築15年のマンションをできるだけ高く売却したいと考えていませんか。築15年は新築時よりも価値が下がっているため、注意が必要です。
この記事では、築15年のマンションの値下がり率や高く売却できる理由、売るときの注意点、高く売却する方法をご紹介します。築15年のマンションの売却を検討している方は、ぜひご覧ください。
築15年のマンションの値下がり率について
築15年のマンションは、新築のマンションよりも価値が高くありません。ここでは、築15年のマンションの値下がり率について見ていきましょう。
築15年は新築時に比べて約40%下落
築15年のマンションは、新築時と比較した場合、約40%下落していることが一般的です。5,000万円で購入したマンションの場合、3,000万円に値下がりしている計算となります。
値下がり率がアップする原因は、15年も経つと設備などの不具合が目立つようになるためです。築浅物件のように、そのままの状態で売却することは難しいでしょう。
ただし、約40%の下落はあくまでも目安であり、立地や状態などによっては、高く売ることも可能です。築15年のマンションを高く売却するコツは、後の章で詳しく解説します。
築20年以上になると需要が落ちる
築15年を超えて築20年以上になっているマンションは、大幅に需要が落ちる傾向にあります。築15年でも修繕費用がかかりますが、築20年以上の場合、修繕しなければならない箇所が増えます。
また、築25年を超えてしまうと買主が住宅ローン控除を利用できなくなるため、高く売却することは難しいといえるでしょう。築15年のマンションを所有している方は、今の段階で売却を検討することをおすすめします。
築15年のマンションが高く売却できる理由
築15年のマンションは、以下の理由によって高く売ることが可能です。
- 耐震性が高い
- 古いと感じる人は多くない
- 住宅ローンの審査が通りやすい
- 固定資産税をおさえられる
理由①:耐震性が高い
築15年のマンションは、もっと古いマンションよりも耐震性が高いです。国内の建物は、1981年6月1日から新耐震基準が適用され、震度6強〜7に耐えられる設計となっています。
旧耐震基準の場合、震度5強の揺れに対応しているため、新耐震基準よりも耐震性が高くありません。築15年の場合は新耐震基準なので、地震に強く、旧耐震基準のマンションよりも需要を見込めるでしょう。
理由②:古いと感じる人は多くない
築15年のマンションの場合、「設備が古そう」「住みづらそう」と感じる人は少ないです。築20年を超えると古さを感じる人が増えて、売却相場も大幅に下がる傾向にありますが、築15年の物件には需要があります。
また、築10年と築15年であっても、設備や内装に大きな差がないケースもあり、買主としては、安くてきれいな築15年のマンションを選ぶときもあるでしょう。
理由③:住宅ローンの審査が通りやすい
築15年のマンションは、古すぎるわけではないため、住宅ローンの審査を通過できます。住宅ローンはマンションを担保にして、ローンを返せなくなったときに資金を回収します。マンションに担保としての価値がなければ、住宅ローンを組めません。
築15年の場合、新築と比べると値下がりしているものの、まだまだ担保としての価値はあり、住宅ローンの審査を通過しやすいでしょう。「ローンを通過しやすい=マンションに価値がある=高く売りやすい」と考えられます。
理由④:固定資産税をおさえられる
新築のマンションより固定資産税が安くなることも、築15年のマンションが高く売却できる理由です。
不動産所有者が毎年納める固定資産税は、「固定資産税評価額×標準税率1.4%」で税額を決めますが、この固定資産税評価額は、建物の経年劣化によって下がります。そのため、中古のマンションは新築よりも固定資産税をおさえられることが一般的です。
税負担の少ないマンションは、買主からしたら魅力的に感じられることが多く、築15年のマンションを高く売却できる可能性があるでしょう。
築15年のマンションを売却するときの注意点
築15年のマンションを売却する場合、以下の注意点があります。
- 立地によっては売りづらい
- 住宅設備の欠陥が目立つ
- 賃貸に切り替えるとリスクがある
注意点①:立地によっては売りづらい
まだまだ需要のある築15年のマンションであっても、建っている場所によっては売りにくいです。駅前などの立地の良い場所であれば、常に人気が高く、価格が下がりにくい傾向にあります。
