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ローコスト住宅とは?安い理由や建てるときの注意点を解説!

2022.09.13
2022.12.09

ローコスト住宅を聞いたことがあるけど、どんな家か分からない方も多いでしょう。

ローコスト住宅とは、一般的な住宅より安い価格で建てられる住宅のことを指します。

この記事では、ローコスト住宅が安い理由や建てる時の注意点を解説しますので、ぜひ最後までお読みください。

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ローコスト住宅とは?

若い夫婦の画像

ローコスト住宅とは、注文住宅より安く建てられる住宅です。一般的には建物の価格が1000万円台の家を指します。ローコスト住宅では、間取りや設備などが決まったプランの中から選んでいきます。自由度が低い分、建築費用を抑えられます。

建築費用はどのくらい安い?

ローコスト住宅の建築費用は、1,000万円台が相場です。どのくらい安いのか、一般的な注文住宅の費用の平均と比べてみます。

 

 

建築費

土地取得費

住宅面積

全国平均

3,569万円

1,870万円

123㎡

首都圏

3,896万円

992万円

123㎡

近畿圏

3,775万円

917万円

127㎡

 

ローコスト住宅は一般的な注文住宅に比べて、約2,500万円も安いことが分かります。

参照:

住宅金融支援機構 フラット35利用者調査 2021年度集計表

坪単価はどのくらい安い?

坪単価とは、建物の床面積1坪あたりの建築費のことを指します。1坪は畳2枚分、約3.3㎡です。坪単価の目安は、一般的な坪単価の住宅で50~70万円、ローコスト住宅では20〜40万円です。広さによってどのくらい建築費用が変わるのか、計算します。

 

 

坪単価30万円

坪単価50万円

坪単価70万円

30坪

900万円

1,500万円

2,100万円

40坪

1,200万円

2,000万円

2,800万円

50坪

1,500万円

2,500万円

3,500万円

 

坪単価が40万円変わると、同じ30坪でも1,200万円も建築費が変わります。

 

ローコスト住宅が安い理由

悩んでいる夫婦の画像

ローコスト住宅が安い理由は3つあります。

  1. 人件費をカットしている
  2. 工事期間が短い
  3. 広告宣伝費を削っている

順番に解説します。

1.人件費をカットしている

工場で事前に材料をカットし、現場で組み立てることで人件費をカットしています。同じような設備・間取りのプランの住宅を建てることで、職人の作業効率が上がります。また少人数で容易にできる施工法を取り入れ、ローコストで建築できます。

2.工事期間が短い

一般的な注文住宅の工事期間は約5~8ヶ月ですが、ローコスト住宅は約3~4ヶ月で完成します。住宅のプランが決まっており、施主が決めることが少ないためです。また、設計にかかる時間が短く、契約から工事開始までが早くなります。

3.広告宣伝費を削っている

全国的なテレビCMやモデルハウス建設などの広告宣伝費を削って、コストを下げています。ローコスト住宅では、ローカルCMやインターネット広告などを使用して、広告宣伝費の分の費用を建築費用に還元しています。

 

ローコスト住宅のメリット・デメリット

メリットとデメリットを天秤にかけている画像

ローコスト住宅のメリットは安く建てられ、工事期間が短いことです。しかし、間取りなどの自由度が低く、理想の家づくりが追及しづらいデメリットがあります。どのようなメリット・デメリットがあるか解説します。

ローコスト住宅のメリット

ローコスト住宅のリットは安く、住宅ローンの返済負担が軽くなることです。また工事期間が短いため、家が建つまでの仮の住まいの家賃などを抑えられます。また安い費用で建てているため、ライフスタイルが変わったときに、建て替えがしやすいこともメリットのひとつです。

ローコスト住宅のデメリット

ローコスト住宅のデメリットは、間取りなどの自由度が低いことです。グレードの高い設備を選ぼうとすると、オプション費用が高く、ローコスト住宅のメリットが下がります。また保証期間が短い傾向があります。

 

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ローコスト住宅を建てるときの注意点

パソコンの前で考えている男性の画像

ローコスト住宅を建てるときの注意点は、5つあります。

  1. 坪単価の表示
  2. ハザードマップを確認する
  3. ホームインスペクションを実施する
  4. 予算にゆとりを残しておく
  5. 複数の会社を検討する

順番に解説します。

1.坪単価の表示

坪単価の表示で、延床面積と施工面積のどちらで計算されているかチェックしましょう。延床面積とは床の合計面積のことを指し、ベランダなどを含みません。施工面積とは、ベランダなども含めた面積のことです。

