マンションは一軒家に比べると収納スペースが少なく、物が多いと部屋を圧迫することも。
とくに、アウトドアグッズや園芸用品は土などの汚れが付きやすく、保管場所にお悩みの方も多いのではないでしょうか?
そこでおすすめなのが、ベランダ物置です。デッドスペースになりがちなベランダを収納場所として活用できれば、保管に困るものもスッキリ片づけられますよ。
今回は、ベランダ物置を設置するメリットと注意点をご紹介します。
ベランダに物置を置くメリットを3つご紹介
ベランダは主に、洗濯物や布団を干すためのスペースです。しかし、ベランダの広さや条件によっては物置を設置することも可能。
<ベランダ物置を設置するメリット>
・部屋の中に置けない物も収納できる
・収納量が増えるため部屋がスッキリする
・デッドスペースを有効活用できる
ベランダ物置を設置すれば、収納スペースを簡単に拡充できます。部屋で保管していたものをベランダ物置に収納することで、部屋をより広く使えるうえ室内の整理整頓にも役立ちますよ。
①部屋の中に置けない物も収納できる
ベランダ物置は、屋外で使う物の保管に適しています。たとえば、キャンプ用品やレジャー用品などのアウトドアグッズをはじめ、園芸用品や掃除道具など、土や汚れが気になるものの収納に便利です。
また、ニオイが気になる灯油や水を使う高圧洗浄機など、室内に置けないものを収納するのもおすすめです。汚れや劣化を防ぎながら、適切に保管できるでしょう。
②収納量が増えるため部屋がスッキリする
ベランダに物置を設置すれば、そのぶん収納スペースを増やせます。ベランダに収納スペースを確保することで、室内収納を埋めることなくスッキリとした空間を保てるでしょう。
とくに、マンションは室内収納が限られているため、物が多いほど部屋のスペースが圧迫されてしまいます。
部屋に置いておくと邪魔になるけれど、捨てるには惜しいものなどをベランダ物置に片付けておけば、必要な時にすぐに取り出せて便利。年に数回しか使用しない季節の飾りやイベントで使うもの、防災用品などの保管にも大活躍します。
③デッドスペースを有効活用できる
ベランダの広さや形状によっては、デッドスペースを持て余していることも。ベランダのデッドスペースを有効活用できれば、限られたマンション空間でより心地よく暮らせるでしょう。
ベランダ物置はベンチとしても使えるものや、飾り棚が付いているものなど、2WAY仕様のものもラインナップされています。ベランダでリラックスタイムや、ガーデニングを楽しみたい方にピッタリ。
マンションは各部屋に割り当てられたスペースが限られているので、できるだけデッドスペースを作らないことがより快適に暮らすコツです。
ベランダの物置に収納するのがNGな物
ベランダ物置には、いろいろな物品を入れ込んでしまいがち。しかし、ベランダ物置は屋外に設置するため、保管に向くものと向かないものがあります。
<ベランダ物置での保管に適さないもの>
・すぐに錆びてしまうもの
・色褪せるもの
・高価なもの
ここでは、ベランダ物置での保管に適さないものを3つご紹介します。
①すぐに錆びてしまうもの
ベランダ物置は屋外に設置するため、すぐに錆びてしまうものや錆びやすいものの保管は避けるのが無難です。
とくに、扇風機やヒーターなどの家電は湿気や水に弱く、保管中に壊れる恐れがあります。また、缶詰やガスボンベなどは錆びると中身が変質する可能性があるため、ベランダ物置で保管するのはおすすめしません。
錆びによって壊れやすいものや中身が変質しやすいものは、できるだけ室内で管理しましょう。
②色褪せるもの
写真や本などの紙類や衣類などの布類は、寒暖差や湿度変化に弱く保管状態によっては色褪せてしまうことも。ベランダ物置には扉や蓋を備えているものが多いとはいえ、隙間から光が侵入して収納物の劣化を早める可能性があります。
ベランダ物置では色褪せやすい紙類や布類の保管は避け、寒暖差や湿度変化に影響されにくいものを収納しましょう。
③高価なもの
高価なものや貴重品なども、ベランダ物置に収納しないようにしましょう。ベランダは風雨や直射日光にさらされるうえ、温度や湿度も絶え間なく変化します。このような過酷な環境であっても耐えられる物品や、気軽に買い換えられるものに限定して収納する要にしましょう。
また、ベランダ物置が小型の場合、不法侵入者によって簡単に持ち出されてしまうことも。いくら鍵や南京錠で施錠していても、屋外に設置する以上盗難にあう可能性は否めません。
高価なものや貴重品は、室内でしっかりと管理しましょう。
賃貸のマンションに物置を置くときの5つ注意点
ベランダの使用法や設置が許されるものは、マンションごとに大きく異なります。物置も例外ではなく、どんなサイズのものをどこでも好きな場所に置いていいわけではありません。居住する物件によって細かくルールが定められているため、物置を設置する前に確認する必要があります。
