家事動線が短く、家事の効率化が期待できるL型キッチン。
L型キッチンにはさまざまな種類があり、特徴が異なります。これからL型キッチンの導入を検討している人は、どのようなメリットがあるのか、またどのような注意点があるか把握しておきましょう。
今回はL型キッチンの種類や特徴、またリフォーム費用の相場などをお伝えします。
キッチンの種類と特徴
キッチンの種類は大きく分けて3つあります。3つのキッチンについて特徴をまとめました。
キッチンの種類1:L型キッチン
名前のとおり、「L」の形をしたキッチンです。調理スペースが角にあり、両端にコンロとシンクがあります。ひとつの区切られたスペースのようになっており、特別感のあるキッチンです。
キッチンの種類2:I型キッチン
I型キッチンは、コンロとシンクが一列に並んでいるタイプのもの。家庭のキッチンによく採用されており、横に長いのが特徴です。
キッチンの種類3:ペニンシュラキッチン
「半島」という意味をもつ「ニンシュラ」型は、キッチンの片側が壁に面してます。対面キッチンなので、料理中もリビングを見渡せるのがメリットです。
L型キッチンのレイアウトは2種類
L型キッチンには2つのレイアウトがあります。L型キッチンでも、壁付けと対面式では雰囲気が異なるため、イメージを確認しておきましょう。
レイアウト1:壁付け
部屋の角に合わせて、L型のキッチンを配置したものが壁付けのレイアウトです。壁付けのL型キッチンの場合では、ダイニングやリビングのスペースを広くとることができます。
壁に向かって作業するため、対面式よりも閉塞感を感じやすいものの、油はねやニオイが気になりにくいです。
レイアウト2:対面式
L型の一部がダイニングに対面しているレイアウトのものが、対面式のL型キッチン。対面式タイプは開放感があり、奥行きのある空間をつくることができます。
また家族とコミュニケーションをとったり、配置によってはテレビも観れるため、近年人気が高まっているレイアウトです。
L型キッチンの3つのメリット
家事動線がよいのがL型キッチンの大きなメリット。L型キッチンの代表的なメリットを3つ紹介します。
メリット1:あまり移動せず料理ができる
L型キッチンはI型に比べてコンロとシンクが近いため、移動距離が短くなります。フライパンで作業したあとに手を洗ったりといった、細かい動作もすぐに行えて便利です。家事動線がスムーズで、作業効率よく料理ができます。
メリット2:作業スペースに奥行きがある
L型の角の部分が作業スペースになるため、I型タイプのキッチンよりも奥行きを広く使えるのがメリットです。
スペースが狭いと、材料を片づけたり、洗ったりしないと、作業ができません。L型キッチンなら奥行き部分に、材料や調理器具を多く置くことができます。
メリット3:収納スペースが多い
L型キッチンでは、角部分の作業台の下の収納や、吊戸棚も奥行きのある収納スペースをつくれます。I型キッチンよりも多くの調理器具や、お皿を収納することが可能です。
L型キッチンは後悔するって本当? 3つの理由とは?
