中古マンションを売却する際に、ハウスクリーニングをするべきか迷う方は多いでしょう。不動産売却前のクリーニングには、売却がスムーズにいく、自分で掃除をする負担を減らせる、マンションの印象を良くするなどのメリットがあります。
そこで今回は中古物件の売却時のハウスクリーニングについて費用や業者の選び方、注意点など詳しく解説します。
マンション売却にハウスクリーニングは必要?
マンションを売却する際に、ハウスクリーニングは必ず行わなければならないという訳ではありません。ハウスクリーニングが必要なケースと不要なケースは、それぞれどのようなものか見ていきましょう。
必要なマンション
まず、部屋の汚れがひどい場合にはハウスクリーニングが必要です。長年住んでいる場合や、掃除が行き届いていない場所、特にお風呂場やキッチン、洗面所の水回りは、天井のカビなどが発生していることがあります。このような頑固な汚れは、自分ではなかなか落とせないため、プロに依頼するようにしましょう。
また、築年数が浅いマンションもハウスクリーニングが必要だと言えます。築5年ほどのマンションは新築マンションの設備と大きな変化はなく、劣化も進んでいないため、リフォーム・リノベーションを行う買主は少ないです。そのため、内覧時の部屋の状態がとても重要になります。清潔感を与えるためにもハウスクリーニングを行うのが効果的です。
不要なマンション
一方で、マンション売却時にハウスクリーニングが不要なケースもあります。日頃からこまめに掃除をしていて綺麗な状態の部屋であれば、お金をかけてクリーニングする必要はありません。もし心配な場合には、気になる箇所だけハウスクリーニングすることもできます。
また、築年数が古いマンションの場合もハウスクリーニングは不要です。
築30年を超えたマンションは、設備などほとんどの物を交換する必要があります。リフォーム・リノベーションをする前提で購入されることが多く、ハウスクリーニングをしても無駄になってしまうと言えるでしょう。
マンション売却前のハウスクリーニングのメリット・デメリット
マンションを売却する前にハウスクリーニングを行うことには、いくつかのメリット・デメリットが存在します。メリットは以下のものが挙げられます。
- 売却しやすい
- 値引きがされにくい
- 売主の印象をよくする
- 自分では掃除しきれない箇所まで綺麗にできる
反対に、ハウスクリーニングのデメリットは以下の2点です。
- 費用がかかる
- 売却価格が必ずしも高くなるわけではない
それぞれ詳しく解説していきます。
メリット①:早く売却しやすい
マンション購入を検討する際、ほとんどの人が複数のマンションを比較して検討します。
比較している物件が、同じ価格帯で築年数、部屋の数、構造など似たような条件の場合、室内の清潔感は特に重要です。ハウスクリーニングで室内を綺麗な状態にしておけば、内覧者に良い印象を与えることができます。そのため、成約に繋がりやすくなり、買い手が増えてマンションを早く売却しやすくなります。
メリット②:値引きがされにくい
ハウスクリーニングを行うメリットの1つとして、値引きの交渉がされにくいことが挙げられます。
マンションの購入を検討している人が、少しでも安く購入したいという心理状態から、何かしらの理由で値引きの交渉をしてくるケースは珍しくはありません。室内が汚れて汚い状態だと、値引き交渉の材料になってしまうことも考えられます。
それを避けるためにも、マンション売却前にはハウスクリーニングを行い、値引き交渉される材料を減らしておきましょう。
メリット③:売主の印象が良くなる
マンション売却前にハウスクリーニングを行うことで、売主の印象が良くなることもメリットの1つと言えます。
マンション売買において、マンションだけでなく、売主の印象はとても重要です。室内が汚れていて不衛生な状態だと、買主にだらしがない印象を与えてしまい、売買契約に悪い影響をもたらすこともあるでしょう。ハウスクリーニングで室内を綺麗にしておけば、不動産会社の担当者や買主に良い印象を与えられます。
メリット④:自分では掃除しきれない箇所まで綺麗にできる
ハウスクリーニングの大きなメリットは、プロの手によって自分では掃除しきれない箇所まで綺麗にできることでしょう。普段から掃除をまめに行っていない場合はもちろんのこと、日頃から掃除を心がけている方でも、自分では手の届かない箇所や、大掛かりな掃除が必要で時間と労力がかかる箇所も、プロの手によって効率よく綺麗に掃除をしてもらえます。
また、ハウスクリーニング業者に依頼することで、自分で掃除をする手間が省けることもハウスクリーニングのメリットと言えます。
デメリット①:費用がかかる
ハウスクリーニングは多くのメリットがある一方、デメリットもあります。ハウスクリーニングの費用がかかることがその1つです。
ハウスクリーニングは室内の間取り、箇所、汚れ具合によってかかる費用は異なりますが、数万円〜10万円程かかってしまう場合もあります。あらかじめハウスクリーニングに充てる予算を決め、予算内でできる箇所だけをクリーニング業者に依頼をして、その他の箇所は自分で掃除するなどの工夫をすると良いでしょう。
デメリット②:売却価格が必ずしも高くなるわけではない
マンション売却前にハウスクリーニングを行ったからといって、必ずしも高値で売却できるとは限らないことも、ハウスクリーニングのデメリットの1つと言えるでしょう。
マンションの売買は、立地や築年数など、さまざまな条件をもとに行われます。ハウスクリーニング後の室内の綺麗さ、清潔さは、マンション購入を検討する1つの条件に過ぎません。ハウスクリーニングにかかった費用が、マンション売却価格に上乗せできる訳ではないことを念頭に入れておきましょう。
ハウスクリーニングするタイミングは?
