可能性があるため、注意が必要です。
経験豊富な業者を見つけ出すためには、時間をかけて調べる必要があります。
平屋に中二階が向いているケース
平屋に中二階を取り入れる場合、以下のようなケースが向いています。
- 狭い土地を有効活用したい
- 傾斜地に平屋を建てたい
- プライベート空間を確保したい
それぞれ順に見ていきましょう。
ケース①:狭い土地を有効活用したい
狭い土地の場合、平屋の面積も小さくなってしまいますが、中二階があれば、デッドスペースを有効活用でき、個室などを作れます。
また、中二階には、空間に立体感が生まれ、部屋全体を広く見せる効果もあり、狭小地を有効活用したいケースにおいて、中二階は向いています。
ケース②:傾斜地に平屋を建てたい
高低差のある土地に平屋を建てたい場合も、中二階はおすすめの間取りです。
一般的に傾斜地では、土地を均一にしてから家を建てますが、多少の高低差が残り、平坦になるとは限りません。
中二階を設置することで、土地の低い部分を一階、高い部分を中二階にでき、傾斜地を有効活用できるでしょう。
ケース③:プライベート空間を確保したい
プライベート空間を作りたい場合も、中二階が向いているでしょう。
平屋はワンフロアになっており、個室などを設置しづらいですが、中二階があれば、個室やワークスペース、書斎、子ども部屋などを作れます。
「家の中でもプライバシーを保ちたい」「ライフスタイルに合わせて個室を有効活用したい」というケースにおいても、中二階はおすすめの間取りです。
平屋に中二階を取り入れる時の注意点
平屋に中二階を設ける場合は、以下の注意点をおさえておきましょう。
- 断熱や空調を工夫する
- 実績豊富な業者に相談する
注意点①:断熱や空調を工夫する
中二階を設ける場合、壁や仕切りがなくなり、ひとつの大きな空間となるため、冷暖房が効きづらくなります。
冷暖房が効きづらい場合は、光熱費も上がってしまうため、断熱性を高める設計にしたり、全館空調設備を導入したりすることが大切です。
断熱性や空調を工夫する際は、業者に相談することをおすすめします。
注意点②:実績豊富な業者に相談する
中二階を設計する際は、実績豊富な業者を選ぶことが重要です。
前述したように、中二階の設置に対応している業者は、多いわけではなく、経験豊富な建築士や設計士に依頼して、理想の中二階を実現させましょう。
快適に過ごせる中二階付きの平屋を計画しよう
平屋に中二階を取り入れることで、縦の空間を有効活用できたり、自然光を取り込みやすくなったりします。
一方で、固定資産税が増えたり、建築費が上がったりするデメリットもあるため、コスト面を考えてから導入することが大切です。
また、中二階の設計は難しい傾向にあるため、経験豊富な業者に依頼することも意識しておきましょう。
中二階付きの平屋を計画し、快適な暮らしを実現させませんか。
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