自宅に「家を売りませんか」という内容のチラシがポストに入ると、連絡しようか悩んだことがある方も多いのではないでしょうか?
本記事では、不動産会社がマンション売却のチラシを撒く理由や注意点を解説します。
チラシが迷惑だと感じた時の対処法も紹介しているので、参考にしてください。
マンション売却のチラシは怪しい?
「不動産を売りませんか?」などという内容が記載されたチラシを目にしたことがある方も少なくありません。
不動産会社は、会社の名前を売るという目的だけではなく、不動産の所有者に売却を検討してもらうためにチラシを配っています。悪質な不動産会社も存在しますが、マンション売却のチラシは、必ずしも怪しいというわけではありません。
不動産会社がマンション売却のチラシを撒く理由
不動産会社がマンション売却のチラシを撒く理由はさまざまです。ここからは、不動産会社がマンション売却のチラシを撒く理由を解説します。
理由①購入より売却の方が業務効率が良いから
売主はマンションを売却する理由があるため、不動産会社は契約さえ結ぶことができれば、確実に売主から手数料を受け取れます。
一方、購入側の不動産会社は、購入希望者を長期間フォローしなければなりません。長期間フォローしたにもかかわらず、購入希望者が不動産を購入せず、手数料を受け取れない可能性があります。
理由②両手取引を狙うため
不動産会社は、両手取引を狙うためにマンション売却のチラシを撒いている可能性があります。
売却された不動産を保有することで、買主と売主の双方と取引ができるため、双方から手数料を得ることが可能です。不動産会社は、保有物件を増やすことで両手取引の確率を高められます。
理由③他社と差別化するため
売却物件を多数保有しているということは、不動産会社にとって大きなアピールポイントになります。
また、売却物件を独占することで、競合となる不動産会社よりも優位に立つことも可能です。
理由④在庫リスクを抱える心配がないから
不動産会社は、売主から不動産の買主を探すように依頼されているため、お金をかけて物件を仕入れているわけではありません。
紹介できる物件が多ければ多いほど、不動産会社は両手取引を狙うことが可能です。マンションの売却件数が増えても、在庫リスクを抱える心配がないため、売却物件の募集は際限なく行われています。
マンション売却のチラシの注意点
マンション売却のチラシの中には、注意しなければならないチラシも存在します。以下から解説していきます。
注意点①チラシの表現に注意する
マンション売却のチラシには、法律によって厳密なルールが定められています。ルールを守らずに、使用してはいけない用語を使用している不動産会社には注意しなければなりません。
「完全」や「絶対」などの全く手落ちがないことを意味する用語や、「日本一」や「業界一」など競合他社よりも優位に立つことを意味する用語の使用は禁止されています。
注意点②高い買取相場が提示されていることがある
高い買取相場が記載されているにもかかわらず、具体的な根拠や方法が記載されていないチラシには注意が必要です。
相場よりも高く売却できれば、売主にも多くの利益を得られるため、売却を検討する方も多いでしょう。売買契約を締結することを目的に高い買取相場が記載されている可能性があるため、チラシの内容を安易に信じてはいけません。
注意点③不動産会社の情報を確認する
マンション売却のチラシには、不動産会社の情報が記載されていることが多いです。しかし、以下の内容しか記載されていないチラシには注意しなければなりません。
- 固定電話の記載がない
- 不動産会社の住所が記載されていない
- 会社名が記載されていない
固定電話や住所が記載されていないチラシには注意してください。また、チラシに住所が記載されている場合は、Googleマップなどを使って会社があることを確認しましょう。
チラシに記載された悪質業者に連絡してしまった場合のリスク
マンション売却のチラシは、しっかりと内容を確認しなければなりません。ここでは、チラシに記載された悪質業者に連絡してしまった場合のリスクを紹介します。
リスク①高い査定額を提示して媒介契約を締結させられる
悪質業者に連絡してしまうと、高い査定額を提示されて売買契約を締結させられる可能性があります。相場よりも高い査定額を提示されたからといって、実際に査定額で売却できるわけではありません。
リスク②高値で売却できない可能性がある
悪質業者に連絡をしてしまうと、マンションを高値で売却できない可能性があります。相場とかけ離れた高い売却価格で設定されていては、購入希望者が現れません。
長期間、売れ残っている不動産は、値下げしなければ売却できないため、希望価格で売却できない可能性があります。
リスク③買取保証をつけられる
買取保証をつけられてしまう可能性もあるため、注意が必要です。買取保証とは、一定期間で売れなかった不動産を、不動産会社が直接買い取るという契約です。
悪質業者は、本来なら売れるマンションの価格を高く設定し、売れなかったという理由で相場よりも低い価格で買取を迫ります。買取保証を依頼する際は、買取価格が適正価格かどうかも確認しましょう。
リスク④売却期間が長引く
他の不動産会社に物件の情報を共有せずに、他社を通じて不動産の購入を検討している方の仲介を断る、囲い込みを行う悪質業者も少なくありません。
売主は買主を見つける機会を失い、売却期間が長引いてしまう可能性があります。また、買主の競り合いがなくなるため、売却価格も低くなる可能性があることを覚えておきましょう。
マンション売却のチラシが迷惑な場合の対処法
頻繁にマンション売却のチラシが投函されて困っている方も多いでしょう。
ここでは、マンション売却のチラシが迷惑な場合の対処法を紹介します。
対処法①不動産会社に連絡する
マンション売却のチラシに不動産会社の連絡先が記載去れている場合は、不動産会社に連絡してチラシの配布を止めてもらいましょう。
マンションを売却するつもりはないとはっきりと伝えてください。トラブルを避けたい不動産会社は、チラシの配布を止めてくれるでしょう。
対処法②行政機関に連絡する
宅地建物取引業法において、不動産会社が繰り返し勧誘を行うことを禁止しています。
不動産会社に連絡してもチラシが頻繁に投函される場合は、行政機関に連絡しましょう。行政機関に連絡することで、宅地建物取引業法をもとに指導や処分が行われます。
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マンション売却のチラシは怪しいものもあるため注意しよう!
マンション売却のチラシについて詳しく解説しましたが、いかがでしたでしょうか。
マンション売却のチラシは、記載された内容をすぐに信じるのではなく、使用されている用語や不動産会社の情報をしっかりと確認してください。悪質業者が発行した怪しいチラシもあるため、注意しましょう!
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