人生でそう多くはない部屋選び、みなさんは何を重視しますか? エリアや設備も重要ですが、忘れてはならないのが「風水」です。
風水的に良い間取りを知っていると、部屋選びの条件で迷ったり、悩んだ際に判断基準のひとつとして利用できます。しかし、「風水って意味あるの?」と考える方もいるかもしれません。本記事では、風水を意識するなら考えたい方角や色、部屋選びのポイントを解説します。
そもそも風水って?
風水とは、自然環境が人間に及ぼす影響を研究する環境学について「気」の力をもってより深く追求した古代中国発祥の考え方です。環境学という学問が関わっているため、スピリチュアルのように全てが目に見えないものではありません。
風水での「気」は、太陽・動・熱などの活動エネルギーにあたる「陽の気」と、夜・静・水などの静寂エネルギーの「陰の気」の2つがあり、間取りの方角と「気」のバランスで吉と凶が決まります。
東西南北といった単純な方角だけでなく、正中線(東と西、南と北を結ぶライン)・四隅線(北東と南西、南東と北西を結ぶライン)などラインでの考え方や間取りの形など、風水に関係する要素は多岐にわたります。
風水で意識するポイント:方角
風水で意識するポイントとして、良いとされる方角と良くないとされる方角をご紹介します。
風水において方角別にさまざまな特徴がありますが、特に良くないとされる方角は最低限理解しておきましょう。
良いとされる方角
良いとされる方角は、リビングやキッチンなどの間取りによって異なります。
たとえば、一般的に日当たりが良い南向きは、風水の観点からもリビングに向いている方角です。
また、仕事運は東、金運は西、人気運には南、子宝運には北など、運気ごとに良いとされる方角も決まっています。
良くないとされる方角
良くないとされる方角は、北東の鬼門と南西の裏鬼門を結ぶラインです。
鬼門とはその字のごとく鬼の通り道といわれており、鬼門と裏鬼門はその出入口にあたり、昔から不吉といわれています。特に、玄関・キッチン・トイレは鬼門裏鬼門を結ぶライン上は避けましょう。
関連リンク:
鬼門とは?裏鬼門との違いは?対策や鬼門除けの方法を徹底解説!|TSUNAGU マガジン
風水で意識するポイント:お部屋
部屋の間取りごとに、向いている方角や避けるべき方角、気を付けたいことをご紹介します。すべてを網羅する部屋を見つけるのは難しいので、避けたい方角に注目するとよいでしょう。
玄関の方角
玄関に向いている方角は東・南東・南です。とくに南東だと対人運がアップします。
不吉とされている鬼門・裏鬼門や、南西の四隅線・正中線は避けましょう。
また、玄関に不要な靴が置いてあると風水的に運気を下げてしまうため気をつけてください。
キッチンの方角
キッチンに向いている方角は東・南東・北西です。風水ではキッチンは健康を左右する場所とされ、とくに東のキッチンは健康運がアップします。
水と熱があることで陽と陰の気が不安定なため、鬼門・裏鬼門、西・南西も避け、ゴミ箱は蓋を閉めましょう。
リビングの方角
リビングに向いている方角は南東・南・東です。人が集まるリビングは陽の気が流れており、日当たりが良い方角が向いています。
東は早朝から日が入り、お昼ごろにかけて日が陰っていくため、早朝から活動する人は東、そうでない人は南がおすすめです。
トイレ・風呂などの水回りの方角
トイレ・風呂などの水回りに向いている方角は北・東・西・東南です。南東の風呂に窓があれば朝日を浴びながら朝風呂にはいれ、運気的にも最高です。
陰の気が流れている水回りは、鬼門・裏鬼門や正中線上にあると運気が下がるため避けましょう。
収納スペースの方角
陰の気が流れる収納スペースに向いている方角は北西・西・北です。
収納スペースは扉が閉めっぱなしにならないよう換気することを心がけ、間取りの中心と鬼門・裏鬼門には設置しないようにしましょう。
また、壊れた電化製品や着ない服などの不用品はため込まず処分することも大切です。
風水で意識するポイント:その他
風水で意識するポイントは間取りの方角だけではありません。運気を上げるために、おすすめの色選びやアイテムをご紹介します。
方位別のラッキーカラーで運気をアップ!