<賃貸のマンションに物置を置くときの注意点>
・共用部分ということを忘れない
・避難経路を塞がないようにする
・物置は施錠できるものを選ぶ
・防水性の強いものを選ぶ
・できるだけ日陰に設置する
また、マンション物置は屋外に設置するため、鍵の有無や防水性なども考慮しながら選択しましょう。ここでは、賃貸のマンションにベランダ物置を設置する際の注意点を5つご紹介します。
①共用部分ということを忘れない
ほとんどのマンションで、ベランダは共用部分と定められています。そのため、ベランダを大型の物品や物置で占拠すると規約違反とみなされることも。
ベランダは住居人に専用使用権が認められているため、ついつい自由に使っていい場所だと勘違いしがち。しかし、実際には物件の管理組合が管理するスペースであることが多いため、ルールに基づいた使用が求められます。
ベランダ物置を置く場所やサイズには十分注意して、他の住人の迷惑にならないよう気をつけましょう。
②避難経路を塞がないようにする
万が一の火災時や災害時には、ベランダは避難経路として使用されます。そのため、マンションのベランダを仕切るものは壁ではなく、いざという時に蹴破れるよう隔て板で仕切られていることが多いです。さらに、下階への避難路として使用するため、避難ハッチが備えられていることも。
ベランダでの避難に支障をきたす可能性があるため、隔て板や避難ハッチ付近に物置や物品を置くことは多くのマンションで禁止されています。また、簡単には動かせないほど大きくて重たい物置や、壁等に固定しなければ設置できない物置も避けるべきでしょう。
ベランダ物置を選ぶ際にはサイズをしっかりと確認し、避難経路を確保できる大きさのものであることが大切です。どうしても大きめサイズの物置を置きたい場合は、事前にマンションの管理規約を確認したり、管理組合や大家さんから了承を得た上で設置しましょう。
③物置は施錠できるものを選ぶ
1階などの低層階は外部から容易に侵入できるうえ、どんな物置をベランダに設置しているのか怪しまれることなく確認できます。不法侵入者に物品を盗難されることがないよう、ベランダ物置は鍵付きのものか、南京錠などを取り付けて施錠できるものがおすすめです。
鍵の存在を確認できるだけで防犯性がアップし、盗難被害にあう確率を減らせるでしょう。
④防水性の強いものを選ぶ
マンションのベランダは雨風にさらされることが多いため、水の侵入を防ぐ防水仕様の物置が安心です。とくに、屋根のないベランダに物置を設置するなら完全防水タイプが最適。しかし、防水性能が高いほど物置内部に湿気がこもりやすいうえ、一度水が浸入するとずっと溜まったままになるため注意が必要です。
内部の通気性を確保したり効率的に水抜きしたりできるよう、防水仕様のマンション物置の多くに水抜き穴が搭載されています。ただし、水抜き穴の位置や構造によっては、地面にはねた水や真横からの雨風に影響されることも。
収納した物品をより良い状態で保管したいなら、物置の防水性能だけを過信せず設置場所や水抜き穴の構造などをトータルで考慮しましょう。
⑤できるだけ日陰に設置する
ベランダは雨や風、直射日光にさらされる大変過酷な環境です。そのため、ベランダ物置はできるだけ雨や風が当たらない場所や、直射日光にさらされにくい日陰に設置するのがおすすめ。物置自体の劣化を防ぐとともに、なかに収納した物品も良好な状態をキープしやすいでしょう。
また、設置の際は壁にピッタリくっつけるのではなく10cm〜20cm程度の隙間を確保することも大切です。通気性を確保しやすく、ベランダの掃除も楽におこなえますよ。
物置を置いてスペースを有効活用しよう
ベランダに物置を設置できれば、デッドスペースを有効活用しながら室内をスッキリ保てます。とくに、アウトドアグッズや園芸用品などは土などの汚れが付きやすいため、室内よりも屋外での保管がおすすめ。ただし、錆びやすいものや色褪せやすいもの、高価なものなどはベランダ物置での保管には適しません。
また、ベランダは共有部分と定めているマンションが多く、災害時や火災時には避難経路として使われることが想定されています。置いていいもののルールは物件ごとに異なるため、物置を設置する前にしっかりマンションの管理規約等を確認しておくと安心です。
ベランダ物置きは屋外に設置するため、防水性や鍵の有無を確認する必要があります。防水性が高く、しっかりと施錠できるものなら、より安心安全に使い続けられるでしょう。
今回は、ベランダに物置を置くメリットと注意点をご紹介しました。ぜひ、理想的なベランダ物置を手に入れて、お部屋の整理整頓に役立ててくださいね。
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