二世帯住宅にリフォームしたいけれど、絶対に失敗したくないと考えていませんか。そこでこの記事では、二世帯住宅リフォームのメリット・デメリットや費用相場、成功させるポイントなどを紹介します。二世帯住宅へのリフォームを検討している方は、ぜひ参考にしてください。
二世帯住宅リフォームのメリット
二世帯住宅へのリフォームによって、以下のようなメリットがあります。
- 費用を抑えられる
- 光熱費を安くできる
- 育児や介護を協力し合える
それぞれ順に見ていきましょう。
メリット①:リフォーム費用を抑えられる
今住んでいる家を二世帯住宅にリフォームすれば、土地の購入費がかからず、通常の住宅建築よりも費用を抑えられる可能性があります。
親からの資金援助があり、すべての費用を子世帯が負担せずに、二世帯住宅にリフォームできるケースもあるでしょう。
また、今住んでいる家が二階建ての場合、一階を親世帯、二階を子世帯の住む場所にすることで、ほとんど工事しないで二世帯住宅を作ることも可能です。
メリット②:光熱費を安くできる
二世帯住宅にリフォームすることで、電気やガス、水道などの光熱費を安くできるメリットもあります。二世帯で住んでいても、光熱費の契約を同じにすれば、別々の支払いにするより安くなります。
ほとんどのスペースを共有する「完全同居型」という間取りにすることで、光熱費を安くできるでしょう。二世帯住宅の間取りの種類については、後の章で詳しく解説します。
メリット③:育児や介護を協力し合える
二世帯住宅にリフォームすれば、親世帯と子世帯が同居するため、育児と介護を協力し合えます。
親世帯が育児を、子世帯が介護をサポートすることで、外部の施設に頼むよりも、費用を抑えられるでしょう。
また、それぞれの世帯が一緒に暮らすことで、毎日にぎやかであり、安心して過ごせることもメリットです。
二世帯住宅リフォームのデメリット
二世帯住宅にリフォームすることで、以下のようなデメリットもあります。
- ライフスタイルにすれ違いがある
- プライバシーを確保しづらい
- 相続問題が発生する
リフォームする前に、デメリットについても把握しておきましょう。
デメリット①:ライフスタイルにすれ違いがある
二世帯住宅にリフォームすると、親世帯と子世帯が一緒に住むため、生活リズムが合わず、ストレスを感じる可能性があります。
二世帯住宅の間取りによっては別々に暮らせますが、同居するタイプの場合、ライフスタイルのすれ違いに注意が必要です。
特に、配偶者の親と同居する際は、生活のパターンが異なることが多く、苦労する可能性があるでしょう。
デメリット②:プライバシーを確保しづらい
二世住宅にリフォームした場合、各世帯がプライバシーを確保しづらいデメリットもあります。
共有スペースを少なくすればプライバシーを確保しやすいですが、建築コストが高くなってしまいます。
より多くのプライベート空間を作る場合は、二世帯住宅を建築する前に、各世帯で話し合っておきましょう。
デメリット③:相続問題が発生する
二世帯住宅でよくある悩みは、相続問題です。二世帯住宅は、親が亡くなったときに住宅をどうすべきなのかもめるだけではなく、住宅を売却することも難しい傾向にあります。
相続のトラブルを回避するためには、事前に兄弟姉妹に対して二世帯住宅にすべきか相談しておくと良いでしょう。
トラブルが起きてしまった際は、弁護士に相談しましょう。状況を整理し、相続の最善案を提案してもらえます。
二世帯住宅リフォームの3つの間取りタイプ
二世帯住宅には、以下の3つの間取りタイプがあります。
- 完全分離型
- 部分共有型
- 完全同居型
ここでは、各間取りの特徴を見ていきましょう。
完全分離型
完全分離型は、玄関やバスルームなど、すべての住宅設備を二世帯分用意する二世帯住宅の間取りです。
それぞれの世帯が別々に暮らすため、生活リズムを崩すことなく、プライバシーを確保できます。
ただし、住宅設備を二世帯分用意するため、他の間取りよりもリフォーム費用が高くなる傾向にあります。また別の生活空間となり、光熱費も高くなりがちで、完全分離型はさまざまな面において高コストになると考えられます。
部分共有型
部分共有型は、一部の設備を共有し、玄関などは一緒にする二世帯住宅の間取りタイプです。
ほどよく各世帯のプライベート空間を設けられ、育児や介護、家事などをサポートし合えます。