しかし、立地条件が悪いマンションは、「生活に便利な施設が少ない」「学校や職場が遠い」と判断され、買主からの評判が高いわけではありません。また、築年数を追うごとに価格が大きく下がるデメリットもあります。
このように、マンションの売りやすさや売却価格は、立地に影響されます。立地条件の悪いマンションを売りたい場合は、実績豊富な不動産会社に相談しましょう。
注意点②:住宅設備の欠陥が目立つ
築15年のマンションは、住宅設備の欠陥が目立つようになり、買主から「すぐに修理する」「修繕費用がかかる」などと、危惧されます。築浅であれば設備の劣化は少なく、そのままの状態で売りに出せますが、築15年になると設備の故障が増えてしまいます。
設備のひとつひとつを点検する必要はありませんが、目に見える箇所の欠陥や故障は、修理することを検討しましょう。故障している箇所があると、買主の内覧で好印象を与えられず、成約率を下げてしまいます。
注意点③:賃貸に切り替えるとリスクがある
築15年のマンションを売却するのではなく、賃貸にしても大きなメリットはありません。賃貸がうまくいけば安定収入を目指せますが、以下のようなリスクがあります。
- 借主を見つけられず、家賃収入を得られない
- 借主が家賃を滞納し、収入がなくなる
- 売却に切り替えようとしても、すぐに実現できない
- メンテナンス代がかかる
立地条件が良ければ賃貸を成功できる可能性がありますが、築15年になっているため、新しいマンションよりも人気は落ちます。築15年のマンションは、賃貸に出すよりも売却のほうが成功しやすいでしょう。
築15年のマンションを高く売却する方法
築15年のマンションは、以下の方法によって高く売ることが可能です。
- マンションの相場を把握する
- できるだけ早く売る
- 複数の不動産会社に査定依頼する
- 実績豊富な不動産会社を見つける
方法①:マンションの相場を把握する
マンションの売却をはじめる前に、相場価格を調べるようにしましょう。事前に相場を把握しておけば、どれくらいの価格であれば売れるのかや、いくらになれば高く売却できたのか判断できます。
相場を知らない場合、安く売却してしまい後悔することが少なくありません。マンションの売却では、相場に限らず不動産に関する情報を収集してから売却活動をはじめましょう。
方法②:できるだけ早く売る
なるべく早く売却することも、築15年のマンションを高く売るコツです。先述したとおり、マンションは築20年を超えてしまうと、需要も価格も大幅に落ちてしまいます。
また、マンションの売却活動は一般的に3ヵ月以上はかかり、売れない期間が長引くほど、マンションの価値も落ちてしまい、高く売ることができません。築15年のマンションを売るときは、思い立ったらすぐに行動することが大切です。
方法③:複数の不動産会社に査定依頼する
不動産会社1社だけではなく、複数の会社に査定依頼することも重要です。1社だけに査定依頼しても、マンションの査定価格が相場より高いのか低いのか判断できず、安く売りに出してしまうリスクがあります。
複数社に査定依頼すれば、適正な査定価格がわかり、不動産会社の特徴なども比較できます。4〜6社程度に査定依頼して、マンションを高く売ってくれそうな会社を見つけましょう。
方法④:実績豊富な不動産会社を見つける
マンション売却の実績が多い不動産会社に依頼することも、高く売却する方法です。不動産会社によって得意としている分野やエリアが異なり、マンションとその立地が不得意な会社に依頼しても、効果的な売り方がわからず、高く売却できないリスクがあります。
反対に、マンション売却の実績が豊富にある会社の場合、売り方のノウハウを持っており、想定以上に高く売れる可能性もあるでしょう。
築15年のマンションは工夫次第で高く売却できる!
築15年のマンションの価値は、新築時に比べて約40%下落するものの、まだ需要はあります。築20年を超えると、需要も価格も大幅に低くなるため、築15年の段階で売りに出すことが得策です。
中古マンションをできるだけ高く売るためには、マンション売却を強みとしている不動産会社に相談しましょう。実績豊富な会社であれば、築15年のマンションの売り方を熟知しているため、高く売却できる可能性があります。
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