不動産買取相場がどれくらいになるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか？
本記事では、不動産買取相場が市場価格よりも安くなる理由や、相場を調べる方法を解説します。
高値で不動産を買取してもらう方法や買取に向いている物件もまとめているので、参考にしてください。
不動産買取とは？
不動産買取とは、不動産会社が直接不動産を買い取る方法です。
売却方法は不動産会社が買い手を見つける仲介での売却が一般的ですが、不動産の状況や場所によっては買取の方が適している場合があります。
不動産買取は、即時買取と買取保証の2種類があることを覚えておきましょう。即時買取とは、不動産をすぐに不動産会社に買取してもらう方法です。なるべく早く買取したい人におすすめの方法で、遅くても1ヵ月程で売却が完了します。
買取保証とは、一定期間仲介での売却を行い、売れなかった場合に不動産会社が買取する方法です。
不動産買取相場は市場価格の7割が目安
不動産買取相場は、仲介による売却の7割程が目安です。
仲介で4,000万円で売却できる不動産の場合、買取だと2,800万円ほどになる可能性があります。
不動産買取が仲介の売却価格よりも安い理由
ここでは、不動産買取が仲介の売却価格よりも安い理由を解説します。
理由①利益がでない可能性があるから
仲介による売却では、仲介手数料が発生し不動産会社は仲介手数料で利益を得ています。
不動産買取には仲介手数料が必要ないため、仲介手数料で利益を得ることはできません。
不動産会社は利益を差し引いた売却価格を提示するため、仲介よりも売却相場が安くなります。
また、買取した不動産が必ず再販で売れるという保証はありません。売却できないケースを考慮し、相場より安い価格で買取を行っています。
理由②リフォーム費用が差し引かれているから
不動産会社が買取した不動産は、リフォームやリノベーションをしてから再販するケースが多いです。リフォームやリノベーションにかかる費用が売却価格から差し引かれるため、仲介の売却価格よりも安くなります。
自分でリフォームやリノベーションをしてから売却を検討する人もいますが、自分でリフォームやリノベーションを行うと、多額の費用がかかる可能性があるため注意しましょう。
理由③諸費用がかかるから
買取した不動産を再販するためには、リフォームやリノベーション費用だけではなく、人件費や広告宣伝費、登録免許税などの税金が必要です。
再販にかかる費用は、不動産買取で得た利益で補わなければなりません。少しでも多くの利益を得るために、低価格で買取を行っています。
理由④状態の悪い不動産が買取に出されているから
築年数が古い、立地が悪いなどの状態の悪い不動産は、仲介で売却できないケースも少なくありません。状態の悪い不動産は、買取価格も安くなることが多いです。
不動産買取では、買取した不動産をリフォームやリノベーションしてから再販するため、再販が難しいと判断された場合は、買取でも売却できません。
不動産買取相場を調べる方法
不動産の売却を検討している場合、買取相場を確認しておきたいと考える方も多いでしょう。ここからは、不動産買取相場を調べる方法を解説します。
方法①土地総合情報システム
土地総合情報システムとは、国土交通省が運営している、一戸建てやマンションなどの不動産の取引額を検索できるサイトです。実際に不動産取引を行った方を対象にアンケートを実施し、結果をデータベース化しています。
土地をはじめ、中古マンションや農地などの買取相場の確認も可能です。土地総合情報システムでは、おおまかなエリアの確認は可能ですが、取引があった場所を特定することはできません。
参照：土地総合情報システム
方法②レインズマーケットインフォメーション
レインズマーケットインフォメーションは、実際の成約価格を基にした不動産取引情報提供サイトです。より正確な買取価格を知りたい人におすすめのサイトで、無料で利用できます。
沿線や最寄り駅などの詳細な情報まで設定して検索可能です。条件が似ている複数の不動産の買取相場を調べることで、売却したい不動産の買取相場も調べられるでしょう。
方法③不動産購入サイト
不動産会社が管理している、不動産購入サイトでも不動産買取相場を調べられます。エリアや間取りなどを入力することで、現在売り出されている不動産の販売価格の把握が可能です。
不動産購入サイトに掲載されている価格の6～7割ほどが買取価格になります。
しかし、売り出し価格が高めに設定されている場合や、大幅な値下げがされている可能性もあるため、明確な売却価格を知りたい場合は、不動産会社の査定を利用しましょう。
高値で不動産を買取してもらう方法
なるべく高値で不動産を買取してもらいたいと考えている方も少なくありません。ここからは、高値で不動産を買取してもらう方法を解説します。
方法①繁忙期に売却する
4月の新生活に向けて、1～3月に不動産取引が頻繁に行われています。繁忙期でもある1～3月は、不動産が売れないリスクが小さくなるため、高値で買取を行ってくれる不動産会社も多いです。
買取のタイミングを繁忙期に合わせて、少しでも高値で不動産を売却しましょう。
方法②複数の不動産会社に査定を依頼する
不動産を買取に出す場合は、複数の不動産会社に査定を依頼しましょう。複数の不動産会社に査定を依頼することで、買取相場を把握できます。
また、不動産会社の査定額だけで不動産会社を決めるのではなく、なぜその査定額になったのか、査定の根拠や理由を確認しましょう。
不動産買取におすすめの物件
仲介の売却よりも売却価格が安くなる不動産買取ですが、不動産買取で売却するほうが適している物件もあります。ここでは、不動産買取におすすめの物件を紹介していきましょう。
①築年数が古い物件
築年数が古ければ古いほど、買主が見つからず売却が難しくなります。リフォームやリノベーションすることで売却できるケースがありますが、多額の費用が必要です。
築年数が古い物件をリフォームやリノベーションせずに売却したい場合は、不動産買取で売却しましょう。
築年数が古い物件は、契約不適合責任に問われる可能性がありますが、不動産買取であれば契約不適合責任も免責されます。
②リフォームやリノベーションが必要な物件
室内の状態が悪く、リフォームやリノベーションが必要な物件は不動産買取での売却がおすすめです。室内の状態が悪い場合、物件に対するイメージも悪くなります。そのため、仲介での売却がスムーズに進まないケースも少なくありません。
不動産買取では、不動産会社が物件を買い取った後にリフォームやリノベーションを行った上で再販することが多いです。そのため、リフォームやリノベーションが必要な物件も、不動産買取を利用することで売却しやすくなる可能性があります。
③事故物件
事件や事故があった物件は、仲介での売却は困難です。事件や事故は売買に不利な情報ですが、売主に告知しなければなりません。
買取業者でなければ買取拒否や、安値で買いたたかれる可能性もあるため、注意が必要です。事故物件の買取に対応している不動産会社も多いため、買主が見つかりにくい事故物件は、不動産買取での売却をおすすめします。
不動産買取は仲介よりも買取相場が安い
不動産買取相場について詳しく解説していきましたが、いかがでしたでしょうか。不動産買取は仲介よりも買取相場が安くなるケースが多いです。すぐに現金化したい場合や、内覧の手間を省きたい場合は、不動産買取を検討してください。
スムーズに不動産買取を進めたい方は、不動産のプロである買取業者wednesdayの利用も検討してみてはいかがでしょうか。
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