こうしたメリットがありながらも、親世帯と子世帯で生活リズムが異なる場合、生活音が気になることもあるでしょう。また、リビングやキッチン、バスルームなど、どのスペース・設備を共有にするのか話し合わなければなりません。
完全同居型
完全同居型は、寝室以外の場所をすべて共有し、各世帯が共同生活する間取りタイプです。
他の間取りタイプよりも建築コストや光熱費を抑えられ、毎日にぎやかに過ごせるメリットがあります。
ただし、プライバシーを確保することが難しく、親世帯と子世帯の関係性が良好でなければ、日々の暮らしでストレスを感じやすいでしょう。
完全同居型を選ぶ際は、生活リズムの違いに対応するために、サブのキッチンやバスルームを用意することが大切です。
二世帯住宅リフォームを成功させるポイント
二世帯住宅リフォームを成功させるためには、以下の3つのポイントをおさえておくことが重要です。
- 建ぺい率と容積率を知っておく
- リフォーム前に入念に話し合っておく
- 業者選びを疎かにしない
それぞれ順に解説します。
ポイント①:建ぺい率と容積率を知っておく
土地を有効活用するためには、建物を作れる面積の割合である「建ぺい率」と延床面積の割合である「容積率」を把握しておきましょう。
土地ごとに建ぺい率と容積率の上限が決まっており、基準ギリギリで家を建てていた場合、家を大きくできない可能性があるためです。
住居専用地域の場合、建ぺい率は30〜60%であることが一般的です。
ただし、建ぺい率や容積率は、自治体や周辺環境によって異なるため、リフォームする際は、事前に自治体に問い合わせましょう。
ポイント②:リフォーム前に入念に話し合っておく
二世帯住宅にリフォームする前に、各世帯で間取りやライフスタイルについて話し合うことも重要です。
お金をかけてリフォームしても、各世帯の希望が反映されていなければ、ストレスを抱えながら暮らすことになってしまいます。
リフォーム前には、どのスペース・設備を共有するのかだけではなく、光熱費の負担割合や、一緒に食事をするのかどうか、生活リズムの違いなど、細かい部分も話し合っておくと良いでしょう。
ポイント③:業者選びを疎かにしない
二世帯住宅へのリフォームでもっとも重要なのは、業者選びを疎かにしないことです。
リフォーム費用は高額になることが多く、各世帯にとって最適な間取りにするためには、実績豊富な業者を選ばなければなりません。
各世帯が納得できる二世帯住宅にするためには、さまざまな方面から提案できる業者に依頼しましょう。
二世帯住宅に慣れている業者ならば、各世帯の思いを大切にしながら、それぞれの意見に折り合いをつけてくれます。
二世帯住宅リフォームの費用相場は?
二世帯住宅にかかるリフォーム費用の相場は、間取り変更や増築などを行う場合、1,000〜1,500万円程度必要です。ただし、小規模であれば、数万〜数十万円でリフォームできます。
以下のリフォーム内容と費用相場目安を参考にして、予算を計画する際の参考にしましょう。
リフォーム内容 | 費用相場 |
手すりの設置 | 10万円程度 |
IHクッキングヒーターに交換 | 10~25万円程度 |
トイレの増設 | 50万円程度 |
玄関の拡張 | 100万円程度 |
キッチン増設 | 120~150万円程度 |
リビング・ダイニング全面改装 | 150万円以上 |
浴室の移動 | 200万円以上 |
間取り別のリフォーム費用相場は、以下のとおりです。
間取り | 費用相場 |
完全分離型 | 1,000~1,500万円程度 |
部分共有型 | 1,000~1,500万円程度 |
完全同居型 | 300万円以上 |
二世帯住宅リフォームでは業者選びが重要
二世帯住宅にリフォームすることで、光熱費を安くできたり、育児や介護を協力し合えるメリットがあります。
一方で、生活リズムの違いでストレスを感じたり、プライバシーを確保しづらかったりするデメリットもあります。
そんな二世帯住宅のリフォームを成功させるためには、各世帯でどのような間取りにするのか、費用負担はどうするのかなどを入念に話し合っておきましょう。
また、各世帯の思いをしっかりと受け止め、最適なプランを提案してくれる実績豊富な業者に依頼することも、リフォームを成功させる秘訣です。
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