築年数が古いマンションでも売却できるのか、気になっている方も多いのではないでしょうか?
本記事では、築年数が古いマンションの売却価格の相場や買取の流れについて解説します。
築年数が古いマンションを買取に出すメリットとデメリットもまとめているので参考にしてください。
築年数が古いマンションとは?
築年数が古いマンションとは、建設年から30年以上経過したマンションのことです。多くの不動産会社では、築30年以上経過したマンションを築古物件として分類しています。
また、1981年6月1日以前に旧耐震基準で建築されたマンションも、築年数が古いマンションと分類されることが多いです。
古いマンションの売却相場
新築マンションの資産価値を100とすると、築年数が経過するごとに資産価値が低下します。
新築から築10年までの時期や築20年から築25年目までの時期は、急激にマンションの資産価値が下がるため注意が必要です。しかし、築25年目以降は資産価値も横ばいになります。
築25年が経過したころには、新築時の資産価値の半分になるため、売却相場も新築時の半額になることが多いです。
築年数が古いマンションを買取するときの流れ
ここからは、築年数が古いマンションを買取するときの流れについて解説します。
流れ①情報収集と査定を依頼する
築年数が古いマンションを売却する場合、マンションの売却価格の相場を確認しておきましょう。売却価格の相場は、土地総合情報システムやREINS Market Informationで検索可能です。
次に、買い取り先となる不動産会社を探し、査定を依頼しましょう。少なくとも3社以上に査定を依頼して、買取価格を比較してください。
流れ②売買契約を締結する
現地調査や市場価格などを参考にして、正式な買取額が提示されます。買取までのスケジュールを確認し、不動産会社と売買契約書を締結しましょう。
一度、売買契約書にサインすると契約の変更が難しくなるため、不安な点や疑問点は契約前に確認してください。
流れ③マンションの引き渡し
決済が完了したら、マンションを引き渡します。売買契約の締結からマンションの引き渡しまで、平均1ヵ月ほどの期間があるため、引き渡しまでに抵当権抹消手続きや引っ越しを済ませておきましょう。
流れ④確定申告を行う
マンションを売却して、譲渡所得が出た場合は確定申告しなければなりません。確定申告の期間は、例年2月16日~3月15日までの1ヵ月間です。
売却が困難な理由とは?
築年数が古いマンションは売れないと考えている方も少なくありません。ここからは、築年数が古いマンションの売却が困難な理由について解説します。
理由①住宅ローン審査に通らない
築年数が古いマンションは担保価値が低いため、住宅ローン審査に通りにくいです。
また、一般的に住宅ローンは35年といわれていますが、築年数が古いマンションは建物の存続リスクがあるという理由から、借り入れ期間が制限される可能性があります。
3,000万円のマンションを購入するにもかかわらず、2,000万円までしか借りられないというケースも少なくありません。
理由②新耐震基準を満たしていない
1981年6月1日以前に建てられたマンションは、新耐震基準を満たしていません。マンションは高層建築物であるため、耐震性を重視して購入する方も多いです。
そのため、旧耐震基準で建てられたマンションは、新耐震基準を満たしたマンションよりも売却が難しくなります。
理由③見た目が悪い
建物の仕様が古く、見た目が悪いという理由で築年数が古いマンションの購入を避ける方も多いです。築年数が古いマンションは、設備の老朽化や壁・床の傷も目につくようになるでしょう。
なるべく綺麗で不具合のないマンションを購入したいと考える方が多いため、築年数が古いマンションは売却が難しくなります。
築古物件を買取に出すメリット
ここからは、築年数が古いマンションを買取に出すメリットを紹介します。
メリット①すぐに現金化できる
不動産会社との条件が合えば、すぐに売却して現金化できます。仲介で売却する場合、購入希望者を見つける必要があるため、早くても3ヵ月程の期間が必要です。
仲介は売却までの期間が明確にならず、売却後のスケジュールも立てにくくなります。スピーディーにマンションを売却したい場合は、買取を利用しましょう。
メリット②近隣に知られずに売却できる
仲介でマンションを売却する場合、購入希望者を見つけるために、マンションの情報をチラシは不動産会社のホームページに掲載します。
そのため、ホームページやチラシを近隣の方に見られてしまうケースも少なくありません。
買取は、不動産会社との交渉のみで売却が進められるため、近隣に知られることなく売却できます。
メリット③契約不適合責任が免責される
仲介で売却した場合、売却後に契約時にないトラブルが起きた場合、売主がマンションを修繕しなければなりません。
しかし、不動産のプロに売却する買取では、売主が修繕の責任を負う契約不適合責任が免責されます。
築古物件を買取に出すデメリット
マンション買取は、メリットだけではありません。ここからは、築年数が古いマンションを買取に出すデメリットを紹介します。
デメリット①売却価格が安い
買取でマンションを売却した場合、仲介による売却価格の相場よりも2~3割ほど安くなります。
売主は、マンションを早期に売却できるメリットがありますが、仲介よりも売却価格が安くなることを抑えておきましょう。
デメリット②売却できないマンションがある
不動産会社は、買い取ったマンションのリフォームやリノベーションを行った上で再販し利益を得ます。
そのため、再販しても利益をあげにくいと判断されたマンションや、構造上リフォームやリノベーションができないマンションは売却できない可能性があるため注意が必要です。
買取に出すときのポイントは?
築年数が古いマンションを買取に出すときは、いくつかのポイントを抑えておく必要があります。ここからは、築年数が古いマンションを買取に出すときのポイントを解説していきましょう。
ポイント①買取相場を調べる
マンションを買取に出す前に、買取相場を調べることが大切です。買取相場を把握していない状態で、不動産会社の査定を受けても、提示された査定額が妥当な金額か判断できません。
土地総合情報システムやREINS Market Informationなどを利用して、事前に買取相場を調べておきましょう。
ポイント②複数の不動産会社に査定を依頼する
築年数が古いマンションを買取に出すときは、複数の不動産会社に査定を依頼することが大切です。
複数の業者に査定を依頼することで、マンションの買取価格の相場を確認できます。買取相場を把握するためにも、3社以上に査定を依頼しましょう。
築年数が古いマンションも買取に出せる!
築年数が古いマンションを買取するときの流れやポイントについて、詳しく解説していきましたがいかがでしたでしょうか。
築年数が古いマンションは、設備の老朽化や住宅ローン審査に通りにくいといった理由で売却が難しくなります。
しかし、リフォームやリノベーションして再販できると判断された場合は、築年数が古いマンションでも売却可能です。
築年数が古いマンションを仲介で売却できなかった場合は、買取に出してみましょう。
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