住まい探しにおいて、多くの人にとっては家から駅までの所要時間は確認しておきたい大事なポイントですよね。2022年9月1日に不動産広告の徒歩分数の表示ルールなどの改正が施工されました。主な改正ポイントと不動産における「徒歩所要時間」について解説しますので、住まい探しや不動産売却にお役立てください。
不動産広告の「表示規約」とは
「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」とは、不動産の広告に関するルールで、不動産公正取引協議会連合会(※)が正式に認定したものを言います。
例えば、新築の定義や「1畳=1.62平方メートル以上」などさまざまなルールがあります。
※不動産公正取引協議会連合会:
日本全国9つの不動産公正取引協議会をもって構成する任意団体のこと
2022年9月1日に何が変わったの?
2022年9月1日に「不動産の表示に関する公正競争規約」及び「表示規約施行規則」の改正案が施行されることとなりました。
徒歩所要時間や、公共交通機関の所要時間など生活に大きく関わる部分の改正点をいくつか抜粋してご紹介します。
改正点①「徒歩所要時間」の表示
販売戸数が2つ以上ある分譲物件の場合、最も近い区画(マンション及びアパートの場合は出入り口)の徒歩分数を表示することとしていましたが、最も遠い区画の徒歩分数も表示することとなりました。
従来のルールでは、規模が大きいマンションや分譲住宅の場合、複数のマンションや戸建が立ち並んでいるため、訪れたい目的地によっては広告表示の分数では着かないことがありえました。ルールの改正により、こういったズレが生じにくくなると言えそうです。
そもそも「徒歩所要時間」とは?
「徒歩所要時間」とは、歩いてかかる時間のことを言います。
不動産広告において、徒歩所要時間を表示する場合には、「不動産の表示に関する公正競争規約(表示規約)」に則って算出しています。主なルールは以下です。
- 徒歩の所要時間は、道路距離80mを徒歩1分に換算する。
- 1分未満の端数が出たときは、切り上げて1分とする。
- 信号や踏切の待ち時間は含まれない。
改正点②物件の”起点”は建物の出入り口
今まではマンションの敷地内の最も近いところを起点として算出した分数で表示されていましたが、今回の改正によって建物の出入り口(エントランス)を起点とすることを明文化されました。
例:
改正点③電車の所要時間の表示
「通勤時の所要時間が平常時の所要時間を著しく超えるときは通勤時の所要時間 を明示すること」と規定していましたが、「朝の通勤ラッシュ時の所要時間 を明示し、平常時の所要時間をその旨を明示して併記できる」と改正しました。
記載例:
「A駅からB駅まで通勤特急で35分」
※ 平常時は特急で25分
改正点④電車の乗換え時間の表示
「乗換えを要するときは、その旨を明示すること」と規定していましたが、これ を「乗換えを要するときは、その旨を明示し、所要時間に乗換えに概ね要する時間 を含めること。」に改正しました。
記載例:
「最寄りのA駅からC駅まで30分~33分」
※ B駅で●●線に乗り換え
※上記所要時間には乗換え・待ち時間が含まれています
不動産広告のルールも正しく理解を
家から駅までの所要時間は、通勤や通学などで毎日のこととなれば、たとえ1分の違いでもとても大きな差となります。住まい探しや不動産売却時にとても重要な情報となる不動産広告のルールを正しく理解しておくことが大切です。不動産広告を見るときには、ルールは正しく守られているのかもきちんと確認しましょう。
参照:
表示規約・同施行規則 主な改正点 2022年9月1日施行
不動産に関するお悩みを解決!
中古マンション・リノベーションを得意とする「wednesday」。物件の購入や売却、リノベーションのサービスを提供しています。
不動産の売買は人生において、とても大きなイベントです。だからこそ、「よくわからない」を無くして、安心して理想の暮らしを手に入れていただくためにセミナーや個別相談を実施しています。
不動産のプロであるwednesdayのコンシェルジュにお気軽にご相談ください。
■個別相談
不動産の購入や売却、リノベーションに関することなどを個別でご相談いただけます。
こんな方におすすめ:
・住み替えを検討中の方
・理想の物件・間取りが見つからない方
・リノベーションに興味がある方
■wednesdayの簡易査定
不動産の売却を検討中の方は、簡易査定にお申し込みください。wednesdayの簡易査定は、面倒な訪問は不要でオンラインのみで売却まで完了します。
こんな方におすすめ:
・売却・住み替えを検討中の方
・今のお家がいくらで売れるか知りたい方
■チャットで気軽に相談
wednesdayに会員登録いただくと、コンシェルジュにいつでも気軽にチャットでご相談いただけます。会員登録はもちろん無料です。