L型キッチンにして後悔する人の理由を紹介します。
理由1:冷蔵庫や食器棚のスペースが取りにくい
レイアウト上、冷蔵庫や食器棚を置く場所が十分にないケースが多いです。キッチン内にスペースがあるかしっかり確認しておきましょう。
理由2:コンロとシンクが近いと使いにくい
I型キッチンを使っている家庭では、コンロとシンクが横並びになっている状態に慣れています。L型の魅力である“コンロとシンクが近い状態”に慣れない、という人も少なくありません。
理由3:キッチンの中が狭く感じる
キッチンがぐるっとL字型に囲われる形状のため、人によっては狭く感じてしまうことも。あらかじめ、どれくらいのサイズ感か把握しておくと安心です。
理由4:コーナー部分がデッドスペースになってしまう
コーナ部分は、手を伸ばさないと物が取りにくいため、かえって不便に思う人も。使いこなせず、デッドスペースになる可能性もあります。
L型キッチンがおすすめなのはこんな人
L型キッチンがおすすめなのは、下記のような人です。
十分な広さがある間取りである
L型キッチンはI型に比べてスペースが必要です。キッチンにスペースをとられて、ダイニングスペースに余裕がなくなってしまうこともあります。また、冷蔵庫や食器棚を設置する場所も事前に確認しなければなりません。
間取り的に、キッチン・リビングに広さがある人がL型キッチンに向いています。
デザインに魅力を感じている人
L型はキッチンが大きく見え、その存在感はリビング全体をワンランク上の上質な空間に引き立たせてくれるでしょう。キッチンはリビングの顔ともいえるので、デザインやインテリア性を重視する人にはおすすめです。
L型キッチンで気を付けること3つ
L型キッチンは、とにかくスペースをしっかり確認・シミュレーションをしていきましょう。特に気を付けるべき点は下記の3つです。
冷蔵庫や食器棚の設置スペースを確保する
L型キッチンは冷蔵庫や食器棚を横並びにして置くスペースがない場合があります。
キッチン内に、冷蔵庫や食器棚を置けるかサイズをはかっておきましょう。
扉が開閉できるかもチェックが必要です。
奥行きをシミュレーションする
L型には角のコーナー部分に、奥行きがあります。この奥行きがかえって使いにくいと感じてしまう可能性があるため、どれぐらいの奥行きがあるのか確認しましょう。実際にショールームなどで確認しておくと安心です。
ダイニングテーブルを置く場所を意識する
キッチンが大きすぎると、ダイニングテーブルが置けなくなってしまう可能性があります。キッチンとダイニングのバランスもしっかり確認していきましょう。
L型のおすすめキッチン3選
各メーカーから、さまざまなキッチンが販売されています。その中でも、おすすめのキッチンをまとめました。
おすすめキッチン1: クリナップ「セントロ」
クリナップの最高級シリーズの「セントロ」は、壁付け・対面式レイアウトどちらも選択可能です。ステンレスキャビネットが採用され、熱や湿気に強く、耐久性にも優れています。
参照:
おすすめキッチン2: タカラスタンダード「レミュー」
使いやすさに定評があるタカラスタンダードの「レミュー」は多層収納。真ん中のキャビネットは5段収納と、収納力が抜群です。オーダーメイドのように、細かい仕様をカスタマイズできるのも◎
参照:
おすすめキッチン3: リクシル 「リシェルSI」
洗練されたデザイン性が高いのがリクシルの「リシェルSI」です。インテリアのように無駄がなく、スタイリッシュ。見た目にこだわるなら「リシェルSI」がおすすめです。
参照:
L型キッチンへのリフォーム費用の相場
L型キッチンへのリフォームの費用相場は約60万円〜130万円です。I型キッチンへのリフォームの費用相場は約50万円〜120万円なので、L型キッチンへのリフォームはI型キッチンに比べて、やや高くなります。
どうしてL型キッチンの相場が高くなるのかというと、キッチンの面積が広く、資材が多く使われるからです。またキッチンが真っ直ぐなI型に比べて、L型は曲がっており、形状が複雑ですよね。
予算が合うのか、メリットがあるのか、しっかり確認していきましょう。
L型にするなら間取りとサイズをしっかり確認!
L型キッチンは、サイズが大きく、レイアウト的に食器棚や冷蔵庫などが置きにくいです。もしL型キッチンにしようと思ったのであれば、まずはサイズが合うのかを確認しましょう。
また、L型キッチンは存在感が大きいため、リビングの広さとキッチンのバランスも考慮しなければなりません。特に対面式の場合は、スペースがしっかりあるか、ダイニングテーブルが置けるかどうかシミュレーションもしていきましょう。
ショールームで実際に大きさなどを確認することができるので、ぜひ足を運んでみてくださいね。
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