物件を探すときに目にする「築浅」という言葉ですが、実際どれくらいの年数のことをいうのでしょうか。
「築浅」と呼ばれる物件は、人気が高いです。それは新築に比べると価格が少し安く、中古物件なのに綺麗で新しい設備が備わっていることが多いからです。良い事ばかりに思える「築浅」ですが、実はデメリットもあります。
メリットとデメリットだけでなく、「築浅」物件を選ぶなら抑えておきたい注意点もご紹介します!
「築浅」とは?
築浅とは、建物が建ってからまだ年数が経っていない、年数の浅い物件のことを言います。
一般的には新築ではない、築5年以内の建物のことを表すことが多いです。
5年以上経ってしまうと築浅とは呼ばないことが多くなります。
ですが具体的に築年数が何年までを築浅と呼ぶかという定義は決まっていないので、不動産会社などによっても違いがあります。
築浅と新築の違いは?
新築の定義は建物が完成してから1年経っておらず、まだ誰も住んだことのない物件のことです。
築浅とは建物が完成してから5年以内で、一度でも誰かが入居した物件のことをいいます。
築浅で避けた方がいい物件の特徴とは?
築年数が浅いということは家ができて間もないので、綺麗でさまざまな設備も整っていると思うでしょう。
ですが、そんな築浅の物件でも売却した理由によっては、避けた方がいい物件があるのでいくつかご紹介していきます。
築浅でも避けた方がいい物件は、まずその物件がなぜ売りに出されているのか、理由を聞いたり調べたりするようにしましょう。
なぜかというと、その理由が転勤や離婚、ローンが支払えなくなったなどの理由の他に、近隣トラブルなどが原因で前の住人が引っ越しした可能性もあります。
引っ越し後にトラブルに巻き込まれないためにも理由を確認しておくことが大切です。
他にも一戸建てでは、築浅でも施工ミスによって雨漏りがあったりする場合があります。
これは購入時に売り主が告知する義務がありますが、どれくらいなのか補修が必要なのかなど確認しておきましょう。
必要以上に費用がかかってしまうことがあるので注意が必要です。
築浅物件の5つのメリット
築浅の物件に住むメリットは、どういったものがあるのでしょうか?
・内見、外見ともに綺麗
・最新設備がついている
・セキュリティーがしっかりしている
・引っ越しの際の掃除が楽
・化学物質によるアレルギー反応が出にくい
築浅物件には、このようにさまざまなメリットがあります。築年数にこだわったほうがいいのか考えながら、メリットを見ていきましょう。
①外見も内見も綺麗
最近は住宅に使われる資材も時代と共に改良され変化しているので、従来のものと比べると劣化が少なくなってきています。
そのため外見だけではなく、内見も綺麗な場合が多いです。傷や汚れもほとんどなく、経年劣化の心配もないでしょう。
②最新の設備がついている
最近建てられた築浅の物件ではモニター付きのインターホンや浴室乾燥、宅配ボックスなど、最新の設備が付いていることが多いです。
キッチンなども新しいものが設置されているので、最新の家電を使って生活の満足度があがるでしょう。
③セキュリティーがしっかりしている
最新設備でもご紹介したモニター付きインターホンで訪問者の顔を確認することができたり、玄関にはオートロックが設置されていることが多いです。
またいろいろな場所に防犯カメラが設置されていたりと、セキュリティがしっかりしているので安心できます。
④引っ越した際の掃除が不要
築浅であれば、前に誰かが住んでいたとしてもそこまで大きな汚れがあったり、経年劣化による汚れもほとんどありません。
そのため入居する際の面倒な掃除の手間を省くことができます。
⑤化学物質によるアレルギー反応が出にくい
新築であれば建築資材の塗料や接着剤から発生する化学物質によって空気が汚れることがあり匂いがしたり、ひどい場合はアレルギー反応を起こす場合があります。
ですが築浅の場合は出来てから時間が経っているので、そのような心配もなく暮らすことができるでしょう
築浅物件の5つのデメリット
築浅のメリットを見てきましたが、デメリットもあります。
・人気のため物件数が少ない
・物件の価格が高い
・内見ができないこともある
・築浅特有の異臭がする
・立地が悪いことがある
人気の築浅物件ですが、どのようなところがデメリットなのでしょうか。デメリットを知った上で、築浅物件が自分たちに合っているのか考えてみましょう。
①人気条件のためすぐに埋まってしまう
同じエリアで同じ間取りの家を探した場合、築浅の物件は新築よりもやや安く借りたり、買ったりすることができるため人気があります。
その理由は一度や二度入居した物件というだけで、建物には大きな劣化など差はないからです。
さらに築浅で新築以外は元々の物件数が少ないため、市場に出回ってもすぐに埋まってしまいます。自分の探しているエリアや間取りで物件がない場合もあるでしょう。
②物件価格が高い
築浅の物件は、中古物件の中でも物件価格が高いです。築年数が浅くなればなるほど、その価格も高騰します。
どれくらい違うのか、東京の分譲中古マンションの価格の違いを見ていきましょう。
築年数が建ってから5年と築6年〜10年の間の物件と数年違うだけでも、価格は約1000万円ほどの差があります。
参照:東日本不動産流通機構 築年帯別成約状況 2021年10月〜12月
▶︎http://www.reins.or.jp/pdf/trend/rt/rt_202201_2.pdf
③建築中の場合があるため内見できないことも
物件が建設中の段階から売りに出されることもあります。その場合まだ建物が完成しておらず、内見することができません。
実際の間取りを見ながら住むイメージを膨らませることがお部屋選びでは大切です。
まだ前の住人が居住中の場合に募集が出されることがあるので、そういった場合も内見できない可能性があります。
どうしても内見することができない場合は、後で完成した時に後悔しないためにも、設備など気になることや必要な情報を確認しておくようにしましょう。
④築浅特有の異臭がすることも
新築では排水溝はまだ未使用の状態ですが、築浅物件では前の住人などが水を使っているため使用済みの排水溝になります。
そのため長時間水を流さずにいると、フタの役割をしている排水トラップ部分の水が蒸発して異臭がする場合があります。これらは水を流せば収まります。
⑤立地が悪い
立地のいい場所はもうすでにマンションなどが建設されていることも多いです。
そのため新しく建った築浅のマンションは立地や条件が悪いことがあります。
周辺の環境や駅近がいいなど立地を重視する方は、入居前に確認しておきましょう。
築浅物件という選択肢◎
建物ができてから5年以内の建物のことを築浅と呼ぶことが一般的です。また、建物ができてから間もないため住宅も綺麗で、設備も整っています。
ですが、築浅物件は人気のため物件数も少なく、立地条件が悪いこともあるので注意が必要です。
新築と比べると一度誰かが入居したということで価格も安くなるので、どうしても新築がいいという訳でなければ、築浅物件を検討してみるのはいかがでしょうか。
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