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マンションの24時間換気システムとは?排気口と吸気口の手入れの仕方は?換気中の弊害とその対策方法

2022.02.15
2022.11.01
マンションの換気口

マンションを探していると、物件情報の中に「24時間換気システム」の記載をよく目にします。

24時間換気システムとは何なのか、一体どんなメリットがあるのかなど、よく分からないという人も多いのではないでしょうか。 

本記事では、24時間換気システムについて詳しくお伝えしていきます。

 

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マンションの24時間換気システムとは?

白い換気扇

マンションの24時間換気システムとは、その名の通り24時間、住居の壁などに付いている給気口から外の空気を室内に取り込み、排気口により室内の空気を外に排出することで建物内の換気を行うシステムのことです。

24時間換気を行うことによって、室内の空気は約2時間で入れ替わります。 

設置は義務付けられている?

24時間換気システムは、改正建築基準法が施行された2003年7月1日以降に建てられたすべての建造物に設置が義務付けられています

つまり、2022年現在で築20年ほどの建物には、ほぼ24時間換気システムが付けられているということです。

マンションの換気扇を24時間つけておく理由とは?

青いソファが特徴的な部屋

24時間換気システムは、なぜ建築基準法で設置が定められているのでしょうか。

24時間換気することの主なメリットは以下の3つです。

  1. シックハウス症候群対策になる
  2. カビが発生しにくくなる
  3. 家のにおいを抑えられる

それぞれ詳しくお伝えしていきます。

①シックハウス症候群対策になる

シックハウス症候群とは、建材や家具などに含まれるホルムアルデビド、カビやダニなどが原因となり引き起こされる健康被害のことです。

24時間換気システムは、このシックハウス症候群対策のために設置が義務づけられました。

シックハウス症候群は、原因物質を含む室内の空気が循環せずにこもってしまうことで発症につながりますが、24時間換気システムが設置されていれば、室内の空気は2時間で入れ替わるので原因物質が充満することはありません

24時間換気は、シックハウス症候群対策に大きく役立ちます。 

参照:改正建築基準法 - 国土交通省

②カビが発生しにくくなる

24時間換気することにより家に湿気がたまりにくくなり、カビの発生を予防することができます

また、カビの原因となる結露の発生も防ぐことが可能です。結露は外と室内の温度差だけではなく、料理や洗濯など、生活する中で出る水分によっても発生しますが、24時間換気をしていれば、その水分を含む湿った空気も外に排出されます。

そのため、結露の発生を抑えカビの予防に効果的です。

③家の中のにおいを入れ換えできる

人や衣類、食べ物、トイレやお風呂など、においは家のさまざまなところから発生します。このにおいは、掃除や換気をしなければ部屋中に充満してしまいますが、24時間換気をすることで家の空気が入れ替わるため、においがこもらなくなります

ペットを飼っている場合も、24時間換気をすることにより、においが気にならなくなるでしょう。

 

24時間換気することでコロナ対策に

マスクをしている女性が外を見ている

コロナウイルスは「換気の悪い密閉空間」で感染が広がるといわれており、厚生労働省では、「換気回数を毎時2回以上、複数の窓がある場合、2方向窓を開放すること」を推奨しています。

参照:
厚生労働省
「換気の悪い密閉空間」を改善するための換気の方法 [PDF 278kB]

24時間換気システムであれば、窓を開放せずとも強制的に家の空気の入れ替えが行われますので、コロナウイルスの感染予防にも役立つといえるでしょう。

 

マンションの換気扇を24時間つけることによって起こる弊害とその対策とは?

ウッドの天井に換気口がある様子

さまざまなメリットのある24時間換気ですが、つけ続けることにより弊害も起こり得ます。こちらでは、代表的な弊害3つとその対策をお伝えします。それぞれ詳しくみていきましょう。 

①騒音対策には定期的なメンテナンスを

24時間換気システムの音がうるさくなってしまう一番の原因はメンテナンス不足です。

換気を続けると、換気扇のフィルターに埃や汚れが溜まり、それを放置したままにしおくとモーターに負荷がかかり異音がでることがあります。フィルターは数ヶ月に1回程度の清掃が必要となっているので、必ず定期的に掃除するようにしましょう。