延床面積で計算されている坪単価のみで考えると、見積もりの金額が大きく変わる可能性があります。どちらの面積を使って坪単価が計算されているか確認し、予算に応じたプランを検討しましょう。

2.ハザードマップを確認する

ローコスト住宅は、コストダウンのために材料の質を落とし、耐久・耐震性などが低い可能性があります。事前にハザードマップで地形や海抜などの地理条件や、地域の災害対策を調べておきましょう。また、避難場所や避難経路もチェックしましょう。家族で同流する地点を事前に話し合っておくことも大切です。

3.ホームインスペクションを実施する

住宅の性能に心配がある場合は、ホームインスペクションを実施しましょう。ホームインスペクションとは、住宅の状態を第三者の立場で住宅診断士がアドバイスすることです。30坪の一戸建てでは、約50,000〜70,000円が相場です。耐震性が気になる場合は、耐震診断を受けることもオススメします。

4.予算にゆとりを残しておく

予算にゆとりを残した本体価格や坪単価の住宅を選びましょう。本体価格とは別に、水道の引き込みや不動産の登記、地鎮祭などに費用がかかるためです。

また住宅購入後に、給湯器や配管のメンテナンス費用がかかります。住宅ローンを検討するときは、メンテナンス費用などのゆとりを残した金額で組みましょう。

5.複数の会社を検討する

ローコスト住宅を建てる前に、複数の会社で見積もりを取りましょう。その際に保証期間や、オプションの追加費用を確認することも大切です。なぜ安く建てられるのか、ローコスト住宅のデメリットまで説明する会社は信頼できると言えるでしょう。施行した住宅や施工中の現場を見学可能かどうかも、会社を判断するポイントになります。

 

ローコスト住宅にも補助金や減税制度が利用できる!

家のミニチュアとお金の画像

ローコスト住宅にも補助金や減税制度を利用できます。主な制度は以下の通りです。

  1. すまい給付金
  2. 地域型住宅グリーン化補助金
  3. 市町村の補助金

順番に解説します。

1.すまい給付金

すまい給付金は、消費増税による住宅の需要減を防ぐために作られた制度です。収入が低いほど給付額が増加します。

夫婦(妻は収入なし)と中学生以下の子ども2人の世帯で、10%の消費税が適用される住宅では、以下の金額が目安となります。

 

年収

都道府県税の所得割額

給付基礎額

450万円以下

7.60万円以下

50万円

450万円超~525万円

7.60万円超~9.79万円

40万円

525万円超~600万円

7.60万円超~9.79万円

30万円

600万円超~675万円

11.90万円超~14.06万円

20万円

675万円超~775万円

14.06万円超~17.26万円

10万円

 

また、申請できる主な要件は、住宅ローンの利用や床面積が50㎡以上などがあります。家族構成などによって要件が異なるため、詳しい要件は下記のHPで確認してください。

参照:

国土交通省 すまい給付金

2.地域型住宅グリーン化補助金

地域型住宅グリーンセンター化補助金とは、性能に優れた木造住宅を建てる際に利用できる補助金です。国土交通省の採択を受けた会社で建てなければ利用できないため、注意が必要です。対象となる住宅と上限補助額は、以下の通りです。

 

補助対象となる住宅の条件

上限補助額

長期優良住宅

140万円

ゼロ・エネルギー住宅

165万円

認定低炭素住宅

150万円

 

参照:

一般社団法人木を活かす建築推進協議会 補助対象住宅について

3.市町村の補助金

市町村によっては、住宅を建てる際に補助金を出している自治体があります。たとえば、東京都福生市では、子育て世代が長期優良住宅を取得した場合に最大5年間、固定資産税・都市計画税分の補助金を出しています。住宅を建てる前に、市町村の補助金制度がないかチェックしましょう。

参照:

福生市 優良住宅取得推進事業

 

予算や住まいの優先順位を考えながら、ローコスト住宅を検討しよう!

ローコスト住宅とは、建物の建築価格が1,000万円台の住宅のことです。安い理由は、人件費や広告宣伝費を削っているためです。ローコスト住宅は安く建てられますが、間取りや設備の自由度が低い傾向があります。購入するときは、坪単価の表示に注意し、複数の会社を検討しましょう。ローコスト住宅にも、すまい給付金などの補助金が利用できます。予算と住まいの優先順位を考えながら、ローコスト住宅を検討しましょう。

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