家を売却したいと考えたとき、気になるのは「どうやったら高く売れるのか」ということではないでしょうか?
本記事では、不動産を高く売る方法について詳しくお伝えしていきます。
家の売却でやってはいけないことや、買った時より高く売れる家の特徴についても解説しますので、ぜひ売却の参考にしてみてください。
家を高く売るためのコツは?
家を高く売るためには、抑えておくべきポイントがあります。
こちらでは、家を高く売るためのコツを7つお伝えしていきます。
①売却の時期を2月~3月に合わせる
不動産は、4月からの新生活に向けて住居を購入したいと考える人が多いことから、2月、3月が一番活発に動くといわれています。
また、この時期に購入を考えている人は、4月までには引っ越しを終えたいと期限を定めていることが多いため、購入の決断も早くなります。
家を高く売却したいと考えている場合は、2〜3月に売却活動ができるよう、スケジュールを組むとよいでしょう。
②内覧に向けて家を整理する
家の売却において内覧対応は非常に重要です。
同じような間取りの家でも、整理整頓され、きれいに掃除されている家と、ものが多く雑然としている家では、内覧に来た購入希望者に与える印象が全く違ってきます。
売却期間中は、いつ内覧申し込みが入っても購入希望者に良い印象をもってもらえるよう、家をきれいに整理するよう心がけましょう。
③売却理由を正直に話す
中古住宅を検討している場合、購入希望者は売却理由が気になるものです。「家や環境に何か問題があるのかもしれない」と不安を覚える人も多いので、売却理由は必ず伝えるようにしましょう。
もしも、売却理由がネガティブなものであっても、隠さずに正直に伝えることが重要です。自分が気になることも、他の人は案外気にしないということもあるので、必ずしもマイナスの印象を与えるとは限りません。
また、理由を隠して売却を進めた場合は損害賠償に発展することもあるので、必ず不動産会社および買主には売却理由を正直に話しておきましょう。
④リフォーム履歴を説明する
中古住宅の場合は、購入したあとリフォームをする必要があるのかどうかも購入を決める大きなポイントとなります。
また、築年数が古い家の場合は、リフォームの有無が家の寿命に関わってくることもあるため、リフォームの履歴を詳しく知りたいと考える購入希望者も少なくありません。
いつ、どこをどのようにリフォームしたのかを正確に伝えられるように、売却活動をする際には、あらかじめリフォーム履歴を確認しておきましょう。
⑤売却相場を調べる
不動産会社の査定金額を鵜呑みにして売り出し価格を決めてしまうと、場合によっては相場から離れた金額になってしまうこともあり得ます。
不動産会社の査定は、会社により方法も査定基準も異なります。そのため、会社によっては相場よりもかなり低い金額を付けることもあるので注意が必要です。
売り出し価格を決める際には、査定依頼をする前に必ず自分でも不動産のポータルサイトなどを見て売却相場を調べておきましょう。
⑥値引きの可能性を考えて売り出し価格を決める
中古物件の場合は、売買契約の前に値引き交渉を持ちかけられることがよくあります。
そのため、売却希望価格をそのまま売り出し価格にした場合は、希望額よりも売却金額が下がってしまう可能性が高くなり、また、交渉に応じない場合は、売却のチャンスを逃すことになってしまいます。
希望通りに売却するためには、値引きの可能性を考えて、少し高めに売り出し価格を付けることがポイントです。また、最低売却価格も決めておくと、交渉をスムーズに進めることができるでしょう。
⑦複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産会社に査定を依頼する際は、必ず複数の会社に依頼することが重要です。
不動産会社によって査定方法は違うため、結果が全く異なるということも少なくありません。そのため、1社に絞ってしまうと相場と合致しているのか判断ができなくなってしまいます。
査定は必ず複数の不動産会社に依頼し、結果を比べたうえで売り出し価格を決めるとよいでしょう。
家の売却でやってはいけないこととは?
