マンションを売却するため、不動産会社に買取の依頼を検討している方も多いのではないでしょうか？
本記事では、マンション買取の流れに加え、メリットやデメリットについて詳しく解説します。
マンション買取業者を選ぶときのポイントや、仲介での売却との違いもまとめているので参考にしてください。
マンション買取とは？
マンション買取とは、マンションを不動産会社が直接買い取る方法です。不動産会社は買い取ったマンションをリフォームやリノベーションした上で再販し、利益を得ています。
買取と仲介の違い
マンションを仲介で売却する場合、不動産会社に仲介を依頼してマンションの買主を見つけてもらいます。買主を見つける必要があるため、売却まで3ヵ月以上かかるケースが多いです。
一方、マンション買取は不動産会社が直接マンションを買い取るため、最短で1週間ほどで売却が完了します。
また、仲介では売却の際に仲介手数料がかかりますが、買取は仲介手数料を支払う必要はありません。
買取の4つの流れ
ここからは、マンション買取の流れを解説します。
流れ①買取業者を選ぶ
まずは、買取業者探しから始めましょう。買取を行っている業者は、仲介に比べると少ないため、近隣の不動産会社を探すだけではなく、Webサイトなどで検索する必要があります。
また、業者を選ぶ時は複数の業者を比較して決めましょう。
流れ②マンションの査定を受ける
選んだ買取業者にマンションの査定を依頼しましょう。査定を依頼したら、業者がマンションを訪問し、室内の状態や周辺環境を調査して査定額を算出します。
マンションの査定から数日経過すると正式な買取金額が提示されるため、買取金額を確認しましょう。このとき、マンションの引き渡しまでの具体的なスケジュールも共有されます。
流れ③買取業者と契約を結ぶ
買取価格や買取スケジュールを確認したら、売買契約書にサインし、買取業者と契約を結びましょう。売買契約書の内容は、あらかじめ業者とすり合わせしておくことが大切です。
売買契約書には、買取価格だけではなく引き渡し日などが記載されています。売買契約書に一度サインしてしまうと、契約の変更が困難になるため、記載内容をしっかりと確認しておきましょう。
流れ④決済・引き渡し
買取業者と売買契約を締結したら、売買契約書に記載された引き渡し日までにマンションを引き渡す必要があります。
引き渡し当日には、鍵の受け渡しだけではなく、マンションの名義変更を行わなければなりません。
買取にする6つのメリット
マンション買取には、さまざまなメリットがあります。ここからは、マンション買取の6つのメリットを解説していきましょう。
メリット①すぐに売却できる
マンション買取は、買取業者と条件が合えば、すぐにマンションを売却できます。
仲介でマンションを売却する場合、3ヵ月以上かかりますが、買取は最短1週間程で売却可能です。
メリット②内覧の対応が不要
仲介でマンションを売却する場合、購入希望者が現れるたびに内覧対応が必要です。一方、マンション買取は、業者に直接買取を依頼するため、内覧対応を行う必要がありません。
内覧のための清掃やスケジュール調整を行わずに、スムーズにマンションを売却できます。
メリット③契約不適合責任が無い
仲介の売却では、契約時になかった白アリや雨漏りなどの問題が起こった場合、売主に修復する責任があります。最悪の場合、契約取り消しになる可能性があるため注意が必要です。
しかし、買取でマンションを売却した場合、買主が不動産のプロでもあるため、契約不適合責任が免責されます。
メリット④近隣に知られずに売却できる
仲介で売却した場合、購入希望者を見つけるために、チラシやホームページでマンションの情報が掲載されます。マンション周辺にチラシがポスティングされることもあり、近隣に売却を知られてしまうケースも少なくありません。
マンション買取では、業者との条件交渉のみでマンションの売却が可能です。チラシやホームページにマンションの情報を掲載する必要がないため、周囲に知られずに売却できます。
メリット⑤諸費用を安く抑えられる
仲介でマンションを売却した場合、仲介業者に仲介手数料を支払う必要があります。マンション買取では、仲介手数料が発生しないため、諸費用を安く抑えることが可能です。
メリット⑥悪い条件の物件も売却できる
マンション買取では、仲介では売却できない事故物件や築年数の古い物件も売却できます。
しかし、構造上リフォームできないマンションなどは、買取できない可能性があるため注意が必要です。
買取にする3つのデメリット
さまざまなメリットがあるマンション買取ですが、メリットだけではありません。ここからは、マンション買取のデメリットを解説します。
デメリット①売却価格が安くなる可能性がある
マンション買取業者は、リフォームやリノベーションを行い再販することで、利益を得ています。
そのため、仲介に比べると売却価格が安くなる可能性があるため注意が必要です。マンション買取は、仲介の売却価格の2～3割程安くなります。
デメリット②買主が分からない
マンション買取は、買い取ったマンションを業者が再販するため、売主は最終的な買主が分かりません。思い入れのあるマンションの売却先を知りたい方には不向きです。
デメリット③物件の状態が査定額に反映されない
不動産の査定では、築年数や建物の状態から査定額を算出することが多いです。
しかし、買取ではマンションをリフォームした上で再販するため、リフォームしても付加価値がつきにくいと判断されると、査定額が低くなる可能性があります。
買取業者を選ぶときのポイントとは？
ここからは、マンション買取業者を選ぶときのポイントを解説します。
ポイント①複数の不動産買取に査定を依頼する
マンション買取業者を選ぶ時は、複数の業者から査定を受けて、売却価格を比較することが大切です。
複数の業者に査定を依頼することで、マンションの買取価格の相場が把握できます。信頼できる業者を選ぶためにも、少なくとも2社以上に査定を依頼しましょう。
ポイント②買取保証のある買取業者を選ぶ
マンション買取は、買取保証と即時買取の2種類があります。即時買取とは、すぐに業者に不動産を買い取ってもらう方法です。
買取保証では、一定期間仲介で売却活動を行い、期間中に売却できなければ業者が不動産を買い取ります。一定期間仲介で売却活動を行えるため、高値でマンションを売却したい方におすすめです。
ポイント③チラシの内容を鵜吞みにしない
「マンションを高値で買い取ります」などと謳ったチラシがポスティングされていたという経験をした方も多いでしょう。
しかし、マンション買取のチラシには、相場よりも高い売却価格が記載されているケースが多いです。チラシの内容を鵜呑みにせず、複数の業者に査定を依頼して信頼できる業者を選びましょう。
マンション買取にはメリットも多い！
マンション買取について、詳しく解説していきましたがいかがでしたでしょうか。マンション買取は、仲介よりも売却価格が低くなるというデメリットがありますが、メリットも多いです。
信頼できるマンション買取業者を見つけて、納得できる価格でマンションを売却しましょう。
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