マンションを購入して1年での売却は難しい場合もあるということをご存じでしょうか。
マンションは築浅物件ならば高値で売れるかというと、必ずしもそういうわけではありません。
本記事では、購入後1年でマンションを売却する場合の問題点や注意点、高く売るためのポイントをご紹介していきます。ぜひ参考にしてみてください。
購入から1年のマンションの価値
マンションは、築年数が浅いほど価値が高くなるといわれています。つまり、新築物件を購入した場合、購入から1年のマンション、つまり築1年のマンションの資産価値は中古マンションの中では高いといえます。
しかし、マンションは1日住んだだけでも中古扱いとなり、新築時と比べると価値は大きく下落します。そのため、築1年のマンションは見た目は新築時と何も変わらなくても、資産価値は10%ほど下がるといわれています。また、マンションは購入から1年という短い期間で売却されることがあまりないため価格設定が難しく、実際の資産価値よりも低い価格で売買されることも起こり得ます。
購入から1年のマンションを売却する主な理由は?
購入から1年でマンションを売却する主な理由は何なのでしょうか。
こちらでは、購入から1年のマンションの主な売却理由についてお伝えしていきます。
住宅ローンの支払いが困難になったから
購入1年でマンションを売却する理由として、住宅ローンの支払いが困難になったということがあげられます。
購入時に適正額を超えたローンを組んだ、購入時よりも収入が下がってしまったなどの理由により、住宅ローンの支払いが困難になってしまうことも起こり得ることです。
住宅ローンは今後も続くものなので、支払いが苦しいと感じたら売却するという判断は正しいといえます。もしも、今後の住宅ローンの支払いに不安がある場合は、売却も検討してみるとよいでしょう。
転勤や離婚等の急な事情により住めなくなったから
転勤や離婚により、そのままマンションに暮らし続けることができなくなり売却するというケースも理由として考えられます。
そのまま住めなくなった場合は、売却の他に賃貸に出すという選択肢もあるので、住めなくなった理由にもよりますが、検討してみるといいでしょう。
環境に問題があったから
近隣住民とのトラブルなど住環境に問題が発生したことにより売却を決めるということも、売却の理由としてあげられます。
隣人とトラブルになった、上階の物音がひどいなどで快適に住むことが難しくなった場合は、他人を引っ越しさせることはできないので、自分が動くしか方法はありません。
もしも、購入したマンションの住環境に問題がある場合は、資産価値が高いうちに売却を考えてみるといいでしょう。
住み替えるから
マンション購入後に子どもが増えた、親との同居が決まったなどの理由により、住み替えが必要になることもあります。
購入したマンションでは広さや部屋数が足りないのであれば、早めの住み替えを検討してみるといいでしょう。
マンションを売却する際にかかる税金や費用は?
マンションを売却して利益が発生した場合は、利益に対して譲渡所得税がかかります。譲渡所得税とは所得税、住民税、復興特別所得税のことで、税率はマンションの所有期間によって変わります。
マンションを取得から1年で売却する場合は短期譲渡所得となるのでかかる税率は39.63%となります。
譲渡所得税は譲渡所得税=譲渡所得✕税率で計算できるので、例えば、マンションを売却した利益=譲渡所得が1,000万円だった場合は、
1,000万円✕39.63%=396.3
つまり、396万3,000円が譲渡所得となります。
ちなみに、マンションの所有期間が5年超の長期譲渡所得の場合は、税率は20.315%となります。
購入から1年のマンションを売却する際の問題点は?
購入から1年のマンションは、築年数が浅いにもかかわらず販売が難しい場合もあります。
こちらでは、購入から1年のマンションを売却する際の問題点についてお伝えしていきます。
売却理由によっては購入者が見つからない
購入後1年でマンションを手放すことはあまり多くないため、購入希望者側からすると売却の理由が気になるところです。そのため、売却理由は必ずといっていいほど聞かれることになりますが、もしも近隣トラブルや騒音というようなネガティブな理由の場合、購入を見送られる可能性が高くなるでしょう。
しかし、自分にとってのデメリットが他の人には気にならなかったり、購入希望者によってはデメリットよりもメリットの方を優先する場合もあります。売却理由を正確に伝えなかった場合、後々トラブルになる可能性もあるため、売却理由は必ず正直に伝えるようにしましょう。
価格設定が難しい
築1年のマンションは、中古マンション市場の中でもあまりない物件であるため、価格の設定が難しいという問題もあります。
通常は、他の物件の価格を参考に売値を付けますが、他に類似物件がないために適正価格が分かりづらくなります。購入希望者は中古マンションに安さを求めるため、比較できる物件がない場合安いのか高いのか分からず、お得感を感じられずに購入を見送られることもあるでしょう。
価格設定の難しい築1年のマンションは、1社のみの査定の場合、相場とは離れた価格を付けられることもあり得ます。適正な価格を付けるためには、必ず複数社から査定を出してもらうようにしましょう。
■Wednesdayの簡易査定
不動産の売却を検討中の方は、簡易査定にお申し込みください。Wednesdayの簡易査定は、面倒な訪問は不要でオンラインのみで売却まで完了します。
こんな方におすすめ:
・売却・住み替えを検討中の方
・今のお家がいくらで売れるか知りたい方
新築の場合は大幅に価格下降の可能性がある
新築物件は、一日住んだだけでも10%資産価値が落ちるとされています。マンションの売却活動を始めてなかなか売り手がつかない場合は、さらに値下げをすることになるので、もともとの購入金額と比べかなり低い価格になることもあります。
なかなか買い手が付かない場合は、建築から1年しか経っていない築浅物件であるにもかかわらず、想定よりも価格が低くなる可能性もあるということを覚えておきましょう。
譲渡所得がでた場合は税率が高くなる
マンションを売却して利益がでた場合は譲渡所得税が課せられますが、所有期間が5年以内の場合、課せられる税率が39.63%となります。5年超の場合の税率は20.315%なので、購入から1年でマンションを売却した場合は、利益が出たとしても、所有期間が5年超のマンションに比べ税率が高くなってしまうということを覚えておきましょう。
購入から1年のマンションを高く売るためのポイントとは?