家の売却で後悔しないためには、「やってはいけないこと」をあらかじめ知っておくことが重要です。
こちらでは、家の売却でやってはいけないことを4つご紹介していきます。
売却のためのリフォームをする
古い家を売却する際は、あえてリフォームをしない方が売れやすい場合もあります。
リフォームをするとその分価格が高くなり、買い手が付きにくくなる可能性もあります。
また、自分たちの好きなようにリノベーションをしたいと考え、古い家を探している購入希望者もいるので、自己判断でのリフォームはしないようにしましょう。
不動産査定の依頼を1社に絞ること
不動産の査定方法には、明確なルールがあるわけではありません。そのため、査定結果が売却相場に沿っていないこともあり得ます。
場合によっては、相場からかなり離れた金額が提示されることもあるので、査定は1社に絞ることなく、複数社に依頼することが重要です。相場を知るためにも、査定は最低でも3社以上の不動産会社に依頼すると良いでしょう。
内覧時に部屋が片付いてないこと
内覧は、売却の成功を左右するといってもよいほどに重要です。内覧で好印象を与えることがそのまま売却へとつながるので、準備は入念に行いましょう。
売却活動中はいつ内覧申し込みが入るか分からないので、常に部屋をきれいに保つことが大切です。部屋が片付いていないと、雑然とした印象を与えてしまううえに、部屋も狭く見えるので、整理整頓はしっかりと行いましょう。
また、水回りが汚いと不潔な印象を与えてしまうので、内覧が決まったら必ず掃除をしておくようにすると良いでしょう。
相場を無視した売り出し価格にすること
売り出し価格は売主が自由に付けることができますが、相場を無視して高い金額を付けても買手はなかなか付きません。
長い期間ポータルサイト上に残ってしまうと、「売れ残り」という印象を与えてしまい、ますます売れにくくなってしまいます。
売り出し価格を付ける際には、不動産会社の査定結果を参考にして、相場に近い金額にするようにしましょう。
買取と仲介ではどちらがおすすめ?
家の売却方法には、不動産会社に直接買い取ってもらう「買取」と不動産会社に買主を探してもらう「仲介」の2種類があります。
こちらでは、それぞれの特徴について詳しくお伝えしていきます。
高く売りたいなら仲介
「仲介」の場合は、自分で売り出し価格を付けることができるので、希望に近い金額で売ることが可能となります。
ただし、不動産会社が買主を見つけなくてはならないため、場合によっては売却までに長い期間を要することもあるので注意が必要です。
「時間がかかっても希望の価格で売りたい」という人は、「仲介」を選ぶと良いでしょう。
早く売りたいなら買取
「買取」の場合は、買主が不動産会社になるので、広告を打つ必要もなく、査定価格のまますぐに買い取ってもらうことが可能となります。
ただし、売却金額は「仲介」に比べると7割から8割程度となることが多いので、「相場より安くてもいいから早く売りたい」という人におすすめの方法といえます。
売却時の節約ポイント
家の売却には、手数料や税金など、さまざまな費用が発生します。
こちらでは、売却にかかる費用を節約するためのポイントを3つお伝えしていきます。
仲介手数料を値引きする
不動産会社に支払う仲介手数料は、法律で上限は定められていますが、下限に決まりはありません。そのため、交渉次第では値引きが可能となる場合があります。
ほとんどの不動産会社では仲介手数料に上限額を設定していますが、例えば、媒介契約を「専任」にするなど、不動産会社にとって有利なものにすることにより、値引きをしてくれる可能性もあります。仲介手数料を抑えたいと考えている場合は、まずは担当者に交渉してみると良いでしょう。
3,000万円特別控除を利用する
売却により利益が出た場合は譲渡所得税が発生しますが、3,000万円の特別控除を利用することにより、最大3,000万円の控除を受けることができます。
3,000万円の特別控除は、マイホームに住まなくなってから3年以内に売却した場合であれば、所有期間の長短にかかわらず利用することができるので、当てはまる場合は忘れずに手続きを進めましょう。
居住用財産の買換え特例を利用する
所有期間が10年を超えるマイホームを売却して3年以内に新しい家を取得した場合には、居住用財産の買換え特例を利用することができます。
この特例を利用することにより、家を買い替えたことで発生した税金を、次回の買換え時に繰り延べることが可能となります。
ただし、居住用財産の買換え特例は3,000万円の特別控除と同時には使用できないので注意しましょう。
買った時より高く売れる家の特徴
通常、不動産は1日でも住むと中古扱いとなり、価値が10%ほど下がるといわれています。
しかし、ここ数年は土地価格が上昇しているため、築浅物件であれば、購入時よりも高い価格で売れるケースが多く見られます。
もしも築浅物件の売却を検討している場合は、土地価格が上昇中の今のタイミングに売り出すと高価格での売却が期待できるといえるでしょう。
家を高く売るには、売り出し価格の設定が非常に重要となります。相場を調べる、複数の不動産会社に査定を依頼するなどして、相場に沿ったうえでの売り出し価格を付けるようにしましょう。
また、売却のタイミングを売れやすい時期に合わせることも非常に有効です。
家の売却を決めたら、しっかりと事前準備を行い、希望通りの価格で売却できるようスケジュールを組みましょう。
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