風水では以下の通り、方角別にラッキーカラーと運気の種類が決まっています。
カーテンや布団カバー、マットなどの小物で簡単に取り入れられるのでぜひ参考にしてください。
方位 |
ラッキーカラー |
運気 |
北 |
ピンク・ベージュ・オレンジ |
子宝運・財産運 |
北東(鬼門) |
アイボリー・ベージュ・白 |
財産運・健康運 |
東 |
青・水色 |
仕事運・勉強運 |
南東 |
黄色・緑・オレンジ |
恋愛運・対人運 |
南 |
緑・ベージュ |
人気運・才能運 |
南西(裏鬼門) |
オレンジ・黄色 |
家庭運・健康運 |
西 |
黄色・金・銀 |
金運・商売運 |
北西 |
ベージュ・茶色 |
出世運・勝負運 |
ただし、ドライフラワーやブリザードフラワーなどの生きていない花は、逆に運気を下げると言われているため避けてくださいね。 >>プロフィールはこちら
部屋選びで意識したいポイントは?
風水的に良い部屋を選ぶのは難しそうと思うかもしれませんが、ここでは良い部屋を選ぶために意識したい3つのポイントを解説します。
どれも簡単にできるので、ぜひ部屋選びをする際の参考にしてください。
①南向きや東向きの部屋を選ぶ
風水を意識した部屋選びの難しい点は、ポータルサイトで部屋探しをする際、部屋ごとの方角を検索できない点です。
しかし、一般的に記載されている方角はリビングを指しているため、リビングの向きを指定して検索することはできます。
リビングの方角でヒットした物件の間取り図を見て、トイレやキッチンなどの方角を確認すると、運気の良い部屋を見つけやすいでしょう。
②不動産会社には条件を具体的に伝える
部屋探しのプロとはいえ、全員が風水に精通しているわけではありません。
不動産会社に部屋探しを依頼する際は、運気の良い部屋に住みたいという曖昧な表現ではなく、具体的に伝えましょう。
たとえば「玄関・トイレ・キッチンは北東と南西を結ぶ鬼門裏鬼門は避ける」といったように、風水的に最低限守りたい条件を分かりやすく伝えるのが大切です。
③周辺環境を確認する
風水は、部屋だけでなく周辺環境にも影響されます。
学校や公園など子どもが集まる場所は陽の気が流れており運気が良いですが、川や用水路など、近くに水場がある場所は陰の気が流れており運気は良くありません。
湿気が溜まりやすく、洪水や地震などの災害時にも被害をうけやすいなどの理由からも避けたほうがいいでしょう。
気にしすぎないことが大切!
ここまで風水の観点から、おすすめの間取りをお伝えしてきました。しかし、運気の良い部屋に住んだら幸せになる、運気の悪い部屋に住んだら不幸になると決まっているわけではありません。
たとえば、夜型の生活スタイルの人が、運気が良いという理由で東向きの部屋を選ぶと、朝から太陽の日差しが入ってくるため質の良い睡眠が取りにくくなってしまうでしょう。
快適に暮らすための風水なのに、とらわれすぎて暮らしやすさが叶わないのであれば本末転倒です。
風水を気にしすぎず、無理なく取り入れられる範囲内で風水を楽しんでください。
風水的に良い部屋で運気を上げて暮らそう!
風水には、間取りごとに向いている方角や向いていない方角がありますが、あまり意識しすぎると部屋選びが難航してしまいます。
最低限、玄関・キッチン・トイレは鬼門・裏鬼門を結ぶライン上は避けるということを頭に入れて、自分の生活スタイルを優先しましょう。
間取り以外にも、ラッキーカラーを取り入れたり、植物を置いたりすることでも運気を上げられます。
この記事を参考に少しでも風水を取り入れられれば、きっと良い運気を呼び込む部屋を選べるでしょう。
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