販売が難しい場合もある購入後1年のマンションを高い価格で売るためにはどうしたら良いのでしょうか。
こちらでは、購入から1年のマンションを高く売るためのポイントをお伝えします。
売却理由を明確に記載する
マンションを購入後すぐに売却するという場合、売却の理由を勘ぐられ内覧まで漕ぎ着けないということも多くあります。
購入希望社の不安を払拭するためにも、広告を打つ段階で売却理由を記載すると、変に勘ぐられることもなくなります。
マンションを購入1年後での売却はなかなかないケースなので、早い段階で売却理由を明確に伝え、購入希望者を安心させることが高く売るためのポイントの1つです。
複数の不動産会社に査定を依頼する
購入後1年でマンションを売却することは多くないため、比較対象が少なく、不動産会社でも査定が難しい場合があります。そのため、1社の価格査定だけで判断してしまうと、非常に低い価格を付けられてしまうこともあり得ます。それを避けるためにも、査定は必ず複数社に依頼しましょう。
また、信頼して売却を任せられる不動産会社を見つけるという意味でも、複数の会社とコンタクトを取ることは非常に重要です。購入から1年の場合に限らず、不動産を売却する際は、複数社に査定を依頼し、信頼できる会社・担当者を見つけましょう。
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・売却・住み替えを検討中の方
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内覧時に室内をきれいな状態にしておく
購入後1年の場合に限らず、内覧は不動産売却を成功させる重要な機会です。室内はきれいに掃除して、購入希望者に好印象を与えられるようにしましょう。
また、築1年の場合は、新築とほとんど変わらないという印象を与えることによって、成約の可能性は高まります。もしも室内に傷などがある場合は、自分で補修できるものは直しておくと良いでしょう。
購入後1年で売却しても高く売れるマンションの特徴とは?
購入後1年でのマンション売却は難しいケースもありますが、高く売れるマンションも存在します。
こちらでは、購入後1年で売却しても高く売れるマンションの特徴についてお伝えしていきます。
立地が良いマンション
マンションの価格には、立地が大きく関係しています。駅近や商業施設の近くなど、利便性の良いマンションは、高い価格で売れる可能性が高くなります。
マンションの立地が良い場合は、購入時と同じ価格や、それよりも高い価格で売れる可能性もあるでしょう。
プレミア付きのマンション
有名ブランドのマンションや、有名デザイナーが建築したマンションなど、プレミアが付くマンションは高い価格で売れることが多くなります。
また、管理がしっかりしているマンションも同様です。マンション自体に価値がある場合は、高い価格で売れる可能性が高いでしょう。
マンションを1年で売却する際の注意点は?
売却が難しい場合もある購入後1年のマンションの売却には、注意しておくべきポイントが存在します。
こちらでは、マンションを購入後1年で売却する場合の注意点についてお伝えしていきます。
オーバーローンにならないか確認する
ローンを組んでマンションを購入した場合は、マンションを売却して得たお金で住宅ローンを返済しなくてはなりません。住宅ローンの残高が売却価格を上回るオーバーローンになってしまうと、ローン残債を手持ちの資金などで支払う必要があります。
マンションを1年で売却する場合は、まだローンの残債が多いはずなので、残債を確認してからマンションの売却価格を決めると良いでしょう。
もしも、マンションの売却益での完済が難しい場合は、まずは金融機関に溶断してみましょう。
賃貸に出すことも検討する
購入後1年でのマンションの売却は、場合によっては難しいこともあります。
もしも、転勤などでマンションの売却を考えている場合は、売るのではなく貸しに出してマンション経営をするという選択肢も存在します。また戻ってくる可能性があるのであれば、賃貸に出すことも検討してみましょう。
購入から1年のマンションは高く売れる可能性がある
購入から1年のマンションは、売却理由を勘ぐられたり、価格設定が難しいなどの理由で、なかなか売却が進まないこともあります。しかし、新築で購入している場合は、かなりの築浅物件となるため、高値で売れる可能性も高いともいえます。
売却理由を明確に表示して買主側の不安を解消するなどの販売方法の工夫で、購入希望者は増えるはずです。買主に安心してもらえる営業活動を行い、高い価格での成約を目指しましょう。
■Wednesdayの簡易査定
不動産の売却を検討中の方は、簡易査定にお申し込みください。Wednesdayの簡易査定は、面倒な訪問は不要でオンラインのみで売却まで完了します。
こんな方におすすめ:
・売却・住み替えを検討中の方
・今のお家がいくらで売れるか知りたい方
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