掃除をしても音が気になる場合は、換気扇が故障していることも考えられます。故障したまま換気扇を使用し続けることは大変危険です。速やかに業者に修理を依頼しましょう。

②寒さ対策には風量の調節を

24時間換気は給気を自動で行うことから、寒い季節は外の冷たい空気が室内に入り込み、寒さを感じることもあります。

しかし、寒いからといって換気口をすべて塞いでしまうのは、換気ができなくなるのでよくありません。

24時間換気システムの機種によっては風量が調整できる場合もあります。設定を確認し、切り替えができるようであれば風量を弱めてみましょう。

また、給気口にカバーが付いていない場合は、後付けの換気口カバーを設置することで風が直接当たらなくなり、寒さを感じにくくなるでしょう。

カバーを付け、それでも寒いという場合は、給気口のカバーの下部を覆うように厚紙などを貼り付けてみましょう。風の向きが上向きになり、寒さが和らぎますので試してみてください。

③虫対策にはフィルターの交換を

最近の給気口にはフィルターが付いており、家に入り込もうとする虫をブロックしてくれるようになっています。しかし、フィルターが劣化し隙間が空いてしまったり、古いタイプでフィルターが付いていない給気口の場合、虫が侵入してくることもあるようです。

フィルターの劣化が疑われる場合は新しいものに変える、もともと付いていないタイプの場合は後付けできるフィルターや、防虫網などを取り付けることで虫の侵入を防ぐことができます

虫の侵入が気になる場合は、まずは給気口のフィルターをチェックしてみましょう。

 

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換気扇のお手入れ方法を紹介

換気扇を取り外してる様子

24時間換気システムの給気口、排気口、換気扇は空気と共に入ってくるほこりなどが詰まり、汚れやすくなっています。

汚れを放置していると、汚れた空気が家の中に入り込むだけでなく、故障の原因にもなってしまうため、24時間換気システムは定期的な掃除が不可欠です。

こちらでは、給気口、排気口、換気扇の掃除の手順をご紹介します。

給気口の掃除・排気口の掃除方法

給気口の掃除の手順は以下の通りです。

  1. 給気口・排気口のカバーを外し、フィルターを取り外す。
  2. フィルターのほこりを掃除機で吸い取るか、水で優しく洗う。
  3. 給気口・排気口内のほこりを取り除き、よごれを掃除機で吸い取るか、ぞうきんなどで拭き取る。
  4. フィルターを元に戻し、カバーをかぶせて終了。

換気扇の掃除方法

換気扇の掃除の手順は以下の通りです。

  1. カバーを外す。
  2. ファンを取り出す。
  3. ファンを洗う。よごれがひどくない場合は掃除機やブラシで落とし、よごれが気になる場合はつけ置き洗いをする。
  4. ファンを取り付け、カバーをかぶせて終了。

換気扇にはフィルターをつけるのがおすすめ!

換気扇にフィルターをつけている様子

換気扇にフィルターが付いていない場合、ほこりをキャッチすることができません。また、換気の際、害虫が室内に入ってきてしまう可能性があるので、換気扇にはフィルターを付けることをおすすめします。

また、フィルターを付けているからといって、花粉やPM2.5などの侵入を防げるというわけではありません。フィルターにもさまざまな種類があるので、目的に合わせた効果をもつフィルターを選ぶとよいでしょう。 

24時間換気をしても電気代は月100〜500円程度

電気代

24時間換気システムの電気代は、24時間つけ続けた場合、1か月で100円〜500円以内が目安になります。

換気扇の種類や住んでいるエリア、電気の料金プランなどによっても変わるので、気になる場合は換気扇の消費電力や、電気料金の契約内容を確認してみましょう。

マンションの換気扇を24時間つけておかないとどうなる?

窓に結露が溜まっている様子

24時間換気システムは、24時間作動することを想定して作られているため、作動時間が短いと十分な換気が出来なくなります。

また、24時間換気を止めることにより、シックハウス症候群の発症や、室内が結露してカビが生えるなどのリスクが発生します。

そのような事態を起こさないためにも、換気システムは24時間作動させましょう。 

マンションの換気扇は24時間つけておこう

24時間換気システムについてお伝えしました。24時間換気システムの設置は建築基準法で定められており、シックハウス症候群対策や結露、カビ防止のためにも必要な設備です。

もしも、24時間換気により騒音や寒さなどに悩んでいる場合は、本記事を参考に対策をしてみてください。

健康な暮らしには清潔な空気は必要不可欠です。メンテナンスをしっかりと行い、24時間換気システムを正しく作動させましょう。

 

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