ハウスクリーニングを行う場合、タイミングにも注意が必要です。ハウスクリーニングは、内覧者に綺麗で清潔な印象を与えることができるため、内覧の前に済ませるようにしましょう。
売買契約の締結後は現状引き渡しで問題ないため、引き渡しの際のハウスクリーニングは不要です。
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ハウスクリーニングの費用相場はいくら?
マンションの費用相場は部屋の間取りによって異なります。以下の表を参考になさってください。
間取り |
費用相場 |
1R〜1K |
15,000円〜25,000円 |
1D〜1LDK |
28,000円〜40,000円 |
2D〜2LDK |
30,000円〜50,000円 |
3DK〜3LDK |
45,000円〜80,000円 |
4DK〜5DK |
70,000円〜110,000円 |
水回りの費用相場は以下の表の通りです。
清掃箇所 |
費用相場 |
トイレ |
9,000円前後 |
浴室 |
15,000円前後 |
キッチン |
20,000円前後 |
洗面所 |
9,000円前後 |
レンジフード |
13,000円前後 |
ハウスクリーニングの費用相場は、部屋の汚れ具合や地域によっても異なります。また、室内全体をハウスクリーニングするのに比べて、部分的にクリーニングを依頼するとやや割高です。
クリーニング代がかかることも念頭に置いて、マンション売却価格を決めるようにしましょう。
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マンション売却前にハウスクリーニングをやるべき箇所
予算の都合などで部分的にハウスクリーニングを実施する場合、優先的にやるべき箇所は、水回りと油汚れのひどい箇所です。
お風呂場、キッチン、洗面所などの水回りは、毎日使う場所でカビ汚れや水垢が目立ちやすく、それらの汚れは自分ではなかなか落としきれません。
また、キッチンの換気扇、レンジフードに頑固にこびりついた油汚れも、自分で掃除するにはかなりの時間と労力がかかります。これらの二箇所はマンション売却前にクリーニングを依頼し綺麗にしておくと良いでしょう。
マンション売却時のハウスクリーニングの注意点
マンション売却時にハウスクリーニングをする場合、いくつかの注意点があります。
まず、不用品は処分するなどして、ものを減らしておきましょう。せっかくハウスクリーニングをして綺麗にしても、ものが溢れかえった部屋では、ごちゃごちゃした印象を与えてしまいます。ものを減らして整理整頓を心がけましょう。
また、自分自身でできる箇所は、自分で掃除することもポイントです。
また、ハウスクリーニング後に水回り、油汚れなど、きちんと綺麗に仕上がっているかもチェックしましょう。この時、見た目の仕上がりだけでなく、悪臭などがないか、室内の臭いも確認することが大切です。
マンション売却の際のクリーニング業者の選び方は?
マンション売却の際にハウスクリーニングを行う場合、数多くのクリーニング業者があるため、どのように選んだらいいのか迷ってしまうかもしれません。クリーニング業者は以下の2点に注意して選ぶようにしましょう。
- 賠償責任保険に入っているか
- 複数の業者に見積もり依頼をする
それぞれ詳しく見ていきましょう。
賠償責任保険に入っているか
ハウスクリーニング業者を選ぶ際には、賠償責任保険に入っているかを確認するようにしましょう。一般的に、クリーニング業者が加入している保険は2つあります。ハウスクリーニングの最中に物を壊してしまった場合に対して補償を行う「請負業者賠償責任保険」と、ハウスクリーニングを行った後に、クリーニング作業が原因で起きた不具合に対して補償を行う「生産物賠償責任保険(PL保険)」です。
清掃作業中に、もし万が一、物件や設備を破損させたり汚れを残してしまった場合、クリーニング業者が補償してくれます。
複数の業者に見積もり依頼をする
ハウスクリーニング業者を選ぶ際、一社だけで決めてしまうのではなく、必ず複数の業者に見積もりを依頼して選ぶようにしましょう。
ハウスクリーニングにかかる費用は、ハウスクリーニング業者によってさまざまです。複数社の見積もりの中から自分に合った料金やプランを選ぶことで、クリーニングにかかる費用を抑える事ができます。その際には、インターネットで一括見積もりサイトを利用すると、自宅にいながらまとめて複数社に見積もり依頼ができるので便利です。
ハウスクリーニングなしに売却するなら
これまでマンション売却の際のハウスクリーニングについて解説してきましたが、ハウスクリーニングを行わない場合、マンション買取も視野に入れて検討するのも良いでしょう。マンションの買取は不動産会社が売主から直接、物件を買取る方法です。不動産会社はリフォーム・リノベーションを前提としてマンションを買い取るため、ハウスクリーニングをする必要がありません。
マンション買取の詳細についてはこちらで確認できます。
ハウスクリーニングをしてスムーズにマンションを売却しよう!
マンション売却にあたり、室内の綺麗さ、清潔さはとても重要です。自分で掃除できない箇所も、ハウスクリーニングでプロに依頼すれば効率よく綺麗に掃除をすることができます。
内覧前に室内全体、または部分的にハウスクリーニングを行い綺麗な状態にして、良い印象を与え、スムーズにマンション売却ができるようにしましょう。
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